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2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka

■前回

2024.6【Part1】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka

■試合内容 今月からはアンナVS凛香でJKリーグのタイトルマッチをお送りします!! この組み合わせは2回目となっており、前回は奇しくも凛香に敗れてしまったアンナがJKリーグ卒業を控えたこの試合で雪辱を果たす事が出来るのか!? といった内容で、Part1では試合の序盤戦をお送りしております。 挿絵は全7枚、SSは約800...


■試合内容

今回は前回に引き続きJKリーグのタイトルマッチ回です!!

試合の序盤は完全に主導権を握られてしまった凛香ですが、果たしてここから反撃なるか!?


といった内容で、試合の前半戦をお送りします~。


挿絵は全7枚、SSは約11000文字弱です(pixiv換算で読了まで約22分)。


それでは対戦よろしくお願いします~。


■Content of the match

This time we continue with the High School Girl League title match from last time!

Rinka was completely out of control in the beginning of the match, but will she be able to fight back?


We will show you the first half of the match.


There are a total of 7 illustrations including standing pictures and differences.


★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。

There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


---

【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~

Last challenge - Anna vs. Rinka

※JK=Jyoshi Kousei=High school girl


「あ~~っとチャンピオン、またしてもアッパーでロープに吹き飛ばされてしまった!!」


数十秒前の再現かの如く、ピンと伸び切った肉体がロープへと激突していく。

だが先とは異なり少女の腕がロープに絡まる事はなく、リングを彩る4本のそれはギシギシと不快な音を奏でていた。



「……………………ぁ、ぅぁ…………」


激しく脳を揺らされて既に失神してしまった凛香。

完全に脱力しきった肉体はロープの反動で勢いよく前に投げ出され、そのまま前のめりに倒れ込もうとしている。



健康的な色香を醸し出している肉体とキャンバスの距離が次第に近づいていき、数瞬の後にダウンが確定するといった状況で―――――



挑戦者の一撃が、激しい衝撃音を立てながら王者の顎をカチ上げていく。



「りっちゃん!!!」

「おねぇ!!!」


試合開始前、凛々しい表情で咥えた純白のマウスピースが高く、高く宙へと舞い上がり、スポットライトの光を浴びて眩く煌めいていた。






身体ごと顎を真上に弾かれた事により、一瞬だけ重力に逆らい少女の肉体の滞空時間が伸びる。


だがその僅かな時間で意識が戻る事はなく、再び凛香は力なく地面へと崩れ落ちていき、尻を大きく突き出した不格好な体勢でキャンバスを舐めさせられてしまっていた。



「ダウンッッ!!! 1…………2…………3……………………」


「あ~っとチャンピオン遂にダウン!!

 開幕から何も出来ず一方的にダウンを奪われてしまいました!!!」



「……ぅ………………んぅ……………………」


未だ1ラウンドの中盤であるにも関わらず、挑戦者に滅多打ちにされてしまい観客に無様な失神顔を晒してしまっているJKリーグ現王者。


黒いコスチュームに包まれた尻がピクピクと震える度に、柔らかそうな白いふとももがぷるぷると揺れ、観客たちの瞳を楽しませていく。



「どうみても失神してしまっているチャンピオンですが…………

 このまま秒殺KOでタイトルマッチの幕が閉じてしまうのでしょうか!!?」



「早く起きなさいよ凛香!!!

 まだ始まったばかりなのに、情けなく寝てんじゃないわよ!!」


エプロンを激しく叩きつけながらセコンドの少女が親友へ向けて激を飛ばしていく。 目の前のピンチもさることながら、完全に予想外の試合展開に対して表情には焦りの色が浮かんでいた。



「んぁっ…………あーちゃ、ん……」


あきらの必死な叫び声が届いたのか、王者は辛うじて意識を取り戻していく。

まだカウントは5であり、普通の状態であれば余裕を持って立ち上がれる時間である。


(ぁ……私、ノビちゃってたんだ……早く立たない、と…………)


だが、連続で強烈なアッパーを受けてしまった事から三半規管に少なくないダメージが入っており、凛香はまともな平衡感覚を失ってしまっていた。


「ぁっ…………」

(足……立てないっ!!)



「あ~っとチャンピオン、立ち上がろうとしましたが再び崩れ落ちた!!

 やはりダメージは甚大なのかぁ!!?」



(早く立たないといけないのに…………そうだ、ロープ!!)


