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初めての敗北 スライム編

獣人と人間、そして魔物と動物、広大な自然の中で生命の輪廻を繰り返し、長い歴史を紡いできた世界。

そんな豊かで広大な世界を魔物達が独占し、他種族諸共支配しようと「魔王」と呼ばれた1匹の魔物の号令によって引き起こされた、魔物からの侵略に対して獣人と人間、そして動物達は長きに渡り、魔王率いる魔物達と争い続けていた。

しかし、生まれながらにして他者に害を与える魔の力を持つ魔物と戦う力を持たぬ者もいる人類との争いでは徐々に魔物が勢力を広げて行く、獣人と人間も時に人種の違いで争ながらも手も取り合い、種族的な力の差に押されながらも懸命に抵抗を続けていた。

そんなある日、突如として魔物を率いる魔王はある一人の獣人の勇者によって討伐された。


その名は「ハイデンベルグ」

灰色の狼獣人の若者のハイデンベルグは少ない仲間と時には一人で世界を周り、魔王を倒せるだけの力と技、そして世界を見守る精霊や神々の力を得て、魔物の人類への侵略行為に終止符を打った。

魔王の突然の崩御に魔物達は混乱し、支配していた人類の土地から姿を消し、長きに渡り支配している魔物達の土地へと帰り姿を消し、世界はこうして一先ずの平和を取り戻した。

人類は魔王を討ち倒したハイデンベルグを英雄と勇者と讃え、暴風の様に大剣を振い、疾風の様に駆け、古代の風魔法を操るハイデンベルグを「疾風の勇者」と呼び讃え、その勇者としての英名は全世界へと波及し、魔王の支配に怯えていたすべての人類の救世主となっていた。


そんな平和になったはずの世界の片隅に位置する草原の村に旅支度を済ませた大柄の狼獣人が村の門でそれを見送る一人のオークと別れの時間を過ごしていた。

「それでは…行ってくる…」

大柄な狼獣人こそ魔王を討ち倒した疾風の勇者であった、長いスカーフを首に巻き、村に代々伝わる宝剣のティルヴィングをその大翼の様な大剣を背中に背負い、世界4精霊の加護を受けた革鎧を着て、故郷の村人達の見送りが終わっても着いて来ていたオークに再度別れを告げていた。

世界を救ったはずの勇者の再び危険な旅に出発する事を納得出来ていないオークは、かつて共に旅をした時に失った片腕と片足を義手と義足でなんとか歩み寄り、その疑問を魔物でありながら勇者の幼馴染であるオークは眉を顰めて諦め悪く引き止める様に声をかけた。

「世界に再び魔気が満ち始めてるって…俺には勇者の感覚みてぇなもんはわからねぇけんども、そんなまたやべぇことが起こりそうなら王国のお偉いさん達が動いてんじゃねぇか?またお前が出向いて旅しなくてもよぉ…」

狼の勇者ハイデンベルグより更に大柄で肉厚な筋肉と毛皮に覆われたオークは生涯の親友でこの村の住人と同じ様に魔物と呼ばれている自分を迫害せず接してくれた狼の勇者に親友以上の情を抱いていた、親のオークも無く流れ着いた人間の村で育てられたオーク、ジョンは人間と変わらぬ情を持ち、前回ハイデンベルグと共に世界を旅した際に様々な土地で何度も受けた人間や魔物からの迫害にまだ勇者と呼ばれていなかったハイデンベルグに何度も庇われ、守られた事により、その厚く眠る激情はジョンにとっては世界の命運より重く大切な物であった。

それ故に以前世界を救う為に過酷な旅と魔王と魔物に激闘を演じ続けたハイデンベルグにこれ以上の危険を犯し、また過酷な道へ進もうとしている事に我慢ならなかった。

だがハイデンベルグ本人の性格をよく知るジョンは止めても無駄だと知りながらもこうして後ろ髪を引き続ける事しかできなかった。

「また心配をかけているな…すまないっ…だが確かな予感がするんだ…また世界に魔王が降り立とうとしている…そしてその魔王は既にこの世界のどこかで俺達を見て…その時を虎視眈々と狙っている様に思えるんだ…俺はそれを止めなければならない…例えそれが辛く険しい旅にまたなろうとな…」

ジョンの予想通り、旅立ちの前夜から何度も引き留めたハイデンベルグの答えは変わらない様であった、それに遂に諦めて心の中の激情を誤魔化して呆れた様にニンマリと笑って豪快に背中を叩くしかなかった。

