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2022.10 地下リングの妖精対黒ギャルボクサー~アリサVSルイ~/Underground Ring Fairy vs. Suntanned Gyaru Boxer -Arisa vs Rui-

○今回の作品について/About this work

■試合内容

初登場である地下闘技場の妖精ことアリサと、

黒ギャルボクサーのルイが試合をする回になります。


挿絵は立ち絵や差分など含む全5枚、内1枚はFANBOX用の新規描き下ろしです!!


SSは約10000文字となります。

(pixiv基準で読了まで約20分です)


それでは対戦よろしくお願いします~。


■Content of the match

This time the story will be about the first appearance of Arisa, the fairy of the underground arena, and Rui, a suntanned gyaru boxer, who has a match with her.


There are a total of five illustrations including standing pictures and differences, one of which is newly drawn for this plan!



★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。

There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


---

○各キャラ登場作品紹介/Introduction of works in which each character appears

▼ルイ登場の「JKボクサー凜香と復讐の地下リング」

▼"High School Girl Boxer Rinka and the Underground Ring of Revenge" with Rui's appearance (trial version available).

https://www.dlsite.com/maniax/announce/=/product_id/RJ325990.html



地下リングの妖精対JK黒ギャルボクサー~アリサVSルイ~

Underground Ring Fairy vs. High school girl Suntanned Gyaru Boxer -Arisa vs Rui-

※JK=Jyoshi Kousei=High school girl




「それでは只今より、UBC女子ボクシング、本日の特別エキシビジョンマッチを執り行いたいと思います!!」


大観衆の熱狂渦巻くリングの中央で二人の女が対峙する。

系統は違えど、彼女達はそれぞれ抜群のルックスを誇っていた。


「まずは青コーナー、JKボクシングリーグ現4位。 本日も得意のデンプシーロールが火を吹くのか!? それとも女子リーグの壁に屈してしまうのか……現役JKギャルボクサーのルイ~~~~~!!!」



スポットライトに照らされた事で、彼女の小麦色に焼けた肌が蠱惑的な色香を放つ。

スタイルを損なわない程度に程よく割れた腹筋が、彼女の日々の努力を物語っていた。


「続きまして赤コーナー、UBC女子ボクシングリーグ現4位。 果たして今日の相手は彼女を捕まえる事が出来るのか!?? 闘技場の妖精(リング・フェアリー)こと、アリサ~~~~~~!!!」




ルイとは対照的な、闘う人間とは思えない程に白い柔肌がライトに照らされていく。

やや華奢な体つきではあるものの、その胸部にはたっぷりと女の魅力が詰め込まれていた。



女子リーグ3位のミサとJKリーグ王者である凛香の試合を始めとした、年齢制限のない女子リーグの選手とJKリーグの選手がぶつかる試合は観客ウケが良い事から試合の回数が増えてきており、近々リーグ同士の対抗戦も予定されていた。





「……私、貴女みたいなギャルの女って好きじゃないのよね」


口火を切ったのはアリサ。

彼女の宿敵とも言える人間が脳裏に浮かんでしまうため、彼女はギャルに対して特別な感情を抱いていた。


「そりゃ気が合うね、アタシもアンタみてーなカワイ子ぶってる女は嫌いなんだよな」


それに対して好戦的な笑みを浮かべながら、ルイは言葉を続けていく。


「その可愛いツラ、原型留めない位にボッコボコにしてやるから……覚悟しときな」


しかしルイの言葉を聞いてもなお、アリサの表情に変化は見られない。

これから殴り合いを始める女に対して、感情のない瞳で言葉を返していった。


「へぇ、そう…………精々楽しみにさせて貰うわね」






カーン!!!

ゴングの音が鳴ると共に、二人はリング中央へと向かっていく。


先に仕掛けたのは小麦色の肌をした美少女。

自身の方がリーチが長い事を活かし、遠距離から鋭い左ジャブを繰り出していった。


「シッ!!」


------が、アリサはその攻撃を冷静に見極めていき、必要最低限の動きだけで回避を行う。


その顔には薄い笑みが貼り付けられており、それを見て”完全に舐められてる”と感じたルイは即座に追撃の拳を放っていく。


「チッ、一発躱した位でいい気になってんじゃねぇよっ……らぁっっ!!!」



「お~っとルイ選手、初っ端から飛ばして行きます!!

