
■前回 ■試合内容 今回は前回に引き続きJKリーグのタイトルマッチ回です!! 試合の序盤は完全に主導権を握られてしまった凛香ですが、果たしてここから反撃なるか!? といった内容で、試合の前半戦をお送りします~。 挿絵は全7枚、SSは約11000文字弱です(pixiv換算で読了まで約22分)。 それでは対戦よろしくお願いしま...
今回は前回に引き続きJKリーグのタイトルマッチ回です!!
アンナの術中にハマリ徹底的にボディを痛め付けられてしまった凛香。
果たしてここから逆転の可能性はあるのか!?
といった内容で、試合の中盤戦をお送りします~。
挿絵は全8枚、SSは約10500文字弱です(pixiv換算で読了まで約21分)。
それでは対戦よろしくお願いします~。
いつもご支援頂き誠にありがとうございます!!
中でも専用の特典が無いにも関わらずご支援プランに加入して下さっている皆様には、重ねて感謝申し上げます。
■Content of the match
This time we continue with the High School Girl League title match from last time!
Rinka has fallen for Anna's tricks, and her body has been thoroughly damaged.
Is there any chance for her to turn things around?
We will show you the middle game of the match.
There are a total of 8 illustrations including standing pictures and differences.
Please enjoy the game!
■preface
Thank you very much for your continued support!
Among others, we would like to thank again all of you who have subscribed to our support plan despite the lack of exclusive benefits.
★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。
There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)
★For non-Japanese users★
Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m
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Last challenge - Anna vs. Rinka
※JK=Jyoshi Kousei=High school girl
「ぜぇっ……はぁっ…………ふふっ、そろそろダウンさせてあげるわね」
激しく息を切らせながら挑戦者はそう囁き、両の拳を引き抜いて王者の身体を解放していく。
「ん゙っ…………お゙っ…………」
2つの漆黒の拳が引き抜かれた直後、会場中の人間が凛香のダウンを予感していたのだが、その予想を裏切って王者は自らの足で立ち続けている。
まさかあの責め苦に耐え抜いたのかと思われた矢先―――――
「お゙え゙え゙え゙え゙っっっ………………」
―――――盛大に吐瀉物が少女の口から吐き出されていった。
「あ~っと、チャンピオンが嘔吐してしまいました!!
流石に腹筋が限界を迎えてしまったかぁ!!?」
「お゙ゔっ…………あ゙っ……え゙っ……」
膝をガクガクと震わせながら、嗚咽と共に透明な胃液を吐き出し続ける王者。
「お゙っ…………あ゙っ……………………」
そして胃液の逆流が漸く止まった直後―――――
―――――ぺたんとその場に座り込み、このラウンド初のダウンを喫してしまう。
「ぅ…………ぅぁ………………」
殴り合いの場には余りに不釣り合いな、女の子座りの体勢でのダウン。
唇や胸元には先程吐き出した胃液がべったりと付着しており、その眼差しは救いを求めるかの如く虚ろな瞳で天を見上げている。
撒き散らされた吐瀉物と未だに股間から噴き出している黄金水とが混ざり合い、キャンバスに独特の香りを放つ泉が形成されつつあった。
「チャンピオン、盛大な嘔吐の末に崩れ落ちてしまったぁ!!
もはや限界に見えますが……果たしてまだ闘えるのでしょうか!!?」
「……ぉっ…………こひゅっ………………」
虚ろな瞳を震わせながら、掠れた呼吸を繰り返しているJKリーグ現王者。
鍛え上げた肉体はビクビクと小刻みに痙攣してしまっており、唯一弛緩しきっている股ぐらからはちょろちょろと水音が奏でられていた。
「ダウンッ!!! 1…………2…………3………………」
少女の顔の前で大振りなダウンカウントが数え上げられていくも、焦点の定まっていない瞳は宙に向けられたままであり、観客達はまたしても王者が失神してしまったのだと考えている。
だが、その予想に反して彼女の意識はまだ残され―――正しくは、先のボディの痛みで強制的に意識が覚醒させられ―――ており、朦朧としてはいるものの、現状を認識出来る程度の思考は残されていた。
「ぁ…………ぅ………………」
(また……ダウンさせられちゃった…………お腹……もう限界かも)
ヒクヒクと痙攣し痛みを訴える腹筋に、挑戦者の強打を幾度となく浴びて腫れ上がりつつある顔面。
地下の試合で無ければタオルが投げられている様な惨状ではあるものの、それでも少女はまだ試合を諦めておらず、再び立ち上がろうとしている。
(はやく……たたなくちゃ…………ろーぷ、は…………)
そして弱々しい動きで手近にあったロープを掴むとそれを支えにして強引に身体を持ち上げていき、辛うじてカウント9で復帰に成功していった。
「ぜぇっ……はぁっ…………ま、まだっ……まだやれますっ…………」
「ボックス!!!」
「1ラウンドに続きこのラウンドでも良い所がない凛香選手!!