「ガッハッハッ!ったくお前はかわんねぇなぁ!俺もこの足と腕さえこんなんじゃなかったらまた着いていってやったのによぉ!!」

何かを誤魔化す様に豪快に笑い肩を組み合う様に回した手で背中を叩くジョンを見て、ハイデンベルグも幼い時から兄弟の様に過ごし

た親友の些細な変化を感じ取りながらも、そのジョンの心配に結果的に背いてしまう事に申し訳無さそうに俯くしなかった。

「すっ…すまないっ、ジョンと共にまた世界を見て回れないのが心寂しいが、本当の意味でこの世界の魔気が払われて平和になった時はその時はジョン…また世界を共に見て回ろう、この平和になった世界を…一緒にな」

「なっ…おまっ…へへっ…勇者様のお前がオークの俺なんか連れ回したら格好がつかねぇだろ、見せもんみたいに扱われてまたお前に手間かけちまうよ…必ず帰ってこいよ…待ってるからな!」

オークのジョンは最後に迷いも心配も全て押し殺してハイデンベルグの肩を叩き、純然たる笑顔で幼き頃から魔王討伐の旅まで同行した想いの人ハイデンベルグを送り出した。

「ぁぁ…必ず…絶対に帰ってくるっ」

ハイデンベルグは言葉には出さない、勇者という強く使命を帯びた者により吐けない弱音をジョンにそっと抱き付くことにより、その言葉に蓋をした、ジョンもその抱擁に目を瞑って優しく微笑みを浮かべて、義手では無い熱を感じることのできる方の手でハイデンベルグの頭を撫でた。

「ほれっ!行ってこい!勇者様!もっかい世界なんてチャチャっと救ってこい!」

少しの静寂の抱擁後、互い決意が固まった頃合いを見て、ジョンも別れの名残を惜しさを振り切る様にハイデンベルグの体を引き剥がして、魔物オークの人間には馴染みのない屈託のない笑みを歯を剥き出し見送る。

ハイデンベルグはそれに大きく頷き、踵を返し生まれ育った村と幼馴染に背中を向けて、再度世界の平和を取り戻す旅へと出発する。

以前と違い、横にはジョンは居ない

以前と違い、世界を知らない未熟な自分ではない

以前と違い、伝説の剣や鎧、精霊の加護も体に宿している

以前と違い、魔王を倒してから体の中で小さく芽吹き始めている、何が邪な種が仕込まれている

ハイデンベルグは多くの以前とは違う、自分の出立ちや気持ちに不安も名残惜しさも全て勇者の使命と共に背負い込み、世界に生きる多くの命の尊厳と自由の為、世界のどこかで再び芽吹き始めた魔王の気配を感じ取り、勇者ハイデンベルグは再び世界を救うために旅立った。









「スライムの森…以前はここまでスライムの気配はなかった筈だが…」

故郷の村から数時間歩けば、スライム達の巣窟とかしていた密林があった、ハイデンベルグが幼い頃は綺麗な森であった、そこは以前の魔王の襲来のせいかハイデンベルグが旅をしているうちにスライムの巣窟となっていた様だ、しかしこの森にさえ入らなければ今のところ害はなく、スライムの粘液などを採取して生活の糧とする者以外は近寄らない場所となっていた。

魔物の領域に生息するスライムよりも凶暴性も実害もほぼ無く、無害に近しい無知な子供でも無い限り生命を奪われる様な事がないほどの単細胞で最低級なスライムがたまに有効活用される程度で、低級の個体しか確認されていなかった事から手付かずに放置されていた、そのスライムの森の入り口で佇んでいるハイデンベルグは不穏な空気を感じているのか低級のスライムしかいない筈の森を訝しげに睨み付けていた。

「俺が離れている間に魔王の邪気に当てられて進化したスライムがいるかもしれない…回り道になるが…」

ハイデンベルグは万が一ここでスライムの大繁殖でも起これば、真っ先に被害に遭うのはジョンや大切な人が住む故郷で有る事から、様子を見ながら必要とあれば討伐しながら森の中を通過するかどうか思案した、ハイデンベルグの心中には二つの予感が渦巻きあっていた、一つは精霊達の加護による導きの予感、もう一つは言いようの無い手招きされているかの様な予感、ハイデンベルグは何故かそのどちらの予感が今まで導いてくれていた精霊達の誘いなのかわからない。

無視して進むのが正解で世界を救う道なのか、通過して進むのが正解で世界を救う道なのか、どちらかが不正解である事がわかってしまう嫌な予感も兼ね備えていた、どちらも正解では無い、旅のついでに低級のスライムを狩るだけの世界を救った勇者ハイデンベルグにとってはなんて事のない筈の選択に嫌な予感がよぎる、それこそが精霊や世界を救った勇者として培った感による警告なのだろう、ハイデンベルグは慎重に頭の中を整理し、少し考えた結果、万が一この森を無視して故郷に被害が出ることを恐れたハイデンベルグはゆっくりとその低級スライムの楽園であるスライムの森にゆっくりと消えて飲み込まれていった。