自力での復帰が困難と判断した凛香は、すぐさま手近にあったロープを掴み、それを支えにして懸命に身体を起こしていく。


そして地下リング特有の長いカウントに助けられた事もあり、何とかカウント内に立ち上がる事に成功していった。


「チャンピオン、カウント9で辛うじて立ち上がりました!!

 若干足元が怪しいですが、ここから反撃なるか!!?」






「ボックス!!!」


復帰は出来たものの、未だ平衡感覚が危うい状態の凛香。

自力では立っていられないと言わんばかりに身体はロープへ寄りかかり、足は内股になってしまっている。


(まだ結構時間残ってるし…………今は頑張って耐えないと)


未だラウンド中盤な事もありゴングの助けは期待できず、少女はピーカブースタイルで必死に防御を固めて挑戦者の到来を待ち構えていった。




「情けなく丸まっちゃって……チャンピオンとして恥ずかしくないのかし、らっ!!!」


対戦相手の元へ素早く近づいたアンナは、ガードの上からお構いなしに強引に拳を振るっていく。



「くっ、ぁっ……つぅっ!!」

(アンナさんの拳、滅茶苦茶重い…………このままじゃ)


革が肉に叩きつけられる轟音が響く度に少女の口から弱々しい声が漏れていく。

一撃防ぐ毎に身体が大きく揺らされてしまい、ギシギシと音を立てながら背中にロープが食い込んでいった。


(でも……この腕は、絶対に解かないんだからっ!!)


亀の様に丸まる以外の選択肢がない少女は生命線である両腕へと必死に力を込め、ただひたすら時が過ぎるのを待っていたのだが―――――



「あっ、だめっ…………あぅっ!!」


挑戦者の強力なパンチに耐えきれず、王者が懸命に固めた防壁はあっさりと破壊されてしまっていた。



「あ~っと、チャンピオンのガードが破られてしまったぁ!! 挑戦者が大きく腕を振りかぶっていく!! チャンピオンまたしてもピンチです!!」



(腕……弾かれて…………ガード、間に合わないっ!!)


心身共に絶好調の挑戦者による強烈な一撃が眼前に迫りくる。

自身が危機的状況にある事を頭では理解しているものの対抗策はまるでなく、王者はマウスピースを噛み締めて衝撃に備える事しか出来ない。



「ぶぎゅぅぅっっ………………ぁ、ぅぁ…………」


普段爽やかな笑みを浮かべている少女の顔が後ろに弾け飛び、口から大量の飛沫が舞い散っていく。


体重が乗せられた強打を貰った結果凛香の動きは止まってしまい、アンナは大きく息を吸い込んだ後に追撃のラッシュを放っていった。



「んぶぅぅっっ、はべぇっっ、おぶぅっっ…………ぐぴゅっっ!!」


「チャンピオン、挑戦者の拳で滅多打ち~~~~!!!

 アンナ選手の鬼気迫る猛攻を前に手も足も出ないか!!?」


デビュー戦のトラウマであるエリカを打倒した事で自信を得たアンナは大きな成長を遂げており、前回の対戦時よりも重く鋭い連撃が凛香の肉体を痛めつけていく。



「ぐぇっっ……ぶふぅっっ……がひゅっっっ…………」

(このラッシュ……貰い続けるのは不味い!!)


顔面を上下左右に弾かれ瞳から大粒の涙を流しながら、王者はこの危機的状況から抜け出すべく頭を働かせていく。



(今は……情けなくても時間を稼がないと!!)


追い詰められた状況下で選択したのはクリンチによる一時避難。

拳の嵐が一瞬止んだ隙を見計らい、目の前の挑戦者へ抱きつこうと前へ足を踏み出したのだが―――――――――



「…………でしょうね」


―――――その行動を予見していた挑戦者によるボディアッパーが、王者の力の込められていない腹を鋭く貫いていった。


「おぶぅぅぅぅっっっ!!!!」


クリンチの為に前方へ突貫していた勢いが仇になり、拳はより深く凛香の腹の奥深くまで差し込まれていく。



「お゙ゔっっっ……がぁっ………………」


少女の口から白いマウスピースが盛り上がり、膝はガクガクと勢いよく震え出す。


そしてその体勢で数秒ほど固まったあと王者は膝から崩れ落ちていき、このラウンド二度目のダウンを喫してしまっていた。





「あぁっとチャンピオン、またしても何も出来ないままダウンです!!

