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カドラス
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『リクエスト』とある貴族の正妻戦争

とある王国のとある領地に、その領地を奪い合う二つの家系があった。 フォルテナー家とアルピアノー家の二つである。 元々、その土地の持ち主に嫁いでいた二人の女の実家の事だが、力の無い名ばかり貴族なのだが、土地の持ち主たる貴族の男に恋をした両家の娘が嫁いだのだが、それぞれ娘を孕んだ時、夫が急死、それ以来、土地の所有権を激しく奪い合っていた。 謀略に謀略を重ね、正妻か側室かどっちつかずな立場であった二人の未亡人は、自分こそが正妻だと豪語し、夫の形見たる土地の所有権を奪い合った。 しかし、夫の死から十年経っても、土地の所有権はどちらのものにもなっていなかった。 というのも、土地の99%をそれぞれ半分で取り合っているのだが、決定的となる中心―――残り1%を残す所となっていた。 ここまで、互いの妨害工作によって様々な土地の買収に時間がかかってしまい、結果ここまで来るのに十年もかかってしまっていた。 そして、最後の土地を勝ち取れば、残りの土地全てを搔っ攫う事が出来る。 即ち、勝者は全てを得て、敗者は全てを失う所まで来たという事だ。 二人が嫁として、男と暮らした屋敷にて。 「いい加減、諦めてくれませんの?」 「諦めるのはそちらの方ですわ」 鮮やかな桜色の髪を持つケラシア・フォルテナーが艶やかなに諭すも、それを鮮やかな菖蒲色の髪を持つイーリス・アルピアノーが妖しく嘲笑う。 互いに机一つ挟んだソファに座り、足を組んで向かい合う二人の女。 彼女たちこそ、まさしくこの土地の領主の二人の嫁である。 「あの方の正妻である私がこの土地を支配するに相応しいのに、側室風情が邪魔をするとはどういう了見ですの?」 「貴方が正妻?耄碌したようですね。側室如きが逆らわず、正妻である私にあの方の全てをお譲りなさいな」 二人とも、『彼』の嫁の証である結婚指輪を見せびらかしながらそう促す。 しかし、二人とも相手にそんな事を譲るつもりもなければへりくだるつもりもなかった。 「相も変わらず話しが通じない盲目女ですのね」 「耄碌女らしい目の曇りですわね。嘆かわしい」 こんなことを言っているが二人は同い年の三十路である。 「全てをわたくしに任せて隠居なされては?正妻として彼の苦労も苦痛も全て背負ってあげますわ」 「貴方如きが?ふふ、面白い冗談ですわね」 ケラシアの言葉を鼻で笑うイーリス。 「貴方こそ、全てをわたくしに明け渡し、全てを忘れて静かにお暮しになさってくださいな」 「静かに?ふふ、わたくしは騒がしい方が好きですの」 イーリスの言葉を見下し嘲笑うケラシア。 最後の土地をどちらが買い取るかというこの会談。話は平行線であり、いつまで経っても話しは纏まらなかった。 「ここまで譲歩しているのに、何がそんなに不満ですの?」 「譲歩しているのはこちらですわ。無理難題をおしつけないでくださいな」 「無理難題を押し付けているのはそちらでしょうに・・・」 「目が可笑しいのかしら?貴方が提示してきたもの全てが受け入れがたいものだと言っているのですわ」 そんな静かな言い争いは、たった一言で崩れ去ることとなる。 「「そもそも貴方のような女があの方の妻な訳がないでしょう?」」 その言葉が引き金だった。 その一言で、二人はあっという間にキレた。 「横から入り込んできた泥棒猫の分際でぇぇぇぇええ!!!」 「愛されてると勘違いしてる雌豚風情がぁぁぁああぁ!!!」 