 ジャブの嵐がアリサ選手に襲いかかる…………が、当たりません!!

 完全に見切られてしまっております!!!」


コンパクトな振りのジャブが続けざまに放たれるも、その拳は対戦相手にかすりもしない。ガードすらする事なく、アリサは軽快なフットワークを駆使してルイの猛攻を捌いていた。



「ルイ選手、アリサ選手を捉える事が出来ません!!!

 今宵も闘技場の妖精(リング・フェアリー)の華麗な舞が披露されるだけとなってしまうのかぁ!!?」


女子リーグの中でも最上級のスピードで相手を翻弄するファイトスタイルと、その儚げな容姿が相まって付けられたアリサの二つ名が闘技場の妖精(リング・フェアリー)。


リング上では、その異名が伊達ではない事を証明するかの様な可憐な舞が繰り広げられていた。






「ねぇねぇ……私の顔、ボッコボコにしてくれるんじゃなかったの?」


傷一つない整った顔に笑顔を浮かべ、リングの妖精がルイに語りかけていく。


「るっせぇな……すぐにボコってやるから黙ってな!!」


表情に少しだけ焦りの色を滲ませながらも拳を放ち続けるルイ。


彼女は決して弱い選手ではない。

今は4位に甘んじているとはいえ、以前は激戦区であるJKリーグの上位ランカーだったのだから。


ただ、女子ボクシングリーグ元2位の強者であるアリサの速度がルイのそれを圧倒的に上回っていた。




(くそっ……ちょこまかと動きやがって!!)


「逃げてんじゃ……ねぇぞっ!!」


拳が空を切るばかりの展開が続き徐々にフラストレーションの溜まってきたルイが、苛立ちに身を任せて大ぶりの右フックを放っていく。


「らぁっ!!!」



だがそんな攻撃がアリサに通じる筈もなく、あっさりと躱されそのまま懐に入られてしまっていた。


「やばっ……あっ、ぶっ、ぶひゅっ!!!」


足捌きだけではなくハンドスピードも一流のアリサ。

この一瞬の隙を付いて、左の三連撃をギャルの顔面にお見舞していた。


「ここに来てアリサ選手が攻勢に転じていったぁ!!

 ルイ選手の顔が弾け飛ぶぅ~~~!!!」



「ぷはぁっ……」

(くっ、良いように殴られちまった……けど、軽い!!)


ジャブの連打で顔面を弾き飛ばされてしまったルイだが、それほどダメージが無いことを確認するやいやな、反撃の拳を繰り出していく。



「舐めん、なぁっ……ぷふぅっ!!」


だが迫りくるストレートをヘッドスリップで難なく躱したアリサによるジャブが、再びルイの整った顔面を貫く。



「くっ……まだまだぁっ!!」


今までとは異なりクロスレンジでの打ち合いであれば、何発かはこちらにも有効打が出るはずだと考えたルイは、がむしゃらに拳を繰り出していく。




だが彼女の予想とは裏腹に、金色のグローブは妖精の身体を捉える事は一切なく、逆に反撃のジャブをひたすら顔面に叩き込まれてしまっていた。


「ぶっ……がっ……んぅっ……あぅっ!!!」


「至近距離での激しい打ち合い!!

 ……ですがルイ選手、一発たりとも当てる事が出来ません!!

 このまま一方的な展開が続いてしまうのかぁ!!?」




「トロい拳ねぇ……そんなんじゃ、いつまで経っても私の事は捕まえられないわよ」


上機嫌な表情を浮かべて、妖精の様に可憐な女が対戦相手の女を煽っていく。


「はっ……そっちこそ、こんな軽いだけの拳なんてこれっぽっちも効いて……ぶぎゃっっっ!!!」


ルイが嘲る様に挑発の言葉を口にしようとした瞬間、アリサの拳がルイの顔面を打ち抜く。


先程までの速度だけを重視したジャブとは比べ物にならない程の強烈な一撃が、彼女の顔面を勢いよく弾き飛ばしていった。


「右ストレート一閃~~~~~!!