 これはいよいよワンサイドゲームの気配が濃厚になって来たか!!?」



「あ゙っ……ゔゔぅっ…………」


打ち抜かれたお腹の痛みで思考が塗り潰されてしまい、口から喘ぎ声を零しながら弱々しく震えているだけのJKリーグ現王者。


相手を殴るべきその拳は、無意識に痛めつけられてしまった腹部へと添えられている。



「がひゅっ…………がっ、あ゙あ゙っ……………………」


王者の情けない呼吸音を聞くまでもなく、誰が見てもダメージは甚大。

ここまで一方的に殴られ続けている事も相まって、表のリングであれば試合が止められてもおかしくない状況であるのだが―――――



「早く立ちなよチャンプ…………貴女は、この程度で終わる女じゃないでしょ?」


―――――眼下に転がっている王者へ向けて、挑戦者は冷たい声を投げかけていった。




「ごひゅっ……ぜぇっ…………くぅっ」


口の端から長い唾液の糸を垂れ流しつつも、凛香は首を上げて鋭い眼光をアンナへと飛ばしていく。



「い、言われなくても…………ごっ、これからボッコボコに……じてあげるから…………覚悟しなさい!!」


時折嗚咽を漏らしながらではあるものの、未だ戦意が微塵も衰えていない凛香は挑戦者に言葉を返す。


そしてカウント8で再び立ち上がり、力強くファイティングポーズを構えていった。






「ボックスッ!!!」


「1ラウンドも既に後半戦ですが、チャンピオンここまで良い所がありません!!

 ここから反撃の狼煙を上げる事が出来るのか!!?」



(かなりキツイの貰っちゃったけど…………時間は稼げた。

 平衡感覚も戻ってきたし、ここからは私の番よ!!)


大分打ち込まれてしまったものの、ラウンド中盤に貰った連続アッパーでの三半規管のダメージは抜けてきた様子の凛香。


身軽なフットワークを刻みながら挑戦者の元へと近づいていき、鋭い左ジャブを繰り出していった。



「シッ……ふっ!!」


アンナによるブロックが間に合ったため革と革がぶつかり合う小気味いい音がリングに響くも、凛香は気にする事なく追撃を放っていく。



「やぁっ!!」

ガードが固められているアンナの顔面へ向けて凛香の左が勢いよく迫る。



(これはフェイント……本命は多分…………なら)


だが凛香の試合を研究しつくしたアンナはそれが陽動であると判断し、事実、凛香の左は最後まで伸び切る事なく引き上げられていく。


それと入れ替わる様にガラ空きになったアンナの腹目掛けて凛香の右拳が勢いよく繰り出されていったのだが―――――



「ぶひゅぅぅぅっっっ…………」


―――――それよりも早く、漆黒の弾丸が王者の顔面へと突き刺さっていった。


「フェイントの合間を縫って挑戦者のストレートがヒット!!

 チャンピオンの頭が弾かれていくぅ!!」



「がぁっ、んぁっ…………」

(嘘……動きを読まれた…………!? )


顔を勢いよく弾かれた事で少女の長い黒髪が大きく振り乱されていき、汗と共に雌のフェロモンが周囲に飛散していく。



(嫌な予感がする……ここは一度距離を取らないと!!)

ダメージと動きを読まれた動揺も相まって、一度距離を取ろうとする凛香。



だがその動きも読み通りであった為、アンナは瞬時に距離を潰し無防備な土手っ腹に拳を捩じ込んでいった。


「お゙え゙え゙っっっ…………」


舌を突き出して口から嗚咽を漏らす王者。

肺の中の酸素が一気に搾り取られる様な錯覚に陥るものの、まだ意識ははっきりとしている為、この後とるべき行動に考えを巡らせていく。


(お腹っ、効かされっ…………追撃が来る……ガード、下げないと)


連続で腹を打たれるのはマズいと判断した為、少女は震える腕でお腹周りの防御を固めていく。



だが、その行動も裏目に出て―――正確には、アンナに読まれてしまっており――



「ぶぎゅっっっっ!!!」


―――挑戦者の右ストレートが、王者の鼻っ面に叩き込まれていった。



「強烈な右が炸裂~~~~~!!

 チャンピオン効かされてしまったか、ヨロヨロと後退していきます!!」



「んがっ…………」


呻き声を口から零しながらたたらを踏んでいる凛香。

だが少女の中に宿る闘志は微塵も衰えておらず、この逆境を打ち破るべく拳に力を込める。


(このままじゃ不味い……次の一発で流れを変えないと!!

