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2024.3【Part2】紅薔薇の女王~サクラVSアリサ~/Queen of Red Roses - Sakura VS Arisa

■前回

2024.3【Part1】紅薔薇の女王~サクラVSアリサ~/Queen of Red Roses - Sakura VS Arisa

■試合内容 おまたせしました。 告知していた通り、今月からは新作ゲーム(ふたなりボクシング)のキャラ達と、女子リーグ/JKリーグのキャラ達との闘いをお送りしていきます!! 初回は闘技場の妖精ことアリサVSふたなりボクシングリーグの現王者であるサクラの対戦となります。 内容的には女子リーグ最速の女対古武術にル...

■試合内容

ふたなりボクシングリーグと女子リーグ交流戦の初回は、闘技場の妖精ことアリサVSふたなりボクシングリーグの現王者であるサクラの対戦。


女子リーグ最速であるアリサの回避力を持ってしても躱す事の出来ないサクラの秘技を前に、アリサは追い詰められていき…………


的な感じで試合の決着編になります!!


差分など含めてCGは全5枚、SSは約7600文字です。(pixiv換算で読了まで約15分です)


それでは対戦よろしくお願いします~。



■Content of the match

In the first round of the exchange match between the Futanari Boxing League and the Women's League, Arisa, the fairy of the arena, vs. Sakura, the current champion of the Futanari Boxing League.


Arisa is cornered in front of Sakura's secret technique, which even with Arisa's evasiveness, the fastest in the women's league, she cannot avoid... and so on to the decisive part of the match!


There are a total of 5 illustrations including standing pictures and differences.


So please enjoy~!


★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。

There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


---

2024.3【Part2】紅薔薇の女王~サクラVSアリサ~

Queen of Red Roses - Sakura VS Arisa

※JK=Jyoshi Kousei=High school girl


「ふふっ、中々良い顔するじゃない…………じゃ、次は”これ”ね」


聞こえていないであろう相手に愉しげな声で語りかけながら、女王は素早く対戦相手へと距離を詰めていく。


そして肌と肌が触れ合う程の至近距離まで近づいた後、拳をそっとアリサの腹へ添えるとその動きを完全に止め、大きく息を吸い込んでいった。



「あ~っとこの構えは…………とうとうあの技が出てしまうのか!!?」



「……………………んぁっ?」


ここに来て意識を取り戻したアリサは、すぐ目の前まで近づいてきていたサクラの姿を見て驚愕の表情を浮かべていく。


(やばいっ……”アレ”が来るっ!!)


身体に力を入れて逃げ出そうとしたのだが、アリサが足を動かすよりも早く、恐れていた事態が起きてしまった。




「おぶぅぅぅぅぅぅっっっっっっ!!!!!」






「””不動撃””が遂に炸裂~~~~~!!

 アリサ選手のお腹が衝撃で大きく凹んでしまっております!!!」


不動撃。

それは紅薔薇の女王(スカーレット・クイーン)のもう一つの代名詞であると共に、アリサが試合前最も恐れていた技であった。




「お゙っ……お゙あ゙あ゙っ…………」

(やばっ……これ、エリカのボディより効くかも…………)


地下でそれなりに長い間闘ってきたアリサが初めて受ける程の衝撃。

痛みで全身から脂汗が一気に吹き上げ、否応なしに膝はガクガクと笑ってしまう。


すぐさま倒れ込めと身体が訴えかけて来るも、背後のロープと前方の対戦相手で隙間なく挟まれているためダウンすらさせて貰えない。



「すぅぅぅぅぅ…………」


ぷるぷると震えて動けないでいる対戦相手を見て薄く笑みを浮かべながら、女王は再び大きく息を吸い込んでいく。


離れてしまった紅い拳を再び相手の腹へと密着させ肺一杯の酸素を取り込んだ後に、瞳を瞑りピタッと身体の動きを静止させていった。



「あ~~~っと、アリサ動けません!!