 アリサ選手、ついに本格的な攻めの姿勢に入っていくのかぁ!!?」


「……で、誰の拳が軽いって?」


姿勢を崩しきった相手を前にして、敢えて追撃を行わずに笑顔で冷徹な声を浴びせるアリサ。


「がぁっ…………へぇ、アンタ結構良いパンチも打てんじゃん。

 こりゃ俄然やる気が湧いてきたね」


完全に試合の主導権を握られているにも関わらず、ルイの瞳には強い闘志が灯っており、口元はニヤリと吊り上がっている。


そしてそんな彼女を見据えながら、アリサは小さく舌なめずりをしていた。


「ふふっ……そういう強気な態度、嫌いじゃないわよ」


愉しげな表情を見せながらアリサが再びルイへと接近する。


「っっ!! 今度はこっちの番……ぶへぇっっ!!!」


そしてルイが拳を繰り出す前に、疾い拳と強打を織り交ぜたラッシュを仕掛けていった!!




「あぐっ……ぶべっ……んがぁっ……ぷごぉっ……!!」


「アリサ選手の強烈なラッシュが炸裂~~~~!!

 ルイ選手の顔面が上下左右に弾け飛んでいく~~~!!!」


「ほらほら、反撃しないと試合にならないわよ!!」


まるで弄ぶかのような口調で、アリサがルイの顔面を次々と殴りつけていく。



「んぶぅっ、ぶっ、ぶべっ……ぷぎゃっっ…………な、舐めんなっ!!!」


激しいラッシュに晒されながらも、強引に反撃を試みるルイ。


------だが、


「ふふっ、ざんねん♪」


その拳はアリサの白い肌を傷つける事は叶わず、逆にカウンターを浴びる羽目になってしまう。


「ぐひゅっっ!!!!」




「アリサ選手のラッシュが続いてく~~~~~!!

 しかしルイ選手、ダウンする事なく懸命に耐え続けております!!!」



「ぶほっ、ぐふっ……あべっ……がふぅぅっっ!!!」

(一撃一撃はハードパンチャー程ではないにせよ……この女、手数が多すぎる!!)