 なら…………ここで打つべきは、私が得意な)



それに対して、先程の右ストレートで確かな手応えを感じたものの、この程度でダウンを奪えるとは考えておらず、アンナは注意深く凛香の様子を伺っていく。


(良いのが入った……けど、凛香ちゃんの目はまだ死んでない…………なら、きっと次に放つのは……苦し紛れの)



((コークスクリュー・ブロー!!!))


二人の思考が重なった瞬間、お互いに拳を繰り出していく。



「やぁっっ!!」


凛香の放った得意技は、アンナが動画で飽きるほど繰り返し見た軌道を正確に描いていき―――――



「ぶぎゅっっっっ!!!!」


――――当然の帰結として、挑戦者によるカウンターが吸い込まれる様に王者の顔面へと突き刺さっていった。




「チャンピオン、お得意のコークスクリューに合わされたぁ!!

 そのまま吹っ飛ばされ……あ~っと、ロープに追い込まれてしまいました!!!」



「んぅっ……がぁっ…………」


先のカウンターで激しく脳を揺らされてしまったせいで、既に目の焦点が合っていない様子の凛香。


辛うじて拳を構えてはいるものの、そんな虚仮威しで怯むほど挑戦者は甘くはなく―――――



(残り時間も少ないし……ここは一気に攻める!!)


"鉄の女"は、その二つ名に相応しい硬く握りしめられた拳を全力で打ち付けていった。




「あべっ、がひゅっ……ぐふっ……あぶぅぅっっ!!!」


形だけの防御は全く意味を成さず、王者の身体の至る所を漆黒の弾丸が撃ち抜いていき、リングに無様な呻き声が木霊する。



「おねぇ、ちゃんとガード上げて!!」

「もう少しでゴングだから何とか耐えるのよ凛香!!」


妹と親友が必死に少女を鼓舞するものの、当の本人の耳にその言葉は届いておらず、彼女たちにとって歯がゆい時間が続く。



「ごひゅっ、おぶぅっっ……んぁ、ぁ…………ぶへぇっっっ!!!」


力の籠もった右フックが少女の顔を強引に殴り飛ばすと、頬肉が大きく波打ち艷やかな黒髪がふわりと優雅に舞い乱れていく。


まさに文字通り手も足も出ず、挑戦者の好き放題打たれるがままになってしまっている王者の姿がそこにはあった。



「前回の試合では接戦を繰り広げた両者ですが……今回は余りにも一方的な展開になってしまっております!! 果たしてどこでこんなに差が付いてしまったのでしょうか!!?」


この惨状の原因はアンナの実力が上がった事も一因ではあるのだが、それ以上に徹底的な研究による凛香対策が功を奏した部分が大きい。


だがそんな事は知る由もない大多数の観客の目には、二人の間には大きな実力差が生まれてしまっているかの様に見えていた。




「お゙え゙っっ…………がひゅっっ…………ぶはぁっっっ…………」


公式戦無敗のチャンピオンが1ラウンド目から蹂躙されてしまうまさかの展開に、観客たちの中で徐々に動揺が広がっていく。


「おいおい……あれは流石の凛香ちゃんでもヤバいんじゃないか?」

「こりゃぁまさかの1ラウンドでの政権交代もあり得るかもな……」


その余りに悲惨なやられっぷりを前にして、「このまま王座が陥落するのではないか」という反応が出始めていた。



そんな中、辛うじて形だけ構えられていたガードの腕が落ちていき―――――



「顎っ……ガラ空きっ!!」




「んびゅっっっっ!!!」


―――――乙女にあるまじき奇妙な声を発しながら、少女の意識は深い闇の中へと落ちていった。




カーン!!!

「お~っとここでゴング!! チャンピオン、完全にゴングに救われました!!」


よもや1ラウンドKOもあり得るといった状況で救いの鐘が鳴らされていき、王者にとって絶望的とも言えたラウンドが終わりを告げていく。



「………ぁ………ぅぁ………………」


残念そうな素振りすら見せず踵を返し悠々と青コーナーへ歩みを進めるアンナに対して、完全に意識が飛んでしまっている凛香は微動だにせず、運良く腕が引っかかったロープに身体を預けたままになっている。



「これではどちらが王者なのか分かりません!! JKリーグのベルトを賭けたタイトルマッチは、波乱の幕開けとなってしまいました!!」






(予想通り……いや、予想以上に良い流れで試合を進められてる……かな)


