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連載小説 第六話「セーラー服とレオタードと」(1)

「ふあぁ……」  朝七時。  珍しく目覚ましが鳴る前に起き出した三村夢月は、すぐ隣でいまだに寝息を立てている妹を起こさないように身を起こすと、 (さて、今日はどんな服を着せられるのかな)  ベッドのへりに腰かけてスマホを操作し、いつものアプリを起動した。  現実改変型ゲーム「おもらしガールリンク」。  画面の中には、少女のアバター。おかっぱ頭で、純白のドレス風ネグリジェを着ている。丸襟とパフスリーブと、艶やかなサテン生地が、少女趣味で可愛らしい。 (可愛い女の子だなぁ……これが自分でさえなければ……)  これこそが、アプリの中の「三村夢月」。そしてどんな原理によるものか、このアバターとリンクした夢月は、現実でもアバターと同じ容姿を強要されるのだ。一日の中である程度の選択肢はあるものの、脱いだ状態で動き回ったり、指定外のものを着ることは許されていない。  つまり――アバターと同じネグリジェを着ている自分の体を見下ろして、夢月は苦笑する。見えないだけで、髪型もちゃんとおかっぱになっていた。 (男子高校生の寝間着じゃないよな、このネグリジェ) (まぁ、昨日の俺は女子小学生だったんだけど)  昨日は女児用のアンサンブルスーツに着替えて、妹も通っている近所の女子小学校に行っていた。  もちろんふつうであれば、そんなことをすれば変質者扱いで捕まるのがオチなのだが、アプリの力は夢月の服装のみならず、周囲の人間の認知をも書き換える。夢月は捕まるどころか、「特別入学式」が開かれ、しかもそのさなかに女子小学生たちの前でオナニーするという、普通の男子高校生ならば絶対に経験できないような一日を過ごしていた。  帰宅後も、もう少しシンプルな女子小学生の制服に着替えることもできたのだが、入学スーツは今日しか着られないということで、けっきょくそのまま過ごしたのだった。寝間着に指定されたこのネグリジェも、いかにも女子小学生向けだった。 (なんだかんだ楽しんでるよなぁ、俺……)  慣れとは恐ろしいもので、最初の数日は恥ずかしいばかりだったのが、今では苦笑程度で済ませている。いや、それどころか女装や、アプリがもたらしている様々なイベントを、恥ずかしさもこみで楽しんですらいた。  そして、同時に―― 「ん、朝勃ちしてる……」  ドレス風ネグリジェの股間に当たる部分が持ち上がっているのを見て、夢月は切なげに潤んだ目を細めて呟いた。ネグリジェのサテン生地は、その光沢もさることながら、肌に当たる滑らかな肌触りが昂奮を刺激するのである。  中に下着はつけていないため、ちょくせつ竿や玉、さらには勃起のせいで露出した亀頭にこすれて、余計に気持ちいい。そのせいで、昨夜はなかなか寝付けなかった。 (夜中はずっと我慢してたんだから、今朝は出したいな) (昨日は朝からお預けを食らったせいで、酷いことになったし)  快感への誘いに負けた夢月は、自分に言い訳しながら行動を開始する。 屹立をネグリジェの生地で巾着のように包み込みながら、その滑らかな生地で、すでに臨戦態勢に入っている少年の性欲を擦る。 「はぁ、はぁっ……!」  ネグリジェの上から竿を握りこむと、普段は包皮に包まれている敏感な粘膜までもがサテン生地に擦られる。その心地よさに先走りが漏れ、ネグリジェに小さなシミを作って―― 「お兄ちゃん、おはよ」  ふいに背後から話しかけてきた妹の声に、夢月はびくっと背筋を逸らせてから振り返る。 「お、おはよう、紗月」 「んふふっ、朝からオナニーだなんて、お兄ちゃんったら元気ね。言ってくれたら、あたしが手伝ってあげたのに」  真紅のランジェリーを身に着けた紗月は、そう言って、夢月のすぐ隣に腰掛ける。裾が短いうえにこちらも下には何もつけていないため、太腿はもちろん無毛の割れ目までちらりと見えていた。  まだ肉体関係こそなかったが、すでに何度も性欲の処理をしてもらっている。そのせいで、相手は小学生の妹だというのに、性欲の対象として目が向いてしまって―― 「あーら、またおちんちん、おっきくなったんじゃない?」 「う……ご、ごめん……」  余裕をもってペニスを包んでいたネグリジェの生地が、ピンと張っている。 「しょうがないわねぇ。それじゃ今朝も、あたしが抜いてあげる。んー、今日は、こういう趣向にしよっか。お兄ちゃん、ベッドにあおむけになって」 「ええと……こう?」  夢月は再びベッドに戻って、言われたとおり仰向けになる。ペニスは垂直にそそり立ち、ネグリジェに小山となって聳えた。  その上に、紗月は四つん這いになって跨る。ランジェリーの前が垂れ下がっていてはっきりとは見えないが、ちょうど彼女の淫裂は夢月の股間の真上に来て (このまま俺のネグリジェをめくられて、紗月が腰を下ろしたら、俺のチンコが、紗月の中に――)  嫌な予感に、夢月は思わず問いかける。 「あ、あの、紗月、何を……?」 「んふふっ」  紗月はにんまりと小悪魔のように笑い、 「そう言えば、今朝はまだしてなかったね」 「してなかったって、何を――んっ」  言いかけた夢月の声が、ふいに近づいてきた紗月の唇によって封じられる。微かに開いた唇から舌が潜り込み、流し込まれた唾液がかき混ぜられ、啜られる。 「はっ、はぁっ……」 「おはようのキス。兄妹なんだから、そのくらいするのは当然でしょ?」 「と、当然じゃ、ないと思うんだけどなぁ……」 「んふふっ、細かいことは気にしないの。じゃ――始めるね」  そう言って、紗月はゆっくりと腰を下ろし、その細い体を、兄の屹立の上に重ねた。   (続く)


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