「チャラい見た目の癖に中々粘るのね……でも、一体どこまで頑張れるかしら?」


時折苦し紛れに放たれるルイの拳が空を切るのみなのに対して、アリサの拳は相手の身体を正確に捉え、容赦なくラッシュを浴びせかけていく。


「あびゅっ……ぷふぅっ…………ごへぇっっっ!!!」


ストレートで顔面を後ろに弾き飛ばされた所に、無防備になった腹へとボディブローが叩き込まれ、ルイの口からは鈍いうめき声が溢れ落ちる。


「あ゙っ……がぁっ…………」


虚ろな瞳を浮かべ始めたJKボクサーを前に、リングの妖精は不敵に微笑む。


「いい顔してるじゃない……そこっ!!!」



「がひゅっ…………」


そして顎先を的確に捉えたアッパーカットがルイの意識を大きく揺さぶり、混濁した意識とは裏腹に身体はピンと反り返ってしまう。


「ぁ……ぅぁ…………ぶふぅっ……あびゅっ…………」


続いて放たれた左右のコンビネーションが少女の顔面に叩き込まれた事で、ようやくアリサの攻撃は終了していった。


「はい、おしまい♪ …………貴女、もうダウンしても良いわよ」




「ぅ……ぁ…………」


アリサの許しが出ると同時、ルイは力無くキャンバスに崩れ落ちてしまう。


「ふふっ……少しやり過ぎちゃったかしら?」


ピクピクと震える少女を横目にニュートラルコーナーへと足を進めるアリサ。

傷一つない顔に朱色を浮かべ、真っ白な柔肌には珠のような汗が滴っている。


「ルイ選手ダウ~~ン!!! まだ1ラウンド目にも関わらず、既に大きなダメージを負わされてしまったかぁ!!?」



「ぁ……ぅぅ…………」


小麦色の肌には至る所に紅い化粧が施されてしまい、アリサの攻撃の激しさを物語っている。


朦朧とした意識で虚空を見つめるルイの肉体は、濃厚な雌のフェロモンを撒き散らしながら完全に脱力しきっていた。




「4…………5…………6………………」


ダウンカウントが中盤に差し掛かる頃、汗に濡れた身体が一際大きく跳ね、ルイは意識を取り戻す。


「んぁ……あぇ…………ここ、は…………?」



(あ~、オチてたっぽいなこれ……取り敢えず立ち上がるとするか……)


激しいラッシュを浴び続けたルイだが闘うだけの体力はまだ十分に残されているため、カウントをフルに使ってゆっくりと立ち上がっていく。




「ルイ、大丈夫か? まだやれるか!?」


「へっ、当然! 試合はここからだっての」


レフェリーの問いにもしっかりと目線を合わせて返答していき、試合が再開されていった。




(この女、4位の癖にクソ強ぇ……けど、この運動量ならどっかでガス欠すんだろ)


正攻法でアリサの防御を突破する事が難しいと考えたルイは、長期戦で行こうと作戦を立てていく。


「ふふっ……早く私の顔をボコボコにしてくれても良いのよ?」


クスクスと笑いながら嘲る様な口調でそう口にするアリサ。



「チッ……妖精とか言われてる割に随分と口が悪いじゃねぇか」


「あら知らないの? ……妖精は悪戯好きなのよ」


しかめっ面を浮かべるルイに対して、アリサは悪びれもせず愉しげに言葉を返す。



「舐めやがって……その減らず口、いつまで持つか試してやるよ!!」


未だ余裕そうな表情を浮かべるリングの妖精へと、ルイは鋭い眼光を向けていった。






「ルイ選手、またしてもダウ~~ン!!

 このラウンド2度目のダウンです!!!」


「ぅぁ……ぐ、ぅ…………」


試合は現在3ラウンドの中盤となっている。

ここまでひたすらアリサの猛攻を受け続けた事で、ルイの整った顔面は痛々しく腫れ上がってしまっており、鼻からは一筋の赤い血が流れ落ちていた。


「しかしアリサ選手、ここまで一発も被弾しておりません!!

 ルイ選手に対し圧倒的な強さを見せつけております!!!」


「ふふっ……貴女の顔の方がボコボコになっちゃったわね」


「はぁっ……はぁっ…………」

(しくった……持久戦に持ち込む前にこっちの身体が先におシャカになっちまう。

 かといってこっちの攻撃は全然当たらねぇし……一体どうすれば…………)


未だ綺麗な顔をしている女が地べたに這いつくばっている少女へと向けて言葉を投げかけるも、既に憎まれ口を返す余裕もないルイは、大きく息をして呼吸を整えるのみに専念していた。


「ふふっ、どうしたのかしら……まさかもう終わりって事は無いわよねぇ?」


「ッッ…………当然っ!!」


その言葉で再び闘争心に火が付いたルイは、既に限界に近づきつつある身体にムチを打ち、強引に立ち上がらせていく。




「ボックスッ!!」


(本当はやりたかねぇんだけど、このまま負けるよりはマシ……か)


試合再開と同時に素早くステップインして近付くと、ルイはアリサの顔面目掛けて強烈なストレートを放っていった。


「心外ね……そんな攻撃が今更当たると思っているの?」


当然なんの捻りもない拳は容易く躱されてしまうのだが、次の瞬間、アリサの脳裏に痛みが奔る。


「っ痛ぁっ!! ……って、足!?」


痛みの正体は、ルイに踏まれた右足。


いかに地下リングとは言え故意に何度も足を踏むのは反則行為となるのだが、ここのルールでは一度や二度では特に問題視されず、それ故レフェリーによる注意なども行われる事はなく試合は続けられていく。



「やっと隙を見せてくれたな……これでも、喰らえっっ!!!」


相手の足を踏みつけたままの姿勢で、ルイは全力の力を込めたボディブローを放っていく。

未だ混乱の最中にいるアリサにそれを避ける術は残されておらず、彼女の白い柔肌にこの試合、初めて金色のグローブが突き刺さっていった。



「ごひゅっっっ!!!」


「ルイ選手の拳が、ついに妖精を捉えました~~~!!