全身から滝の様な汗を流しながら、アンナは先のラウンドを振り返る。

結果としては思い描いていた以上の理想の展開、それに加えて自身の体力もまだ余裕を残しており、引き続き全力で闘える状態にある。


(でも……凛香ちゃんはこのまま楽に勝たせてくれる相手じゃないし、次からは一筋縄ではいかないはず)


妹に励まされている様子の王者の姿を見て、その考えは確信を帯びていく。


ここまで3分間良い所なく滅多打ちにされていた筈の対戦相手の少女の瞳は、これまでの劣勢など微塵も感じさせる事のない強い光を湛えていた。



(とにかく、これで私の狙いが早期決着だと思ってくれただろうし……なら、次の作戦は…………)


激しく消耗した身体を休めながら、挑戦者は公式戦無敗の王者を打ち破るべく思考を巡らせていった。






カーン!!!


「さぁ始まりました第2ラウンド!! チャンピオン、ここまで一方的にやられてしまってますがここから巻き返せるか!!?」



実況に煽られるものの王者の表情に焦りや不安といった色は一切なく、オーソドックスな構えで真っ直ぐ挑戦者の元へと向かっていく。


「シッ、やぁっ!!」


繰り出されるのはお手本通りのワンツー。

だが先程に比べて拳の速度が増している事に、対峙しているアンナはいち早く気付いていく。


「つぅっ!!」

(予想通りギアが上がってる…………けど、まだ問題ない!!)


ガード越しに感じた一撃の重さで王者の状態を把握した挑戦者は、相手が腕を引っ込めている隙を付いてボディを放っていく。



「うぶぅっっ……ま、まだまだっ!!」


見開かれた目尻に涙を浮かべる凛香であったが、即座に反撃の拳を繰り出していき、アンナの顔面を殴り飛ばしていった。



「がひゅっっ、ぶふぅっっっ!!!」


左右のフックをまともに貰ってしまった挑戦者。

例のパフォーマンスを除けばこの試合初となる被弾で一瞬だけ動きが止まってしまい、迫りくる蒼色の拳に対応する事が出来なかった。



「はぶぅぅぅっっ!!!!」


「チャンピオンによるフックの三連打が炸裂~~~~!!

 挑戦者、たまらずマウスピースを吐き出してしまったぁ!!!」



(身体の調子も上がって来たし……このラウンドで巻き返す!!)


流れが徐々に自分に傾きつつある手応えを感じた凛香は、インファイトの殴り合いを仕掛けるべく鋭い踏み込みでアンナへと肉薄していく。



―――――が、その動きを見透かしていたかの如くアンナは一歩前へと足を踏み出し、目の前の少女の身体へと抱きついていった。



「あ~っとここで挑戦者クリンチ!!

 先程のフックが効いてしまっているのかぁ!!?」



(嘘っ……あのアンナさんがもうクリンチ!?)


JKリーグ随一のタフさを誇る”鉄の女”がこの程度の攻撃でクリンチに逃げるなど考えづらく、凛香は動揺を隠せないでいる。



そして少女の想像通り、アンナの狙いは別にあった。


「ふふっ……いくわよ凛香ちゃん♪」


愉しげな瞳を浮かべたアンナはゆっくりと対戦相手の顔面へと迫っていき、そのまま呆けた表情の凛香の口元へ唇を落としていく。


「え……ぁ…………んぷぅっっ///」



「挑戦者、ここでチャンピオンの唇を奪っていった~~~~!!

 これは……師匠譲りのテクニックが炸裂してしまうのかぁ!!?」



「ちゅ……ちゅぅっ……ちゅぷっ…………」


優しい甘噛みから激しいフレンチキスまで、女同士の気持ち良い口吻の事を熟知したアンナの口撃が、凛香の心と身体を解きほぐしていく。


「んぁっ……ちょっ、やめ…………んんんっっ/////」

(あ、アンナさん……キスっ……上手すぎっっ…………)


瞳に大粒の涙を浮かべ必死に身を捩る凛香だったが、その抵抗が実を結ぶ事はなく、アンナに身を任せるがままになってしまっている。



(予想通り……凛香ちゃんはこの手の技に弱いのね)


凛香が以前行った媚薬マッチを元にした推理が的中した事をアンナは悟っていく。


いくら媚薬量に差があったとはいえど、レスラー相手に本職のボクサーが一方的にKOされてしまったあの試合はアンナに違和感を抱かせ、凛香のもう一つの弱点へと辿り着かせていた。



(卑怯と罵られようが構わない…………勝つためなら、再びチャンピオンになる為なら…………私はなんだってやってやる!!)



