連載小説 第五話「入学式とお友達と」(9)
Added 2019-11-03 08:56:53 +0000 UTCそして―― 「これより、聖ジョアンナ女学園令和*年度、特別入学式を開始いたします」 司会の教諭が開会の辞を告げ、いよいよ「入学式」が始まった。 講堂としても使われている体育館二階は、中央をまっすぐ開けるようにパイプ椅子が並べられ、丸襟のブラウスに水色のジャンパースカート、紺のボレロを着た在校生たちが着席している。四年生から六年生までとはいえ四組まであるため、合計五〇〇名近く、体育館の前三分の二ほどが埋まっていた。 「続きましては、新入生入場です。在校生及び教師の皆さんはご起立して、新入生を出迎えてください」 司会の声に合わせて、在校生たちが立ち上がり、中央通路を向く。一糸乱れぬその動きは、さすがお嬢様学校であった。 「それでは――新入生の三村夢月さん、どうぞお入りください」 名指しとともに、在校生たちから一斉に拍手が上がった。 そして――後方の入り口から、スーツ姿の渡井教諭に先導されるようにして、「新入生」が姿を見せる。 丸襟のブラウスに大きな白いリボン、ピンクにグレーのチェックが入ったジャンパースカート、グレーのボレロというアンサンブルスーツは、まさに新入生らしい。通学帽も外しているため、やや短めのおかっぱ頭がよく見えて、いっそう小学生らしかった。 しかしその身長は、前を歩く渡井教諭よりもほんの少し高いほど。六年生までいる在校生たちと比べても、ほとんどの少女よりは高かった。 当然だ。 その「新入生」は本来ならば、高校に通っているはずの年齢の、少年なのだから。 (つ、ついに、入学式が始まるんだ……!) 「新入生」――三村夢月はぎくしゃくとした動きで手を振りながら、女子小学生たちの拍手に出迎えられて体育館の中央通路へと進む。 (本当は男子高校生なのに、こんな風に「新入生」の女の子として迎えられるなんて……) (しかも、ただの入学式じゃなくて、あんな恥ずかしいことをしなくちゃいけないんだ……!) 式が始まる前までに、渡井教諭から説明されたことを思い出して、夢月はますます動悸が止まらなくなる。 この入学式の流れと、新入生としてのマナー。 それは明らかに普通ではなく――この「入学式」を引き起こす原因となったアプリ「おもらしガールリンク」によって改変されたとしか思えないものだった。 しかしそれでも、やるしかない。 最後方にいる在校生――六年生たちの間を通る一歩手前で、渡井教諭が立ち止まって振り返ると、「言った通りにしなさい」と促すように、夢月に肯きかけた。 夢月はゴクッと喉を鳴らして肯き返し、改めて体育館を見渡す。 目の前には、五〇〇人近い女子小学生たち。 その前で、指と人差し指で、スカートの左右、斜め前の裾をつまむ。そしてゆっくりと、なるべく優雅な仕草でめくりあげた。 「……!」 声にならぬ驚きが、波のように在校生の間を駆け巡った。 スカートの下から露わになった下半身。そこに穿いているのは、いかにも小学生らしい綿のインゴムショーツだった。しかしそれは、まるでおもらししてしまったようにびっしょりと濡れ、可愛らしいスーツに似合わぬ雄の証が、まがまがしい姿を浮かび上がらせていた。 ふつうであれば在校生の少女たちが悲鳴を上げ、式そのものが中止になりそうな異常な光景。しかしこの異常な「特別入学式」では、だれも止めに入らないどころか、むしろ熱い視線を送るばかりだった。 「んっ……!」 ショーツ越しとはいえ、五〇〇人もの視線に晒されたペニスが羞恥に疼く。この異常事態にもっとも臆しているのは、変態的行為をしている夢月自身であった。 朝からずっと射精させてもらえていないうえに、スーツの着用や自宅前での「記念撮影」のせいで昂奮だけが高められている欲望の肉竿は、際限なく先走りを漏らし続け、もはや剥けあがった亀頭がショーツやスカートに擦れただけでも暴発しそうなほどだった。 しかし、スカートをめくっただけで終わりではない。 ショーツを衆目に晒したまま、夢月はつま先ごと体を右斜め前に向け、ちょうど右側の六年生たちに見せつけるような角度になる。 