 そしてサクラのこの構えはまたしても!!!」



紅薔薇の女王が絶対の信頼を寄せる技である”不動撃”。


腕や拳の力ではなく全身の筋力と自重を利用して放たれるそれは、拳に加速が乗らない零距離からでも絶大な威力を誇っており、これまで幾多のふたなりボクサーをキャンバスへと沈めてきていた。



「お゙ゔゔゔゔっっっっ!!!!!!」


彼女が修めている古武術のもう一つの奥義であるそれは、動きを止めて深く呼吸を行う必要があるという欠点があるものの、それを補って余りある破壊力を有しており、リング上では妖精の無様な鳴き声が響き渡っている。



「がっ…………あ゙あ゙あ゙っ……………………」

(これだめっ、もう……むりぃっ…………)



極大の打撃を連続して受けてしまったアリサの薄い腹筋は既に痛々しい程の悲鳴を上げており、痛みに耐えきれなくなった妖精は強引にキャンバスへと膝をついていった。



「うげぇぇっっっ……お゙あ゙っ…………ごぷぅっっ…………」


「あ~っと、アリサ選手吐瀉物をリングに撒き散らしていくぅ!!!

 なんと……1ラウンド目にして早くも嘔吐させられてしまいました!!」


胃酸で喉が焼ける様な気持ち悪さを感じながら、涙目で鈍い嬌声を上げ続ける闘技場の妖精。


ロープに絡めた白い腕はぷるぷると小刻みに震えつつも、時折ビクッと大きく跳ねていた。




(やばっ……まだ一ラウンド目なのに……もう吐かされちゃった…………)


リーグ内トップの速度が可能にする回避力と攻撃力の高さを長所としているアリサだが、反面その耐久性に若干の難を抱えていた。


「お゙っっ…………こひゅっ、お゙あ゙ぁぁっ…………」


だが女子リーグ最高峰の打撃力を有するエリカと闘った時でさえ、こんな試合の序盤で吐かされてしまったことはなく、その事実が女王の技の威力を如実に物語っている。



「なに情けなく吐いちゃってんだよアリサ!!

 まだやれんだろ? 早く立ちな!!」


眼下で声を荒げる腐れ縁の親友の姿。

台詞とは裏腹にその瞳には心配そうな色を浮かべており、それがアリサの心を苛立たせていった。


(何でそんな目してんのよっ……全く、あのバカはっ…………)


エリカの方を一瞥した後、痛みに悶えながらも立ち上がる為に身体に力を込めていく。


(アンタといつもあれだけ殴り合ってる私が、この程度でやられる訳ないでしょうがっ…………)


そしてロープを掴んで強引に立ち上がると、しっかりとレフェリーの目を見据えファイティングポーズを構えていった。


「ぜぇっ……はぁっ…………私はまだまだやれるから……早く再開しなさいよ」






「ボックス!!」


「辛くも立ち上がったアリサ選手!!

 1ラウンドも残す所あと僅かですが、そこまで耐えきれるか!?」



立ち上がりはしたものの、不動撃を二発も貰ってしまったダメージは深く身体に刻まれており、膝をガクガクと震わせている妖精はその羽を既にもがれてしまっていた。


(これじゃ逃げ回るのは無理ね……かといってあの技は避けられそうにないし)


動けないでいるアリサに悠々とサクラが近寄る中で、彼女は選択を迫られていく。


(なら……今は顔面を守らないと!!)


両腕を顔の前に掲げ、慣れないピーカブースタイルで残りの時間を凌ごうと決意するアリサ。



不可避の技である無拍子の対策として行われたその行動は――――――



「おぶぅぅっっ!!!」


ガラ空きのボディを叩かれた事で、裏目に出てしまったのだと体で理解させられていた。



「試合再開早々サクラのボディが炸裂~~~!!

