連載小説「偽りのジュニアアイドル」(2)
Added 2019-12-11 09:22:34 +0000 UTC一通りポーズを取り終えたところで、ナオはカメラに向かって尋ねる。 「どーお? ナオ、かわいい?」 「ええ。とっても可愛かったわよ、ナオちゃん」 「えへへー、よかった!」 ナオはカメラに満面の笑顔を向けて、もう一度ソファに座る。 しかしその笑顔はどこか引きつり、半泣きにすら見えるほどだった。 (舌足らずな声でしゃべって、無邪気に笑って、女の子みたいにはしゃいで……) (撮影前にちょっとだけ練習してるとは言っても、やっぱり恥ずかしい……!) カメラの外から、女性インタビュアーが改めて話しかける。 「ナオちゃん、学校は好き?」 「うん! お友達もいるし、大好き!」 「そう。お勉強は得意?」 「うーん……あんまり……あ! でも、音楽と体育は好き!」 「へぇー、じゃあ、試しにリコーダーを吹いてみてくれる?」 「はーい! よいしょ、よいしょ」 ナオは口に出して言いながら、肩から下ろしたランドセルをすぐ隣に置き、革製のケースに入ったリコーダーを取り出した。高学年が使う、いわゆるアルトリコーダーだ。 (リコーダーなんて、何年ぶりだろう……) (まさか大学生にもなって吹くことになるなんて、思ってもなかったよ……ましてこんな、女子小学生のコスプレで、撮影されながらなんて……) いささか怪しい手つきでリコーダーを持ち、口をつけると、それまでナオの全身を移していたカメラがぐっとズームアップし、その唇を大写しにした。 男性器を暗喩するような縦笛を、ナオの唇が咥える。 でたらめな音を奏でるその指先も、どこか淫らがましい。 ひとしきり普通に吹いたところで―― (何かを握るような手を上下に動かす指示――うう、あれを、やるのか……) ナオはふいに上目遣いでカメラの外を見るが、すぐにカメラに向かって悪戯っぽく笑って見せる。 そして今まで普通に穴をふさいでた指を放し、左手で軽く握るようにすると、そのまま撫でさするように上下に動かし始めた。さらに軽く咥えていただけだった唇も、大きく開いてほおばるように口に含み、クチュクチュとしゃぶる。 (なんだよこれ、まるで手コキと、フェラチオじゃないか……小学生にフェラの真似をさせる映像なんて、撮るほうも見るほうも、頭おかしいんじゃないのか……!?) (しかも俺が男子大学生だってわかってやらせてるなんて、どうかしてる……!) 「ありがとう、ナオちゃん。じゃあ、次は縄跳びをしてみてくれる?」 「はーい!」 ナオはリコーダーをケースにしまい、ソファから立ち上がった。 カメラにお尻を向けて、横に置いてあったランドセルの金具を外し、ふたを開けて中を探す。膝を伸ばして前かがみになる姿勢のため、お尻側のスカートが浮き上がり、膝や太腿の裏側が見えているが――そこが限界だ。左右にお尻をフリフリしているのがなんとも可愛らしいものの、下着まではとても見えそうにない。 しかしふいにカメラの角度が下がり、さらにローアングルからスカートの内側を狙う。揺れるスカートの下、真っ白な内ももの間に、さらに純白の何かがチラリと見え――今度は先ほどとは違い、数秒間映し出されたままだ。 (ううっ、下からパンチラを撮られてる……) (ランドセルの中には縄跳びしか入ってないからすぐに出せるけど、しばらくお尻を振って時間を稼げって言ってたのは、こういうことだったのか……!) (あーっ……! ただでさえスカートが揺れてお尻がむずむずするのに、パンチラも撮られてるかと思うと、ますます落ち着かない……!) 「あったぁ♪」 やがてナオが元気な声とともに振り返り、小学生用のプラスチックの縄跳びを取り出す。 笑顔とともに、ローアングルのカメラに向かって見せつけるようにしたあと、軽く結んであったそれをほどいて、両手で持ち手を掴んで大きく伸ばし、その間に垂れ下がった縄を右足で踏みつける――その動きも必要以上に大きく、またしてもめくれ上がったスカートから、白い逆三角形が覗いた。 そしてその場で、縄跳びを始める。ジャンプの度にスカートが大きく跳ね、下から仰角で撮影しているカメラには、時折白いものがちらついた。さらに片足ずつ上げながらジャンプすると、いっそうスカートが大きくめくれ上がって、何度も何度も純白の下着のようなものが見えてしまう。 (見られてる……スカートの中まではっきりと、見られちゃってる……!) (女子小学生の制服で、パンチラしながら縄跳びしてるところを撮影されるなんて、恥ずかしい限りだけど……でもまだ、これで終わりじゃなくって……) (このあと、この制服を……!) ナオの表情が、また泣きそうに歪んだ。 (続く)
Comments
ありがとうございます! たくさん練習させられたんだろうなって…
十月兔
2019-12-11 23:24:27 +0000 UTC