「じゅっ……ちゅっ…………じゅるるっっ」


凛香の頬が朱に染まりつつあるのを確認したアンナは、先程”わざと”マウスピースを吹き飛ばされた事によって自由になった舌を使い、対戦相手の口内から唾液に塗れたマウスピースを剥ぎ取っていく。



「あっ♡……まうふ、ぴーふっ…………♡♡」


性経験に乏しい凛香がこの手の性技に比較的弱いのは事実ではあるのだが、それ以上に師匠である”淫乱な女王様(ラスィヴィアス・クィーン)”から叩き込まれたアンナの技術が優れている部分も大きい。



「ちゅっ♡…………んっ♡…………じゅるるっ…………♡♡」


媚薬を飲んでいないにも関わらず、激しい試合の興奮と性的な快楽とが混ざり合い、少女は完全に動きを止めてしまっている。



(…………そろそろ頃合いね)


そんな中、挑戦者による無慈悲な一撃が王者のお腹へと突き刺さっていった。


「おぶぅぅぅっっっっ!!!」



「あ~っとこれはエゲつない!!!

 アンナ選手、師匠ばりのクリンチキスからボディに繋げていきました!!!」



「お゙っ…………あ゙あ゙っ……………………」


完全に脱力しきっていた所を穿たれた事により、一瞬で天国から地獄へと突き落とされてしまった凛香。


当然その一発で終わらせてくれるはずもなく、アンナは無防備な腹目掛けて連打を放り込んでいく。



「あ゙うっ、おぶぅっ、ごひゅっっ、お゙え゙ぇっっ!!!」


「挑戦者、動きの止まったチャンプの腹を徹底的に攻め立てていきます!!」


ゼロ距離で密着しているから強打こそ放てないものの、細かい攻撃を積み重ね着実に凛香の腹へとダメージを蓄積させていくアンナ。



「ゔっ…………お゙っ……………………」


唇の端から涎を垂らし、口をパクパクとさせているJKリーグの現王者。


そんな対戦相手の姿を見て挑戦者はクリンチを解いて距離を取り、人体の急所の一つである鳩尾へと、漆黒の拳を勢いよく打ち抜いていった。


「お゙ゔゔゔっっっっ…………」



「チャンピオン悶絶~~~~~~!!

 掴みかけた流れがまた挑戦者へと完全に傾いてしまいました!!!」



ぷるぷると膝を震わせて涙を流す王者の姿を見て、挑戦者はくすりと笑みを零しながら挑発的な言葉を投げかけていく。


「そんなに悦んでくれるだなんて…………私のキス、そんなに気に入ったんだ?」



「お゙っ…………んあ゙っ……………………」


痛みで悶えている凛香にはその軽口を返すだけの余裕はなく、またアンナが放とうとしている大振りのアッパーを認識する事さえも出来ない。



「ぶぎゅっっっっ!!!」


「強烈なアッパーカットが炸裂~~~~~!!

 あぁっとチャンピオン、コーナーまで吹っ飛ばされてしまったぁ!!!」



「ふぁぁ…………」


腰の入った一撃で顎をカチ上げられてしまい、間抜けな声を出しながらよたよたとコーナーまで後退してしまった王者。



「これでも…………喰らいなっ!!」


そして凛香の背中がコーナーポストにぶつかったのとほぼ同時、アンナは全身の体重を乗せた右ストレートを振り抜いていき―――――



「ぶぴゅっっっっっ!!!!」





王者の顔面とコーナーポストとで、見事なサンドイッチを作り上げていった。


「おねぇ!!」

「凛香!!」



「こ、これは…………凄まじい一撃が炸裂してしまいました!!

 果たしてチャンピオンの意識はまだ残されているのでしょうか!!?」


表のリングであれば即座に試合が止められるであろう一撃。

地下においても並の選手であれば到底立ち上がる事は出来ないであろう手応えをアンナは感じていた。



「……………………あ゙っ……ゔゔっ………………」


だが虚ろな瞳で宙を見つめる王者に対して挑戦者は拳を引き抜く事はせず、顔面に右拳を突き刺したままゆっくりと近寄っていき、空いている左拳で無防備な腹目掛けて連打を放っていく。







「お゙っ……あ゙っ……ゔゔっ……おぶぅっっ!!!」


「挑戦者、またしても容赦ないボディ攻めを敢行~~~~~!!