 アリサ、またしても苦悶の表情を浮かべております!!!」



避けようの無い、見えない打撃である無拍子。

半端な防御など意に介さない威力を兼ね備えたそれを防ぐべく、上に守りを固めたら今度は無防備な下を殴られてしまう。


上と下、どちらを守ったとしても結果は女王の一人勝ち。


”絶対に躱せない攻撃”という圧倒的な手札がある故に、サクラの対戦相手は常に正解のない理不尽な二択を強制させられていた。



「お゙っっ……お゙ん゙っ…………!!」

(いまはお腹っ……だめっ!!)


不動撃のダメージが抜けきっていない中でのボディへの一撃。

痛みで目を見開いたアリサはたまらず固めた防御を下げてしまい、女王の間合いで顔面を剥き出しにしてしまった。



「がびゅぅっっ!!!」


当然、次の瞬間には女王の得意技である無拍子が放たれ妖精の腫れつつある顔面へと突き刺さっていく。



「ぶふぅっっ……あべぇっっ…………んびゅっっっ!!!」


鋭いモーションから繰り出される左右のフックが動きが止まった女の頬を勢いよく弾き飛ばし、更に追撃で見舞われたアッパーカットが妖精の頭を真上へと打ち上げていく。



「アリサ、手も足も出ず滅多打ち~~~~~!!!

 完全にグロッキーです、これは危ない!!」



「んぁっ…………ぅぅ……………………」


虚ろな空色の瞳を浮かべ、闘う為の腕も落ちてしまった闘技場の妖精。

その女に密着する様にサクラは接近し、動かないアリサの腹へそっと拳を添えた。


そしてゆっくりと、だが深く肺に空気を送り込み始めた瞬間、アリサの意識が覚醒していく。


「…………んぁ……ぁ…………ふぁっ!?」

(やばっ、一瞬トんでた……って、これはマズい!!)


鮮明な意識に反して身体はいう事を聞いてくれず、またしても女王の強打を貰ってしまう事になるかと思われたのだが―――――



カーン!!!


アリサの身体に衝撃が迸る前に、リングに鐘の音が響いていった。


「お~っとここでゴング!!

 アリサ選手、完全にゴングに救われました!!!」



さして残念がる素振りも見せず、ゆっくりと拳を下ろしたサクラは眼の前の女に微笑みかけていく。


「ふふっ、残念……ゴングに救われちゃったわね、妖精さん♪」



それを聞いたアリサは可憐な顔立ちにそぐわない鋭い眼光で女王を睨みつけながら、息を切らせつつも言葉を返していった。


「はぁっ……はぁっ…………調子に乗ってんじゃないわよ、このクソ雑魚チャンプが」






「ぜぇっ……はぁっ…………」


青コーナーでは、スツールにもたれかかりながらアリサがその傷ついた身体を休めている。


(何なのあの技……あんなの避けられっこないじゃない)


”不動撃”を二発も貰ってしまった事に加えアリサ唯一の弱点であるタフネスの低さが災いし、妖精の肉体はかなり厳しい所まで追い込まれていた。



「お疲れアリサ……大分ボコられてるみたいだけど、タオルでも投げようか?」


憎まれ口を叩きつつも慣れた手付きで親友の介抱をしていくエリカ。

地下ボクシングにタオル投入によるTKOなどある訳もないのだが、軽い口調でそう問いかけていく。



「舐めないでよね……アンタのパンチに比べたら、あんなの全然効いてないんだから」


鋭い目つきでセコンドを睨みつけるアリサ。

憎まれ口で返したものの、圧倒的劣勢の中にあっても普段と変わらない態度で接してくれるセコンドに内心感謝している。



(受けに回った時点で勝ち目はないわね、なら…………)


女王の理不尽なまでの強さを目の当たりにしてしまったアリサだが、その瞳はまだ死んではおらず、静かに闘志の炎を燃やし続けていた。






カーン!!


「さぁ始まりました第二ラウンド!! 先程は苦しい立ち上がりとなってしまったアリサ選手ですが、果たしてここから巻き返せるのか!?」



(疾さは私の方が上……なら、アイツが手を出す前にボコボコにしてやる!!)