その選択が何かの呪いによって導き出された不正解の道である事に気付くこともできないまま。






「ふんっ!はぁ!」



スライムの森の中腹に位置する場所でハイデンベルグは伝説の大剣ディルヴィングを一振りし、爆風を起こして木々を傷つけずにスライムだけをミクロ単位まで斬り刻み霧散させて行く、まるで霧ようの様に跡形も無く消し去られて行くスライム達、ハイデンベルグは頃合いかとスライムが間引きされて少なくなったスライムの森を通過しようと大剣を背中に背負い立ち去っていく、狼獣人の鼻先でスライム達がいなくなった森の空気を吸い、その空気を体内に落とし込んでいく、その空気の中にミクロ単位まで小さくなったスライム達もハイデンベルグの口を通り肺へと流れていく、通常であれば人体の免疫機能によりスライムのコアごとミクロ単位に小さくなったスライムの残骸などすぐに消化されてしまうだろうが、今のハイデンベルグの呪われている種を埋め込まれている身体は、そのスライムの残滓達にハイデンベルグの身体の力を使い、分け与えてその力を増幅させる、ハイデンベルグの身体の中で急速に力を得た低級スライムはみるみる内に精霊の加護と呪われた種を宿す体内で細胞分を繰り返し、コアを修復し、1匹のスライムとなった。

そんなスライムを丸々飲み込んでしまったかの様に気管と食道をスライムで満たしたハイデンベルグは突然膝を折り、四つん這いになり地面に向かって、生理的にスライムの粘液を嘔吐した。

「なっ…がっ!?うげっ…うごぉぉぉっ!?おぇぇぇぇっっ!!」

まるでバケツをひっくり返したかの様なスライムの体液が地面に広がるが、今まで経験した事のない様なスライムの突然の増幅に、体内に取り入れた記憶すらないハイデンベルグは焦り、嘔吐の衝撃と共に思考を明滅させていく、吐いたスライムの体液の中にスライムのコアは見当たらない、ならばスライムはまだ体内の中、ハイデンベルグは汚れを浄化する魔法を詠唱しようと目を瞑り精神を集中したが、呪われた種によりまるでハイデンベルグの壊し方を知り尽くしている誰かに命令されているかの如く、低級スライムは体内を這い回り、ハイデンベルグの身体の自由を内側から奪い、そのハイデンベルグの意思とは無関係に動き出した手により、腰のベルトは手際良く外されて、下着を爪で破り、何故か怒張してしまっている肉棒を乱雑に扱き上げてハイデンベルグの浄化魔法の詠唱を阻害させる。

「なっ!?身体がぁ!?…はぎぃ!?」

怒張した肉棒をまるで犬の様な姿勢で扱き出したハイデンベルグはその刺激と身体が勝手に動いた衝撃により詠唱が完遂する事なく浄化魔法はチリとなって霧散した、排泄に使う肉棒から嘔吐したスライムの体液と同じ様に鈴口から溢れでて、その水気を手に馴染ませてさらに滑りを良く手を滑らせる、ハイデンベルグの中にいるスライムが子孫繁栄、低級スライムでは精霊の加護もあり到底体内に入る事すら叶わない極上の獲物のハイデンベルグの肉体を使い、余す事なく円滑に体内を操作し、作り変えていく、睾丸にたっぷり詰まっていたハイデンベルグの勇者としての血筋を受け継いだ精子達をスライムの体液に侵食、犯されて、スライム精子へと作り変えられ、ハイデンベルグの全てを受け継いだスライムの小さなコア達が体外に射精されたと同時に個々の魔物、勇者の力を受け継いだ上級スライムとしてこの世界で産声を上げる為に低級スライムはハイデンベルグの睾丸を丹念に犯し作り変え、もう人として性交しても人間のこを宿せない臓器へと瞬く間に変えてしまう、呪われた種の力によって悪意に染まりやすくなった極上の力溢れる肉体と精子を低級スライム如きが掌握して染め上げていってしまう。

そんなハイデンベルグの人間として雄としての尊厳も二度と戻らない様に取り返しのつかない程に作り変えられていると言うのに、ハイデンベルグの肉棒はスライムの体液をピュゥゥピュゥと情け無い水音を立てながらスライムに命ぜられるまま、犬の様に手淫してしまっている。

