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落書き 叢ちゃんのこけし運び

なぞのばしょ

そして

こけし(¥153)




忍務  :こけし運びゲームの完遂

特殊条件:こけしに手で触ってはならない

     一度保持したこけしを落としてはならない

     道具の使用は禁止

     不正防止のため全裸で行う


 ……当然お面も没収された叢は、際限なく湧き上がる恥ずかしさを何とかこらえ、意を決してこけしをその豊かな乳房で包み込むようにして挟み、持ち上げた。

 こけしを手で触ることは出来ないが、こけしを挟む胸を触ることは出来る。であるならば、これが現状では一番まともな運搬手段だろう。叢はそう判断した。この忍務そのものがあたまおかしいという事実からは必死に目を背けながら。

 見る人が見れば卑猥に見えるこけし。それを両胸で挟む。その姿が、傍から見ればとある行為を想像させるということは叢もわかっている――つまり彼女もこけしを卑猥な目で見る人ということである――し、それを衆目に晒すなど、お面もない今とてもではないが耐えられない。それでもやらねばならない。何故ならこれは忍務だから。忍務だから仕方が無いのだ……

 この忍務に一体どのような意味があるのかは全くわからないまま、意を決してスタートを切った叢。その最初の一歩を踏み出し……そこで急に視界が真っ白になった。

 とはいえそれは一瞬の出来事――少なくとも、叢の認識ではだが――であり、次の瞬間には視界が戻る。

 しかし、景色は一変していた。


 気がつくと、見たことも無い場所にいた。見渡す限りの草原と、遠くには山。目の前には長い長~~~~~~~~い道。大自然のど真ん中で、叢は全裸で胸の谷間にこけしを挟んで突っ立っていた。

 幸い、人の姿は無い。少なくとも今のところはだが。とはいえ、いつ誰が通りかかるか全くわからない。草の背はとても低く、仮に伏せたとしても身を隠すことは出来ないだろう。木や岩のようなものも全く無く、物陰に入ることもかなわない。

 あまりに無防備な全裸の少女は、しばし呆然とし……忍務のことをかろうじて思い出し、再び一歩を踏み出した。

 この状況から逃れるためには、忍務を終わらせるしかない。そしてそのためには、このよくわからないゲームを終わらせなければならない。であるならば、一刻も早く目的地へ向かうべきだ。

 叢は目の前に続く道を歩み始めた。


 少女はまだ気付いていない。

 「こけし運びゲーム」という名前から、このこけしをゴールへ運ぶことが目的だと彼女は思っているが、そのゴールがどこなのかを教えてもらっていないことを。

 というか、「こけしをゴールに運べ」だなんて誰も言っていないということを。なんなら、そもそもどうすればこのゲーム……つまり忍務が終わるのか、それも聞かされていないことを。


 少女はまだ知らない。

 このどこだかわからない草原、実は結構人がいて、今はともかく少し行けばすぐにそのあられもない姿を多くの人の目に晒してしまい、死ぬほど恥ずかしい思いをするはめになるということを。




おまけの差分。


ええ。叢ちゃんが一番好きですよ。

二番目は夜桜ちゃんですよ。


なんで背景が山と草原なのかといえば……その、描くの楽だったかげふんげふん開放感を重視した結果です。いやマジで。ついでに楽だし一石二ちょげふんげふん。

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