無拍子に対する回答として”技を使われる前に倒し切る”という選択をしたアリサは、思いっきり息を吸い込んで目一杯肺に空気を蓄えていく。


「すぅぅぅぅぅ……」


それは奇しくも、サクラが不動撃を放つ前の予備動作に似ていた。


そして取り込んだ空気を逃さない様に口を固く閉じると同時、今までよりも更に速度を増した踏み込みで女王の元へと駆け出していった。




(へぇ、早速来るのね…………ってこれっ、間に合わない!!)


相手の殺気から即座に仕掛けてくる事を読んでいたサクラだが、対戦相手の速度が一気に数段階跳ね上がった事に対応出来ず、空色の拳をその腹で受け止めてしまう事になる。



「お゙ゔゔっっっ♡♡」



下腹部への一撃を受け、甘い声を上げると同時に動きを止めてしまった紅薔薇の女王。


(これで…………決めるっ!!)


そんな格好の的となった相手を前に空色の拳は更に速度と鋭さを増し、女王の腹へと集中砲火が浴びせられていった。




「ぼひゅっっ……あ゙ゔっ♡……んぶぅぅっ……お゙え゙え゙え゙っっ♡♡♡」


革のグローブが女の腹を抉る鈍い音、腹に打撃を受けたボクサーから奏でられる苦悶の声、それに加えて時折甘ったるい嬌声がリングに木霊していく。



サクラの誤算は二つあった。

一つ目は対戦相手のトップギアが自分の予想を遥かに上回っていた事。



(媚薬っ♡……飲んでない筈なのに………子宮に効いちゃってるっ♡♡♡)


二つ目は、これまで散々媚薬入りのふたなり化薬を使って試合をしていた為、媚薬抜きでも一定の条件下で身体が感じてしまっている事にある。


今回の試合ではふたなり化薬も媚薬も使用していないのだが、普段ふたなりマッチをしている慣れ親しんだ地下リングの雰囲気に加え、子宮に強烈な一撃を貰った事でスイッチが入ってしまい、身体が疼いて反撃の手が出せずにいた。



「アリサ選手の超高速ラッシュが火を吹いた~~~~~!!

 これは疾い!! 流石の女王も打たれるがままになってしまっております!!」



「あゔっっ♡、がひゅぅぅっっ♡♡、お゙ゔゔっっっ♡♡、んぶぅぅぅぅっっ♡♡♡」


一瞬たりとも途切れる事のない、アリサによる無呼吸状態での超高速連撃。

自身のスタミナ消費を考えずに繰り出されるそれは、この状態のサクラにどうこう出来る代物ではなく――――――



「おぶぅぅぅぅっっっっっっ!!!!」


トドメとばかりに放たれた、鳩尾への強烈な一打をもって終焉を告げていった。





「あ~~っと、サクラ選手またしてもダウ~~~ンッッ!!!

 この試合二度目のダウン、しかも今度は嘔吐のオマケ付きですっ!!」


この試合ひたすら腹部を狙われた事により悲鳴を上げた腹筋のせいで、サクラは胃液を吐き出すという女王にあるまじき醜態を晒してしまっている。



「ざまぁ……無いわね…………アンタも……同じ目に……合いなさい…………」


必死で呼吸を整えながらも勝ち誇った表情を浮かべる闘技場の妖精。

だが不動撃で腹筋を壊されてしまった状態で無理やり奥の手を使った代償は大きく、その体力は既に底を尽きかけていた。



「お゙ゔっ……あ゙あ゙あ゙っ…………」

(しまった、ちゃんと媚薬抑制剤飲んどけば良かった)


実家の鍛錬で何度も味わった胃液の苦い味わいを舌で感じつつ、サクラは自らの過ちについて想いを馳せる。


通常ルールでのアリサとの試合が決まった際、運営からこういった事態に陥る可能性は高いと指摘があった上で提案された、副作用の一切ない媚薬抑制剤。


「使わない方が修行になるかも」、などと思いそれを断ったサクラだが、その判断は間違いだったと身体で解らされてしまっていた。



「さくちゃん、貴女なら立てるでしょ!!

