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第7話「巨乳とアルバイトと」(2)

(やっぱり、こっちは生えてるのかな?)  夢月はショーツをめくって確認しようとする――が、Fカップの巨乳が邪魔で、直接見ることができない。仕方なく鏡で確認してみると、やはりちゃんと生えていた。 「胸が大きくなっただけで、下までは女の子じゃないのか……」 「残念? ぜんぶ女の子になったほうがよかった?」 「いや、そういうわけじゃないけど……これはなんて言えばいいんだろう? ふたなりともちがうし……」 「あえて言うならシーメール化かな? なんにしても、憧れのおっぱいが手に入ってよかったね、お兄ちゃん」 「う……うん」  ためらいがちにうなずきながらも、おっぱいをブラジャー越しにゆさゆさと揺すってみせる。  自分のおっぱいで昂奮する男子というのも妙な話ではあったが、揺らした時の感触をじかに胸で味わえるのは格別だ。その感触にますます昂奮が高まり、いつしかショーツの内側のふくらみが大きく持ち上がってきて―― 「んふふっ、自分のおっぱいを揉んで昂奮しちゃったの?」 「う……しょうがないだろ、こんなおっぱいを見てたら、昂奮するのは」 「自分のおっぱいで昂奮するお兄ちゃんみたいなのは、割と珍しいと思うんだけどなぁ」  妹のツッコミもろくに聞かず、夢月は背中のブラホックに手をかけて、肩ストラップも左右にずらして外してしまう。  ついに乳房が鏡の前に露わになり、形の良い豊満なバストと、朱鷺色のくっきりとした乳輪、その中心につんと勃った小豆のような乳首に、夢月の目が釘付けになった。 「すごい……これが、おっぱい……!」  夢月はアンダーバストにでブラジャーを押さえるようにしながら、うっとりと呟く。  そんな兄をあきれたような表情で見ながら、 「もう、すっかり夢中なんだから。お兄ちゃんがそんなおっぱい好きだなんて知らなかった」 「う……そりゃ、おっぱいが嫌いな男子なんていないし……」 「女装やおむつはあんなに恥ずかしがってたのに、変なお兄ちゃん」 「いや、女装やおむつは恥ずかしいけど、おっぱいならそんなに……どうせ女装してるんだし、むしろあったほうがいいかなって……」 「ふーん……そんなもんなんだ、よく判んないなぁ」  紗月は首をかしげながら、 「それはそうとして、早く着替えないともうすぐ朝ご飯だよ。とりあえず制服に着替えないと。ワンタッチで着替えちゃう?」  そう言って、スマホを揺らして見せる。アプリの機能を使えば、一瞬で制服に着替えることもできるのだ。  しかし夢月は首を横に振って、 「あ……ううん、自分で着る」  ブラのホックを留め直し、壁にかかっている制服――こちらはパジャマのセーラー服ではない、夢月が通っている都立高校の女子制服を着始める。もともとは男子制服だったのが、アプリの影響で気付けば女子制服に変えられて、いまはこれで通学していた。  ブラウスも、胸が大きいだけで急に着るのが難しくなる。ちょうどトップバストに当たる三つ目あたりももちろんだが、その下も、胸のせいでちょくせつ見えなくなっているのだ。まるでオーダーメイドしたかのように、胸のラインからぴったりとボディラインに沿うブラウスに、 「あれ? なんかブラウスも、いつもとは違うような……?」 「きっとグラマラス用のデザインになってるのね。ダーツが入って立体的になってるみたい。いつものじゃ、ボタンが外れちゃうでしょ?」 「あ、そっか」  ダーツが何かはよく判らなかったが、要は胸のあたりだけがゆったりと作られているブラウスらしい。これもアプリの配慮だろうが、なかなか芸が細かい。  あとはいつも通りにスカートを穿き、リボンを結んで、カーディガンとブレザーを着る。こちらも胸があるせいでうまくボタンが留められず、ちょっと手間取ることになってしまったが――それもまた乙なものだ。特にブレザーの前は大きく押し上げられているせいで、いつもよりもブラウスが広く見えてしまっていた。  最後に紺のハイソックスを履けば、 「うん、これでよし、と……」  改めて鏡を見ると、そこには巨乳女子高生(自分)の姿。リボンのついたお下げとも相まって、いかにも清純な女子高生の趣だ。眼鏡でも掛けたら、いっそう優等生らしくなるだろう。  しかしその胸のサイズは、男たちの目を引かずにはおかないFカップ。控えめな容姿とは裏腹に、ブレザーの前で激しく自己主張している。わき腹や肩のあたりに不自然なしわを刻んでいたが――それすらもセクシーだ。  問題は、想像以上に重いこと。胸元だけではなく、それを支えているブラの肩ストラップが食い込んで、胸が大きいと肩凝りしやすいのもうなずけた。また大きく揺れるせいで、激しい動きはつらそうだ。 (でも、不思議と心が浮き立ってくるのはなんでだろう……)  ドキドキを鎮めるように胸を押さえたまま、じっと鏡を見つめる。  しかしそれではとても鎮めきれない劣情が、むらむらとスカートの中で持ち上がってきていた。 「お兄ちゃんったら、自分のおっぱいで勃起しちゃってる」  紗月はおかしそうに指摘すると、背後から兄のスカートをめくりあげた。ブラジャーとセットの、バラの刺繍が豪華なショーツには、少年の証が高々と迫り出していて―― 「こんなに大きくしちゃって。学校に行く前に、出していったほうがいいんじゃない?」 「う……そ、それは……」 「んふふっ、せっかくなんだし、こっちで気持ちよくしてあげようかな」  そう言って、紗月はスカートから手を放すと――そのまま手を上にあげ、夢月の胸元にある二つのふくらみを鷲掴みにした。   (続く)


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