現在製作中の「JKボクサー凛香と復讐の地下リング」の前日譚となります。
ゲーム本編のラスボスであるエリザベスの前のチャンピオンであるアンナがルイ(黒ギャル)を相手にタイトルマッチを行うお話です。
挿絵は立ち絵や差分含む全4枚、内1枚はFANBOX用の新規描き下ろしです!!
SSは約9000文字となっております。
This is a prequel to "High School Girl Boxer Rinka and the Underground Ring of Revenge" which is currently in production.
It is the story of Anna, the former champion of Elizabeth, the last boss of the main game, in a title match against Rui (sunburned gal).
There are a total of four illustrations including standing pictures and differences, one of which is newly drawn for this plan!
★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。
There is a questionnaire at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)
★For non-Japanese users★
Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m
ゲーム本編では、ルイが色っぽい姿を晒して戦っています!
In the main game, Rui is fighting, exposing his sexy figure!
https://www.dlsite.com/maniax/announce/=/product_id/RJ325990.html
★15%OFF★9/8 15時59分 まで/until 9/8 3:59pm
Underground Female Boxer Anna and the Ideal Champion - Anna VS Rui
※JK=Jyoshi Kousei=High school girl
------------「JKボクサー凛香と復讐の地下リング」本編より数ヶ月前------------
「それでは只今より、UBC女子ボクシングリーグJKの部、タイトルマッチを執り行いたいと思います!!」
地下格闘技団体であるUBCの中でも一番の人気コンテンツであるJK限定女子ボクシングリーグ。
そのタイトルマッチだけあって、会場内のボルテージは既に最高潮に高まっていた。
「まずは青コーナー、現在ランキング3位………… 今回初のタイトルマッチに挑むこの選手です!!!」
小麦色に焼いた肌を晒しながら、露出の多いコスチューム姿の美女が歩みを進めてくる。
スタイルを損なわない程度に程よく割れた腹筋が、彼女の日々の努力を物語っていた。
「得意のデンプシーロールが火を吹き王座奪還なるか!?
それともチャンピオンの高い壁に挫折を喫してしまうのか…………現役JKギャルボクサーのル~~~イ~~~~~!!!」
観客に手を振りながら悠々とリングインしていくルイ。
自身にとって初めてのタイトルマッチである重圧など微塵も感じさせない様子であった。
「続きまして赤コーナーはお待ちかねのあの選手!!」
派手な意匠が施されたガウンを羽織った女が一人、ゆっくりと花道を歩いていく。
その姿には圧倒的な強者の風格が漂っていた。
「デビュー戦では惨敗を喫してしまった彼女でしたが、その後は圧倒的な努力を積み重ねて連勝街道を突っ走り、遂に頂点まで登りつめました。
”鉄の女”こと現在7連続防衛中の現王者………………アン~~~ナ~~~~~~~!!!」
少しばかり気怠げな瞳を浮かべながらリングに足を踏み入れたアンナはその場でガウンを脱ぎ捨てる。
顕になった女性らしい丸みを感じさせながらも鍛え抜かれた肉体が、既に会場内の人間を魅了していた。
見目麗しい二人のJKボクサーがレフェリーに促されてリング中央歩み寄っていく。
「はじめましてルイさん、今日はよろしく」
「へぇ……アンタがアンナか…………
アタシに王者の座を譲ってくれる哀れな女の顔だし、良く瞳に焼き付けておかなくちゃな♪」
あからさまな挑発をしてくるルイに対し、アンナは顔色一つ変える事なく言葉を返していく。
「あんまり強い言葉を吐かない方がいいんじゃない? 弱く見えるわよ。」
「へっ、言ってろ。 ……それにお客からしてもアンタみたいなブサイクより、アタシみたいな綺麗な女がチャンピオンやってた方が嬉しいってもんだろ?」
地下格闘技団体であるUBCでは、入団基準の一つに厳しいルックス審査がある。
また学業と地下の試合に加えて読者モデルの仕事もこなしているアンナは、ルイと系統こそ違えど十分美人に属していると言えた。
そんな事実を無視したまま、ルイは言葉を続けていく。
「地下団体の王者たる者、やっぱ華やかさが一番だしな」
「へぇ…………それが貴女の中のチャンピオン像なのね」
ルイの暴言にも厭わず、アンナは興味深そうに言葉を返していく。
「まぁそんな訳でアタシが勝つのは決定事項だから、精々頑張って足掻きな」
そしてレフェリーから諸注意が行われた後にタイトルマッチの開始を告げるゴングの鐘の音が会場内に鳴り響いた。
カーン!