そろそろ巻き返して行きたい所ですが、ダメージ的に厳しいかぁ!!?」
僅か2ラウンドでの失禁嘔吐ダウンという、王者にあるまじき痴態から辛うじて復帰はしたものの、既に立っているのがやっとといった有り様であり、相手と殴り合う為の腕も落ちかけている。
(何とか立てたけど…………お腹、完全に狙われちゃってるわね)
ここに来て漸く凛香は対戦相手の狙いに気付いていくも、すでに痛めつけられてしまった腹筋は柔らかくなりつつあり、内臓にもダメージが蓄積されている。
(でも……動きが読まれちゃってるし、これからどうすれば…………)
まるで全てを見透かす様な紫色の冷たい視線と目が合う。
その表情には油断も慢心も一切なく、付け入る隙がない事を少女は悟っていく。
試合の主導権も完全に持っていかれてしまっており、打つ手がない凛香は動き出せないでいたのだが―――――
「考え事は終わったかしら?
それじゃ続きいくわよ…………覚悟しなさい、チャンピオン」
―――挑戦者の声を皮切りに、王者にとって辛く険しい闘いが再開されていった。
「またしてもダウ~~~ンッ!!
チャンピオン、これでこのラウンド3度目のダウンです!!」
この試合で通算5回目となるダウンを喫してしまった凛香。
JKリーグの現王者である彼女は直前に打ち込まれたボディストレートが効いてしまっているのか、情けなくキャンバスに転がりながら嗚咽を漏らし続けている。
自身がダウン回数を重ねているのとは反対に挑戦者からは未だダウンを奪えていないという事実も、王者の劣勢ぶりに拍車をかけていた。
「がっ、お゙っ……お゙お゙っ…………」
(やばっ……またっ…………吐いちゃいそう)
鋭くボディを抉られた事でこみ上げる嘔吐感。
喉元まで苦い”それ”がせり上がってくるのを少女は感じたが、辛うじて嚥下し強引に胃の奥まで流し込んでいく。
「しっかりしなさい凛香!!
ここ立てばゴングだから、何とか戻って来るのよ!!」
ここまで一方的にやられ続けるという情けない試合内容であるにも関わらず、セコンドの少女はまだ諦めてはおらず、必死に声援を送っている。
「まっ、まだ……負けないん……だからっ…………」
そんな親友の声に後押しされたのか、殴られ過ぎて腫れ上がった顔を涙と涎で濡らしながらも凛香は懸命に立ち上がり、ファイティングポーズを構えていった。
そしてレフェリーによって試合が再開されようとした瞬間―――――
カーン!!!
―――第2ラウンド終了を告げる鐘の音がリングに響いていく。
「ここでゴングです!! チャンピオン、またしてもゴングに救われました!!
