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連載小説 第四話「女子更衣室とフェラチオと」(10)

「んっふふふ、お兄ちゃんのお願いとあっちゃ、聞かないわけにはいかないなぁ」  紗月は上気した顔で兄を見上げると、上半身を大きく乗り出して、兄の太腿に身を伏せる。ちょうど昨日の朝、「頬ずり」された時と同じ体勢だ。  だが妹は、あの時よりさらにやる気満々。両目はらんらんと輝き、大好物を前にしたときのような表情だ。その眼光は、まっすぐに兄の生殖器を見据えていた。スカートとショーツの中で勃起し続けたせいで、蒸れた雄の匂いがすごい匂いを発していたが、それすらも彼女にとっては昂奮を高めるフェロモンでしかないようだった。 「すぐに出したら、許さないんだからね」  そう言って、巌のごとく節くれだった竿を握りしめる。  熱く滾った肉欲の化身に、少女の冷たい指先が触れると、夢月の口から何度目かの悲鳴が漏れる。先走りに濡れた表面はほとんど痛みもなく、与えられた刺激のほとんどを快楽に変換して、いっそう彼を狂わせた。  紗月は握ったそれを、ゆっくり手前に引き寄せる。ほぼ直立の状態から四五度の角度まで傾き――さらに紗月の顔も前方に移動して、彼女の唇と亀頭が近づくのを見て、夢月はようやく、妹の意図を悟る。 「さ、紗月、まさか、フェ――」 「んふっ」  含み笑いで肯定すると、紗月はふぅーっと息を吹きかけた。 「ひぃっ――」  濡れそぼった亀頭表面が一気に冷却されて、夢月はまたも、全身に電流を浴びせられたように悶絶する。 「あははっ、もう限界みたいね。それじゃ、いただきまーす」  紗月は笑って、ついにその唇を亀頭の尖端――先走りが溢れ出す尿道にあてがって、 「ちゅっ」  吸い付かれて、夢月はまた悶絶する。  先走りをすする音がまた劣情を催し、怒張は破裂せんばかりに膨れ上がって、表皮が痛みを発していた。もはや妹がフェラしようとしていると判っても、それを止めるだけの理性も思考も残っていない。ただめくりあげたスカートの裾を強く握って、獣のように喘ぎながら、射精の瞬間を待ち望む。 「はぁっ、おいしい……お兄ちゃんの味がする……」  紗月も無我夢中で、亀頭を濡らしていた先走りを舐めとる。そのたびに兄の体が跳ねるのを楽しそうに見ながら、ついに大きくその唇を開いて、亀頭の上半分ほどをすっぽりと咥えた。 「んっ……!」  二人の口から、官能のうめきが漏れる。  紗月の小さなあごでは、夢月の巨根を全てのみ込むことなどとてもできない。亀頭すらもすべては口に含めず、上唇は亀頭の上側の半ばほどに当たり、下唇はかろうじて裏筋の仮首に引っかかっている。 「ふぅっ、んっ、れろっ、ちゅっ……」  亀頭に熱い吐息を吹きかけ、舌で尿道のあたりをちろちろとねぶり、下唇で裏筋の、とりわけ敏感になっているあたりを刺激する。  完全なフェラチオとは言えず、舌の動かし方自体もとても上手とは呼べなかったが、それでも夢月には十分な刺激だ。さらに今まで竿を握っていただけの手のひらも、ゆっくりと上下に動かし始め、ピチュピチュ、クチュクチュと、聞いているだけでも催しそうなほど淫らな音が室内に響き渡った。 「んっ、う、あ、あっ……!」  夢月の腰が激しくわななき、ついに今まで押さえ込んでいた射精への前兆が始まった。  しかし紗月は、舌も手もを止めない。放っておいても遅からず起きる射精をより一層激しいものにしようと、ペニスに情け容赦なく愛撫を与え―― 「あ、あああっ、出る、出るぅっ……!」  断末魔のような声とともに、夢月は妹の口の中に精を放っていた。  ドクンッ――  それはまるで、亀頭が破裂するかのような衝撃だった。  腰の奥に溜まっていたものが、根こそぎ引き抜かれてゆくかのような解放感と喪失感。全身に鳥肌が立ち、溢れ出す快感に何もかもが押し流されてゆく。今まで我慢に我慢を重ねてきた分だけ、抑圧されていた性欲が一気に解き放たれたときの勢いと快感は、この数日間の異常な日常ですら、初めて体験するものだった。  しかも荒々しい雄は一度の射精では満足せず、猛々しく脈打つたびに、どろどろとした精液の塊を吐き出してゆく。  そう――それを咥えている妹の口の中へ。 (俺、妹の口の中に、射精を――)  眼前の光景を見おろして、夢月はさらにいきり立った。背徳的な行為にこそ、なおさら昂奮してしまう――そんな性癖のせいで、ますます腰の奥から精液が溢れ出す。  ドッ、ドッ――  一方の紗月も、舌と手の動きをとめて兄の欲望を受け止めいた。待ち構えていたにもかかわらず、想像以上の量に目を丸くする。 「んっ……!?」  熱くどろどろとした体液が、口腔粘膜に打ち出されるように何度も何度も放出され、舌も、上あごも、歯茎も、頬の内側にも、ねっとりとした白濁液が汚していった。青臭い匂いが、鼻腔や胸腔を満たしてゆく。 「はぁっ、はぁっ……」  それでも、ようやく射精が止まり――ようやく顔を上げた紗月の口元に、白濁液の塊が付着しているのを見て、賢者タイムに入りかけていた夢月の頭が、一気に冷静さを取り戻す。 「ご、ごめん! 紗月! 俺……!」 「んふふっ」  しかし紗月はにっこり笑うと、指で唇についていた精液を口の中に押し込み、大きく喉を鳴らして飲みこんでいた。 「んっ……ごちそうさま」 「の、飲んじゃったの……?」 「うん。おいしかったよ、お兄ちゃん」  内容の真偽はともかく、満面の笑みで答える紗月。  小学生の妹のそんな言葉に、またも劣情が疼く夢月だったが――あいにくすでに精魂尽き果てた愚息は、もはや足腰立たないとばかりに萎え切って、包皮の内側に隠れてしまっている。それどころか夢月自身の足腰も、骨を抜かれたように力が入らない。 「ご、ごめん、紗月……つい、夢中になっちゃって……」 「んふふっ、あたしがしたくてしたんだから、気にしなくてもいいのに」 「でも――」  いくらアプリのせいでいろいろおかしくなっているとはいえ、兄としては止めるべき場面だ。そもそも、小学生の妹の体に欲情すること自体がおかしい。  だが紗月のほうはあっけらかんと、 「んふふっ、お兄ちゃんったら、細かいことばっかり気にするんだから。ならお詫びに、一緒にお風呂に入って、体を洗ってちょうだい」 「それくらいなら――って、またお風呂で変なことする気じゃないよな!?」 「さー、どうかなー?」  悪戯っぽく笑う妹に、夢月は大きくため息をつくのだった。  ちなみに入浴中も、紗月が体を摺り寄せたり、陰部やお尻を見せつけたりと挑発を繰り返していたが、もはやすっかり出し切ってしまった夢月のイチモツはピクリとも動かず、何事も起こらなかった。  入浴後は再びネグリジェに着替え、ようやく長い長い一日が終わったところで――ベッドに寝転がってスマホを確認した夢月は、ようやく本日のイベントが表示されているのを確認した。 アダルトイベント「トレーナーにフェラチオされる」   (第四話「女子更衣室とフェラチオと」 終わり)


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