【始めに】
当小説は、Pixivにてある方から「後輩(高身長)→先輩(低身長)責め見たい!」「締め技萌えます!」というリクエストがあり、描いてみたイラストが元になっております。そのため挿絵についてはPixiv側にうp予定ですのでご了承ください。また、小説部分についても試し読みとして前半部分はPixivにうp予定です。
※内容にショタの「首絞め(失神)」「失禁」描写がありますので、苦手な方は留意くださいますよう、お願い致します。
相変わらず妄想だけ詰め込んでるので、細かいところは気にしないでくださいw
それではどうぞ~
【小説本編】
今から5年前のことだ。
私は英語科教諭として、ある私立中学校で働くこととなった。その中学校は過去の卒業生に有名な格闘家が複数おり、その影響もあって部活として『総合格闘技部』が創設されることになった。私は学生時代に修斗のアマチュア選手として活動していたこともあり、赴任早々に、この部活の顧問をするよう校長より指示された。
部活の創設当初、入部希望者は20人程度はいたと思う。ただ、部内でのスパーリングや公式戦での“実戦”を繰り返すうち、1人、また1人とやめていってしまった。当たり前だが、格闘技である以上は痛みが伴う。試合で顔を蹴られたり、お腹を効かされりといった経験をした子は、その多くが心が折れてしまうのだ。また、私自身も少し厳しめに指導を行なっていた。筋力トレーニングやスタミナ増強のためのトレーニングでは体がついてこず嘔吐してしまう子もいたし、実践形式の練習ではあえてお腹や足に効かせる攻撃をした。そうでなければ、本気になれないだろうと思っていたからだ。そして本気にならなければ、結局試合や練習で大きな怪我をしてしまうことにつながってしまう。私自身は辞めてしまう子については、格闘技の面白さを伝えれず残念に思ったが、それでも、一定の厳しさがあってこそその面白さが伝わるものだと思い、やり方は一切変えなかった。
結局、部活創設当初に入った1年生が2年生になる頃には、部員はたった3名にまで減ってしまっていた。とはいえ、その3名は本当に根性があり、勇敢な3名だった。特に、ある男の子は称賛に値する子だ。
濱先 歩(はまさき あゆむ)。入部した当初、身長148cmの体重45kgと、細身・・・というよりガリガリの子だった。両親共に細身な方で、体質的に太れないと同時に筋力がつきにくい子だった。入部する前、彼には体格的に格闘技では不利になることは伝えたが、それでも“強くなりたい”という思いが強く、そのまま入部した。その思いに嘘はなく、周りの子が次々と辞めていく中でも、彼はストイックに練習に没頭していた。彼以外の部員は、彼よりも身長が高く、体もガッチリとしていた。そんな周りの仲間たちにスパーリングでよくお腹を効かされ、うずくまり泣いてしまうこともあったが、それでも泣き言ひとつ言わずに練習に食らいついてきた。2年生の時の公式試合では、相手へのタックル時に顔面への膝蹴りを合わせられ、アゴの骨が外れ失神KOとなったこともあった。格闘技とは言え中学生の試合としてはかなりの大怪我だ。その時はご両親も、小柄な息子が叩きのめされるその様子にかなりショックを受け、部活を辞めさせるおつもりだったらしい。私も、彼自身の努力は認めていたし、少なくともお互いが本気でぶつかる公式戦についてはもう出場させるべきではないのではないかと思った。何より、人前で力づくで倒されるというのは、大人でもかなりショックを受ける。まだ14歳の彼の心が心配だった。
だが、当の彼自身は至ってポジティブで、“負けたのは自分の力不足。もっと練習して、今度はリベンジする”ということを私に伝えてきた。このとき、私は彼の精神力に敬服する思いだったし、何より彼が勝利を得られるよう、力になりたいと思っていた。
しかし、事件は彼が3年生の時に起こった。
3年生になっても彼の身長は148cmのままで、体重もあまり変わらなかった。しかし、小柄ならでは戦い方を日々研究し、練習に励んでいた。その頃は2年生が5人、また新1年生が4人入り、計12人の部活となっていた。
その日、新1年生にとっては初となるスパーリングを行うこととなった。本来は1年生は1年生同士、スパーリングを行う予定だったのだが・・・・
