NokiMo
jugatsu-usagi
jugatsu-usagi

fanbox


連載小説 第二話「ブルマーとおもらしと」(8)

「それでは、本日はお疲れさまでした。これで町内は綺麗になり、町の人も気持ちよく過ごせることでしょう。みなさん、ありがとうございました」  町内会長がそういうと、まばらな拍手とともに町内清掃は終了、解散となった。 「や、やっと終わった……!」 「お疲れさま」  神奈はうーんと背伸びしながら、 「じゃ、帰ろっか。そう言えば夢月、普段着はどうしてるの?」 「ど、どうしてるって……その……」  何と答えればいいものか。昨日からのあれこれを正直に話すわけにもいかず口ごもっていると、 「お兄ちゃんの普段着なら、こんな感じだよ」  紗月がかわりに答えて、スマホの画面を神奈に見せる。そこにはいつ撮ったのか、今日の夢月の服装――まるでデートに行く少女のような恰好をした夢月の姿が映っていた。 「わぁ、可愛い! やっぱりふだんから、女の子の格好してるんだ。しかもこういう、可愛い系が好みだなんてねぇ……」 「う……そ、その、これは……」 「うんうん、似合ってるわよ。そうだ、今度一緒に、お洋服見に行かない? あっちこっちのお店を回って、可愛い服を選びましょ?」 「えっと、うん……」  神奈に、というよりもアプリの力に逆らうことはできず、夢月は大人しくうなずいた。  しばらく行ったところで神奈と別れ、兄妹は自宅へと向かう。  このころには夢月の尿意はもう限界で、下腹部はじんじんと痛み、油断すると今にも漏らしてしまいそうだった。神奈と別れたこともあり、無口に、足早に、自宅へと歩いてゆく。  紗月もすでに気付いていたようで、 「お兄ちゃん、おもらししそうなんでしょ?」 「う、うん……! だから早く、家に……!」  はやる気持ちを押さえながら、夢月は妹とともに家に帰りつく。 「ただいまー」 「二人とも、お帰りなさい。町内清掃お疲れさま。すぐお昼ご飯にするから、手を洗ったらリビングにいらっしゃい」 「そ、その前に、トイレに行かせてほしいんだけど……!」  挨拶もそこそこに、夢月は急いで靴を脱ぎ、足早に廊下を進む。  トイレのドアノブを握って回すと、ようやく見えた便座にほっと胸をなでおろす。トイレの中へと一歩踏み出した――その瞬間だった。 「あっ!?」  廊下とトイレの、わずかな段差。ふだんなら意識すらしない程度の高さに、つま先が引っ掛かった。あわてて壁に手をついて、ころんで便器に倒れ込むことだけはまぬかれたものの――もう一つの悲劇は、防ぎきれなかった。  臙脂色のブルマーの前側――その三角形の中心に、じわりと黒いしみが浮かぶ。 「あ――!」  事態を悟った夢月の口から、絶望の声が漏れた。  それは野火の如く熱をもって、下方に向かって広がってゆき、ブルマーの端に到達するや、それぞれ一条のしずくとして太腿に這い降りる。最後はニーソックスまでも、じわりじわりと濡らしていった。 「だ、だめっ……!」  これ以上の漏出を止めようとする夢月だったが、一度決壊した水門は、簡単には閉じてくれない。見る間に広がったブルマーのシミには、吸収しきれなかった小水が表面にしずくとして浮かび上がり、やがて重力に負けて、パタパタと雨漏りのような音とともに床を濡らす。 「あ、ああ、あっ……!」  ようやくおもらしが止まったときには、すでにすべての小水を出し尽くしたあと。ブルマーとショーツ、ニーソックスには生暖かいしみが広がり、足元には小さな水たまりができあがって、周囲にはアンモニアのにおいが立ち込めていた。 「もうちょっと、あともうちょっとなのに、もうちょっとだったのに……!」  夢月はその場に、ぺたんと尻餅をついた。