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連載小説 第六話「セーラー服とレオタードと」(2)

 ついに妹との禁断の一線――実際にはもうじゅうぶんアウトなことをしまっているのだが――を越えたかと、夢月は悲鳴を上げる。 「さ、紗月っ……!」  しかしネグリジェはめくられておらず、その上から紗月のお腹が圧迫しているだけに過ぎなかった。重なった二人の下腹部に、ちょうどペニスが挟み込まれている状態だ。 「んふふっ、そのネグリジェがずいぶん気持ちいいみたいだから、せっかくならそれを使おうと思ってね。こうして、お腹の間で――」  言いながら、紗月はゆっくりと夢月上で体を前後させながら、 「こすってあげたら、気持ちいいでしょ?」 「あっ、うぁっ、あっ……!」  彼女の言うとおりだった。  柔らかな妹のお腹と、滑らかなサテン生地の感触にこすられ、夢月は全身を痙攣させる。こうして体を重ねた状態でペニスを弄られるのは二度目だったが、間にサテン生地が入るだけでまた快感のボルテージが跳ね上がる。  同時に、二回目だからこそわかることもあって―― 「紗月、あ、当たってる……!」 「んー? いったいどこが、当たってるのかなぁ?」 「その、割れ目が……! それに、濡れ……」  先ほどから下腹部のみならず、紗月の淫裂が竿の裏側に当たってこすられているのだ。それはまるで、兄の竿を利用して、彼女自身もオナニーをしているかのように。そしてその割れ目は、微かに湿り気を帯びているような―― 「んふふっ、バレちゃった」  紗月は上体を起こしながら、小学生とは思えない淫蕩な笑みを浮かべると、兄の上に腰を浮かせて跨る体勢になり、真っ赤なランジェリーをお腹が見えるまでめくりあげる。  下腹部に縦に刻まれた無毛の割れ目からは、鮮やかなピンク色をした媚肉がわずかに覗けて、艶やかに濡れていた。夢月の先走りが付着したものではない。明らかに彼女自身の内側から溢れた透明な露によって、だ。 「さ、紗月……」 「エッチな気分になってるのがお兄ちゃんだけだと思った? 実はあたしも、こんなになるまで濡れちゃってるんだよね。ほら、よーく見て。あたしだってもう、お子さまんこじゃないんだよ?」 「お、おこさまん……っ!」  妹の口から飛び出す淫語に、夢月は目を白黒させる。 「んふふっ、せっかくだからこのまま入れちゃってもいいんだけどね。あたしのここもうずうずして、お兄ちゃんのおちんちんで掻き回されたい気持ちでいっぱいだし。どうする? お兄ちゃんがシてくれるなら、喜んで――」 「だ、だめだって!」  これまでさんざん、手でしてもらったり、舐めてもらったり、ついにはフェラまでしてもらっておいて今さらではあるが、そこは越えてはならない一線だった。 (少なくとも自分から、妹にシたいだなんて言うわけには――いや、強引にされるのはいいってわけじゃないけど!) 「と、とにかく!」  夢月は雑念を振り払うように叫ぶと、ベッドの上に上体を起こして逃げようとする――が、すぐに妹がのしかかってきて、 「もう、お兄ちゃんったら、おちんちんだけじゃなくて頭も硬いんだから。だいたいあたしたち、兄妹でエッチしてできた国の上に住んでるんだよ?」 「何の話――んぁっ!?」  再び始まる、ネグリジェの上からの愛撫。  妹は腰を前後にグラインドさせて、今度はお腹ではなく割れ目を使って、竿の裏側に通っている尿道のふくらみ――いわゆる裏筋をなぞりはじめた。  パンパンに膨らんで硬くなった海綿体を、ぷにぷにとした弾力のある肉丘で圧迫しながら擦りあげられると、 「どう? あたしのオマンコが、お兄ちゃんのおちんちんに当たってるの、判る?」 「う、うん、感じるっ……けど、あ、ああっ……!」  室内に、二人の声と喘ぎ声、そして吐息が、昂りながら絡み合う。  ちゅく、ちゅくと、どちらから漏れたものかわからぬ体液が淫らにねばりつき、ネグリジェにシミを作っていった。 「さ、紗月、もう、やめっ……出ちゃう、出ちゃう、からっ……!」 「はぁっ、はぁっ、んっ……だめっ、逃げないで……! もうちょっとで、イけるんだからっ……!」  兄のほうは逃げようとし、妹のほうは逃がすまいとする。その動きがさらに不規則な刺激を互いの性器に与えていた。もはや、紗月が夢月をイかせるために愛撫しているのか、紗月自身が夢月のペニスを用いてオナニーしているのか区別がつかない。  しかし、結果は同じことだ。  互いの体温、鼓動、息遣い、匂いといった要素で高まっている昂奮を、よりいっそう高めることになり―― 「ダメっ、もう、我慢できない、でるっ、出ちゃうっ……!」 「んっ、あ、イくっ! お兄ちゃんの、おちんちんで、イっちゃうっ!」  叫びがひときわ高まった次の瞬間、二人はほぼ同時に、絶頂に達していた。  互いの腰の奥から暑いものが溢れ出し、触れあっている部分を濡らす。純白のネグリジェはべっとりと濡れ、青臭い匂いがうっすらと室内に漂い始めた。  紗月は背筋を逸らせたのち、糸が切れたように脱力して夢月の上に倒れ込む。恍惚と、余韻の残る吐息をつきながら、 「はぁっ、気持ちよかった。本当ならちゃんとエッチしたかったんだけど、ま、朝だしこのくらいで勘弁してあげる」 「うう、もう、許して……」  こちらも射精後の脱力感に声をわななかせながら、夢月は答えるのだった。   (続く)


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