「先生。オレ、3年の濱先さんとやりたいんスけど・・・」
こう言ってきたのは、1年生の西山春人(にしやま はると)だった。
「お!先輩に挑戦か?まぁ・・・歩がいいならいいが・・・」
こう言いながらも、オレには一抹の不安があった。西山は1年生だが身長が168cmある。また、小学生の頃はフルコンタクト空手をやっていたらしく、体もかなり鍛えられていた。
場合によっては、みんなの前で後輩に負けるということにもなりかねない・・・。
だが、技術面では歩もかなり優れている。特にタックルから腕ひしぎ十字につなげて一本勝ちする技術には、私だけでなく多くの関係者から称賛が寄せられていた。
その技術で、体格差を埋められるか・・・
スパーリング練習が始まる前に、歩に声をかける。
「歩、1年の西山がお前とやりたいそうだ。・・・どうする?お前さえ良ければ、構わないが・・・。」
正直なところ、返答はわかっていた。
「はい!やります!」
迷いない返事。そうだよなぁ、コイツは逃げないやつだ。
スパーリングは、1年生から順に行うこととした。西山を除くと1年は3人になってしまうため、2年生を1人加えてまずは2戦を行なった。
1戦目、1年生同士の戦いはお互いアグレッシブに攻めたが、どちらも決定的な技が決まらずドローとなった。2戦目は1年VS2年。2年のやつには手加減するようには言っていたが、ラッキーヒットに近いミドルキックが1年の子のお腹に決まり、うずくまって泣いてしまったためKOでの決着となった。
そして、1年の西山と、3年の歩の試合の順となった。
「この試合は、西山の希望により3年生との試合だ。体格差はあるが技術的には3年の歩の方が分がある。勝敗はどうなるかわからない。みんな、よく見て自分の参考にするんだぞ!」
2人を呼び、開始線に並ばせる。身長差20cmの2人は、大人と子供のように見えた。
その時、西山が不意に歩に近づいた。歩を見下ろす形になる。歩は胸を張ってはいるが、少し気圧されたように見えた。
そして西山が、歩に対してこういった。
「先輩、覚悟しといてくださいね。オレ先輩のこと、マジでボコボコにするんで。」
場の空気が一気に張り詰めたものになった。
「オイ!西山!・・・線のとこに戻れ。」
西山を歩から引き離し、開始線まで戻らせる。
「西山、挑発行為は反則だ。本来なら負けになってるぞ。」
「・・・はい。」
分かっているのかいないのか、生返事が返ってくる。
歩の方は、少しびっくりした様子だが、口元はきゅっと結ばれ、真剣な表情をしている。
ボコボコにする・・・・か。暴力的な言葉だが、まさしく格闘技の本質をついている。西山の闘争心はまさにこの部活にはぴったりであり、必要不可欠なものだ。その暴力的な本質と、歩は渡り合うことができるか・・・。
「両者構えて・・・」
一抹の不安を抱えつつ、私は試合を開始した。
「ファイト!!」
合図と同時に、2人ともお互いに近づいていった。
「シッ!!」
西山が先に手を出した。歩の顔面を狙い、左右のパンチを繰り出す。歩はガードを固めつつ、左右のステップを使って受け流していく。ガードはしているとは言え、これだけ体格の差があると直撃を受ければガードしている腕を数発で痛めてしまうだろう。また、逆に歩の打撃はほぼ効果がない。大きなサンドバッグをプラスチックのバットで殴るようなものだ。手数で有効な打撃を多数打ち込むことができればポイントを稼げるが、リーチの差が大きいためそれも難しいだろう。
歩が勝つには、関節技を決めての一本勝ちを狙うしかないか・・・。
歩自身も、同じ思考に辿りついたらしい。体勢を低くし、タックルを狙う。相手の体勢を崩して、腕ひしぎ十字につなげる作戦か。
だが・・・・
「シィッ!!」ビッ
歩の右頬を、西山の膝蹴りが掠めた。そのまま突っ込んでいれば西山を押し倒すこともできたと思うが、歩はすぐにバックステップで後ろに下がってしまった。