それぞれの家の使用人に引き離されるまで、相手を殺す勢いで殴り合いボロボロになった二人によって、交渉は決裂。 そして確信した。 この女は殺さなければならない、と。 落ち着いた後、二人はすぐさま相手に果たし状を投げつけた。 かつて花のように可憐であった女たちは、己の全てを賭けた戦いに身を投じる事となった。 数日後、件のたった一坪の土地に建てられたもぬけの殻の一軒家に、ケラシアとイーリスはやってきていた。 その傍らには、まだ十にも満たない幼い娘。 「うふふ、よく逃げずに来たわね。意外だったわ」 「あはは、家に引き籠らなかったなんて意外だわ」 互いに憎い夫との時間を奪い続けてきた怨敵。 二人は今すぐにでも始めたかった。 「「お母様・・・」」 ケラシアの娘『サクラ』とイーリスの娘『アヤメ』が心配そうに母親を見上げていた。 「「大丈夫ですわ。この雌をくびり殺して、一緒に家に帰りましょう」」 その言葉を告げ、互いを睨み合い、そして家の中に入った。 その家は一階建てのたった一部屋しかなく、そして何もない殺風景な空間が広がるだけだった。 入ると、二人は唐突に服を脱ぎ始めた。 しゅる、ぱさ・・・と布が擦れる音と落ちる音が響き、二人は外行き用のドレスを脱ぎ捨て、生まれたままの姿を晒し合った。 鮮やかな髪と美しい顔立ちを、母親らしく豊かなながらも美しい肉体。 たゆんたゆんと揺れる西瓜ほどはあろう乳房に、丸々とした尻。多少なりともぷにっとした腹――― その全てが二人を美しい女性として確立していた。 しかし、因果なのか二人の体は似通っていた。 それこそ、割った瓜の如く。 しかしそれを二人が認める筈がなかった。 「なんであの人は貴方のような駄肉の塊を妻として迎え入れたのでしょうか」 「無駄な肉だらけの恥ずかしい体の貴方をあの方を受け入れたのでしょう?」 その言葉を吐いた瞬間、二人はすぐさま歩を詰めた。 そして、互いに手が届くというところまで近付いた所で、 「「黙れっ―――っ!?」」 同時に右手のビンタが相手の左頬に刺さった。 乾いた音が響き、頬にくっきりと赤い痕が現れた。 それが、開始の合図だった。 「ふ・・・ふふ・・・側室の分際で、正妻たるわたくしの顔に傷をつけるなんて・・・」 「ふ・・・ふふ・・・妾風情が、正妻であるわたくしに歯向かうだけでなく顔に・・・」 「「許しませんわ!この俗物!!」」 叫び、しかしすぐには飛びかからない。 今すぐにでも飛びかかりたい衝動に駆られているが、腐っても淑女。そんなはしたない事は――― 「「ごふっ・・・!?」」 した。 相手の腹に思いっきり拳を振った。 鍛えられていない柔いお腹に、しかしありえない膂力で刺さった拳によって、二人はえずいた。 「「お・・・ごぉ・・・!?」」 「お母様、大丈夫ですか!?」 「お母様、お気を確かに!?」 娘たちが思わず叫んだ。しかし、母たちは膝を付くことはなかった。 「「おぉ・・・大丈夫ですわ・・・野蛮な雌豚如きに屈するわたくしではありませんわ」」 体を起こし、再び拳を握りしめる。 「覚悟なさい。あの方の正妻たるわたくしが、卑しい雌豚に引導を渡してあげますわ」 「真の正妻たるわたくしが、惨めな雌豚に引導を渡しますわ。お覚悟はよろしくて?」 一瞬の間の後、二人は相手に殴りかかった。 「そんなもの、とっくに出来てますわ!この淫売ぃぃいい!!」 「ならばさっさと死んでくださいな!このアバズレぇぇえ!!」 凄惨な殴り合いが始まった。 互いにノーガードで殴り合う未亡人たち。 「ごぶぅっ!?」 ケラシアの拳がイーリスの顔面に刺さる。 「ごぼぉっ!?」 イーリスの拳がケラシアの腹に直撃する。 「「んぎぃ!?」」 