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堕ちた王者とかけがえのないライバル~凛香VSエリザベス~Part3(Fin)/Broken Champion and Irreplaceable Rival - Rinka VS Elizabeth - Part3(Fin)

■前回

堕ちた王者とかけがえのないライバル~凛香VSエリザベス~Part2/Broken Champion and Irreplaceable Rival - Rinka VS Elizabeth - Part2

■前回 ■試合内容 前回に引き続き、凛香VSエリザベスでゲームのラスボス再戦マッチです。 試合開始早々にボディを効かされ動きが止まってしまった凛香は、 そのままボディラッシュでお腹を滅多打ちにされてしまい………… 的な感じで、新年一発目のドミネーション回になります!! 挿絵は全5枚、SSは約7900文字です(pixiv換算...


■試合内容

前回に引き続き、凛香VSエリザベスでゲームのラスボス再戦マッチです!!


1R目からボディを滅多打ちにされてしまい、遂には嘔吐させられてしまった凛香。

果たしてこの逆境を覆し、ライバル対決を制する事が出来るのか!?



挿絵は全6枚、SSは約9000文字です(pixiv換算で読了まで約18分)。

それでは対戦よろしくお願いします~。


■Content of the match

Continuing from last time, it's Rinka vs. Elizabeth in a rematch of the game's last boss!


Rinka was hit hard in the body from the first round, and was finally made to vomit.

Will she be able to overturn this adversity and win the rivalry match?


There are a total of 6 illustrations including standing pictures and differences.


★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。

There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


---

堕ちた王者とかけがえのないライバル~凛香VSエリザベス~Part3(Fin)

Broken Champion and Irreplaceable Rival - Rinka VS Elizabeth - Part3(Fin)

※JK=Jyoshi Kousei=High school girl



「ん゙お゙っ……あ゙っ…………お゙あ゙あ゙っ……………………」


「凛香選手、完全に悶絶させられてしまったぁ~~~!!

 ですが、この状況でそれは余りにも危険極まりない!!!」


実況が述べた通り、これで終わってくれる程地下のリングは優しくない。

それを証明するかの如く、白目を剥いてしまっている少女の土手っ腹へ向けてエリザベスは勢いよく拳を振り下ろしていった。



「んぶぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ!!!!!」


背後のコーナーポストごと串刺しにするかの様な渾身の一撃。

丁寧にほぐされた腹は紅い拳を深々と受け入れてしまい、その衝撃は余す所なく少女の肉体を駆け巡る。




「………………あら?」


更なる追撃に出ようとしたエリザベスだが凛香の様子を見て”何かを悟った”為、笑みを浮かべながら深く埋まった拳を引き抜いていった。



「お゙っ…………ん゙あ゙っ……………………」


完全に脱力してしまい、膝から崩れ落ちていく少女。

またしても為す術なくダウンを喫してしまうのだが―――――これまでとは異なり、少女の腹筋はとうとう限界を迎えてしまう。




「お゙え゙え゙え゙え゙っっっ…………」




「凛香選手、早くもこのラウンド3度目のダウン……あぁっと、遂に吐いてしまったぁ!!!」



「あ゙あ゙っっ……がっ、あ゙ゔゔっっっ…………」


意識は残されているものの、それが良かったとは到底言い難い程に少女は地獄の様な苦しみの中で喘いでいる。


(ダメっ……腹筋っ、オシャカになっちゃってるっ……)



順当に行けば、実績に勝る凛香が勝利するであろうと考えられていたこの試合。

だが蓋を開けて見れば手も足も出ず蹂躙され、あまつさえ1Rで嘔吐させられてしまっている有様である。


「凛香選手、震えるばかりで全く動く気配が見られません!!

 もしや、ライバル相手にこのまま1ラウンドでKOされてしまうのかぁ!!?」


ここ最近連敗が続いているという事も相まって、”もしかすると凛香はこのまま何も出来ずに負けてしまうのではないか?”、といった空気が観客達の間にも流れ始めていた。






「お゙っ、がぁぁっ……げぇっ…………」

(苦しい……辛い…………気持ち悪いっ…………)


止めどなく涙を流しながら、耐え難いの苦痛の中で喘いでいる”元王者”の少女。

口元からは吐瀉物と唾液の混じった液体が滴り落ちており、周囲には特有の匂いが立ち込めている。


元来の愛くるしい外見には余りにも似つかわしくない無様な姿。

それに加え、”壊し屋(ボディブレイカー)”の餌食になってしまった腹筋はヒクヒクと小刻みに痙攣しており、自らの限界を主に訴えかけていた。



「凛香選手、流石にダメージが厳しいか!?