 チャンピオンの腹を徹底的に痛めつけていきます!!!」



(早期決着だなんて元から考えてない…………私の狙いはこっち!!)


いかに弱点をついたとしても、"堕ちない少女(アンブロークン)”なんて二つ名を付けられる程の女が早々とKOされるなんてありえないとアンナは考えており、それ故このラウンドからは警戒が和らいだであろうボディ攻めを行う事を決めていた。



「お゙ゔっっ…………ぼひゅっっ…………あ゙え゙え゙っっっ!!!」


1ラウンドの猛攻や先のクリンチキスでの責めと相まって、凛香の腹筋には既にかなりのダメージが溜まってしまっており、少女の口から醜い喘ぎ声が吐き出されていく。



(この娘が本調子になる前に…………削りきってやる!!!)



そして一際大きく振りかぶられた左腕が、王者の既に柔らかくなってしまった腹筋へと、深く捻り込まれていった。





「おぶぅぅぅぅぅっっっ……………………」


拳の衝撃で腹肉が大きく波打つと共に、リングに王者の情けない悲鳴が響き渡っていく。



「痛烈な一撃が炸裂……あぁっと失禁です!! チャンピオン、挑戦者のボディ責めに耐えきれず失禁してしまっております!!」


コスチュームの股間部がじんわりと染みを作り、白い太腿を伝って金色の水が流れ落ちていく。


「お゙っ…………あ゙っ……………………」


グローブの隙間から見える王者の瞳は白目を剥いてしまっており、自らが失禁しているという事実を認識しているのからすら定かではなかった。




「ぜぇっ……はぁっ…………ふふっ、そろそろダウンさせてあげるわね」


激しく息を切らせながら挑戦者はそう囁き、両の拳を引き抜いて王者の身体を解放していく。




「ん゙っ…………お゙っ…………」


2つの漆黒の拳が引き抜かれた直後、会場中の人間が凛香のダウンを予感していたのだが、その予想を裏切って王者は自らの足で立ち続けている。


まさかあの責め苦に耐え抜いたのかと思われた矢先―――――



「お゙え゙え゙え゙え゙っっっ………………」


―――――盛大に吐瀉物が少女の口から吐き出されていった。


「あ~っと、チャンピオンが嘔吐してしまいました!!

 流石に腹筋が限界を迎えてしまったかぁ!!?」



「お゙ゔっ…………あ゙っ……え゙っ……」


膝をガクガクと震わせながら、嗚咽と共に透明な胃液を吐き出し続ける王者。



「お゙っ…………あ゙っ……………………」


そして胃液の逆流が漸く止まった直後―――――



―――――ぺたんとその場に座り込み、このラウンド初のダウンを喫してしまう。




「ぅ…………ぅぁ………………」


殴り合いの場には余りに不釣り合いな、女の子座りの体勢でのダウン。


唇や胸元には先程吐き出した胃液がべったりと付着しており、その眼差しは救いを求めるかの如く虚ろな瞳で天を見上げている。





撒き散らされた吐瀉物と未だに股間から噴き出している黄金水とが混ざり合い、キャンバスに独特の香りを放つ泉が形成されつつあった。






【最後の挑戦~アンナVS凛香~】Part3へ続く




■あとがき

本文中にあった「レスラー相手に本職のボクサーが一方的にKOされてしまったあの試合」はこちらになります。


◯ファンボVer

https://hate.fanbox.cc/posts/5962435

https://hate.fanbox.cc/posts/6040216


◯ファンティアVer

https://fantia.jp/posts/1973407

https://fantia.jp/posts/1999238


もし良ければこちらも合わせてお楽しみ下さいませ~。



■postscript

That match in which a professional boxer was one-sidedly KO'd by a wrestler" mentioned in the text is shown below.


◯fanbox

https://hate.fanbox.cc/posts/5962435

https://hate.fanbox.cc/posts/6040216


◯fantia

https://fantia.jp/posts/1973407

https://fantia.jp/posts/1999238


Please enjoy this one as well, if you like!


■次回

2024.7【Part3】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka

■前回 ■試合内容 今回は前回に引き続きJKリーグのタイトルマッチ回です!! アンナの術中にハマリ徹底的にボディを痛め付けられてしまった凛香。 果たしてここから逆転の可能性はあるのか!? といった内容で、試合の中盤戦をお送りします~。 挿絵は全8枚、SSは約10500文字弱です(pixiv換算で読了まで約21分)。 それで...








