連載小説 第四話「女子更衣室とフェラチオと」(4)
Added 2019-10-17 09:48:44 +0000 UTC背後から取りつく、風見典子。 制服を脱がせにかかる、山咲鏡花と久能香澄。 そしてそれを見物する、女子の壁―― 「な、なんだよこれは!?」 まるで邪教の儀式のような様相に、夢月は思わず叫んでいたが――むろん女子たちは彼の叫びなど聞いてはいない。 「さぁ、鏡花さん! 三村くんを脱がせてあげて!」 「三村くんのカラダが――ううん、下着姿が見たいわ!」 「脱ーげ! 脱ーげ!」 そんなヤジやコールとともに、異様な熱気に包まれる女子更衣室。 鏡花と香澄は愉しげに笑って、 「あらあら、皆さんのご所望とあっては仕方ありませんわね」 「これも民主主義ってぇやつだ。覚悟しろよー、三村ー」 「そ、そんなぁ……!」 夢月は情けない声を上げるが、二人は容赦なく彼のカーディガンの前を開き、リボンを外す。さらにほんの一瞬、するりと羽交い絞めにされていた典子の腕がほどかれていたかと思えば、手品のようにカーディガンの袖も脱がされていた。 残るはブラウスと、スカートのみとなったところで、 「さぁ、みなさん。ブラウスとスカート、どちらを先にいたしましょうか?」 鏡花が女子たちに向かって問いかける。 熱狂に油を注ぐがごときこの一声に、 「スカート! スカートが先よ!」 「ブラウスを先にして、ブラジャーとスカートの対比が見たいわ!」 双方の意見が入り乱れる。しかしやがて、「スカートが先」派の声が優勢になり、 「それでは、スカートを先にいたしますわね。ブラウスを先に脱がせるのは、また今度ということで」 「はーい」 鏡花の裁定に、「ブラウスが先」派の女子たちも納得する。 早くもスカートのチャックを下ろし、ホックに手をかけた香澄が、夢月を見上げて訊ねる。 「んじゃ、スカート下ろすぞー」 「あ、あの、俺の意志は……?」 「ん? ブラウス先のほうがよかったかー?」 「そうじゃなくて、一人で着替え――」 「却下」 取り付く島もなく、ついにスカートのホックが外されて、すとんと床に落ちる。 ブラウスの裾から覗く真っ白な太腿の付けねと、その間にあるピンクの逆三角形――下端が膨らんだショーツがちらりと覗くと、女子たちのボルテージが一気に跳ね上がる。 「わぁ、ピンクのショーツだなんて、可愛い! しかもハートの刺繍だなんて!」 「ふふっ、あんな可愛い顔してるけど、やっぱり男の子なんだね。あんなに膨らんでる……」 「ねぇ、ちょっとしみがついてない? もしかして三村くん……」 目の色を変えて凝視する女子に、夢月は真っ赤になる。 朝勃ちは妹に抜いてもらえた(この時点で色々酷いのだが)とはいえ、通学から授業を受けるまでの間ずっと女子制服で、フル勃起こそ免れていたものの半勃ちくらいには膨らんでいる。垂れ流された先走りのせいで、ショーツの中心部には大きなシミが広がっている。 「ちょ、待っ――そんなにじっと見られたら、恥ずかしいって……!」 「何言ってるのよ、三村くんだって、あたしたちの着替え見てたじゃない」 「鏡花さん、ブラウスも早く! ブラジャーも見せて!」 女子の熱気は止まるところを知らない。 鏡花は唇をほころばせて、 「ふふ、それではお望みどおりに、ブラジャーも御開帳といきましょうか。上から開けていきますね」 そう言って、前から夢月のブラウスのボタンを外してゆき――肌色と、胸元から覗くブラジャーのフロント部分、ショーツのウエストに広がるフリルが露出してゆく そしてついに、左右からブラウスの胸元を掴んだ鏡花と香澄が大きくめくりあげ、背後の典子がするりと肩を掴んで袖ごと脱がせて、夢月を完全な下着姿にしてしまうと、女子たちはますますヒートアップしてゆく。 「わぁっ、可愛い! ブラもショーツもふりふりで、すっごい可愛い!」 「あんなお洒落な下着をつけてるなんて、三村くん、本当は見られたいんでしょ?」 「ついでだから、下着も脱がしちゃおうよー」 飛び交うセリフに、ブラショーツ姿の夢月は目を白黒させた。縮こまるように片手で股間を押さえつつ、もう片方の手で胸元を隠していると、それを見た典子がからからと笑う。 「あははっ! なんだかそうやってると、男たちに乱暴されてひん剥かれた女の子みたいだな!」 「う……」 言われてみればその通りで、夢月はますます身の危険を感じる。助けを求めるように鏡花を見たものの、彼女は愉しげに目を細めて、 「さぁ、夢月さん。皆さんこんなに盛り上がっているのですから、もう少しサービスしてくださいません? わたくしもご奉仕いたしますので――」 そう言って、股間を隠していた夢月の腕をからめとるように肘関節を極め、そのまま自分の体に密着させるように抱き込んだ。二の腕は彼女の控えめな胸の間、肘先はお腹に当たり、指先はちょうど彼女のショーツ――それも陰部に触れていて、夢月は頭が真っ白になる。 さらに、 「じゃああたしはこっちだな!」 反対側からは典子が、こちらはいささか力任せに夢月の腕をつかんで、鏡花と同様に自らの身体に密着させて押さえ込む。 そして正面からは―― 「となると、あたしの担当はこっちだなー。悪いねー、いちばんおいしいところもらっちゃって」 豊満な体にオレンジ色のブラショーツをつけた香澄が膝立ちになり、眼鏡をかけたジト目で夢月を見上げた。 その角度だと、ちょうど彼女の胸元を見下ろすことになり、 (か、神奈にパイズリされたのを思い出しちゃう……!) 二日前の記憶とともに、ペニスがうけた快感までもがフラッシュバックする。たちまちのうちに、ショーツの前に大きく膨らんでいった。 久能香澄はチェシャー猫のように笑い、 「にひひっ、悪いねー三村。皆さんのご要望なんで、ショーツも脱がせてもらっちゃうよー。ま、お詫びにあたしがこれで気持ちよくしてあげるから、勘弁してなー」 バストを揺らして言いつつ、夢月のショーツのウエストゴムに手をかけた、そのとき―― きーん、こーん、かーん、こーん…… 更衣室に鳴り響いた始業のチャイムに、少女たちはいっせいに我に返る。 「あっ、いっけなーい! 着替え、着替え!」 「早くいかないと、先生に怒られちゃう!」 まるで魔法が解けたように、少女たちは夢月のことなどすっかり忘れて体操着に着替えると、あわただしく更衣室を出て行った。 「……はぁ」 それを見た鏡花と典子は、あきれたようにため息をついてから夢月の腕を放し、膝立ちになっていた香澄もやれやれと立ち上がる。 「わたくしたちも、着替えていきましょうか」 「……うん」 (続く)