 カウントが進んでも全く動けない~~~!!!」


時間が経過してもお腹の痛みは一向に収まらず、リングには獣の様な鈍い喘ぎ声が響き渡っている。



「ゔえ゙っ……がっ…………あ゙あ゙ぁ゙っ…………」

(カウント、進んじゃってるっ…………早く、立たないとっ…………)


だが、脳内に絶えず激痛が迸っている中にあっても凛香は弱々しく震える身体を動かしていき、辛うじてカウント内に立ち上がる事に成功する。



「凛香選手、カウント9で立ち上がっていったぁ!!!

 若干震えておりますがその拳は力強く握られております!!

 まだまだ試合はこれからという事なのかぁ!!?」






「ボックスっ!!!」


「ぜぇっ……はぁっ…………」


3度度のダウンに加えてボディに深刻なダメージを負ってしまっている事もあり、既に息が上がってしまっている凛香。


(エリザベス、強すぎる…………でも前は私が勝ったんだ……今日だってきっと)


だがまだ試合を諦めてはおらず、自らを奮いたたせるべく考えを巡らせていく。



(序盤やられちゃうのはいつもの事だし、ここから挽回して…………)


地下での実績や直近のスパーリングの勝率を考慮しても、この試合は自分に分がある筈だと少女は考えていたのだが―――――



(…………本当に?)


――――――ふと、疑念が過ってしまった。



(向こうはほぼ無傷なのに、こっちの身体はもうズタボロにされてちゃってる……)


試合前までは確かにあった揺るぎない自信。

だが意識してしまった事で、それは音を立てながら急速に崩れ落ちていく。



(真っ向勝負の殴り合いは完膚なきまでに打ち負けちゃったし……これって、まるで)



脳裏に浮かんだのは苦い敗北の記憶。


女子リーグの王者相手に手も足も出ず、何度も失神させられ、最終的には担架で運ばれる羽目になってしまったレイとの闘い。


一度は勝利している相手だったにも関わらず、開幕から滅多打ちにされ、ベルトを奪われてしまったアンナとのタイトルマッチ。


同じ2位同士の対決だった筈なのに、ほとんど何も出来ず終始ドミネーションされた挙げ句、最後は到底試合とは呼べない様なサンドバックショーを披露してしまったちかるとの試合。



いずれも、対戦相手はエリザベスと同じインファイター。

そしてどの試合でも、凛香は小細工抜きの真っ向勝負で打ち負けてしまっていた。


まるで、先程のエリザベスとの殴り合いの様に。




(あっ、ダメっ……頭、ぼーっとしてきた…………)


”それ”に気付いてしまった瞬間、少女の思考回路は働くのを辞めてしまい、必然的に身体の動きも止まってしまう。



「あっ…………あぅっ………………」


「凛香選手、先程のダメージが抜けていないのか!?

 一歩も動けずぷるぷると震えてしまっております!!」


力なく腕こそ構えてはいるものの、視線は対戦相手に向けられてすらおらず、リング上で半ば棒立ちになってしまっている地下女子ボクサー。


「ハァイ凛香♪ そんなに可愛がって欲しいのなら……期待には応えてあげないとね」


格好の獲物を目の前にして、エリザベスは獰猛な笑みを浮かべていく。

そして左右にある紅い拳が硬く握りしめられ、大きく振り上げられた後に―――――それは始まっていった。





「ぶふぅっっ、お゙え゙え゙っっ…………がひゅぅぅぅっっ!!!」


「あ~っと凛香選手、棒立ちで滅多打ちだぁ~~~~!!