このUBCのリングでは試合開始の際にグローブタッチを行うのが通例となっている。
その為アンナはルイに向けていつもどおり軽く腕を差し出した。
そのまま紅いグローブにルイの金色の拳が軽く触れられて本格的に殴り合いが始まるとアンナは思っていたのだが--------
「っぶはぁっ!!!」
ルイの拳はアンナのグローブではなく、その整った顔面へと鋭く叩き込まれていった。
神聖なタイトルマッチでのまさかの凶行を予想できるハズもなく、完全に油断しきっていたアンナはそれをモロに浴びてしまう。
「お~~~~っとルイ選手、グローブタッチと見せかけて掟破りの強襲を仕掛けていったぁ!!!
チャンピオンの顔面にファーストヒットを叩き込んでいくぅ!!!」
「っぷぁ……くっ、無粋な………………」
予想外の一撃で体勢を崩されてしまったアンナは思わずたたらを踏んで後ずさる。
「ははっ♪ 勝てば良いんだよ勝てば!!」
たじろいでしまったアンナの隙を見逃すほどルイは甘くはなく、そのままジャブの連打をアンナの顔面へと散らしていく。
「んっ、くっ…………あっ!!!」
崩された体勢のままルイの鋭いジャブを防ぐ事はかなり難易度が高く、3発目でガードを弾き飛ばされてしまうアンナ。
「ガードが弾け飛んだぁ!!
ルイ選手、遠距離からチャンピオンを翻弄している~~~!!!」
「休む暇はねぇぞ、おらおら!!」
開幕からトップギアで飛ばしているルイは、そのまま無防備に晒されたチャンピオンの顔へ向けてジャブの雨を降らしていく。
「ぷっ、んんっ、あぅっ…………っぷぁっ!!!」
「連打連打連打~~~~~~!!!
出鼻を挫かれてしまったチャンピオンの顔面に次々とジャブの嵐が突き刺さっていくう!!!」
「あはっ♪ なんだ、チャンピオン様とやらも大した事ないじゃねぇか…………そらぁっ!!」
一際強めに打たれたジャブで頭を弾き飛ばされてしまった現王者の顔面へ、ルイの右ストレートが襲いかかる!!
「ぶふぅぅっ!!!」
「ルイ選手の右ストレートがクリーンヒットぉ!!!
チャンピオン、これにはたまらず後ずさってしまったぁ!!」
ルイの強打で身体ごと後ろに持っていかれてしまったアンナ。
両腕をガードの為に持ち上げた所で、ルイの視線が下を向いている事に気付いた。
「ぁ……やば………………」
彼女の狙いがボディである事を悟るももはやどうにもならず、
アンナはただ自らの腹に黄金の拳が突き入れられるのを待つ事しか出来ない。
「完っ璧…………レバー、もらったぁ!!!」
そして次の瞬間、鈍い打撃音がリングの上に響き渡っていった。
「んなっ…………」
「ふーん、中々やるじゃん」
声に驚愕の色を滲ませているのは、小麦色に肌を焼いた派手目の美女。
「…………でも、アタシの身体を傷つけるにはちょっと物足りないかなぁ」
それに対してお腹に対戦相手の拳を受け入れている黒髪の女は、至って平然とした声色でそう告げた。
「っそだろ……完璧な角度で入ったハズなのに…………なんでそんなピンピンしてんだよ!!!」
「まぁ…………鍛えてるからね」
絶え間ない努力によって作られた鋼の肉体、アンナはそれを心の底から信じ切っていた。
また、彼女の中にある「相手を真正面から力ずくでねじ伏せる」という理想のチャンピオン像。
その二つが相まって””一度相手の攻撃を真っ向から受け止めた上で勝利する””という、
まるでプロレスラーの様な奇特なファイトスタイルが成立していた。
故についた二つ名は””鉄の女””。
普段のクールな振る舞いと相まって、実に彼女に相応しい名前と言えた。
「お~~っと!! ルイ選手渾身のリバーブローも鉄の女には通じないのかぁ!!!?」
「貴女の力は大体理解(わか)ったから…………今度はこっちから、いくね?」
全くダメージを感じさせない声色でそう告げたアンナは、身体のギアを一気に数段階引き上げた。
未だに動揺しているルイの懐に瞬時に潜り込むと同時、下から打ち上げ気味の左フックを放っていく!!