2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka 2024.6【Part2】最後の挑戦~アンナVS凛香~Last challenge - Anna vs. Rinka

Comments

楽しんで頂きありがとうございます! 試合はまだまだどうなるか分かりませんが、是非最後まで見守ってあげて下さいませー。

ナッツが主食

復讐のためのアンナの圧勝を期待していたので、ここまでの流れは非常に満足です!

wsd

彼女を応援して頂きありがとうございます! 今のところ試合を優勢に進めておりますがまだ決着が付いた訳ではありませんので、引き続き試合の行方を見守っていって下さいませ~。

ナッツが主食

そう言って頂きありがとうございます^^ これからも彼女のドミネーションが続くのか、はたまたヒロイン補正を発揮して逆転するのか……是非今後もお楽しみ下さいませ~。

ナッツが主食

Thank you for your sharp and loving insights! As an author, I enjoyed reading it very much! I don't want to spoil the future of the story, but at least for this episode, as the title suggests, I'm making the story with Anna as the main character. (Every time, the left side of the game, ◯◯ vs ◯◯, is the main character.) The game is still going on, so please continue to enjoy it.

ナッツが主食

アンナちゃんを信じています!≧∀≦

細氷

ゲームの本編ヒロインはやはり別格ですˆˆ

Mo Mo

凛香ちゃんのリョナは終わっていません!

Mo Mo

Alright, it's time for my prediction. I think Anna is going to win which will upgrade Anna to main character status lol. After this match she'll graduate to the adult division and that's when Nuts are a staple food is going to make the next game with Anna as the protagonist climbing up the ranks till she fights Rey. I can see it now lol. I'm mostly joking but I'm not going to lie, if that was your plan I'm a fucking genius lol. Seriously though, Rinka better get her shit together cause she's getting beaten down way too easily. Almost to the point that it seems like Rinka isn't even trying all that hard. I also find it interesting that most of this fight is from Anna's perspective instead of Rinka.

SHADOW

Thanks for having fun! Stay tuned for more matches to come!

ナッツが主食

Perfect domination! I was so happy to see the game I wanted to see! 😆

JayLoCco

凛香さんのファンでいてくださりありがとうございます^^ 可哀そうは可愛いという言葉もありますし、複雑な心理になってしまうのも致し方なしです😎

ナッツが主食

Her persistence to become a champion again has paid off. Please look forward to the next installment and beyond!

ナッツが主食

そう思って頂けたのなら良かったです。 女子リーグでの活躍を含めたアンナさんの今後にも是非ご期待下さいませ~。 お察しの通り、凛香さんの弱点が白日の元に晒されてしまったので彼女は今後苦労するかもしれませんね😆

ナッツが主食

楽しんで頂けたのならなによりです!! 羨ましい気持ち滅茶苦茶わかります。 私も美少女地下ボクサーと闘って試合中にキスされたい人生でした😎

ナッツが主食

楽しんで頂きありがとうございます! 是非続きにもご期待下さいませ!! 可哀そうは可愛いという言葉もありますし、無様な姿を晒してしまう凛香ちゃんは大変に可愛らしいものです^^;

ナッツが主食

Thank you! I'm sure Anna would be happy to hear that. If Rinka's charm has been brought out, I'm sure that being beaten up so badly was not a waste of time!

ナッツが主食

すいませんねえ。性格が極悪なもので。凛香さんが惨めだったりするのが可愛いと思うので。まあでも誰のファンかと言われれば凛香さんのファンなのです。ファン心理は複雑なのです。😅😅😅

きのこ

Anna's plan is amazing! Anna's analysis is perfect! I expect to next episode!

Garland01

完璧な戦略に基づいて変数をコントロールしながら試合を運営していくアンナの姿は、今後の活躍に期待を持たせるものでした。 一方、凛香はこの試合で多くの宿題をもらった感じです。アンナは凛香を攻略するための多くの方法を提示しました。 凛香はこれからそれらを一つ一つ克服していかなければならないでしょうし、その過程はかなり面白そうです(もしかしたら失敗も?)

fUkcovid

完全に圧倒される展開、一度も逆転がなかったので、さらに興奮しました!それにしてもアンナにキスされるなんてとても羨ましいです。

けんけん

なんか...すごい秀作が出そうな予感が...! 凛香ちゃん無力になるときが可愛すぎる...😅

イテ-い

I think it's safe to say that Anna's performance today was one of her best yet! And Rinka's Ryona... I think great match, too. After all, Rinka's charms really shine when it's beaten like a punching bag :)

Marcacis


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