 無抵抗の相手にエリザベス選手容赦ありません!!!」


ライバル対決と銘打たれた試合、その第1ラウンドとは到底思えない程の一方的な光景がリング上では繰り広げられている。


上下左右、無造作に打ち分けられたその拳に凛香は一切対応する事が出来ず、JKリーグ随一の剛腕から放たれる強打を余す所なく受け入れてしまっていた。



「んぶぅっっ…………へぶぅぅぅっ…………あ゙ゔゔゔっっっ!!!」

(これっ、本当に不味い…………けど、なにも……考えられない…………)


このままではいけないとは思いつつも身体も思考もその気持ちについて来てはくれず、少女は呻き声を上げながらただ殴られるがままになってしまっている。




「ハァ、ハァ…………楽しいわね凛香♪」


マウスピースが口から弾き飛ばされ、少女の腕が完全に下がってもエリザベスは攻撃の手を止める事はせず、愉しげな笑顔でライバルの肉体を蹂躙していく。


「…………ほら、次はちょっと強いの、いくわよ!!」


そして消耗した酸素を回復する為に一度大きく息を吸い込むと、その自慢の右腕を引き絞っていった。



「ぅぁ……んぅっ…………」


思考回路は微塵も働いておらず、この絶体絶命の危機に対して何の打開策も見出す事が出来ないでいる凛香。


―――――だが、地下女子ボクサーとして研ぎ澄まされた本能が、今生き残る最善手を彼女に選択させていった。



「あ~っと凛香選手、一瞬の隙を突いてクリンチです!!

 フルボッコにされてしまったものの、辛うじて窮地を脱する事が出来ました!!!」



「ぜぇっ…………はぁっ…………はぁ…………」

(た、助かった…………)


殴り倒すべき相手に縋り付く様な、元王者としてのプライドなど微塵も感じさせない無様なクリンチ。


離されまいと必死に抱きつく凛香の姿を見て、エリザベスはおどけた声をあげる。


「ワォ……あんまり楽しいものだから、ちょっと油断しちゃったかしら?」


そして笑みを浮かべていたのも束の間、気づけば金髪の少女は妖艶な表情を浮かべ、息を荒げている対戦相手の耳元へそっと唇を寄せていった。



「ねぇ凛香……”シスターちゃんが見てるのに”、そんな情けない姿を晒しちゃって大丈夫なの?」



「…………ッッ!!!」


その言葉を聞いた瞬間、凛香の目の色が変わった。



(そうだ……由乃も見てるんだ!!

 こんなカッコ悪い所ばかり見せる訳には…………)


消えかけていた闘志の炎が再び燃え上がり、身体に力が満ちてくる。


(ここからは…………私の番よ!!!)


気持ちを切り替えた凛香は反撃に打って出るべく、抱きついている腕を離し相手から距離を取ろうとしたのだが―――――エリザベスの方が一手早かった。




「んぅぅぅっっっ♡♡♡」


「あ~っと、エリザベス選手ここでクリンチキスに出ました!!

 彼女は普段使わない技ですが、一体どういう風の吹き回しなのかぁ!!?」


前回の対戦の際は、3ラウンド目以降急激に強くなった凛香の勢いを止められず、為す術なく敗れてしまったエリザベス。


それ故、感情によるポテンシャルの振れ幅が凛香の最大の武器であり欠点でもある事をエリザベスは知っている。



高ぶった感情がトリガーになる事は分かっており、また―――――その対策方法についても、エリザベスは凛香の過去の試合から答えを得ていた。



(予想通り、シスターちゃんの名前を出しただけでこの反応……でも、悪いけどここで潰させて貰うわよ!!)


太い腕で対戦相手の汗に濡れた身体を強引に抱き寄せ、金髪の少女は相手の薄い唇をこじ開け無理やりに舌を捩じ込んでいく。



「ちゅっ♡じゅっっ♡♡じゅるるっ……じゅぷっ♡♡♡」


性経験が年齢に伴っていないため性的な攻めに弱いという、アンナとのタイトルマッチで発覚した凛香のもう一つの弱点。


皮肉な事に、妹の事を想って昂った感情はそのまま快楽へと変換されてしまい、より弱点が際立つ形となってしまっていた。



「んっ♡、ふっ♡♡…………ちゅっ♡……んぅぅぅっっ♡♡♡♡」

(やばっ……エリザベス、キスっ♡……上手っっ♡♡♡)


火照った身体の温度が更に上がり、瞳はより一層潤みを帯びている。

10秒前にはあった少女の強い感情は、ライバルとの濃密な接吻という極上の快楽でかき消されてしまっていた。






「んっ♡……ちゅっ♡♡……………………あぅっ!!」


「あ~っと凛香選手、あっさりとロープへ押し込まれてしまいました!!