 アリサ選手の口から苦悶のうめき声が漏れていきます!!!」



「がっ……あぁ…………」

(やばっ……効かされ…………)


弛緩していた腹筋に深々とルイの拳がめり込んでいった結果、一撃でアリサの肉体は動きを止めてしまい、身体が小さく丸まってしまう。



「これで……沈めぇぇぇぇぇ!!!!」


そして下に落ちてしまった顎へと向けて、これまでの鬱憤を全て詰め込んだかの様なルイの強烈なアッパーカットが炸裂していった!!


「がっひゅっっっ…………」


「ルイ選手追撃のアッパーカット~~~~!!

 リングの妖精が宙へと羽ばたかされてしまった~~~~~~!!!」


実況の言葉通り、アリサの少しばかり華奢な肉体はリングへ高々と浮き上がっていき--------


数秒後、派手な音を立ててキャンバスへと落とされてしまっていた。




「アリサ選手ダウ~~~~~~~ン!!

 ルイ選手、ここに来てまさかの形成逆転かぁ!!?」


「へっ……ざまぁ」

(出来ればこんな手は使いたかねぇんだけど…………悔しいけど、これしか思いつかなかった)


ニュートラルコーナーに戻ったルイは、必死で呼吸を整えながら自らの無力さを嘆いていた。




「んぁ……ぅ…………ぷぁっ」


一方、大の字でリングに寝転がりながら、リングの妖精は口からはゆっくりとマウスピースを吐き出していく。


アリサが呼吸をする度、華奢な肉体に不釣り合いな双丘がその存在感を主張し、リング上には蠱惑的な空間が形成されていた。



「…………やってくれたわね」


打撃力に優れるルイの強打をモロに浴びてしまったアリサだが、依然としてその瞳は光を宿しており、カウント8でゆっくり立ち上がっていく。


「お~~っとアリサ選手、立ち上がりました!!

 その表情はまだ闘志十分!! 試合はこれからといった感じでしょうか!?」






「貴女、そういう事しちゃうんだ。 少しだけ……頭に来ちゃったかな」


しっかりとした足取りで立ち上がったアリサが、目の前の女に向かってそう言い放つ。


「今のアタシの実力だと真正面からじゃ分が悪そうなんでね。

 まさか小綺麗なボクシングしか知らないって訳でもないんだろ?

 なんたって、悪戯好きの妖精さんだもんなぁ♪」



「一回ダウンを奪った位で煩い女ね……あんまり、調子に乗らないでよね!!」


言い終わると同時、アリサがこれまで以上の速度で踏み込んで行き、瞬く間にルイの懐へと潜り込んでいった。


(ギアが上がった……この女、まだ上があるってのかよ!?)


そしてルイが防御の姿勢を取るよりも早く、その鍛えられた腹筋にグローブを打ち付けていく。


「ごひゅっ!!」



「さっきの借りは、たっぷりと利子を付けて返してあげるから……覚悟しなさい!!」


その言葉を皮切りに、アリサはルイの腹部のみを狙って全力のラッシュを繰り出していった。




「がふっ、ごべぇっ、あがぁっ、あ゙あ゙ぁっっ!!!」


「これは容赦ない!! 妖精の逆鱗に触れてしまったのか!!?