「なっぁ…玉の中で何かが動いてぇ…うごっ…いぃ…」

ハイデンベルグの身体は魔物の悪意にあまりにも無防備で、むしろ喜んでその悪意に染まれる様に身体自らが抵抗する事を忘れさせられていた、呪われた種が精霊の加護ごと反転させて、低級スライムが世界を救った勇者ハイデンベルグを陵辱の限りを尽くし、最悪の結果を演出できる様にハイデンベル本人も知らぬ間に堕として改変していっていた。

だからこそあまりにも早いスライムの侵食、普通の人間なら数週間はかかる、睾丸の精子と機能を全てスライム精子に作り変え、これから死ぬまでスライム精子を生産するだけの肉棒に変えてしまう事も、ものの数秒でスライム精子製造肉棒に作り変えられてしまう、世界を救って、さらに世界を救う為に旅に出た筈の勇者の身体にこうして自身の培った力や才覚を存分に受け継ぐ魔物を量産する肉棒が備え付けられてしまった、だがそれをハイデンベルグが理解し痛感するには身体内の変化だけでわからない。

人間の絶頂をスライムの意思で増大させられて、スライム精子を出せと命じられた身体はガクガクと四つん這いに震えているハイデンベルグの手を先程大剣を振るっていた力を遺憾なく発揮する様に高速で扱き上げて、人間としてのまだ残っている生理現象でもう一生出す事のできない精子を少しでも受精しやすい様に奥へ奥へと捻り込む為に、犬の様に腰を地面に向かって振り出す。

「かっ…はぇっ♡…浄化…スライむぅ♡何かが…おがじぃい♡」

ハイデンベルグは仮にも一度世界を救った勇者だった、身体の最深部でまるで身体の支配者の様にハイデンベルグにスライム精子を出せと作れと命令され、その通り腰を振り、手で犬の様に這いつくばりながら人間らしく自慰をしていても、心の中にはこの状況、低級スライムとの激闘に何とか敗北しないと考えを巡らせていた。

口元からスライム体液の涎を垂らして、低級スライム如きに苦戦し苦悶の表情を浮かべる狼の勇者、その表情とは裏腹に下半身はまるで操り人形のように腰をヘコヘコと振り回して、その腰の動きに合わせて大剣を握れない手の筒を前後させて、野良犬が獣の性交をする様に世界を救う筈だった手を犯している肉欲まみれの姿であった。

それでもハイデンベルグは諦めない、世界の平和のため、突然身体の中で芽吹き始めてようやく存在に気付いた、呪われた種の悪意に負けない為に、そして故郷に残してきた多くの大切な人達のため、前回の旅で世界中でハイデンベルグを勇者として認め、慕ってくれている人達の平和な未来を守る為に。

そして諦めない勇者ハイデンベルグはその気持ちすらも嘲笑わられるかの様に最後の一突きで自身の手を犯すと懸命に固く閉じていた肉棒の鈴口から…

「イッ…イグッ!?イクイクイクイグゥ♡♡ギィァァ♡あガァへぇァア♡♡おギィィイ♡」

それはまるで本物の獣の唸り声の様であった、ハイデンベルグの勇者としての意思が呪われた種と低級スライムによって、スライム精子製造機に作り変えた肉棒に懸命に抵抗した末に負けた、最後の断末魔、絶叫であった。

ビュシャァ!びゅるっ!!びゅぅぅぅぅー♡びゅっ♡びゅるるるっ♡びゅーっっ♡

壊れた蛇口から突き破る様に出てきた、勇者の遺伝子をたっぷり受け継いだスライム精子達はまるで喜びはしゃぐ様に地面に降り注ぎ、あまりある生命力を受け継いだ力を存分に生かして、泡をブクブクと鳴らしながら高速で細胞分裂を繰り返し、みるみる質量を増大させていく。

「なっ…なんだこれはぁ!俺の…中からっ…スライムが大量…にぃ…」

やっと自由になった利き手で息を絶え絶えにしながら、四つん這いに地面の増殖し続ける、息子のスライム達を見て勇者ハイデンベルグの顔は青ざめて、ようやく自身の体の変調、作り変えられていく悪意の存在に気付く、そして体内の低級スライムが次のスライム精子を作れと身体に命令する僅かな隙を世界の平和を願う勇者として才覚を発揮して、その高速で細胞分裂していってしまっている息子達、スライムを小さくも高熱の炎の魔法で焼き払う。

「もっ…燃え上がれぇ!」

泡まみれで沸騰する様に高速で細胞分裂していたスライム精子は受け継いだ勇者の力を更に成長させて一人前の魔物になる前に父であるハイデンベルグによって焼き払われた。

そして、先程失敗してしまった体内の浄化魔法により、低級スライム如きにいっときとは言え体の自由を奪われた事を恥じながら、体内の低級スライムをコアごと、今度こそいっぺんも残らず浄化させた。