 この場所は危険ですが、果たしてここから脱出なるか!!?」


逃げ場を塞がれた状態に加え、まだラウンド終了まで1分以上残されているという絶望的な状況。


「ダメじゃない凛香。

 そんなに可愛い声出されたら……濡れてきちゃうでしょ?」


艶のある言葉とは裏腹に、エリザベスの瞳は飢えた肉食獣の如き鋭さで獲物を見つめている。



「ふぁっ♡……ぁ、んぅっ…………♡♡♡」


本来であれば知恵を絞ってこの危機を脱出しなくてはならないのだが、未だに蕩けた顔を浮かべている凛香にはそんな思考を巡らせる余裕は残されていなかった。


そして辛うじてロープを支えにして立っているだけの元王者へ、獰猛な拳の嵐が押し寄せていく。




「んぶぅっっ…………ごひゅっっ…………あべぇぇぇっっ…………」


「凛香選手、またしても滅多打ちだ~~~~~!!

 ライバル相手に完全にドミネーションされてしまっております!!!」


もう”お腹は壊し尽くした”とでも言わんばかりの、顔面への容赦ない集中砲火が行われている。


紅い剛腕が振り抜かれる度に、リング上では痛快な打撃音と情けない嬌声が響き渡り、キャンバスに少女の汗や涙や涎が混じった飛沫が振りまかれていく。



「がひゅっっ……んがぁっっ…………お゙え゙え゙え゙っっ!!!」


急速に赤く染まりつつある顔面を叩き続ける中、エリザベスは時折思い出した様にボディブローを織り交ぜていき、柔らかくなった腹筋を更に苛め抜いていった。




「はぶぅぅぅ、お゙え゙っ…………ぐぷぅぅぅっっっ!!!」

(ぁ……わたし……また、ボコボコにされちゃってる…………)


絶え間ない強打で顔面をピンボールの様に弾かれ続けた結果、凛香の意識は既に朦朧としてしまっている。


そして薄れゆく思考の中で、サンドバックになってしまっている自分と目の前のライバルの事について想いを馳せていた。



「あ゙うぅっっ……がひゅぅぅっっ…………ぶふぅぅっっっ!!!」

(エリザベス、強すぎるよ…………こんなの……私に勝ち目なんて…………)



「エリザベス選手のラッシュが止まらない~~~!!! 凛香選手は目が虚ろになってしまっておりますが、果たして意識はまだ残されているのかぁ!!?」



「んぁっ…………がひゅ……………………お゙え゙っ…………」

(だめっ……もう、なにも……かんがえられない…………)


圧倒的な暴力に身も心も蹂躙されてしまった結果、少女は意識を手放しかけていたのだが―――――ふと、金髪の少女は攻撃の手を止めていった。



「…………ふぇ?」


突然の事態に思わず疑問の声を上げてしまう凛香だったが、エリザベスはそれに答えず不敵な笑みを浮かべており―――――次の瞬間、少女の鳩尾へ強烈なボディアッパーが突き刺さっていく。



「あ゙え゙え゙え゙え゙っっっっ!!!!」

(やばっ、意識っ……トバされっ…………)


瞳は上ずり白目を剥いてしまい、口から勢いよく吐き出された唾液の飛沫がスポットライトの光を反射して眩く輝いている。



「ぁっ…………んぁっ……………………」


肉体から全ての力が抜け落ちてしまった結果、ロープに絡まっていた腕が外れてそのままズルズルと身体が沈みかけていたのだが―――――失神している少女の顎先に、鋭いアッパーカットが叩き込まれていった。


「んびゅっっっ……………………」




「凛香選手、豪快なアッパーで派手に殴り飛ばされてしまったぁ!!