ケラシアの右拳とイーリスの左拳が、相手の乳房に突き刺さる。 「なにするんですのよぉぉぉぉぉおお!?」 「それはこっちのセリフですわぁぁぁ!!」 メキッ!ゴスッ!ドガッ! と、その細腕からでは信じられないような音が二人の拳と体から響く。 「その様な輩、お母様の敵ではありませんわ!」 「そんな淫売、お母様ならきっと勝てますわ!」 娘たちから声援が届く。 その声を力にして、二人はさらに激しく殴り合う。 何度も何度も殴り合ううちに、とうとう疲れ果てて互いに寄り掛かり合う始末となってしまった。 「「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」」 片手を絡み合わせ、もう片方の手を相手の後頭部に回して、零距離で睨み合うケラシアとイーリス。 「このっ・・・野蛮なっ・・・雌豚が・・・!」 「黙りなさいっ・・・矮小な雌豚風情め・・・!」 相手に向かって唾棄する二人。 しかしそれでは怒りは収まらないどころか相手に吐きかけられた唾でより一層怒りは燃え上がった。 「この駄肉があの方を惑わせたのですか!?」 「んぎぃぃいい!?」 突如としてイーリスの手がケラシアの豊満な乳房の先にある突起を掴んだ。 そしてそれを思いっきり引っ張った。 「何するんですのよ妾風情がぁぁぁああ!?」 「んぎぉぉおお!?」 すぐさまケラシアもやり返す。イーリスの乳房の突起、乳首を掴んで思いっきり引っ張る。 その痛みに似た感覚は、二人の脳髄を痺れさせた。 「んひぉぉおおぉお!?は、離しなさぁぁぁい!!」 「んほぉぉおおぉお!?は、離すのはそちらですわぁああ!!」 「雌豚なんかがっ、高貴なわたくしのおっぱいに触ること自体、無礼千万の所業であるのにぃぃいい!!?」 「無礼なのはそちらですわぁぁあ!!美しいわたくしの体に傷をつけるだけでなく、乳首までぇぇえ!!?」 「「絶対許しませんわあぁぁぁあああ!!?」」 引きちぎるつもりで乳首を引っ張り合う。しかし、そこは痛みであっても性感帯。 痛みと共に迸った快感が、二人の体を跳ねさせる。 「「んひぃっ!?」」 体が跳ね、未知の感覚に、二人は目を剥いた。 それは、夫との営みで感じたものと似ていたからだ。 それを、この女から与えられた。 「「気持ち悪いですわ!」」 思わず振り払うべく片手を乳首から離して、相手の片方の手を払った。 べちん、という音と共に離れた二人は胸を庇うように腕を組み、相手を睨みつける。 「よくもわたくしの乳首を・・・!」 「貴方のような方に乳首を・・・!」 散々乳首を虐め合い、ひりひりと痛むが、所詮その程度。 まだ戦える。 「そっちがその気なら、受けて立ちましょう」 「泣いて後悔しても知りませんわよ」 二人は、頭の後ろに手を回した。 そして、体を仰け反らせて胸を突き出した。 その巨大で豊満な乳房がぶるんっ、と揺れた。 二人は自身の胸に多大なる自身があった。 突然変異とでも言うべき家系にはない異様なサイズ。夫との愛の結晶である娘を育てた母乳を生み出す源泉。 自身と共に成長してきた掛け替えのない相方ともいえる存在。 故に、負けるはずがないという自信があった。 「潰して本当にごめんなさい♪」 「潰れて申し訳ありませんわ♪」 その謝罪は勝利宣言であった。 相手を見下し、弱者と侮り強者と驕る者の態度であった。 故に、最初の衝突で信じられないものを見た。 体を大きく捻った。 それと同時に振りかぶられる凄まじい質量の鈍器。 「「死になさい」」 命令であった。 そして二人は、乳房を激突させた。 「「お母様!起きてください!お母様ぁ!!」」 気付いた時、目の前に相手の姿はなかった。 