「こいつ……疾っ…………ぶふぇっ!!!」
「チャンピオンのスマッシュが炸裂~~~~!!
ルイ選手の顔面を弾き飛ばしていく~~~~~!!」
「次はこっち」
たたらを踏んでいるルイに対して無表情のまま右ストレートを放つアンナ。
紅いグローブが女の顔面に吸い込まれる様に綺麗に突き刺さっていく!!
「んがぁっっ!!!」
重いストレートでまたしても顔面を吹き飛ばされてしまったチャレンジャーは数歩程後ろに下がってしまい、気付けば背後にロープを抱えてしまっていた。
「チャンピオン強い!! 先程まで苦戦していたのが嘘の様です!!!」
「さっきのレバー、結構良かったよ。……………………これはそのお礼」
ガードを上に集中させている挑戦者に対して、王者の拳が左ボディの軌跡を描いて襲いかかる!!!
「ごぽぉぉぉぉぉぉっっっっっ!!!!」
「これは強烈~~~~~~~!!
余りにも強烈なリバーブローが炸裂してしまいましたぁ!!!」
(鉄で殴られたみてーに拳が硬ぇ……これは…………”効く”っっ……………………)
口から少しばかりはみ出したマウスピースの脇から大量の唾液が零れ落ち、
痛みから身体中に油汗が浮かび上がる。
受けたダメージの甚大さに震えるばかりのチャレンジャーに対して、チャンピオンが語りかけていく。
「ただ勝つだけじゃ最高のチャンピオンとは言えない。 お客を盛り上げる試合をしてこそのチャンピオン。
今日は貴女に、チャンピオンの何たるかを教えてあげるわ…………もちろん身体でね」
--------そうして、王者による””蹂躙劇””が幕を開けた。
「ぶっ、ぐぷぅっ……ぶふぇっっ…………あぶぅっ、ぶひゅうぅっっ!!」
「あのルイ選手が全く手も足も出ない~~~~!!
ここまで一方的な試合になるとは果たして誰が予想出来たでしょうか!!?」
1Rの終盤に差し掛かってなお、リングの上では凄惨な蹂躙劇が繰り広げられていた。
その間チャンピオンの拳で滅多打ちにされてしまったチャレンジャーの身体には取り返しのつかないダメージが刻まれてしまっている。
「チャンピオン圧倒的だぁ!! 鉄の女の異名は伊達じゃなかった~~~!!」
一方的な展開にもかかわらず、ルイは未だダウンを喫する事なくリングに立ち続けている。
アンナ程ではないが、上位ランカーに足る身体を作り上げている証拠でもあった。
「っが…………ぁ…………ぁぅぁ……………………」
アンナのコンビネーションで顔面を上下左右に弾き飛ばされたルイは、
朦朧とした意識の中でロープを背にして辛うじて立ち続けている。
迫りくる敵を打ち据える両の拳は既に下に落ちてしまっており、
彼女の美しい顔面が無防備に晒されてしまっていた。
「お~~~っとルイ選手完全にグロッキーだぁ!!
これは非常に危険な状態です!!!」
目の前に晒された獲物を油断することなく仕留めるべく、チャンピオンはアッパーカットを放っていく!!
「あびゅっっ!!!」
「チャレンジャーの顔面がド派手に吹っ飛んでいく~~~~~!!