 まだ時間はあるからゆっくり立ちなさい!!」



(汐音にこんな情けない姿を晒しちゃうなんて……)


親友以上の感情を抱いている友人の前では格好良い王者でありたかったのだが、逆に惨めな姿を見せつけてしまっている事実を前に、サクラは拳を強く握りしめていく。


そしてその激情を胸に秘め、ゆっくりと身体を起こしていった。



「レフェリー、まだやれるわ…………早く試合を再開させて」


静かな声色でそう告げるサクラ。

愛くるしく整った顔立ちを彩る真紅の瞳の奥には、これまでとは違った色の感情が灯されていた。






「ボックスッ!!!」


(身体、大分キツいけど……ここまでボディを痛めつければもう無拍子は使えないはず)


無拍子を始めとする古武術由来の秘技は、繊細な自重移動を可能にする下半身が鍵であり、それ故アリサはこの試合徹底して相手の腹を攻めていた。


嘔吐までした以上、流石にもうあの不条理ともいえる技の数々は打ち止めだと思ったのだが―――――



「ぶびゅぅぅぅっっっ!!!」


再び見えない拳がアリサの顔面を弾き飛ばし、リングに妖精の情けない声が響いていった。


「サクラ、試合再開と同時に無拍子を叩き込んでいったぁ!!!

 アリサは対応出来ないか、またしても被弾してしまっております!!」



(嘘……なんで…………)



アリサの誤算は二つあった。

一つ目は、この可愛らしい見た目の女が自分の予想を遥かに上回る耐久力を持っていた事。



「んぶぅっっっっっ!!!」



二つ目は互いの相性。

女子リーグ最速を誇るアリサ、その最大の強みは持ち前の敏捷性による圧倒的な回避力の高さにある。



「ぐぴゅっっっっっっ!!!!」



それ故、回避不能の技を持つサクラとは致命的なまでに相性が悪かった。



「女王の無拍子が止まらない~~~~~!!!

 妖精が相手の思うがままに、リングを舞い飛ばされてしまっております!!」




「ぜぇっ…………はぁっ……………………」


顔面を弾き飛ばされ、たたらを踏んだ事により対戦相手との距離を取る事に成功した闘技場の妖精。


(コイツ、まだ全然じゃないっ…………こうなったら)


アリサは一度動きを止めると大きく息を吸い込んでいく。

そしてこの絶望的な劣勢を覆すべく、再び奥の手である超高速の無呼吸連撃を放つ為にサクラへ向けて鋭く踏み込んでいった。



なけなしの体力を振り絞って行われた決死の反撃ではあるのだが―――――



「んぶぅぅぅっっっっ!!!!」


紅薔薇の女王の無慈悲な拳が、カウンターとなって妖精の顔面へと突き刺さっていた。


最速の拳よりも更に疾い、知覚すら出来ない拳。

どちらに軍配が上がるかなど火を見るよりも明らかであり、リング上の光景は当然の帰結であった。




「ぁ…………ぅぁ………………」


そして今の一撃で失神してしまったのか、リング中央で動きを止め、ピクピクと小刻みに震えているだけのアリサ。



「すぅぅぅぅ…………」


そんな女の腹の中心目掛けて、この試合三度目の不動撃が叩き込まれていく。


「んぶぅぅぅぅっっっっっ!!!!!」





「またしても不動撃が炸裂~~~~~!!