トラウマだろうか・・・・。歩自身は、顔面に膝が入って失神KOとなった瞬間のことを覚えていない。だがアゴが外れるほどの膝蹴りを、体が覚えてしまっているのだろう。明らかにこの瞬間、歩の攻め込む姿勢が弱くなった。逆に西山は距離を詰めつつ、顔面へのパンチを放っていく。さすが空手にルーツがあるだけあり、かなり腰が入ったいいパンチだ。重心をうまく拳に乗せ、重たいパンチであることが見ている方にも伝わってくる。
「くっ・・・グゥ・・・」
ガードはしているが、打撃音とともに歩の口から声が漏れる。歩も三年間部活を続け、痛みが顔に現れることは少なくなってきた。いや、むしろ我慢強い方だ。そんな子が声を出してしまうほどの攻撃力なのだろう。直撃をサイドステップで避けることで精一杯で、攻撃に転じる隙がない。
その時だった。
ズチィ!!「あぐぅっ!!」
肉を力づくで引き裂くような音と共に、歩の左足太もも内側に、西山のローキックが決まった。その音と歩の呻くような声に、周りで見ている生徒から「うわっ・・・」という声が聞こえた。
なるほど。すばしっこい歩を止めるために、足を壊しにかかったか。力づくの打撃に頼るだけでなく、きちんと考えて西山は攻めている。・・・強い。
バチィ!、という音と共に、再度歩の内腿に西山のスネが食い込む。
ふぐぅっ!・・・歩の目に涙が溜まっているように見える。同時に動きが鈍く、というより、動きに伴い痛みで顔をしかめるようになってしまった。足が効いてしまったか・・・。
そしてローキックと共に休まることのないパンチの連打。足が動かなくなってきた分、より多くのパンチをガードの上から食らうようになってきた。
歩・・・耐えられるか・・・
その時だった。
ドス!!
ウッ!・・・・短く、歩がうめいた。
凶器のような西山の左拳が、歩の腹にまともに突き刺さった。
これまで、何度もボディブローに泣かされてきた歩。もちろんそれに耐えるための練習も行ってきたし、実際に試合で腹部への攻撃でうずくまるようなことも少なくなってきた。だが、華奢な歩はもともと体質的に腹を効かされやすい子だ・・・・耐えられるか・・・・。
「ふ・・・・うげぇ・・!」
苦しげな呻き声・・・。歩は両手で腹部を押さえ、体をぐにゃりと折り曲げてしまった。
西山のうまい攻撃だ。これまで顔面に打撃を集めてきたところで一気に体勢を低くし、不意にボディを叩き込む。攻撃に移る直前のモーションも顔面へのパンチと変わらなかった。この攻撃に反応するのは相当な上級者でも難しいだろう。
結果として、歩は無防備な腹にモロに打パンチを打ち込まれることとなってしまった。
下を向いた歩の口からはマウスピースがはみ出て、唾液が床に垂れていた。息ができていない。しかしまだ試合は終わっていない。
西山は素早く歩の背後に回り込み、左腕を歩の首に巻き付けた。そして一気に、首を締め付けながら歩の体を持ち上げた。
ミチミチッ!「・・・かはっ!」
審判として2人の近くにいた私には、しっかりと首の肉を締め付ける音がした。体格差のせいで歩の足は完全に床から離れている。それに西山の腕の太さに至っては、歩の2倍近くあった。その豪腕が、容赦なく歩の首に食い込んでいく。
「ぐっ・・・くふぁ!!」
歩は苦しみに喘ぎながら、なんとかチョークを解こうと両手で西山の左腕に手をかけた。
だが・・・この力の差、そして体の大きさの差は如何ともし難い。西山の腕はビクともしない。いやむしろさらに首に入っていく・・・・。
「はが・・・かぁッ・・・・!?」
歩の顔がみるみる赤くなっていく。頸動脈を絞められ、頭部の血が下がらなくなっているのだ。私は歩の顔を覗きこんだ。
もうよくがんばったよ・・・タップしろ・・・。
いや、私自身がタップして欲しかった。これまで1年生の時から頑張っているところを見てきた生徒が、圧倒的な力で叩きのめされるところを見たくなかったのだ。
もはや一方的な暴力だ。もう試合を止めてやりたい・・・が、本人がそれを認めない以上、審判である私は何もできない。
「うぁ・・・がぁぁぁ!」
目に涙を浮かべながら、歩は足をバタつかせて首を締め付けている豪腕から逃れようとする。動いて少しでも首周りに隙間ができれば、そこから脱出できるかもしれない。
しかし西山は、一切の慈悲を見せることはなかった。
「先輩、あんまり・・・」
言いながら、右手を振り上げる。
そして・・・
「暴れないでください・・・よ!!」
ドムッ!!