 このラウンド4度目のダウンですが…………流石にこれは厳しいか!!?」


実況がそう断ずるのも無理はない程の惨状。

少女が失神してしまっているのは誰の目から見ても明らかであり、ピクピクと小刻みに痙攣している肉体はとてもカウント内に立ち上がる事が出来るとは思えない。


表の試合であれば、まず間違いなくレフェリーによって試合が止められているだろう有様だった。





「んっ…………ぅぁ……………………」


アッパーの衝撃で衣装が外れて薄い桃色の突起が露わになってしまっているのだが、本人は弱々しく呻き声をあげるのみであり、恥部を晒してしまっている事など微塵も気付けない。



「おねぇ起きて!! カウント進んじゃってるよ!!」

「立ちなさい凛香、ここ立てばもうすぐゴングだから何とか帰って来るのよ!!!」


未だ少女の勝利を信じているセコンド達の必死の叫び声も、当然ながら本人の耳に届いてはおらず、力のないうわ言だけが返されていった。


「ぁっ…………ぅ……………………」




淡々とカウントだけが進んでいき、会場中のほぼ全ての人間が試合の終了を予感していたのだが―――――少女の肉体に変化が訪れていく。



「な……なんと凛香選手、あの状態から立ち上がりました!!

 とても意識がある様には見えませんが…………恐るべき精神力です!!!」



「まっ……まら…………まらやれっ…………」


無意識ながらも、肉体に刻まれたボクサーとしての本能のみで立ち上がった少女。

もはや呂律すら回っていないものの、うわ言の様に試合続行の意思をレフェリーに伝えていく。



「ぜぇっ…………はぁっ……………………」

(ふふっ、そうよね…………貴女なら当然、そう来るわよね♪)


ここまでの猛攻で大分体力を消耗したのか、エリザベスは激しく息を荒げており、その筋肉質の身体には大量の汗が浮かび上がっている。


だがその顔は満面の笑みを浮かべており、幽鬼の様に揺蕩うライバルの姿を真っ直ぐ見つめていた。



地下格闘であるが故に、当然ながらこの闘いにはレフェリーストップが存在しない。

その為レフェリーは凛香の脱げたトップスを直した後、高らかに試合再開の宣言をしていく。


「ボックスッ!!!」






「さぁ、1ラウンドも終わりが見えて来ました!!

 果たして凛香選手は残りの時間を凌いで次に繋げる事が出来るのか!!?」



「知ってるわよ凛香……貴女はここから復活して手強くなるのよね♪」


"堕ちない少女(アンブロークン)”の闘いを見続けてきたエリザベスは理解していた。

どう考えても試合続行不可能に思える様な状況から息を吹き返し、恐るべき力を発揮するこの少女の底力を。


(ここまでは予想以上に順調だけど、凛香の事だからきっと一筋縄じゃいかない筈…………まずは様子見で)


それ故、棒立ちのまま突っ立っているだけの相手に最大限の警戒をしつつ、金髪の少女は軽い左ジャブを放っていった。



「ぶひゅっ…………」


エリザベスの予想に反し、元王者の少女はその攻撃に対して何の対処もせず、あっさりと顔面を弾かれ情けない声を上げさせられてしまう。


更には、その小手調べの一撃で身体がグラついてしまい、ふらふらと千鳥足でリングを揺蕩っていった。



「……………………」


そんな様子の対戦相手を見てもエリザベスは警戒を緩める事はなく、じっくりと凛香の様子を観察していく。



――――――――――だが、ライバルの目を見て気付いてしまった。



「貴女、もしかして…………」


その琥珀色の瞳には、もはや闘志の炎は欠片たりとも存在してはおらず、闘う為の力など微塵も残されていない事を。



「…………呆れた、本当にもうグロッキーなの?