ルイ選手、遂にダウンを喫してしまうのかぁ!!?」
頭ごと真上に持ち上げられたルイの肉体は、
偶然にもロープに腕が絡まったお陰でダウンする事を回避する事に成功していた。
「……が……ひゅ…………ぁ……ぅぁ………………」
飽きた玩具を見る様な目つきで眼前に揺蕩う挑戦者の醜態を眺める王者。
「これで…………終わりっ!!」
やがてトドメを刺すべく右腕を大きく振りかぶり渾身の右ストレートを放っていった。
------------------が、
カーン!!!
紅い拳がその顔を弾き飛ばす直前に、勝負の持ち越しを告げる音が鳴り響いた。
「お~~っとここでゴング!!
第1R終了です!! ルイ選手、完全にゴングに救われました!!!」
「運のいい女………………」
さして悔しがる素振りも見せず、踵を返し赤コーナーへとアンナは歩みを進めていった。
ドスンッ!!
「あっ、ぁぅ………………ふぇ?」
ロープに絡まっていた腕が外れ、そのままリングに尻もちをついた衝撃でルイの意識が覚醒する。
(試合、は…………そっか……ゴングに救われたのか………………)
周りを観察したルイは瞬時に自身の置かれている状況を正確に把握していくと、
セコンドの肩を借りて青コーナーへと戻っていった。
(にしても……ここまで一方的にやられるなんて…………
アタシとこの女の間にそんなに力の差があるってのかよ…………)
(くっ、認めねぇ…………次のラウンド、絶対に取り返してやる!!)
傷だらけの身体でも未だ闘志が衰える事はなく、ルイは逆転の可能性を少しでも高めるべく、その身体を休めていった。
カーン!!
「さぁ始まりました第2R!! 先程はチャンピオンのワンサイドゲームとなってましたが、ルイ選手果たしてここから逆転なるか!!?」
「へぇ…………その顔、まだ諦めてないのね」
「当然!! そのすましたツラぶっ飛ばしてやるから、覚悟しとけよ!!」
「いいね…………それじゃ徹底的に殴り合いましょうか。
…………その方がお客さんも喜ぶだろうしね」
アンナの提案に乗る形になった二人の女は、ファイティングポーズを構えたままリング中央で向かい合う。
「さっきのラウンドは散々殴らせてもらったし、お先にどーぞ」
「そうかい。 その言葉、後悔させてやるからな…………おらぁ!!!」
「くぅっ!!」
ルイの右フックがアンナの綺麗な頬を打ち付けると、チャンピオンは仕返しとばかりに即座に反撃の右フックを放った!!
「ぶふぅぅぅっっ!!!」
ぐしゃりという音が鳴り響き、紅い拳が小麦色の頬を醜く叩き潰していく。
その一撃で女の身体は揺れてしまい、身体中から汗と共に大量のフェロモンが撒き散らされていった。
「これは熱い展開になってきました!! まさかのガードを度外視したリング中央での殴り合いだ~~~~~!!」
「ぐ…………そらぁ!!!」
一瞬だけ動きが硬直してしまったチャレンジャーだったが、すぐに体勢を整え反撃のボディアッパーを放つ!!!
「ぐぅっ…………中々やるね」
ほんの僅かに表情を歪めたチャンピオンだったが、それで動きが鈍る事はなく、チャレンジャーに意趣返しの意味を込めたボディアッパーをお見舞いしていった!!!
ボシュゥゥゥゥ!!!
「お゙お゙っ……あ゙っ…………あ゙あ゙ぁ……………………」
今までの流れからアンナがボディアッパーを放つ事は予想がついており、それ故アンナは腹筋に力を込めて待ち構えていた。
「チャンピオンのボディアッパーがチャレンジャーの腹筋に深々と突き刺さっていく~~~~~~!!!
ルイ選手、完全に動きが止まってしまいましたが果たして大丈夫なのかぁ!!?」
だがそんな彼女の必死の抵抗も虚しく、王者の拳は腹筋の守りなどないかの如く深々とお腹へと突き刺さり、容易く挑戦者を行動不能に陥れる事に成功していた。
(駄目っ……お腹、完全にイカれちゃってるっ……………………)
瞳に大粒の涙を浮かべ両腕でお腹を抑えながらぷるぷると震えているルイ。
身体が小刻みに震える度にその形の良い乳房も少しばかり揺れ、観客の情欲を盛り立てていった。
いつまでたっても次の攻撃が来ないことを察したアンナは呆れた声でルイに語りかける。
「…………なに、もう動けないの? それじゃ、次も私の番ね」
腹部を守るため若干前かがみになっているルイの顎目掛けて紅い弾丸が放たれていった。
(アッパー……やばっ、避け…………むr)
「ごひゅっっっっ!!!」
「チャンピオンのアッパーカットが炸裂~~~~~~!!