「はぁ…はぁ…これで…念には念を…精霊達よっ…我の汚れを全て払いたまえ…」

四つん這いの姿勢のまま、今度は浄化魔法に成功し、スライムを完全に消し去り体内のスライムの体液も全て消し去ったが、念の為、さらに高位の浄化魔法を精霊との契約に基づき詠唱し、その他の嫌な予感のした呪いの浄化も行った、これによりハイデンベルグの身体からスライム諸共嫌な気配は全て消え去り、ハイデンベルグは弛んだベルトを再び締め直し、静寂を取り戻してほぼスライムが駆逐されたスライムの森から出口へ向かって歩き出した。

低級スライム如きに遅れを取ってしまった自分を嘆き、同時に自分の未熟さを痛感しながら、これから先はさらに気を引き締めていこうと意気込みながら、

睾丸と肉棒がスライム製造機のまま浄化されておらず、呪いの種も決して体内から消え去っていない事を気付くことができないまま、睾丸が新たな息子を勇者の力を存分に受け継がせて造り、その睾丸の中をはち切れんほどに満たそうとしていた。

「…これでこの森も…故郷も大丈夫だろう…」

その心で大切な人々、故郷の平和と無事を祈りながら…







「……んっ」

スライムの森を抜けて、歩いて半日ほど、次なる街に向かって街道を進むハイデンベルグ、その顔はどこか虚ろであった、ハイデンベルグの通った道には何故か必要以上に群がり、勝てるはずも無い勇者に挑み、なす術なく命を刈り取られた魔物の数々、まるで世界中の魔物が誰かに命ぜられて、勇者ハイデンベルグを次の街へ何としてでも到達させない様に妨害し、時間を稼いでいる様であった。

そのかいもあってか魔物達の散らした命により稼げた時間は勇者ハイデンベルグの睾丸の中にスライム精子達を再び満たす事が出来た、通常であればスライムを排出した人間ならば人間の精子を吐精できないだけの身体に変えられてしまっただけであったが、人間が睾丸に精子を満たせば生殖行動に欲求を覚えるのと同様にスライム精子製造機に変えられ、さらに呪われた種のせいでそれらの悪意を何倍にも膨らませて体で謳歌してしまう今のハイデンベルグには、その睾丸が満たされた、たったそれだけのことで世界を救う筈の勇者が思ってすら行けない邪念を心の中で描いてしまう、スライム精子をスライム達が誰にも邪魔されず爆発的に繁殖させれる場所はないか、そんな事が頭に過り、頭を振いハイデンベルグは前へ、世界を救うための旅路をまた一歩歩もうとするも、その足並みはすぐに止まってしまう。

「まっ…まだ生き残りが…いるかもしれない…」

ハイデンベルグは何かに取り憑かれた様にそう呟くと、ほぼ殲滅し何の脅威にもならない筈のスライムの森へと踵を返し、歩み出してしまう。

たとえ生き残りが居たとしてもなんの脅威とならない様に自身で間引いた筈の場所を、スライム達の楽園に出来ると頭と睾丸は理解しているのだろう、それを生き残りを全て駆逐する為と口と勇者としての理性が程のいい言い訳をしながら、スライムの森から半日歩いた筈の道のりを歩いてきた速度よりも何倍も早くスライムの森へと早足で歩き出した。

スライム精子製造機の肉棒の先からじゅわりと何かが漏れた、その熱い何かをこの世界で一番安全な場所でばら撒いて繁殖させる為、世界を救い疾風の勇者として世界を再び救うための旅路は反転し、故郷の方角、スライムの森へと向かって、猛スピードで破綻して行く、世界の平和と安寧を願っていた筈の旅路がどんどんと遠のいて行ってしまう。



「はぁ…はっ…はっ…はぁ!」

ガシャンっと重たい金属音と共に伝説の大剣がスライムの森の入り口の脇に乱雑に捨ててしまうハイデンベルグ、それはまるでこれからの旅、人生にはそんな魔王すら斬り伏せる事も出来た大剣が必要ではないかの様に、持っているだけで呪われた種やスライム達に取って邪魔な存在であるからか、ハイデンベルグは股間から沸き立つ何かの熱情に囚われ狂わされて、どんな魔物であれ対抗できるはずの武器を自らの手で捨て去ってしまう、これから故郷や世界のためにスライムの残党を一匹残らず駆逐するためにここにきたというのに。