 ルイ選手、ボディを滅多打ちにされてしまっております!!!」


既に散々痛めつけられてしまっていた腹筋は鎧の役割を果たす事が出来ず、アリサの拳の一撃一撃がルイの腹の奥深くまで衝撃を届けていた。



「あ゙っ……んぶぅっ……お゙え゙っ……があ゙っ…………ごひゅぅっっ!!!」


「ここでボディアッパー!!! アリサ選手が止まらない!!

 ルイ選手の腹筋を徹底的にいじめ抜いていく~~~~~!!!」



「お゙っ……あ゙っ……ぁ゙ぁ゙っ…………」

(今のっ、みぞおちにっ……これ以上は……ヤバいっ!!)


口の端から大量の唾液を垂れ流し、涙目で苦悶の表情を浮かべるルイ。

ラッシュの圧に押されて徐々に後退していき、遂にはロープを背負う事になってしまったが、まだ絶望の嵐は止む様子を見せないでいる。



「まだ終わりじゃないわよ!! ほらほらっ!!!」


サンドバッグを殴るかの如く軽快な、しかし力の込められた連打をルイの腹に浴びせ続けるリングの妖精。



「これでっっ…………」


彼女は今までよりも一段と力強く踏み込むと、


「沈めぇぇぇぇっっっっ!!!」


渾身の力を込めて、ルイの柔らかくなったお腹へと拳を突き上げていった。




「お゙え゙え゙え゙え゙っっっっっ!!!!!」


「ルイ選手悶絶~~~~~~~!!

 余りにもキツい一撃が決まってしまったぁ!!!」



「ざまぁみなさい」


その言葉と共に、すっかり柔らかくなってしまったJKボクサーの腹から拳を引き抜くアリサ。


拳が引き抜かれると共に、糸の切れた人形の如くルイはリングに崩れ落ちていった。




「ルイ選手ダウ~~~~~ンッ!!!

 見たところダメージは甚大ッ!! 流石にこれは厳しいかぁ!!?」


「お゙っ゙……ゔっ゙……あ゙あ゙ぁ゙っ………………」


尻を突き上げ、小刻みに身体を震わせる黒ギャルボクサー。

今までの好戦的な表情はすっかり鳴りを潜め、目元からは大量の涙が零れ落ちていた。



(腹……完全にイカれてやがるっ…………)


痛みに打ち震えるルイだったが、やがて痛めつけられた内臓から激しい痛みが込み上げ、プライドの高い彼女にあるまじき失態を晒してしまう。



「お゙っ……あ゙っ……お゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙っ!!!」



「あ~っとルイ選手、リング上にゲロをぶち撒けてしまったぁ!!

 流石にアリサ選手の攻撃を貰いすぎてしまったかぁ!!?」




「お゙っ……お゙あ゙っ…………」



リングでのたうち回り、あまつさえ嘔吐の無様を晒してしまっているJKボクサー。

そんな彼女へ向けて、リングの妖精は涼しい顔をして言葉を投げかけていく。


「ねぇ……早く立ちなよ。 私の気はまだ済んでないんだから」



その言葉を聞いた直後、ぼやけていた焦点が定まり、ルイの目に再び光が灯る。


「ぜぇっ……ぞ、ぞれは……ごっぢの台詞……だっての」


そして震えながらも何とかカウント内に立ち上がり、ルイはファイティングポーズを構えていく。


あれだけの失態を演じたにも関わらず、その瞳には未だ闘志の炎が揺らめいていた。



カーン!!!


「お~~っとここでゴング!!

 ルイ選手、脅威の粘りを見せた所で第3ラウンド終了です!!」






「ぜぇっ……はぁっ…………お゙あ゙っ…………」


スツールに深く座り込み、ひたすら呼吸を整える黒ギャルボクサー。

体力は既に底をついており、今は気力だけで何とか意識を保っている状態だった。


(もう完全に限界……だけど、ただじゃ負けねぇ……もう一泡吹かせてやる!!)


(ここから逆転するには、アレしかない!!

 何とかしてコーナーに追い込みさえすれば…………)


だがこの状況下でも未だに試合を諦めてはおらず、勝利へと向けてか細い糸を必死に手繰り寄せようとしていた。






カーン!!!