……ですが、果たしてここから逆転の目はまだ残されているのでしょうか!?」
「ふぁっ……ぅぁ、ぁぁ………………」
間の抜けた声を発しながら座り込み、完全に脱力しきっているJKリーグ現王者。
インターバルに入った事で緊張の糸が切れたせいか、緩んだ股間からは軽く失禁してしまっており、コスチュームからじんわりとシミが広がっていきスツールを汚してしまっていた。
「良く戻って来たわよ凛香、頑張ったわね。 ……まだ身体は大丈夫?」
慣れた手付きで介抱をしながらセコンドの少女は心配そうに言葉を投げかけていく。
「ありがとあーちゃん…………正直結構キツいけど……なんとかまだ闘えそう、かな」
意識ははっきりとしている凛香が自信なさげに言葉を返す。
だが親友には言えなかったものの、少女の心の中には暗い気持ちが込み上げつつあった。
(アンナさん……想像してたより遥かに強い)
際どい勝負ではあったものの、前回は勝利している相手との再戦。
下馬評ではこちらが有利であったにも関わらず蓋を開けてみれば何も出来ず滅多打ちにされ続けてしまっているという現実は、少女の心に暗い影を落としている。
(私の動きも完全に読まれちゃってるし…………ここから逆転なんて)
そこから先の言葉を頭に浮かべる事こそしなかったものの、俯いたままの体勢で凛香は思考を止めてしまい、貴重なインターバルの時間は無為にすり減らされていった。
そんな中、少女の耳に慣れ親しんだ声が届けられていく。
「おねぇ……負けないよね? あたしとの約束、守ってくれるよね?」
瞬間、顔を上げた凛香と見つめていた由乃の視線が交差する。
はっとした様子の姉の瞳には、心配そうな表情を浮かべている愛しい妹の顔が映し出されていた。
「……………………」
数秒ほど黙ってその場で佇む二人であったが、不意に凛香が表情を和らげ、いつも家で会話をする時の様に優しく微笑みかける。
「馬鹿ね……可愛い妹との約束を、私が破るわけないでしょ?」
優しい声とは裏腹に、少女の心には再び激しい闘志の炎が灯されていく。
「見てなさい由乃!! いつもみたいにここから逆転して……おねえちゃんのカッコいい所、見せてあげるんだから!!」
問題は何も解決していない上に、試合展開だけを見れば既に敗色濃厚。
であるにも関わらず、少女の瞳は自信に満ちており、傷ついた身体には溢れんばかりの活力が漲っていた。
カーン!!!
「さぁ始まりました第3ラウンド!! ほぼ無傷の挑戦者に対して既に全身ズタボロにされてしまっているチャンピオンですが、果たしてここから巻き返しなるか!!?」
(対策されてようが動きが読まれていようが関係ない……それらを全て乗り越えるのが、ベルトを守るという事なのだから!!)
”挑まれる”とはそういう事。
自分を倒す為だけに心血を注いだ相手を真っ向から殴り倒し、誰が王座に相応しいのかを証明し続けていく。
ベルトを巻いてからまだ2回目の防衛戦ではあるものの、凛香の心にはその覚悟が芽生え始めていた。
「シッ、フッ!!」
間合いまで近づいた所で鋭い左を放っていく凛香。
何の捻りもない攻撃のためアンナによって防がれてしまったものの、挑戦者の顔には僅かながら焦りの色が浮かんできていた。
(またギアが上がってる……これはちょっと危ないかも)
ジャブを防がれた王者はガードで動きが止まった挑戦者の懐に一足で踏み込むと、コンパクトな振りでボディを放つ。
距離が詰められた事で嫌そうな顔を浮かべたアンナだが、瞬時にガードを下げて何とか被弾を防いでいく。
「……つぅっ!!」
(重っ!! ……追撃が来る!! 早く逃げ…………)
ギリギリのタイミングで防いだ重いボディの一撃で、アンナの心の中に危機感が湧き上がっていくものの――――――
挑戦者が行動を起こす前に、王者の拳が白く艷やかな頬を殴り飛ばしていった。
「ぶひゅぅぅぅっっ!!!」
先のラウンドよりも明らかに威力の上がった拳を受け、たまらず一瞬動きを止めてしまう挑戦者。
(き、効いたぁ…………多分次はボディが……)
だが冷静に思考は働かせており、対戦相手の行動パターンから的確に次の攻撃を予測していく。
振り下ろされている蒼色のグローブを見て、自身の読みが的中した事を悟るアンナだが――――――
極端に距離を詰められている事が災いし、それを防ぐだけの時間は残されていなかった。
「おぶぅぅぅっっ……!!」
鍛える事の出来ない鳩尾を打ち抜かれ、たまらず身体をくの字に丸めてしまう挑戦者。
そしてその様子を見た王者は拳に力を込めていき、至近距離で激しいラッシュを放っていった。
「チャンピオン、これまでの鬱憤を晴らすかの様な容赦ない猛攻です!!