「あっ…はぁ…はぁっ…はぁっ…」

自分の身も世界の平和も守る筈だった最強の武器を手放しながら、浅ましい息を漏らしながらスライムの森の中へ中へと歩いて行くハイデンベルグ、日も暮れ始めた森の中は薄暗く夜の森も夜の魔物も危険だと分かりきっているのに武器を持たない勇者は迷い無くスライムの森の中でさらに、どんな傷も治せる薬や万能薬や金貨が大量に入ったアイテムポーチも暗がりの草むらの中に捨て、どんな状態異常、精神異常にも耐性を持つ龍の涙いう首飾りも首の輪っかごとちぎって捨て、精霊達の平和を託された願いの加護が宿っている鎧も留め具を外して、脱ぎ去って道端に転がして歩き続ける。

「あっ…あっ…ぁぁあ♡いたぁ♡」

そして気付けは、知力の指輪も聖鳥の羽飾りもありとあらゆる加護と効力があり、勇者を守り力を増幅させてきていた装備は全て、勇者自らの手で剥ぎ取られて、スライムの森の中で低級スライムを見つけた頃には衣服すら脱ぎ捨てて、世界を救う前回の旅で傷だらけ肉体と鍛え上げられた裸体を晒して、緑色のスライム精子を勃起させた肉棒からごほぉごぼぉと粘り気のある水音を立てて、スライムの体液を垂らし、低級スライムを見つけた喜びのあまり、腑抜けた声を上げるのであった。


森の地面でただ震えて居るだけの低級スライムに向かって、魔王を倒し世界を救った勇者ハイデンベルグは踏むだけで死滅するその存在に、憎むべき筈の魔物に、魔物と同じ様に全裸で何も身体に纏うことも忘れて怒張した肉棒を晒して息を荒げていた。

「スライムっ♡早く寄生…はぁっ♡中で命令…命令が無いと…出せない♡」

スライムの森でハイデンベルグがようやく発した人間らしい言葉の数々は人間としての尊厳はそこには無く、ただスライム精子製造機に作り替えられて、破裂しそうな睾丸から精子を出すために身体の中に入ってくれと低級スライムに懇願する事であった。

「ぁぁあ♡たのむぅ♡もう限界♡ はやっ♡はやくぅ♡」

低級スライムの目の前でスライムの体液だけがこぼれ続ける肉棒を擦り上げ続けて、淫欲と呪いとスライム精子射精を再び勇者の身体で味わいたいが為にスライムに身体の中に入ってくれと腰を前後左右にくねらせて、踊り始める全裸の勇者、しかし低級スライムに人間の言葉や意図が分かるはずもなく、ハイデンベルグの存在に気づいてさえいないのか、その場で水の滴の様に震えているだけだった。

「そっ…そうかっ…精霊の加護が邪魔しているのだなぁ…アンチィィ!ロストォォォ!」

魔物も敵わない敵に寄生できない鉄壁の加護に守られた勇者に立ち向かうほど愚かでは無い、自身を守り続けてくれていた加護により、スライムが寄生行動に移せない事に気付いたハイデンベルグは自らの魔法で加護を消失させて、その他の加護や呪いも全て反転させた。

しかし、高レベルのハイデンベルグに低級スライムが寄生するにはハイデンベルグはあまりにも強すぎた、自らの手で加護を消し去り、ドクリとさらに呪いの種が芽吹いて根を張っている感覚に嫌な悪寒を快感として感じながら、ハイデンベルグは自身に身体を弱らせる魔法をさらに自分自身にかけていく、呪われた種が世界の破滅への第一歩として勇者への敗北を享受させる為、本来勇者も知らなかった、使ったことも無い魔物やかつて魔王が使っていた邪悪な呪いを勇者が使っている事を気づく間も無く、ハイデンベルグは自らの勇者の魔力で自らの肉体を邪悪な呪いで弱体化させて行く。

「フォッ♡フォーリンダウンっ♡パワー♡レジストッ♡マジック♡スキル♡ふぉぉ♡フォーリンダウぅィッ♡♡」

それはハイデンベルグの全ての能力を堕落、堕とす様な強烈でリスクある呪いの魔法であった、そのリスクである命か何かかけがけの無い物を支払わされられ、自身の培ってきた肉体と精神の弱体化、堕落に訳もわからぬまま遣わされてしまう。

そうして自らの力で世界を救えた筈の力を失った勇者だったハイデンベルグの肉体は低級スライムでも何とか寄生して体内から乗っ取れるほど弱体化して行っていた。

「フォーリン♡フォーリンダウンッ♡ぐげぇ♡おごぉ♡おごごごごごぉ♡んごぉ♡んぐっ♡んぐぅ♡」

そしてスライムが自身を圧倒的強者から哀れで愚かな極上の獲物として見定めてもらえるまで自身の全てを劣化弱体化させて続けた勇者とはもう呼べないハイデンベルグの口元に低級スライムが飛び移り、とろけて半開きで呪いの詠唱を繰り返し続けた愚か者の口の中に飛び込んだ、そしてハイデンベルグも待ち焦がれた身体の真の支配者の低級スライムの来訪に喜び、自らの意思でその低級スライムを飲み干さん勢いで喉を鳴らして涙を流す、反射的に口元を両手で覆ってもそのスライムを引きづり出すところが口の中へさらに押し込め、喜びのあまり全裸の狼が腰を前後に振るってスライムの来訪に喜びのダンスで答えた。

