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第8話「女児服とごっこ遊びと」(3)

「さっちーん! 遊びに来たぞー!」 「すいません。紗月ちゃんのお友達の、榛名と静紅です。お邪魔してもよろしいですか?」  三村宅の玄関先に元気のいい声が響き渡ったのは、午後も一時近くになろうかという頃であった。 (榛名ちゃんと静紅ちゃんって、この前の「入学式」の日に見た子たちか……)  二宮榛名。ショートカットの元気系少女。  七瀬静紅。三つ編みの真面目系少女。  名前と顔を思い出しつつ、夢月は紗月とともに下りてゆく。 (うう、この女児服で出迎えるの、恥ずかしいなぁ……)  いかにもなパステルカラーのトップスとジャンパースカートを着た自分の姿に、夢月は顔を熱くする。  ちなみに妹はピンク系のチェックシャツに黒いカーディガン、デニムのタイトスカートにストッキングという小悪魔系ファッションで、自分の女児服よりずっと大人っぽい彼女の姿が、いっそう夢月の羞恥心を煽った。  そんなこんなで玄関に下りた兄妹は、おとないを入れた二人を出迎える。 「はーい、開いてるから、どうぞ入って」  紗月がそう言った瞬間、ドアが大きくあけ放たれて、 「お邪魔しまーす!」  元気よく入ってきたのは、シャツにデニムハーフパンツの二宮榛名。  続いて、ブラウスにスキニー、ネクタイにニットベストという真面目な出で立ちの七瀬静紅が入って来て、丁寧にドアを閉める。彼女はすぐに夢月にも気づき、 「お邪魔します。今日はお兄さんも、お迎えに来て下さったんですね」 「う、うん……いらっしゃい、二人とも……」  夢月はぎこちなく出迎える。今まではこの二人が遊びに来ても、せいぜい顔を合わせたときに挨拶するくらいだったのだ。妹の友達にどうやって接すればいいかなんて、正直よく判らない。  おまけに、今は―― 「あ! さっちんのお兄ちゃん! 三日ぶりだな! 今日も可愛いぞ!」  大声で褒める二宮榛名に、夢月はまた赤くなる。  女子小学生も五年生ともなれば、服装はおしゃれ系になるか、スポーツ系になるか、あるいは大人系になるか――ちょうどそれぞれ紗月、榛名、静紅のように、だ――いずれにせよ、可愛い系の女児服からは卒業する子が大半である。  そんな中で、四人でいちばん背の高い男子高校生である夢月が、パステルカラーのいかにもな女児服を着ているのだから、恥ずかしくないわけがない。  早くもペニスが疼きそうになるのをぐっとこらえていると、 「あ、そうそう。こういうときもちゃんと、聖ジョアンナ式にしないとね」  紗月はそう言って、ぱっと自らのタイトスカートをめくりあげる。  その下からは先ほどの下着――無毛の割れ目がはっきりと見えるオープンクロッチショーツが見え、 「うっ……」  今朝の行為を思い出し、夢月はまた股間に血が上りそうになる。  さらに―― 「おおー、さっちん、大胆だな! あたしはこれだ!」 「じ、地味なので、申し訳ないけど……」  スカートではない二人も、パンツをずり下ろしてショーツを見せつける。榛名が水色のボクサーショーツ、静紅がシンプルなスタンダードショーツだ。  惜しげもなく下着を見せる少女たちに、夢月が思わず固まっていると、 「ほら、お兄ちゃんも。聖ジョアンナに入学したんだから」 「う、やっぱり俺も、やらなきゃダメ……?」 「当たり前でしょ。あたしたちのパンツだけ見ておいて、お兄ちゃんだけセーフなんて許されないわ」 「ううっ……はい……」  観念して、ジャンパースカートに手をかける。そのまま持ち上げると、ピンクギンガムのインゴムショーツがはっきりと見え、 「おおー、すっごい可愛いな! 低学年の子みたいだ!」 「チラチラ見えてはいたけど、へぇー、そうなってたのね」 「でもおちんちんはおっきいな! ショーツの上からでも、おっきくなってるのがわかるぞ!」 「ええ。三日前にも見たけど、ショーツに男の子のしるしが浮かんでるのって、なんだかおもしろいわね」 「う、ううっ……!」  口々に言う二人に、夢月の心はもうボロボロだ。普通に立っているだけでも、やはりパンチラしてしまっていたらしい。 「ね、お兄ちゃんのパンツ、可愛いでしょ? ほら、せっかくだから後ろ側も見せなさいよ」 「う……うん……」  夢月は大人しく、今度はスカートの後ろの部分を前に寄せて、肘とわき腹の間に挟み込むようにしながらお尻側を露出させ、彼女たちに見せる。  ギンガムチェックハートのバックプリントに、少女たちはまたはしゃいで、 「おおーっ! ほんとにちっちゃい子みたいなショーツなんだな! あたしより大きいお兄ちゃんが着てるって、なんだか不思議な気分がしてくるぞ!」 「ほんと……見てるとなんだか、ドキドキしてくる……」 (うう、恥ずかしすぎて、こっちもドキドキしてるよ……!)  真っ赤になって、三人の少女の視線を耐える夢月。すでに羞恥と興奮のせいで、勃起したペニスからは先走りが溢れ、前に小さなシミが浮かび上がっていた。  他の三人が下着をしまい、夢月もほっとしながらスカートを下ろしたところで、 「んふふっ、じゃ、二階に行きましょっか。あ、今日はお兄ちゃんも一緒だけど、二人ともいいよね?」 「おー、もちろん!」 「よろしくね、お兄さん――それとも、夢月ちゃんって読んだほうが、いいのかな?」 「えっと……じゃあ、夢月で……」 「うん。よろしくね、夢月ちゃん」 「そっか! よろしくな、むっちゃん!」  三日前に小学校に行った時のことを思い出しながら答える。妹の友達から「夢月ちゃん」と呼ばれるのもまた恥ずかしかったが、 (でも……悪くないかも……)  羞恥とは違う甘い疼きに、夢月はそっと胸を押さえながら、三人と一緒に階段を上るのだった。   (続く)


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