挑戦者ガードが間に合いません!! これは厳しい展開になってしまったか!!?」
(動きが読まれてても……対処できない量の拳を叩き込んでやる!!)
徹底的に対策を施された凛香が選択したのは、超至近距離での殴り合い。
動きが読まれても対応する時間を与えないという作戦は功を奏し、リング上では挑戦者の情けない嬌声が響いていく。
「うぶぅっっ、はべぇっっっ……あぐぅっ、おぶぅっっっ!!」
至近距離故に一打毎のダメージは多少抑えられてはいるものの、それでも王者の拳は着実に、堅実に挑戦者の身体を痛めつけていく。
(間に合わなかった……凛香ちゃん、完全にトップギアに入っちゃってる)
これまで圧倒していたアンナが為す術なく殴られ続けてしまっているのは、凛香の作戦の影響もあるが、それ以上に王者のコンディションが最高潮に達した事に起因する面が大きい。
「はべぇっ、がぅっ…………ぶぴゅっっっ!!」
理想を言えばスロースターターである凛香のギアが上がり切る前に決着を付けたかったのであるが、それが叶わない事を少女は悟っていった。
(…………でも大丈夫)
だが、瞳に宿る闘志の炎には一片の揺らぎすらなく、鉄の女は拳を硬く握りしめると反撃のボディブローを放っていく。
「おぶぅっっ!! …………このっ!!」
「ここで挑戦者の反撃~~~~~!!
だがチャンピオン止まりません、腕を大きく振り上げていったぁ!!」
口から涎を垂らしながらも王者は拳を振るっていき、蒼い弾丸が挑戦者の整った美貌を弾き飛ばしていく。
「ぶひゅぅぅぅっっ…………」
(間に合わないのも予想通り…………ここからは純粋な根比べ)
そして強烈な一撃でマウスピースが口から勢いよく放り出されていき、動きの止まった挑戦者の元へ王者の拳が次々に叩きつけられていった。
「ぐぇっっ……ぶふぅっ……うぐぅっっ……えぶぅぅぅっっっ!!!」
(凛香ちゃんの体力が尽きるのが先か、私がKOされるのが先か…………私は、絶対に負けないっ!!)
「完全に形成が逆転してしまいました!!
挑戦者、果たしてここから再度盛り返す事は出来るのか!!?」
リング上で繰り広げられているのは、王者と挑戦者の肩書の差がそのまま現れているかの様な一方的な光景。
だが仕込みは既に終わっており、挑戦者の撒いた毒は王者の肉体の奥深くまで植え付けられている。
(大丈夫……最後に勝つのは…………チャンピオンになるのは、私だから!!)
JKリーグ最上位の破壊力を誇る王者の拳で滅多打ちにされている最中にあってもアンナの目は死んではおらず、ただ黙って”その時”を待っていた。
「お゙ゔゔっっっっ…………」
王者による鋭いボディアッパーが挑戦者の腹筋を軽々と貫いていき、少女の目尻に大粒の涙が溜まっていく。
そして拳を引き抜かれたと同時、腹部に走る激痛に耐えきれなくなったアンナはこのラウンド3度目のダウンを喫してしまった。
「あぁ~っと挑戦者、またしてもダウンッ!!! このラウンドも良い所がありません、本領を発揮した王者の前に為す術なしか!!?」
試合は既に第4ラウンドの終盤を迎えているものの、フルスロットルの凛香に対してアンナは何の打開策も見出す事が出来ず、ここまで一方的に蹂躙されてしまっている。
「ぉっ…………がぁっ………………」
喉元に込み上げた苦い胃液を吐き出しながら、ピクピクと弱々しく身体を震わせている少女。
その姿には”鉄の女”として名を馳せている強者の風格は既になく、まるで年相応の儚げな少女の様であった。
「お゙っ…………あ゙あ゙ぁっ………………」
(お腹っ、かなり効かされちゃってるっ……ちょっとマズいかもしれない)
身体の頑丈さに圧倒的な自信を誇るアンナとは言えど王者に徹底的に痛めつけられたダメージは軽くはなく、肉体の至る所にその傷跡が残されている。
吐き出した胃液で口元や胸がべちゃべしゃになってしまっており、凛々しい美貌も既に殴られすぎて腫れ上がりつつあった。
(でも……あれだけボディ打ち込んだんだし、恐らく次のラウンドで体力が切れる筈…………)
だがそれでもなお瞳に宿る闘志は些かの衰えもなく、少女は再び立ち上がろうと身体に力を込めていった。
「ふふっ…………愉しそうな試合ね」
そんな二人の激闘を、VIP席から一人の女が眺めている。
彼女の名前はレイ。
アンナが今後所属する女子リーグに置いて”女王”の異名を持つ、デビュー以来一度の敗北もないUBCの絶対王者であった。
(今の所凛香ちゃんが優勢に見えるけど……あの娘、多分最後まで持たないわね)
凛香とも対戦経験のある彼女は脳内で今後の予想を立てていく。
そして氷の様な冷たい無表情で知られるその美貌は、口元に愉しげな笑みを浮かべて試合の行く末を見守っていった。
「ぜぇっ……はぁっ、はぁっ………………」
「挑戦者、依然として苦しい試合展開が続いております!!