 アリサ、これは流石に万事休すかぁ!!?」


二度の不動撃で解されきった腹筋は、これまでよりも更に深く、女王の紅い拳を受け入れていく。


辛うじて噛み締めたマウスピースが口からこんもりと盛り上がっており、口の端からは大量の唾液が垂れ流されていた。



この状態で立っている事など出来る筈もなく、当然の様に妖精の身体は地べたを求めて崩れ落ちていったのだが―――――



「私の怒りはまだこんなもんじゃないわよ」


「ぐぴゅっっっっ!!!!!」


冷たい声と共に繰り出されたアッパーカットが妖精の身体を再び宙へと舞い上げていき、アリサはダウンする事すら許されず、コーナーに磔にされてしまっていた。






「あべっ、がひゅっ、ぼはぁっっ、あぶぅっ…………あびゅっっっ!!!!」


「あ~っとサクラ、容赦ありません!!!

 既に動けないアリサを徹底的に痛めつけていく~~~!!!」


技術も何もない、ただひたすら左右の拳を振るうという純粋なラッシュ。

親友の前で恥をかかされた事に対する怒りが込められたそれを、アリサはその満身創痍の肉体で受け続けていた。



「ぶべぇっっ、あびゅぅぅっ……ぐびゅっっ、がひゅぅぅぅっ…………」

(やばっ……コイツ…………強すぎ……る…………)


薄れゆく意識の中で、妖精は目の前の女に想いを馳せていく。


明らかに不利なルールであるにも関わらずそれを物ともしない圧倒的な技は、まさに紅薔薇の女王の名に相応しい代物であった。




「これで…………沈みなさいっ!!!」


「んぶぅぅぅぅっっっっっ!!!!」


大きく振りかぶられた右ストレートが顔面のド真ん中に突き刺さっていく。

一度背中をコーナーに強く叩きつけられた後、前方へ数歩ほど奇妙なステップを踏んだリングの妖精は、身体を半回転させてリング中央へと沈んでいってしまった。






「ダウ~~~ンッッ!!!

 1…………2…………3……………………」


「アリサ、徹底的に滅多打ちにされた上で遂にダウンを許されました!!

 しかし……これはどうみても試合続行不可能かぁ!!?」


レフェリーによるダウンカウントが意味をなさない事は、会場にいる全員の共通認識である。



「ぁ…………がぁっ……………………」


大きく上ずった空色の瞳は彼女が失神してしまっている事を分かりやすく伝えており、ピクピクと小刻みに震えている肉体にはとても闘う為の力など残されているとは思えない。


地に墜ちた妖精は、もはや誰がどうみても立ち上がれる状態になく―――――


「9……………………10、ノックアウトッ!!!」


カンカンカーン!!

サクラの勝利を告げる鐘の音が、リングへと響き渡っていった。


「試合終了~~~~!! 危ない場面もあったものの、終わってみれば女王の技が冴え渡る見事な試合でした!!!」






「ふふっ、汐音……私の姿、見ててくれた?」


試合の興奮が冷めやらぬ雰囲気の中、紅薔薇の女王は、その大きな紅い瞳で愛しい親友へとウインクを飛ばしていた。




紅薔薇の女王~サクラVSアリサ~ Fin.





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Comments

No problem, Elizabeth's design is actually my least favorite lol.

SHADOW

Sorry for the misunderstanding, I thought you wanted abs like Elizabeth. Glad you like Shion's design, thanks.

ナッツが主食

Oh no I meant diamond abs figuratively not literally. I love Shion's design.

SHADOW

由乃の試合を期待してくださりありがとうございます!! 彼女がどの様な闘いを見せてくれるのか、是非お楽しみに~。

ナッツが主食

由乃がjkリーグの新たなダークホースとして浮上することを期待しています。久しぶりの登場なので、ぜひ良い試合を見せてほしいですね。

fUkcovid

Thanks for the suggestion! I just want to make sure Shion is my preferred character design, so I'll go with the abs as they are now. As for how she will beat Sakura, enjoy the full game~!

ナッツが主食

All I'll say is that Shion better have diamond abdominal muscles lol, otherwise I don't know how she'll manage to beat Sakura in the game.

SHADOW

I am sure you will see her real fight in the main game, so please look forward to it!

ナッツが主食

If she can take down even the mighty Arisa even with a handicap, it's exciting to see how strong Sakura can be when she's fighting for real. :)

Marcacis


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