しかし、だからといって自分は立っていなかった。 床に仰向けになって倒れていた。 一体何故? (・・・何故、わたくしが倒れているのですか!?) 心の中で思わず叫んでしまった。 しかし現実は理想となる事はない。 二人の乳房が激突した瞬間、その反動で二人の体がいとも容易く弾かれ合ったのだ。 まるでゴムボールが激突したかの如く。 しかし、二人はそれを受け入れる事はしなかった。 起き上がった二人は、同じく起き上がった相手の姿を認めると、すぐさま怒りに顔を歪めて相手を罵り始める。 「この卑怯者!よくも不意を打ってわたくしを倒しましたわね!」 「卑怯者は貴方の方ですわ!よくも卑怯な手を使いましたわね!」 「お黙りなさい!卑怯な雌豚!」 「恥を知りなさい!卑しい雌豚!」 二人は立ち上がって、駆け出した。 「「許しませんわぁぁぁああ!!!」」 そして、再び激突。 ズッパァン!!という音と共に、今度は肺にすら届く衝撃を受け、二人は知る由もない痛みを味わった。 「「んぎぃぃぃぃいいぃい!!!?」」 乳房の表面に感じる刺さるような激痛。 肺の中の空気を全て絞り出されるかのような苦痛。 ((なぜ、なぜ・・・こんなことに・・・!?)) 本当なら、自分の圧勝の筈だ。それなのに自分は地面に倒れてしまっている。 「お母様!」 愛する娘が視界に映る。とても心配そうにしていた。 「「だい、じょうぶ・・・ですわ・・・」」 そんな娘の顔を見て、二人の母は起き上がった。 「ですので、部屋の隅で見ていなさい」 「母がこの淫売を倒すところを」 その言葉に、彼女はキれる。 「お黙りなさい雌豚めぇぇぇえぇぇええ!!!」 「黙るのそちらですわ淫売ぃぃぃいいい!!!」 再度、激突。 二人のたわわで巨山な乳房が激突する。 しかし、今度は倒れなかった。 「んぎぃぃぃぃぃいいい!!!」 「んごぉぉぉぉぉおおお!!!」 そこはら凄惨な殴り合いが繰り広げられた。 繰り広げられるおっぱいボクシングによって何度も何度も互いの乳房をぶつけ合う。 人体の質量の一部を担うその巨大な乳房は、いくら柔らかくても凶悪な鈍器になり得る。 それを振って、ぶつけ合えば、その痛みは痛烈なものとなるだろう。 しかし、それを二人は精神力で耐え、重い乳房を全身を使って振り続けた。 「んぎぃ!?」 ケラシアの右乳がイーリスの左乳を抉る。 「んごぉ!?」 イーリスの左乳がケラシアの右乳を撃ち上げる。 「「無礼ものぉぉぉおお!!」」 二人の両乳が正面から激突する。 そうして、小一時間ほど殴り合った頃――― ぶしっ・・・ぶしゅぅ・・・ 「「っ!?」」 二人の乳首から、白い液体が漏れ出した。 「うそ・・・こんなこと・・・!?」 「そんな・・・嘘ですわ・・・!?」 それは母乳。娘を育てた、母からの恵み。 それを、憎き女に漏らされた。 「「この淫売めぇぇえぇええええ!!!」」 二人は再び絶叫し、今度は乳房を正面からぶつけ合い、押し付け合った。 「わたくしの乳房を潰そうとするだけに飽き足らず、サクラを育てたミルクを噴き出させるだなんて!」 「売女の癖に不敬ですわよ!アヤメを育てた大事なミルクを、貴方のような人に吹き出されるなんて!」 「許しませんわ!雌猫イーリス!」 「許しませんわ!女狐ケラシア!」 二人は、乳房を押し付け合った。 相手の乳房を、今度は圧迫する事で潰す為に。 「命令ですわ。潰れなさい」 「潰れなさい。命令ですの」 相手の背中で手を繋ぎ、そして力の限り抱き締める。 それに挟まれた四つの乳房が柔らかく潰れる。 しかし、二人の細腕では、潰れるまでが限界である。 (わたくしから、あのお方との時間を奪った女・・・) (わたくしから、あのお方との幸せを奪った女・・・) みちり、という音が聞こえた。 ((この女さえいなければ、この売女さえいなければ、今頃・・・!)) (わたくしも、あの子も、幸せに過ごせていた筈なのに!) (わたくしたち親子は、ずっと幸せでいられた筈なのに!) ((全て、この女が・・・!)) みちり、みちり、と、乳房が潰れていく。 「許しません・・・生かしておきませんわ・・・!」 「それはこちらのセリフ・・・その息の根・・・!」 怒りが、肉体に不可思議な力を与える。 二人の乳房が、嫌な音を立てて更に潰れだす。 「「このおっぱい・・・潰して差し上げますわ!」」 そうして、全力の潰し合いが始まった。 「んぎっ・・・ぃぃぃ・・・!」 「んごっ・・・ぉぉぉ・・・!」 腕に力を籠め、体をよじってさらに圧迫をかけたりする。 しかし、体をよじる事によって、乳首が乳肌の前に擦れる。 「んひっ・・・っぎぃいいっごのっいんばいぃぃいい!!」 「んほっ・・・っごぉおおっごのっいんらんぅぅうう!!」 乳肌だけでなく、乳首同士ですら擦れ、快感が二人をじわじわと追い詰める。 しかし、それ以上に相手に感じさせられているという事実を前にさらに怒りの炎を燃え上がらせ、それを原動力にして腕に力を籠め、相手の乳房を全力で潰すべく力を込めた。 乳房の隙間から、絞り出された母乳が零れ落ちる。 その量は、まるで蛇口が緩んでいくかの如く増えて行く。 そして、音が変わる。 みちみち・・・という音が、徐々にぷちぷち、と何かが切れるような音に変わっていく。 しかし、構わず二人は腕に力を籠め続けた。 そうして、何時間経ったのか分からない程、二人は互いを抱き締め合い続けた。 そして――― ぶちっ 「「あ・・・」」 何かが切れる音が響いた。 「ふふ、どうやらわたくしの勝ちのようですわね」 「勝ったのはわたくしの方ですわ。残念でしたわね。あの方に相応しいおっぱいはどうやらわたくしのおっぱいの方のようですわ」 「あなたの眼は節穴なのかしら?あの方のものと証明されたおっぱいはわたくしのおっぱいですわ。ご愁傷様ですわ」 二人は気付かない。 二人の乳房の境界から母乳が零れ落ちている事に。 それがどっちのものかは、分からない。 だから、二人は確認した。 「「―――――」」 そこにあったのは、見るも無残に赤黒く変色し、潰れてしまった乳房があった。 あんなに夫が褒めてくれた乳房が、見る影もなくそこにあった。 「うそ・・・おかあさまの胸がなんて姿に・・・」 「そんな・・・おかあさまの胸があのような・・・」 サクラとアヤメが信じられない様子で呟いた。 しかし、胸を潰された二人の胸中は文字通り穏やかではなかった。 「「わたくしの・・・あのかたの・・・おっぱいを・・・」」 ぼたぼたと母乳が零れ落ち、足元を白く染めていく。 その白い水たまりが広がり、足全体を包んだ時、 二人は相手に襲い掛かった。 「しねっ」 「しねっ」 髪を掴んで振り回し、蹴りを入れてはまた振り回す。 だが、足元の母乳に足を滑らせて床に倒れても二人は床を転がり周る。 「しねっ」 「しねっ」 「しねっしねっ」 「しねっしねっ」 その口から呪詛が零れ、何度も額をぶつけ合わせたせいか頭から血を流す。 「正妻のわたくしに逆らって」 「側室のくせに図々しい」 「妾という自覚を持ちなさい」 「奴隷妻のくせに生意気なのです」 「わたくしが先に好きになったのに!」 「わたくしが先に好きになったのです!」 「黙りなさいこの犯罪者!」 「消えなさいこの横取女!」 「貴族の風上にも置けない恥知らず!」 「貴族の地位に相応しくない無礼者!」 「しねっ!いいえ死ぬことは許さない!