第6ラウンドも既に中盤戦に突入し、そろそろ流れを取り戻したい所です!!」
凛香のギアがトップに入った3ラウンド以降、試合の主導権を奪われたアンナはひたすら滅多打ちにされてしまっており、時折ボディで反撃を行ってはいたものの、それとは比べ物にならない程のダメージを負ってしまっている。
(凛香ちゃん、まだ全然行けそうね…………)
そんな中、「5ラウンドで体力切れになるだろう」と立てていた予想は軽々と裏切られ、未だ動きが鈍る気配のない王者を前に挑戦者は苦々しい表情を浮かべていた。
(私の方がキツくなってきたし……ここは一度クリンチで時間を稼がないと)
追い詰められつつある状況下で選択したのはクリンチによる一時避難。
束の間の安息を得るべく、目の前にいる王者の身体へ抱きつこうと足を踏み出したのだが―――――――――
「…………でしょうね」
―――――その行動を予見していた王者によるアッパーカットが、挑戦者の無防備な顎を真上に弾き飛ばしていった。
「ぶぴゅっっっ…………」
「あ~っと挑戦者、クリンチを狙い打たれてしまったぁ!!
意識が怪しいのか、虚ろな瞳でリングを揺蕩っております!!」
脳を激しく揺らされてしまった結果、一瞬で意識を断ち切られてしまったアンナ。
無意識で立ち続けてはいるものの腕が下がってしまっており、ガクガクと震える膝は今にも崩れ落ちそうになっている。
「これで…………」
そんな対戦相手を見つめながら、右腕を大きく振り絞り、更に捻りを加えていく凛香。
そして、自信が得意とする渾身の一撃を放っていった。
「沈めぇぇっっっ!!!」
この試合2度目のコークスクリューは激しい回転を生み出しながら寸分違わず対戦相手の元へと進み――――――
「ぶひゅぅぅぅぅぅっっっっっ……………………」
――――――挑戦者の間抜けな失神顔を盛大に吹き飛ばしていった。
「チャレンジャー、またしてもダウンッッッ!!
このラウンド3度目のダウンは王者の得意技で沈められてしまいました!!!」
「んがっ……あ゙っ…………お゙あ゙っ……………………」
結構距離があったにも関わらず、ロープまで軽々と吹き飛ばされてしまったアンナ。
「挑戦者、身体が小刻みに痙攣してしまっております!!
流石にこれは試合続行不可能かぁ!!?」
だが幸か不幸かコークスクリューの衝撃で失われた意識は戻されており、彼女は現状を正確に認識出来ていた。
(凛香ちゃん……分かってはいたけど強すぎる…………)
”全力を出した王者には今の自分では太刀打ち出来ない”
試合前から理解していた事実ではあるものの、それを直に身体に刻み込まれてしまった結果、肉体と同じく精神の方にもアンナは深いダメージを与えられてしまっている。
(しかも、まだ体力が保つなんて……あと一体何ラウンドこれに耐えれば…………)
それに加えて、予想を大幅に上回る対戦相手の持久力。
終わりが見えない絶望感を前に、少女の心は暗い影に覆い尽くされようとしていた。
(このままじゃ……私…………)
(いや…………)
全てを投げ出して負の感情に身を任せたくなる衝動に駆られるも、アンナはすんでの所で踏みとどまっていく。
(力の差があろうと、相手がどうだろうと関係ない…………またチャンピオンになる為なら…………いくらでも、どこまでも殴り合ってやる!!)