「さぁ始まりました第4ラウンド!!

 満身創痍のルイ選手ですが、果たしてこのラウンドで逆転なるか!?」


「ふふっ……やる気だけはあるみたいね。

 この状況からまだ勝てると思ってるのかしら?」


先のラウンドでのダメージなどなかったかの如く、涼しい表情を浮かべるアリサ。


「当然っ……さっきみたいにド派手に殴り倒してやるから、覚悟しなっ!!」


そんな対戦相手へ向けて、ルイは一気に駆け出していった。



そしてルイは拳を振るう前に、シューズでアリサの足を踏みつけようと試みていく。


「っっ!!!」

(この女また足を……でも、想定内よ!!)


だが、その行動を予想していたアリサは難なく踏みつけを回避していき、続けて放たれたルイのストレートをも躱してみせた。



(まぁ避けるよな……なら、お次はこっち!!)


ストレートを回避されたルイは、そのまま軌道を変え、肘を突き出しアリサの顔面へ当てようと試みる。



「っ……それも予想済みよ!!」


だが、アリサはそれすらも完全に見切っていき、皮一枚で肘鉄を回避していった。


「見た目に反して普段はクリーンな試合を心がけているルイ選手!!

 ここに来てまさかのダーティプレイのオンパレードだ~~~~!!!」




「予め反則が来ると分かってさえいれば……貴女の攻撃なんて、なんて事ないわ」


慣れない攻撃を躱したせいで少し姿勢を崩してはいるものの、勝ち誇る様にアリサはそう口にしていく。


「へぇそうかい……なら、これはどうかな!?」


「……えっ!?」


ルイは体ごと対戦相手へと突っ込んでいき、アリサの身体を強引にコーナーへと押し込んでいった。


「あぅっ……」

(しまった、コーナーに追い詰められた!!)






「ぜぇっ……はぁっ…………」


必死に呼吸を整える、死に体同然の黒ギャルボクサー。


(ここまでダセェ真似しちまったんだ……これで負ける訳には、いかねぇんだよ!!)


既に腕を上げるだけでも精一杯の状況ではあるのだが、重い身体を必死に動かし、自らの上半身を横にした八の字の軌道で振り始めていく。


「あ~~~~っとルイ選手この構えは!!

 ここに来て”アレ”が飛び出してしまうのか~~~!!?」


ルイは次第に上半身を振る速度を上げていき、身体が戻ってくる反動を利用して左右のフックの連打を目の前の女に振るって行った!!!




「出た~~~デンプシー・ロール!!!

 ルイ選手、起死回生の一手となるのかぁ!!?」


至近距離で襲いかかる致命的な一撃の連打。

今まで数々の勝利を導いてきた必殺技を繰り出した事で、ルイは自身の逆転を確信していたのだが、


(コーナーに追い詰めてのこれなら、流石にこの女だって……

 …………って、えぇっ!!?)



だが無情にも、金色の拳は一打たりとも妖精の姿を捉える事は出来ず、ルイのデンプシーロールは全弾回避されてしまっていた。




「な……なんと!! アリサ選手、コーナーを背にしながらもデンプシーロールを躱していく~~~!!!」


「うそ……だろ…………?」


依然として拳の嵐を巻き起こしながらも、驚愕の表情を隠せないでいるルイ。

この技を破られた事は今までも何度かあったが、この様に真正面から全弾回避されたのは初めての経験だった。



「言ったでしょ? ”貴女の攻撃なんて、なんて事ない”ってね」


不敵な笑みを浮かべながら、高速で迫り来る致死の弾丸を躱し続けるアリサ。

その華麗な舞は、まさに闘技場の妖精の名に相応しい動きだった。



「お疲れ様♪ 貴女との試合……結構楽しめたわよ」


そして振り子運動が一層大きくなったタイミングを見計らって、アリサはルイの顎へと正確にカウンターを繰り出していった。



「がひゅっ…………」


瞬間、瞳から完全に色が抜け落ち、小麦色の肉体は力を失ってキャンバスへと崩れ落ちていく。



「ルイ選手、またしてもダウ~~~~ン!!