高校生にもなっておもらしだなんて、情けなさに泣きたくなってくる。  そこへ、 「んふふっ、アプリの予言通りになっちゃったね、お兄ちゃん」  やってきた紗月が、楽しそうに言う。すでに何枚ものタオルを持って、準備万端だ。 「さ、ママには説明しておいたから、濡れた服を脱いで、体を拭いて、シャワーを浴びてらっしゃい。ここはあたしが、きれいにしておいてあげるからね」 「う……い、いいよ、タオルを置いといてくれたら自分でやるから、紗月は先に、ご飯を食べて……」 「そんな泣きそうな顔して、お兄ちゃんぶらなくたっていいのに」  座り込んだ夢月の太腿に、タオルが掛けられる。夢月が慌てて脚を拭く間に、紗月は水たまりをふき取っていた。 「ご、ごめん、紗月……」 「いいのよ。そもそもが、あたしの始めたことなんだし。ただお兄ちゃんは、女の子になりきって、おもらしと、おむつを楽しめばいいの」 「う……た、楽しめないよ、そんなの……」 「んふふっ、きっとだんだん、楽しくなってくるわ。さ、ここはあたしに任せて、シャワー浴びてらっしゃい」 「うん……ありがとう、紗月」  お言葉に甘え、夢月はブルマーとニーソックスを脱いで、シャワーに向かうのだった。  その後、午後は最初に着せられたデート風コーデ――ブラウスとスカート、カーディガンのセットで過ごし、夜はアプリで予告されたとおりのネグリジェ。シルクサテンで、大きく開いた襟もとにレースとリボンがついた上品な一着だ。 「はぁ、今日も疲れた……けど、明日からの予習もしなきゃ……」  この二日間バタバタしていたせいで、授業への準備もおざなりだ。急いで予習を始めたものの、どうしてもアプリのことを考えてしまって、集中できない。 (学校にも、やっぱり女子制服で行くことになるんだろうな……) (女装だけならまだしも、おむつや、ましておもらしなんて、絶対に避けないと……!)  今日の固定イベントを発生させたことで、これからは毎日二〇%の確率で「おもらしイベント」が発生することになっている。固定イベントでなければ回避方法はあるようだが、気が抜けない生活になりそうだ。  それはそれとして―― 「また今日も一緒に寝るの?」 「うんっ」  早くも先に夢月のベッドにもぐりこんでいる妹を見て、ため息をつく。 「はぁ……それもアプリで指定されてるのか?」 「ううん。今日はあたしが一緒に寝たいから寝るだけだよ。もちろん、えっちなことしたいなら、何でもしていいからね。さすがに変態プレイはちょっと考えさせてほしいけど、でも無理やりされるっていうのもそれはそれで――」 「いや、何もしないから……」 おもらしの後始末を押し付けてしまった罪悪感はあるが、それとこれとは話が別だ。おそろいのネグリジェ姿でいるのも、いまの自分の姿を思い出すうえに、まるで姉妹のようで落ち着かない。おまけに半分透けているネグリジェからは、妹の細い体のラインが透けていて、昨日の夜から今朝にかけてのあれこれを思い出してしまい―― 「ふーん、そんなこと言って、お兄ちゃん、また勃ってるじゃん」  紗月はくすっと笑う。そんな表情をすると小学生とはとても思えない、小悪魔めいた色気があって、ますます夢月はいきり立ってしまい―― 「そんなに大きくなったら、また眠れないでしょ? 我慢しないで、またあたしが抜いてあげるから、ね……」 「う、うう……」  けっきょく断り切れず、夢月は妹に射精を手伝ってもらうのだった。   (第二話「ブルマーと初おもらし」了)

Comments

あえてお兄ちゃんと呼んで羞恥心を煽るプレイ…!

十月兔

姉妹みたいだから、もお兄ちゃんじゃなくて、お姉ちゃんて呼んでしたいwwwww


Related Creators