ルイ選手の身体が力なく吹っ飛ばされていく~~~~~~!!!」
完全に脱力した肉体が色香を振りまきながら弧を描いて宙を舞い、
やがて大きな音を立ててキャンバスに叩きつけられていった。
「ダウ~~~~~ン!!!
これまで何とか粘ったルイ選手でしたが、チャンピオンの拳の前に遂にダウンを喫してしまったぁ!!!」
虚ろな瞳からは大量の涙を零し、舌を突き出した口からは絶え間なく涎が垂れ流しになってしまっている。
至る所にチャンピオンの拳の痕が残されているその肉体は、ぴくぴくと力なく震えていた。
「う……ぁ……あっ……あっあぁ…………」
脳を直接揺さぶるアッパーを貰ってもなお、意識だけは何とか保つ事に成功していたルイ。
しかしその身体は完全に弛緩しきってしまっており、カウントが進んでも立ち上がる素振りを見せない。
「このラウンドも圧倒的な強さを見せつけているアンナ選手!!
ルイ選手も頑張りましたが流石にこれはもう立てないか~~~!!?」
(強すぎる…………なんだよこの女。 これでアタシと同じJKとか、冗談にも程があるでしょ)
大きく開かれた口で深呼吸をするのに合わせてその豊満な果実も大きく揺れ、
身じろぎをする度に大量の汗が身体を伝って流れ落ちていった。
(だけど…………こいつに勝てばチャンピオンなんだ……………………)
「なら…………ここで寝てる場合じゃねぇよなぁ!!!」
「なんとルイ選手、立ち上がりました! 驚くべきタフネス!! 驚くべき精神力です!!!」
このままKOかと思われた美少女の奮闘に会場中がこの日一番の盛り上がりを見せる。
膝はガクガクと震え、構える腕は胸の辺りまでしか上がってないが、それでもなおルイの瞳は死んではいなかった。
そんなチャレンジャーに対して、チャンピオンは平坦な声で語りかけていく。
「どう? まいったする気になった?
今なら一思いに一瞬で意識を刈り取ってあげてもいいけど…………」
「へっ、ざけんな……この程度で勝った気になってんじゃねぇぞ…………」
「馬鹿な女…………ここまでされて私との実力差がまだわからないの?」
呆れた声を出す王者に対して、もはや死に体同然の挑戦者はそれでもなお強気な声を上げていく。
「最後に勝つのは…………アタシ、なんだよぉ!!!」
(まだ、まだ負けてない…………アタシにはまだ”これ”が残ってる!!)
逆転への望みを"その技"に託したルイは、自らの上半身を横にした八の字の軌道で振り始めた。
「お~~~っとルイ選手この構えは!!
もしかして”アレ”が繰り出されてしまうのか~~~~!!?」
ルイは次第に上半身を振る速度を上げていき、身体が戻ってくる反動を利用して左右のフックの連打をアンナへとお見舞いしていく!!!
「出ました~~~デンプシー・ローーール!!!
ガードの上からお構いなく左右のフックを叩き込んでいく~~~~~!!」
(フィジカルで負けているのなら、テクニックで上回ればいい!!
この技ならチャンピオンにだってきっと通用するはず!!!)
「オラオラオラオラ!!!」
残された全ての力を振り絞り、渾身のデンプシーロールを繰り出すルイ。
「っ、ん……んんっ…………くっ!!!」
この試合初めて必死の表情を見せ、ガードに専念する王者の姿がルイの瞳には写っていた。
(イケる!! このままガードをぶち破ってアイツの顔面をボコボコにしてやる!!!)
逆転の可能性が徐々に現実味を帯びてきたと彼女が感じた次の瞬間、
ズガンッッ!!!