 貴女……前に闘った時の方がよっぽどセクシーだったわね」


頭の熱が急速に冷えていくのを感じたエリザベス。

数秒前まで笑みを浮かべていたその顔は一切の色をなくしており、まるで路傍の石を見るかの様な目つきで”かつてライバルだった”その少女を見つめている。



「ハァ……残念だけど、これでフィナーレにしてあげる」


心底つまらなそうな声でため息つきながら、エリザベスは紅い剛腕に力を込めていく。

その拳には、熱い闘志ではなく苛立ちや失望が込められていた。



「ぅ…………ぁ……………………」


そして、何の動きも見せない黒髪の少女の土手っ腹へと、金髪の少女は腰の入った強打を打ち込んでいった。




「ぼひゅぅぅぅぅぅ……………………」


”壊し屋(ボディブレイカー)”の一撃が、力の込められていない少女の腹を打ち抜いていく。


インパクトの瞬間と同時に凛香はマウスピースを吐き出してしまい、大量の唾液で彩られたそれはゆっくりとリングを舞っていった。



「おなかっ……らめっ…………」


もはや意識など残されていない少女の口から、ボクサーとしてあるまじき情けない台詞が発されていく。


だが、無意識で行われたその惨めな懇願は対戦相手の心を更に失望させるだけの効果しかなく、間髪入れずに脇腹へ強烈なフックが叩き込まれてしまう。



「あ゙え゙え゙え゙っっっ…………」


強烈な衝撃によって内蔵が揺さぶられた事で、胃液が一気に喉元までせり上がる。


痛みで悶絶してしまっている少女は口から粘ついた唾液と呻き声を漏らす事しか出来ず、その端正な顔立ちは苦痛に歪んでしまっていた。




「立ち上がったは良いものの、何も出来ずに悶絶させられてしまっております!!

 凛香選手の身体は既に限界を迎えているのかぁ!!?」


元王者のドミネーション劇に観客達は湧き上がり、反対に少女のセコンド陣は悲痛な叫び声を上げている。


そしてラウンド終了が近い事を告げる拍子木の音が鳴らされると同時、金髪の少女は心底つまらなそうな表情を浮かべながら口を開いていった。


「Good bye 凛香…………出直してきなさい」




「うげぇぇぇぇっっっっ……………………」


紅い拳は水の様に柔らかくなってしまった腹の奥深くまで軽々と侵入していき、余りの痛みに耐えかねて少女は無様な鳴き声を上げてしまう。



「これは強烈な一撃が入ってしまった~~~~~~!!!

 ですがゴングまであと僅か!! 凛香選手は耐えきる事が出来るか!!?」


あと数秒だけ立ち続けていれば、ゴングに救われて望みを繋ぐ事が出来る状況。


「ん゙お゙っっ…………あ゙っ……………………」


だが少女の知人や彼女に大金を賭けていた観客達の思いも虚しく、ずぷりと太い腕が引き抜かれた直後、凛香は力なくキャンバスへと倒れ込んでしまっていた。




「あ~っと凛香選手ダウンッッ!!

 流石の彼女もこのボディは耐えきれませんでした!!」



「あ゙っ……………………お゙あ゙っ…………」


ぐったりと横たわり、お腹の痛みが酷いのか、時折ビクンと大きく身体を痙攣させてしまう黒髪の少女。



「しかも…………再びの嘔吐に加えて失禁!!

 いくら凛香選手でも、流石にこれは立ち上がれないか!!?」


余りにも情けない姿を愛する妹に晒してしまっているのだが、当の本人はその事に気付いておらず、虚ろな瞳を浮かべてただ身体を痙攣させるのみである。



「お゙っ……………………あ゙ぅっ……………………」


そして元王者の肉体から様々な液体が垂れ流しにされている中、呆気なくその時は訪れてしまう。



「9………………………………10!!

 ウィナー、エリザベス!!!」


カンカンカーン!!!



「試合終了~~~~~!!! 念願のライバル対決は、1Rでの失神KOに加えて失禁嘔吐という、余りにも衝撃的な結果で幕を閉じてしまいました!!!」




「………………………………」


この試合を誰よりも待ち望んでいた筈のその金髪の少女は、芋虫の様に地べたを這っている元ライバルの姿を一切振り向く事なく、冷めた瞳でリングを降りていった。




「お゙っ…………ん゙あ゙っっ……………………」


黒髪の少女は相変わらず惨めな嗚咽を口から溢し、生配信を含めた世界中の観客達に無様な姿を晒し続けている。


―――――かけがえのないライバルを失ってしまった事に、未だ気付けないまま。




”堕ちない少女(アンブロークン)”凛香

JKボクシングリーグ現ランキング:2位→3位に転落。

連敗数…………【6】




【堕ちた王者とかけがえのないライバル】______Fin.





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Comments

ランキングは別途記事にして紹介しようと考えていたので、もう少々お待ち頂けますと幸いですー。

ナッツが主食

今のjkリーグのランキングのランキングを名前順で教えて欲しいです

どら焼き

Thanks for having fun! I'm glad you said that because I personally think that scene is a nice scene. A pretty heroine is a good fit for a jobber, isn't she?

ナッツが主食

Thanks for the nice feedback! We will continue to provide you with quality ryona, so please enjoy them!