すると、向けられた側の六年生は拍手の手を止め――彼女たち自身もまた、ジャンパースカートの裾をつまみ、夢月以上に優雅な仕草でめくりあげた。水色のジャンパースカートの下から、輝くような肌色と、真っ白なショーツが露わになる。 お互いにスカートをめくって下着を見せるような形になったところで――すぐそばで見ていた渡井教諭が、静かにこう告げる。 「礼」 それに合わせて、夢月は左足を軽く後ろに引いて、なるべくスカートの裾を下ろさないようにしながら一礼した。向かい合う六年生たちも、同じように礼を返す。 (うう、こんな「挨拶」、絶対おかしいのに……!) 上流階級の少女が行う、スカートの裾をつまんでのお辞儀――「カーテシー」に似ていたが、それとは明らかに違う、羞恥に満ちた一礼。これが、入学式の前に渡井教諭から教えられた、「聖ジョアンナ女子」流のお辞儀だった。 右側が済んだら、今度は左側。そしてしばらく進んで、残る五年生と四年生にも、同じように「聖ジョアンナ女子」流の挨拶をしてゆく。最後に、最前方の左右にいる教師たちと、そこに紛れるようにして立っている紗月に向かってもそのお辞儀をする。さすがに教師たちは、普通のお辞儀を返してくるにとどまったが。 合計八回、羞恥に満ちたお辞儀をしたところで、はたと気付く。 (あれ? そういえば、俺の席は……?) 普通の入学式であれば、新一年生は在校生のさらに前に席が設けられるものである。しかしどこを見ても、それらしき椅子は見当たらない。式の前の説明にもなかった。 戸惑う夢月を先導して、渡井先生は舞台左側に賭けられた階段をのぼり――同じように上ってきた彼を振り返ると、 「夢月ちゃんの席はあそこよ」 そう言って、舞台の左手に置かれた椅子をしめす。 (俺一人だけ、あんな目立つところに……!) いくら特別入学式で一人きりとはいえ、五〇〇人近い出席者と向かい合うのは余りにも恥ずかしい。 しかし「入学式」のルールに逆らうことはできず、 「は、はい!」 元気よく返事をして、ようやく椅子の前までくると、背中を向けて在校生たちに向かい合う。 そしてようやく、 「――出迎えの拍手、ありがとうございます。それでは一同、ご着席ください」 司会の女性の指示通りに、夢月も着席する――が、それも普通の着席ではない。 脚を揃え、膝をつけて座りながらも、先ほどのお辞儀と同じようにスカートの前をつまみ、ショーツを見せつけるような座り方。これまた事前に渡井教諭に言われた、「聖ジョアンナ女子」の座り方だ。特に勃起している今だと、太腿の間に押し上げられてた男根を、少女たちに向けるような格好になってしまう。 見下ろせば、同じようにスカートをめくって座る在校生たち。彼女たちの目は、まっすぐに夢月と――その股間から聳えるショーツのテントに注がれていて、 (まだ入場して、席に着いただけなのに、もう恥ずかしすぎてたまらないよ……) (これからいったい、どんな恥ずかしい「入学式」になるんだろう……?) 恐怖と戦慄に、ぞっと身震いする夢月。 しかしそんな心とは裏腹に、彼の股間の肉棒は、いっそう劣情を滾らせるのだった。 (続く)
Comments
ありがとうございます! 入学式シチュは「妹一年生」でも書きましたが、あちらは物語の都合上、羞恥プレイといっても限度があったんですよねぇ(せいぜい白昼夢落ちという形でしか使えなかった)。こちらはファンタジー要素でなんでもありなので、もう好き放題やっちゃってます! まだまだ「入学式」は始まったばかり。ご期待に沿える羞恥プレイを書いていきます!
十月兔
2019-11-04 00:31:39 +0000 UTCコメントは章が終わってからにしようと思っていましたが、あまりにも興奮し過ぎて思わず投稿しちゃいました🎵💕 兎さん、この恥ずかし過ぎる入学式のイメージ、凄過ぎです❕💖👍 もっと凄くなりそうなので、生唾ゴックン状態で続きをお待ちしています💞🥰
elli-kasuga
2019-11-03 23:51:31 +0000 UTC