「…………ぁ……ぇ……………………!??」
アンナのカウンターフックがルイの横顎に突き刺さっていた。
「"それ"はもう研究済み。
そんな派手な技がいつまでも対策されないと思ってるとか…………貴女、思ったより頭お花畑なのね」
「チャンピオンのカウンターが炸裂~~~~~!!
ルイ選手の十八番であるデンプシーロールが完璧に破られてしまったぁ!!!」
「っが……ぁ、ぅ……………らに……が……………………」
これまで数々の女を沈めてきたデンプシーロール。
その強大な威力を丸々カウンターで倍返しされてしまった結果、たった一発でルイの視界は歪み、膝が震えてしまっていた。
「一瞬で終わりにして欲しくはないみたいだし、
それじゃお望み通り…………徹底的に潰してあげるね」
鉄仮面で知られるチャンピオンが、目の前の弱りきった獲物を前に薄く笑みを浮かべた。
「がうっ、ぐふっ、あぶぅっ、っぷぁっっ!!!」
ジャブ、フック、ストレート、アッパー、、、
絶え間なく放たれる紅い弾丸が挑戦者の顔面を破壊していく度、醜い声が口から零れ落ちる。
「段々いい顔になって来たね…………それじゃ、もっといこうか」
「んっ……ぁぅぅ…………ぐひゅっ!!! っぐふぁっっ……ぼへぇぇっっ!!!」
反撃する事も避ける事も叶わず、ルイはただひたすらサンドバッグの様に顔面を殴られ続ける事しか出来ないでいた。
「ぁ、ぅ……うぁ……ふぁぁ…………」
これが地下ボクシングでなければとっくにスタンディングダウンかレフェリーストップがかけられていてもおかしくない展開がリング上で永延と繰り広げられている。
しかし、そのもはや試合とも呼べない一方的な蹂躙劇にも終わりの刻が迫っていた。
「いい加減飽きたし、そろそろ終わりにしてあげようかな
って訳でお疲れ様…………貴女との試合、結構楽しかったよ」
既に失神してしまっている哀れな挑戦者は、大振りな予備動作を伴って放たれた迫りくる王者の拳を避けることは出来ない。
「んがあぁぁっっっ…………!!!」
大ぶりの右アッパーが棒立ちになっていたルイの顎を真上に吹き飛ばす。
大量の唾液をマウスピースから吹き出しながら宙を舞った彼女はそのまま力なくマットに叩きつけられ、この試合で二度目のダウンを喫してしまう。
「ルイ選手ダウ~~~~~~ン!!!
これはどう見ても流石に立てないかぁ!!?」
完全に意識を失い、小刻みに身体を震わせる挑戦者。
カウントが7を超えても口元のマウスピースが動くのみで、一切立ち上がる素振りを見せない彼女に向かってチャンピオンが無表情で語りかけていく。
「…………いい感じにブサイクになったね、ルイさん。
その顔じゃぁチャンピオンは厳しいだろうから、代わりに私がチャンピオンベルトを守ってあげるね」
目の前で横たわっている女には決して届かないその言葉が告げられた次の瞬間、8度目の防衛成功を告げるゴングの音が会場内に響き渡っていった。
------------その一週間後------------
「強い強い!! ランキング2位ですら全く相手になっておりません!!」
リングの上で肌を交えて争っていた二人の少女。
その明暗は既に分かれきっており、無残にも片方の女は意識を失いキャンバスに沈んでしまっていた。
「この程度で壊れちゃうなんて……ジャパンのボクサーにはがっかりだわ…………」
カンカンカーン!!
「エリザベス選手、またしても1R KO勝ちです!!
これでチャンピオンへの挑戦権を手に入れました!!」
「次の娘(こ)は、もう少し頑丈なおもちゃだと嬉しいんだけど…………」
「海の向こうからやってきた圧倒的なパワーを誇るエリザベス選手VS"鉄の女"アンナ選手!!
これは非常に盛り上がるタイトルマッチになりそうな予感です!!」
次回、【地下女子ボクサーアンナとチャンピオンの現実~アンナVSエリザベス~】へ続く。。。
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ナッツが主食
2023-01-08 13:15:24 +0000 UTC細氷
2023-01-07 10:34:48 +0000 UTC