ナッツが主食

格下の相手にボコボコにされるのは浪漫がありますよね^^ 果たしてどうなるかは分かりませんが、是非今後も凛香さんの闘いにご期待下さいませ~。

ナッツが主食

Thank you! Glad you enjoyed it! There may be more fights with lower ranked boxers in the future, so I don't know if Rinka will win or lose, but please stay tuned!

ナッツが主食

確かに、万が一まことやニノ相手に完敗を喫してしまったりしたら、凛香さんの評価は地に落ちてしまうかもしれません。。。 ご期待に沿えるかは分かりませんが、まだまだ堕ちた王者シリーズは続くので、是非今後ともお楽しみに~。

ナッツが主食

It's great to see Rinka being ignored by her former rival. She is a nice jobber who is so well suited to defeat.

ろにゃ

The contrast between the wounded Rinka and the unscathed Elizabeth stood out. It was a wonderful Rinka's ryona.

JayLoCco

エリザベスに見事に完敗しました!では、残りのボクサーは。。。(やっぱり格下の相手にボコボコにされる方がよっぽど楽しみなのは仕方ないのかな( *´ ‪ཫ`*)♡

Mo Mo

Amazing story! I always having fun your story! Elizabeth's surface is very awsome. Eli feels very disappoint about Rinka. Rinka's fallen was due to strong opponent. I want to see Rinka's fallen continue because of lower ranker, weeker opponent than Rinka (especially JK idol boxer Nino).

Garland01

エリザベスまでは元々強者のイメージが強いボクサーだったので、今回の敗北はファンもある程度納得するでしょう。 しかし、元々低評価されていた一部のボクサーまで今日のような完敗を喫したら、ファンの疑心暗鬼は大きくなりそうですね。 内心、その瞬間が来ることを期待しています。

fUkcovid

It was an embarrassing fight, unbecoming of a former champion. Will she continue her losing streak next time, or will she be able to win the tournament with an impressive victory? ...... Please look forward to seeing more of her fights in the future!

ナッツが主食

楽しんで頂けたのでしたら何よりです! また完璧とまで言って下さりありがとうございます!! このライバル対決で表現したかった事を無事に伝えられている様で安心しました。

ナッツが主食

1ラウンドKOのシチュが刺さったのでしたら何よりです! 楽しんで頂きありがとうございました!!

ナッツが主食

今後の展開についても楽しんで頂きありがとうございます! 流石に今の凛香さんでも、下位ランカーに負ける事はない…………ハズ……多分、恐らく💦

ナッツが主食

一度救った妹に今度は救われるシチュエーション、とてもエモいですね🥰 これから凛香さんがどうなっていくのか、是非今後の闘いにもご期待下さいませ~。

ナッツが主食

この試合に関しては闘志の炎が燃え尽きてしまったみたいですけど、また次リングに立つ時はきっと復活してるはずです😎

ナッツが主食

Thanks for having fun! As for Elizabeth's expression, I'm relieved that I was able to express what I was thinking!

ナッツが主食

確かにこのままの調子だと今後行われる予定のJKリーグ王座決定戦で勝ち抜くのは厳しそうですし、調子を取り戻して欲しい所ですよね。

ナッツが主食

What a disgrace! First round KO, there's no way Rinka can fall lower than this, right? It's been too many loses.

PUCHIN1999

1 ラウンドKO、ボディーアッパーを殴った時のエリザベスの冷ややかな表情と、凛香の完全に壊れてしまったような瞳。最後に完勝したにも関わらず、全く嬉しそうでないエリザベスの感情線まで!全てが完璧だった、これ以上ない、と言っても過言ではないと思います!

きのこ

待ちに待った1ラウンドKOを見ることができ、とても嬉しいです!ありがとうございました!

けんけん

今の凛香ちゃんは下位ランカーの餌食になりそうですね。 特に負け続けたまことちゃんはどんなことを考えているのか、内心楽しみです。

wsd

もう戦いたくなって由乃が救いなってくれるのかな

零兎

ついに闘志の炎が完全に燃え尽きたのか......? そうなると次の試合でも1ラウンドは厳しいかも......?🤣

イテ-い

It was truly ecstatic! In particular, Elizabeth's cold expression seemed to speak for how great this match was! XD

Marcacis

1ラウンドko! 由乃やあきらあたりとの戦いで調子を取り戻して欲しいです!

どら焼き


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