あの方の元に行くことなど死んでも許しませんわ!」 「しねっ!いいえ死なせませんわ!あの世であの方と共にいることなど絶対許しませんわ!」 「「絶対に地獄に落としてあげますわ!だから今ここで殺して差し上げますわぁぁああ!!」」 二人の膝が、相手の股間に突き刺さった。 「おびょお!?」 「おぎょお!?」 淑女らしからぬ叫び声がその喉奥から漏れる。 その痛みに思わず蹲る二人。 しかし、異様な精神力によって起き上がった二人は、互いに股を開き、向かい合うような恰好で睨み合う。 「・・・最後の勝負ですわ」 「・・・ええ、最後の勝負ですわ」 「貴方のオマンコとわたくしのオマンコ。勝った方があの方を満足させられる女であり、あの方の真の妻であると証明されますわ」 「その代わり、負けた方は偽の妻として一生真の妻の奴隷として生き地獄を味わう・・・ふふ、楽しくなってきましたわ」 二人の口から嗤い声が漏れる。 「「ふふ・・・」」 「「あはは・・・・」」 「「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」」 まるで狂った機械のように声をあげる二人。 「「殺して差し上げます」」 ぐちゅり、と股が合わさった。 それから、二人の断末魔は止まることはなかった。 「んひぃぃいいぃぃぃいぃぃぃぃぃぃいいいっ!!!?」 「んほぉぉおおぉぉぉおぉぉぉぉぉぉおおおっ!!!?」 じゅくじゅく、と熟れに熟れた陰唇が、まるで真っ二つに割れた果実の断面を押し付け合うかのようにくっつき、擦れ合い、ぶつけ合う。 離れる度に愛液が零れ落ち、床をさらに濡らしていく。 相手の背に腕を回し、きつく抱き締め合い、逃がさないとばかりに力を入れ、相手の顔を至近距離で睨み合う。 それでも、陰唇から溢れ出る快楽に思考は蕩け、パンパンパン、と貪るように相手と腰を打ち付け合う。 「んひぃいっぃいっんひぃいいいいっいぎぃぃいいっ!!」 「んほぉおっぉおっんほぉおおおおっんごぉぉおおっ!!」 腰を打ち付け合う度に、クリトリス同士が正面から激突し、その快感が脳髄を叩き、何度目かも分からない絶頂に誘う。 ぶしゃぶしゃと愛液が噴き出し、その度に脳が痺れて思考がとろけていく。 しかし、とろけた思考の中で二人が相手に抱いているのは殺意のみ。 相手をイき殺すことだけを考えている。 「イぎじになざぁぁぁぁあいっ!!!」 「いやぁぁぁあぁぁぁあああっ!!?」 ケラシアが隙をついて、イーリスを下にして覆いかぶさる。 抱き締め合った状態のまま上を取った感じだ。 その状態で腰を持ち上げ、そして振り下ろす。 まるで強姦するかのようにだ。 「んひぃぃぃんっんひっんひぉぉおおぉおっひぃぃんっ!!」 「んほぉぉとっおほっほぉおおおっんほぃあぁぁぁあっ!?」 何度もケラシアが腰を振り下ろし、その度に二人同時に絶頂する。 打ち付けている方が有利かと思われるが、それでも凄まじい勢いで叩きつけている事には変わりない。 さらにイーリスもささやかな抵抗として腰を撃ち上げて迎撃している。 その快感もひとしおである。 「ちょうじにのらないでくださいまじぃぃいい!!!」 「んひぃぉおおっうえとられちゃいましたぁぁあ!!?」 何度目かの絶頂の後、今度はイーリスがケラシアをひっくり返して上を取る。 「おがえじですわぁぁああぁあああ!!!」 「いやあぁぁあぁぁあぁぁあっ!!?」 そして、先ほど自分がやられたことをやり返す。 パンパンパンパンとマンコをマンコにぶつけ、恥骨を砕く勢いで何度も腰を打ち付ける。 強姦には強姦を返す。やられっぱなしは性に合わないのだ。 「んほぉぉぉおおぉおっんほっんほっんほぃぃぃぃいぉおおっ!!」 