 しかしこれは……完全に失神してしまっているぞ~~~!!?」


大量の汗やあざに彩られた肉体はだらしなく脱力しきってしまっており、女の意識が失われてしまっているのが、誰の目にも明らかだった。


「ぁぁ…………んぅ……………………」


自身の必殺技を打ち砕かれた事で、僅かに残されていた気力すらも根こそぎ刈り取られてしまった少女には、もはや立ち上がる術など残されておらず------



------リング上に、妖精を祝福する鐘の音が鳴り響いていった。



カンカンカーン!!!


「ここで試合終了~~~~!! 一時はダウンを奪われる事もあったものの、

 アリサ選手、圧倒的な力の差を見せつけてくれました!!!」






「…………ふぅ」

(やっぱり、ギャルをボコるのはスカッとするわね)


試合が終わった事で張り詰めていた緊張が解け、アリサの表情が緩んでいく。



「次はアンタをズタボロにしてやるから、覚悟しなさいよ……エリカ」


そして次の瞬間、VIP席にいる己の宿敵へと、鋭い視線を投げかけていくのだった。





---

■あとがき

記事に直接コメントを頂けた方が返信しやすい為、アンケートでの自由記入欄を廃止しております。

是非気軽にコメント、ついでに気が向いたらいいねもよろしくお願いします!!


■Postscript

We have eliminated the free-entry field in the survey because it is easier for us to reply if you comment directly on an article.

Please feel free to comment, and if you feel so inclined, please like us!




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Comments

ありがとうございます! ドミネーションはリョナ格闘物の華ですよね。

ナッツが主食

こういう一方的な感じの試合… いいですね!

fUkcovid

Looking forward to it :)

SHADOW

Thank you for your answer. Beautiful Arisa's game. I'll look forward to it.

Marcacis

Next month it will be Akira vs. Erika (Arisa's rival).

ナッツが主食

If you don't mind, may I know who will be participating in next month's game?

Marcacis

There is no match scheduled between Arisa and Rinka, but there will be a rivalry between the Women's League and JK League in the future, so please stay tuned~!

ナッツが主食

The image of Alisa's striking strength is a step below that of other characters in terms of her physique. Because her rival is a gal, Alisa has a special awareness of gals.

ナッツが主食

Glad you like Alisa! We don't have any immediate plans to fight Rinka, but she has many more opportunities in the future, so please stay tuned~!

ナッツが主食

Thank you! She is going to be very active in the future, so please stay tuned~!

ナッツが主食

ありがとうございます! 可愛い系のキャラを目指したので、可愛いと言って頂けて良かったです~。

ナッツが主食

If requested, Arisa would like to see a match where she will face JK champion Rinka first before meeting her archrival, champion Erica. And I hope it will be a game that informs the JK League champion of the strength of adult league boxers, and at the same time, it will be a game that reminds her that there are many strong players in the boxing world who surpass her.

イテ-い

The match between a player from the UBC Women's Boxing League and a player from the JK League is great! I want more games like this. And since the UBC Women's Boxing League is an adult league, I hope there is a clear gap in skills from the JK League.

イテ-い

Rui's poor stomach, it got a lot of damage. Arisa is too fast, but her body is weak to hits. If she receives a hit from Rinka or Anna, she will be immediately defeated. Does Arisa hate tanned girls? And if so, why does she hate them?

Master-TuT

Lovely and very strong boxer... so fantastic! Especially, the scene where she gave a loophole in Rui's dirty play and then woke up and avoided all her onslaught seemed to remind me of a fairy figure, so I enjoyed reading it. I wish I could see Arisa more often. For example, it would be a pleasant imagination for me to see her crushing even the champion, Rinka, with overwhelming speed.

Marcacis

God dang Alisa is strong as hell.

SHADOW

おお、いいですねアリサちゃん。 今までになかったタイプのキャラで可愛いです!

machina-writer


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