柔らかいものを、それより少し硬いものが打つ音がした。
「かはっ!!」
呻き声と共に、歩の口から唾液が飛び散った。
先ほど振り上げられた右手が、今は歩の腹に埋まっている。拳一つ分が見えなくなるほど、すっぽりとめり込んでしまっていた。
「ウッ・・・」生徒の数人が、無意識に自分のお腹を押さえたり、口元を押さえたりした。見ている者がそのダメージを実感するほど、その拳は暴力的だったのだ。
西山はめり込んだ右手を抜くと、すぐにチョークを再開した。再び、ギリギリと音を立てながら歩の首を締め上げる。
「・・・アッ・・・カァッ・・・・!」
歩が泣きながら呻く。先ほどとは違った感じで・・・まさに鬼気迫る様子で足をバタバタとさせる。もはや自分の意思というより体が勝手に動いているのだろう。腹部への強打で肺に残っていた空気が押し出され、いよいよ酸素がなくなったのが見てわかる。
・・・もう・・・止めなければ・・・
その瞬間、バタバタと暴れていた足が止まり、だらんと落ちた。
「ぐっ・・・かっ・・・」潰されている喉から、絞りだすような声。
歩の顔を覗き込んでいた私と目があった・・・いや、歩の目は焦点が合っておらず、どこを見ているのかわからない。だが、その目ははっきりと“先生、助けて”と伝えていた・・・。
だがそう思った時、歩の目がぐるんっと上を向いた。
そして・・・トランクスの股間部分に染みができ・・・液体が太ももを伝ってポタポタと床に落ちた。
完全に失神してしまっている・・・。周りの生徒のざわつく声・・・。
「そ、そこまで!!」
私は急いで試合を止めた。チョークから解放された歩の体を抱きかかえ、床に寝かせる。
「おい!歩、聞こえるか!?おい!!」
体を軽く揺らしながら、数回呼びかける。意識が戻らないため、血流を頭に送るように足を持ち上げた。引き続き、呼びかける。
「・・・ん・・・う・・・。」
数秒で、歩は意識を取り戻した。
「歩!大丈夫か!?吐き気とか、気分が悪かったりしないか?」
「・・・?え、・・・はい、大丈夫です。僕・・・何してたんでしたっけ・・・」
まだはっきりと覚醒していないようだった。
歩は軽く体を起こした・・・・その時だった。
試合コートを取り囲む生徒と、自分に集中する視線・・・そして濡れている自分のトランクス・・・
「あ・・・」
何かを察したような歩の顔。私は他の3年生に今日の部活は終了し、速やかに片付けを行うよう指示した後、歩を抱きかかえて保健室へと向かった。
ベットに彼を寝かせ、簡単な意識の検査をする。指を目で追えるか、指の本数を答えられるか、今日は何日か答えられるか・・・・。みな問題なく答えられていたし、はっきりと覚醒しているようだった・・・・だが・・・・
「先生・・・僕・・・負けたんですね・・・」
「・・・ああ・・・・。」
「僕・・・漏らしちゃったんですか?」
「いや・・・まぁ・・・絞められて落ちてしまってな・・・。仕方ないことだ、無意識的なことだし・・・。」
「・・・はい・・・」
ぎこちない会話。もっと教師として、顧問として、かけてやれる言葉があったかもしれないのに。中学3年生の子が、友達や後輩の前で締め落とされ、失禁してしまうというのは・・・私には想像しかできないが、相当にショックなことだっただろう。
そして事実、これが元で歩は一時期不登校になってしまった。歩自身はそこまでショックを受けている様子を私に見せなかったし、この件の翌日にも普通に登校してきたのた。だがその時にはすでに、多くの生徒に失禁の件が広まってしまっていた。直接誰かに何か言われたわけではないのだろうが、その翌日から登校ができなくなってしまったのだ。
そして私は歩が登校できるようになったタイミングで教師をやめた。審判としての対応より、助けを求めるあの目を見て、私は試合を早く止めるべきだった。それと同時に、教師が生徒に与える影響の大きさを改めて自覚させられ、その重さに耐えられなくなってしまったのだ。