「んぎゅ…♡ごふっ…げふぅ♡」

低級スライムを胃袋に落として、胃酸など即座に取り除かれてスライムが住みやすい為に身体を猛スピード改変されていく、今度は心の底からそれに抗おうとはもう思えない、早く勇者だった、もう要らない体で好きに乗っ取って肉棒からスライム精子をこのスライムが繁殖するには最適なこの平和ボケした地域の森で撒き散らす事しか頭にも心にも無かった。

胃の中に複数のコアを産み落とされ、今からいくら吐き出そうともう、吐ききれない

胃袋も腸も腹部はスライムに取って快適な空間、コア達で満たされるうちにハイデンベルグの勇者として世界を救う為に鍛え上げられてきた鋼の肉体の腹筋は内側から嫌な音を立てながら盛り上がり、まるで妊婦の様に腹を膨らませてしまう。

グリぃグリィッグリィグリィ♡

「はっ♡腹ガァ♡スライムだらけぇ♡」

そしてスライム達が命じたのは勇者だったハイデンベルグに残された、最後のスライムへの対抗手段、浄化の魔法の忘却と何らかの魔法すら詠唱する事すら出来なくする知性の低下とそれらの知識を睾丸に移す事であった。体内のスライムがそう命令する様に膨れ上がった腹を波打たせて命令するとハイデンベルグは瞼を上向かせて、低級スライム達への支配の喜びと射精への焦がれを腰を踊らせて前後左右に振り回しながら、スライム精子製造機の肉棒もペチンペチンと間抜けな音と共に太ももや突き出た腹に衝突させながら、せめてものスライム達の情けかハイデンベルグの本能か今まで弄ったことのない乳首を指先で雑に両手で引っ張りながら、浄化魔法と永続的な魔法を唱える事すら出来なくなる知性の低下とその知識を睾丸に送る事を行なった。

「INTフォーリンダッ♡ヴン♡浄化魔法全忘却ぅぅぅ♡♡あっぁぁ♡浄化ぁあ♡低級スライム浄化すらぁ♡出来なぁ…ギヒィィ♡」

呪いの種とスライム達によって自ら手で全ての対抗手段を取り上げ、投げ捨てさせられたハイデンベルグの運命はもう何が起こっても覆りようは無くなった、それを理解してから理知的で冷静だったハイデンベルグの顔から知性も思慮深さは完全に消え失せ、壊れた笑みを浮かべながら視界を夜空の月に上向かせて、何の害もないスライムの森の中で月夜をスポットライトの様に照らされて、踊り狂っていた。

低級スライムすら浄化できなくなった馬鹿なハイデンベルグにスライム達は魔王すら倒せた極上の肉体に宿っている全てをスライム精子に乗せて吐き出させるように命じた、ドチュンドチュンと身体の中、腹の中で暴れる低俗な魔物の命令に身体を壊され変えられながらハイデンベルグは遂にスライム精子製造機から勇者の力を全て受け継いだスライム達を射精した。

「ごっ……ギィ♡スライムゥゥ♡デルッ♡吸われっ♡でりゅ♡デルゥゥゥ♡♡」

ハイデンベルグは摘んでいた乳首をさらに引っ張りながら、膨れ上がった腹を大きく揺れるほど腰を前後に振り、何の害もなかったスライムの森、勇者ハイデンベルグより強い魔物など存在しなかった平和な世界に、勇者に匹敵する力を宿したスライムを世界に撒き散らしてしまう。

ぶりゅ♡グポポポポォォオ♡♡ぽシャア♡ベチュベォハァボォォ♡

地面に降り注いだ濃厚なスライム精子はハイデンベルグの精子を元にスライムに全て書き換えられた物で、地面に降り立ち空気に触れると沸騰するかの如く泡立ち、細胞分裂を繰り返した、今度はもう焼き払う魔法は使えないし、もう覚えていた事すら忘れている、ハイデンベルグはスライム精子を射精できた事を心から喜び、勇者として生きてきて笑う事が少なかった彼の顔に純然たる喜びの笑顔を浮かび上がらせ、楽しそうに股間の肉棒から魔物の種を撒き散らしている。