少女を支えているのはベルトへの執念。
失われてしまったそれを再び取り戻す為ならば、例えどんな事でも必ずやり遂げるという強い覚悟。
「ぜぇっ……はぁっ…………ま、まだっ……まだ私は闘えるっ…………」
荒い呼吸を繰り返しながらもアンナは再び立ち上がっていく。
紫色の瞳に映る決意の炎は先程よりも光を増しており、観客たちはその輝きに魅せられつつあった。
「ボックスッ!!!」
「恐るべき精神力でまたしても立ち上がったアンナ選手!!
だが既に体の方は満身創痍か!!?」
蓄積したダメージが挑戦者の身体に重くのしかかっており、動きに精細を欠いてしまっているアンナ。
(流石にかなりキツいわね…………でもあれは…………?)
だが、肉体的な限界が近づいているのは挑戦者だけではなかった。
「ぜぇっ……はぁっ…………はぁぁっ…………」
試合が再開したのにも関わらずニュートラルコーナーから動けないままでいる凛香。
身体からは滝の様な汗が流れ落ちており、よく見れば小刻みに膝が震えてしまっている。
(アンナさん……さっきのでも立ち上がって来るなんて……一体どうすれば)
試合の序盤はアンナによって徹底的に肉体を痛め付けられ、中盤はひたすら拳を振るっていた結果、彼女の体力はアンナの予想通り5ラウンドで尽きてしまっており、今はほとんど気力だけで動いている状態である。
そこに来て先程のアンナによるド派手なダウン。
これでKO出来るかもしれないと期待半分で見つめていたのだが、その期待は見事に裏切られてしまい、その結果、少女の心の糸は切れてしまっていた。
「あ~っとチャンピオン、コーナーから動けません!!
ここに来て身体が限界を迎えてしまったのかぁ!!?」
(…………やっと、ここまで辿り着いた!!)
微動だにしない王者の姿を見て、待望の時が訪れた事を悟るアンナ。
その直後、勢いよく対戦相手の元へと駆け出していき、拳を硬く握りしめ腕を大きく引き絞る。
(アンナさんが来る……構えなきゃ…………でも、身体が……動かない)
視界に挑戦者の姿を捉えてはいるものの、腕を上げる事すら出来ない王者には、その一撃を防ぐ事は出来ず――――――
――――――王者の土手っ腹に、漆黒の拳が深く突き刺さっていった。
「おぶぅぅぅぅぅっっっっっ!!!!!」
「強烈なボディが決まってしまったぁ!!!!
チャンピオン、完全に悶絶してしまっております!!!」
「お゙っ……んお゙っ………………」
勢いよくマウスピースが口から射出されていき、遠くでコツンと乾いた音を立てる。
そして動けないでいる王者の顔面へと、追撃の右フックが勢いよく突き刺さっていった。
「ぶへぇっっっ…………」
口から大量の飛沫を撒き散らし、本来凛々しい光を灯していた筈の瞳は濁った色を浮かべている。
そしてアンナによる強烈な一撃は対戦相手の身体を軽々と吹き飛ばしていき、千鳥足でリング端まで歩かされてしまった凛香は辛うじて腕をロープに引っ掛けダウンを免れていった。
「ん゙っ……お゙っ………………」
だが既に意識がトんでしまっているのか、チャンピオンはうわ言を呟きながらピクピクと痙攣を繰り返すだけであり、とても闘える状態にあるとは思えない。
(これは攻め時ね…………でも)
挑戦者に訪れた絶好の好機。
だが相手はこの程度の逆境を幾度も跳ね返してきた"堕ちない少女(アンブロークン)”。
(このラウンドを凌がれたらまた息を吹き返すかも…………)
もしゴングに救われるなんて展開になってしまったら次はこちらが危ういかもしれない。
故に”ここで決める”という強い決意を持って、アンナは両の拳に力を込めていった。
「ぶぅっっ…………んぐぅっ…………あべっ…………がひゅっ…………」
「これは余りにも…………余りにも一方的な展開!!