「んひぃぃいいいぃいっんひっいぃいいっんひぃぁぁぁああっ!?」 愛液が噴き出す。陰唇が重ねられる度にその隙間から愛液が噴き出し床を濡らしていく。 そしてまたひっくり返る。 「ゆるじまぜんわぁぁぁあああ!!!」 「それはごっぢですわぁぁぁあ!!!」 「「んむぅるぅぅうぅうぅううぅううう!!!」」 もはやなりふり構わず唇を重ね合い、その口内を蹂躙しようと舌をねじ込み絡め合う。 淫猥な音が響き続け、ごろごろと上下を入れ替え続ける。 (ゆるざないゆるざないっぎもぢいいっゆるざないっあのかたをわたくしからうばったあなたなんでじんじゃえぜったいにイぎごろじでやるめちゃくじゃにじでどれじにじでやるっ) (ゆるざないゆるざないっぜっだいにぎもぢいいゆるざないっあのかたをたぶらかしたおんななんでいがじでおがないぜっだいにふくじゅうざぜでイきごろじでやるぜっだいにぃっ) 口を塞がれたまま罵倒し合う。 「まけないでくださいませお母様!あなたことがお父様の真の妻ですわ!」 「そんな輩など相手ではございません!お母様こそがお父様の妻ですわ!」 娘たちは、母たちの姿を見ても、怖気づくことなく声援を送っていた。 そのパンツを濡らしていることに気付かずに。 やがて、娘の声が枯れてしまったころ―――。 「ひ・・・・ぃぃ・・・・」 「ほ・・・・ぉぉ・・・・」 ぎゅっと抱き締め、潰れた胸をさらに潰し合い、陰唇を重ね合い足ですら背後に回して唇を僅かに離して、虚ろとなった眼差しを上に向けるケラシアとイーリス。 その意識は靄のように消えかけており、次絶頂すれば確実に気絶する寸前まで追い詰められていた。 「「お、お母様・・・」」 娘たちは、ただそれを見守ることしか出来ない。 「ぉ・・・い・・・りす・・・・」 「ぁ・・・けら・・しあ・・・・」 しかし、それでも二人を動かすのは相手に対するどす黒い憎しみ。 その執念のみで、最後の一撃を打ち付け合った。 ぱんっ と、陰唇を打ち付け、陰核をぶつける。 「「んぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」 その戦い、一番の絶頂だった。 愛液がとどまることなく溢れ続け、快感の濁流に意識は飲み込まれる。 その絶叫はいつまでも続くような気がした。 愛液が一気に広がっていき、潰れた乳房から母乳がダムが決壊したかのように零れ落ちていく。 まるで、全てを絞り出してしまうかのように。 やがて、その声がやんだ頃。 「「・・・・お母様?」」 閑古鳥が鳴いた。 十二年後――― かつて、ケラシアとイーリスがその身を賭して淫闘を繰り広げた屋敷は、改装されて二人の肖像画が飾られた寝室のような空間となっていた。 そこに、二人の美しくも逞しい女性が二人、下着姿で向かい合っていた。 ケラシアの娘サクラとイーリスの娘アヤメである。 騎士の訓練を経たことで逞しくも母譲りの肉体をもって、二人は向かっていた。 「久しぶりだな・・・」 「ああ・・・待ち侘びたぞ」 かつてこの地で見た、母親たちの最期の姿。 「貴様をこの手で始末できること。嬉しく思うぞ」 「それはこちらのセリフだ。今ここであの時の決着をつけてくれる」 「「お父様の相応しい妻は私の母であること。そして正統後継者たる娘は私だということを」」 今度は、長くなりそうだ。 そんな予感を脳裏に過らせながら。 「「今、ここで決着をつけてくれる!!」」 巨大な乳房を揺らして、鍛えた肉体をもって、相手に襲い掛かった。 二つの一族の戦いは、まだ続く―――。


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