一滴でも落ちると勇者という最高の素体、苗床から力を得た低級スライムでも、瞬く間に100、500と個体を増やしていき、それら全ての個体は魔王が住まっていた地域で見かけた上級スライムすらも凌駕する程の力を秘めていた。

勇者としての力も才能も経験も魔物のスライムに取って都合のいい物へと書き換えて、この世界を全て同族で埋め尽くすにはどうすればいいかと言う事だけを最適化され思考する

生まれて間もないスライム達。

「あっ…ぁぁすごいっ♡こんなにはやグゥヒィ♡♡」

夥しい数へと分裂したスライム達を息子の様に見下げていたスライム製造機、苗床となったハイデンベルグを内側から下級スライムがさっさと次の精子を作れと腹を突き上げて命令する、何故なら人間自身にそう命令し自らの意思でスライム精子を作らせると力の伝達がよりスムーズに行われてより強いスライムを生み出せると知っていたから。

そうとは知らず、知る由もないハイデンベルグは膨らんだ腹に突き動かされる様に、自ら生み出したスライム達がさらに分裂したり、故郷だった方向へ消えて行ったり、四方へと消えて行く様を見送りながら、低級スライムに命ぜられるまま、次のスライムをより効率よく、質を高める方法として、自身の肉棒を自らの手で扱き上げて、その快楽で更に脳を麻痺させて全てを精子に込めさせる方法を実行した。

その様はもうかつてのハイデンベルグの面影は何も無かった。

「ほひぃ♡こっ♡こうするとぉ♡ギモヂィィ♡ギモヂィィがら♡スライムモォ♡たぐざんぉお♡ほぎぃ♡腹ガァ♡ひぎい♡はぃい♡スライムてぇ世界をいっぱぃにしまず♡勇者やめまず♡やめまじだぁ♡あがっ♡ほぎぃ♡あがぁ♡あだまのなかがぉずらぃむぅ♡」

腹の中でスライムが蠢いて命令するたびに、ハイデンベルグの腹はまるで笑った様に腹が揺れた、そして顔も幸せそうに目線を上向かせて笑った。

頭も心の中にはもう今朝話した、親友のジョンの守りたい笑顔も言葉も無く、世界の命運も勇者の使命も無く、ただ肉棒から破裂する様に撒き散らしてしまうスライム精子達が自分が積み上げてきた、力を悪き支配、暴力に悪用されて行く過程を眺めて、また腰を振りスライム達を睾丸で作るだけ。

それがたまらなく幸せだった、何の為にスライムを駆逐してきたのか、魔物とは何なのか、人間の平和は何故守ろうと思ったのか、もうそんなことはどうでもいい。

スライム精子を撒き散らす度に身体の中の低級スライムがご褒美に身体をいじくり回して、そんなどうでもいい事を考えなくていい様に作り変えていってくれるから。

ここら一帯は勇者ハイデンベルグが強力な魔物を一掃した平和な地域、だからここから始めよう。

勇者自らの身体で生み出した魔物が世界を破滅させ、全てを飲み込み、何もかもを同じスライムで塗り替える、その日まで勇者ハイデンベルグは浅ましく自ら抵抗の手段投げ捨てた世界を救う筈だった間抜けな勇者としてスライム如きにいい様に使われて、その全てを差し出し続けるのだ、

勇者ハイデンベルグ自身もその破滅の運命を肯定する様に腰を突き出して、肉棒からまた勇者の物だった力を宿した魔物を撒き散らす、

そしてこの世界が全てが魔物の手に堕ちた時、勇者が再び旅出た兆しの新たな魔王がこの世界に降り立ち、スライムによって妊婦の様な何の戦う力もない、スライムの様なだらけて力の入らない身体で魔王の再誕を心から喜び、魔王に敬服しながらまた魔物を世界に撒き散らすのであった、かつてその再誕した魔王を討ち倒したはずの勇者の哀れな末路を魔王に見せつけることによって、勇者の真の敗北を勇者自らと魔王に知らしめる為に…


いずれ来るその魔王再誕の気配をこの世界で唯一感じた勇者ハイデンベルグは今日も平和だった故郷近隣のスライムの森の中で腰を振りながら世界の破滅の為にスライムを生み出し続けていた。

「ごひゅ♡力吸われぇ♡ユウシャチカラァ♡ホギィィイ♡ありがござぁぃ♡スライムゥゥゥ♡ありがとぉ♡まだうまれりゅぃ♡ほげぇぇ!はぎぃ♡もっどぉだじまスゥ♡ズラぃムゥ♡♡」

腹の中のスライムに感謝しながら、その破滅と終わりの時が来るまで永遠に…





初めての敗北 スライム編 初めての敗北 スライム編 初めての敗北 スライム編

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