チャンピオン、手も足も出ず完全にサンドバックにされてしまっております!!!」
もはや肉人形と成り果ててしまった少女の身体に深々とグローブが突き刺さっていき、リングに僅かばかりの悲鳴と豪快な打撃音が木霊していく。
「りっちゃん…………」
「おねぇ…………」
そんな中、王者のセコンド陣はもはや言葉も無く、信じて送り出した選手が嬲られ続け痛ましい姿に変わっていく様を眺める事しか出来ないでいた。
「お゙ゔっ…………ぶふっ…………んえ゙っ…………へぶぅっ……………………」
女性らしさを残した柔らかな肉と激しい拳の威力が相まって、一打毎に少女の肌が大きく波打ち身体の芯までダメージが伝えられていく。
既に30秒以上もこの無慈悲な蹂躙劇は繰り広げられており、地下試合故にレフェリーストップこそかからないものの、試合の趨勢はもはや完全に決してしまったかの様に思われた。
(残り時間も少ないし…………そろそろ決めないと)
そして挑戦者はトドメを刺す決意を固めていく。
脳内にあるのは以前凛香と対戦した時の記憶。
あの時も今と同じ様な展開になったのだが、その際はダメージを与える事を優先した結果仕留めきる事が出来ず、最終的には逆転負けを喫してしまっていた。
(もう……同じミスは繰り返さない!!)
一端攻撃の手を止めた挑戦者は、マウスピースを強く噛み締め腕にありったけの力を込めていく。
「んぁ……………………ふぇっ?」
そして気持ち良さそうに失神顔を晒している王者の顎へと、腰の入ったアッパーカットを繰り出していった。
「んびゅっっっっ……………………」
「あぁっとチャンピオン、遂にダウンする事を許されました!!!
ラウンド終了まであと僅か数秒……挑戦者、完璧な調整です!!」
「ん゙あ゙っ…………こひゅっ……………………」
アンナの方から凛香の表情を伺う事は出来ないものの、小刻みな痙攣を繰り返している対戦相手の姿からは意識が失われている事が容易に想像できる。
アッパーの衝撃でコスチュームがズレてしまい少女の大切な部分が露わになっているものの、当の本人はそれに気付く事はなく、桃色の先端はぷるぷると柔らかく揺れていく。
「2………………3……………………4………………………………」
そしてダウンカウントが進む中、力を失った少女の秘部から金色水がちょろちょろと流れ出ていき、リングに特有の匂いが立ち込めていった。
「あ~っと、チャンピオンまたしても失禁してしまっております!!
意識もない様ですし…………これは流石に万事休すか!!?」
「ぁ…………んぁっ……………………」
可憐な少女のドミネーション劇に会場が大いに沸き立つ中、王者の肩書とは余りにもかけ離れた無様な姿を晒してしまっている少女。
カウントが進んでも一向に意識が戻る気配はなく、甘い吐息を呟きながら時折ピクッと大きく身体を跳ねさせるのみであった。
【最後の挑戦~アンナVS凛香~】Part4(Fin)へ続く

■前回 ■試合内容 今回は前回に引き続きJKリーグのタイトルマッチ回となっており、試合の決着までをお送りします。 挿絵は全7枚、SSは約10900文字です(pixiv換算で読了まで約22分)。 それでは対戦よろしくお願いします~。 ■Content of the match In this issue, we will continue with the High School Girl League titl...
ナッツが主食
2024-07-22 12:26:21 +0000 UTC細氷
2024-07-22 04:29:27 +0000 UTCナッツが主食
2024-07-19 08:53:49 +0000 UTCナッツが主食
2024-07-19 08:34:49 +0000 UTCfUkcovid
2024-07-19 08:18:33 +0000 UTCGarland01
2024-07-18 16:39:00 +0000 UTCナッツが主食
2024-07-18 14:51:12 +0000 UTCナッツが主食
2024-07-18 14:44:09 +0000 UTCナッツが主食
2024-07-18 14:36:55 +0000 UTCナッツが主食
2024-07-18 14:36:23 +0000 UTCナッツが主食
2024-07-18 14:34:59 +0000 UTCナッツが主食
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2024-07-18 02:50:29 +0000 UTC