201X年、女子プロレスが世界的なブームを巻き起こしている世界。
そのブームに便乗してアキバシティを中心に盛んだったメイドカフェもプロレスを兼業するようになり、アキバシティは世界的なアイドルプロレスの聖地に生まれ変わる。
しかし、多団体時代に入り、これといったスター選手を輩出できず、衰退の道を歩んでいると判断したアキバプロレス協会はアキバ進出を狙っていたGGWE(Global Goddess Wrestling Entertainment)と協業して多団体を一つにまとめ、スターレスラーを育成するための対抗役として巨大な悪役レスラー団体を創立することにする。
その裏でディアブローズという闇の団体が暗躍している事実を知らないまま...。
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記者「その発言は受け流すことはできない。今、アキバシティは世界屈指のアイドルプロレスの聖地です!まともに実績を出して、世界に並ぶ実力派もいる。」
記者 「例えばフォーチュンキャロットの黒木選手がそうだった。土足で入り、その選手の未来を踏みにじったのが、ほかでもないGGWEのあなたです!」
ドンペリニョン「1年前ここアキバシティに訪問した時私は奥深く感じたのです。今のアキバの女子プロレスは昭和時代に見せてくれた炎をほぼ失い、ただアイドル商売に偏った箱の中の芸能ショーだと。口には出さないだけで、皆さんもすでに感じていらっしゃったはずです。そしてその現実を見せつけようとした私のパフォーマンスによって思いもよらない不祥事もありました。」
ドンペリニョン「そのことに後悔を感じていたため、私とGGWEは今回一緒に昭和の炎を蘇らせようというアキバプロレス協会のコミッションに応じることにしたのです。」
ドンペリニョン「ここでアキバプロレス協会と考案したGGWEの新しいステーブルを発表します。その名はディアブローズ!」
ドンペリニョン「このステーブルはアキバプロレスのアイドル路線に従う同時に、構成員全員がGGWEの認証を受けた実力派のヒールレスラーで構成され、より強靭でラフなプロレスを目指します。」
記者「自信ありそうですが、アキバプロレスのファンたちが満足できる、そんなアイドルレスラーがあなたたちGGWEにあると言うことですか?」
ドンペリニョン「ええ、もちろん。この場で紹介します。ディアブローズのエースファイター 、カクテルです!」
記者「初めて見る子だ。しかもかわいい!」
ドンペリニョン 「カクテルは新人ですが、私が最初から育てたレスラー。この子がディアブローズアキバ進出の先鋒を務めます。デビュー場所はアキバシティプラザホール。」
記者「その日程は? 相手は誰ですか?」
ドンペリニョン 「その情報はここでは公開しません、 が。GGWEの方式で行われる、それだけ伝えします。」
記者「GGWEのやり方?ということはまた乱入か?ホールの試合日程をチェックしなければ...!」
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ルナ「ゆ、許せないぃっ!一番被害を受けたのはフォーチュンキャロットなのに、一言もなしに自分たちでまとめているぅっ…!」
ウミカ「仕方ないよ。金を持っている団体は強いから。相手がアイドル路線に合わせることで、アキバプロレスもなんだかんだ受け入れる雰囲気だし。」
ウミカ「それよりルナちゃん、できるだけ頑張ったけど...本当にここで店を開くの?」
ルナ「ううん...確かにここはフォーチュンキャロットの倉庫として使っていた古くて狭い場所だけど...。」
ルナ「実はこここそアキバシティが電気街だった頃からオーナーが初めて喫茶店を開いたとこ。つまり、歴史的に言えばここがフォーチュンキャロットの1号店だったということ!」
ルナ 「今は私とウミカお姉さんしかいないけど、お店を開けばみんなフォーチュンキャロットの健在さをわかってくれるはず!」
(ドアが開く音)
ルナ「あっ、もうお客さんが? お帰りなさいませ、ご主人様!」
???「誰があんたらのご主人様よ。」
ルナ「あっ、アリスちゃん、いらしゃ~い。手伝いに来たの?」
アリス「そんなわけあるか!何を人の店で勝手に商売するのよ!」
ルナ「でもオーナーが使ってもいいって…。」
アリス「あのグロリコンのじじい。孫娘の私を差し置いてこんなスペースをただで貸してくれる?私は認めないわ!しかも、練習生の時も負け続けのお前がフォーチュンキャロットを立て直すぅ?無駄よ無駄!早く諦めて、ここも開けて!ここはね、私がガールズバーにするの。」
ルナ「ガールズバー?メイド喫茶ではなく?」
アリス「そう!正しく大人の店って感じ!おまえみたいなガキンチョは立ち入り禁止ってことよ!」
ルナ「そ、そういうわけにはいかない!先輩が戻るまでフォーチュンキャロットを守るとオーナーと約束したから。」
アリス「ふん、そう来るわけね。ところで、おまえ。フォーチュンキャロットが何の興行に参加しないまま、もうすぐ1年てこと知ってた?」
ルナ「しまった!店ばかり考えて忘れていた!このまま協会から除名でもされたら…!」
アリス「そうだと思った。 近いうちアキバシティプラザホールで開催する新人だけの日帰りトーナメント。 フォーチュンキャロットの名前で私が提出したわ。デビュー戦のおまえにはちょうどいいかもしれないわね。」
ルナ「本当?さすがアリスちゃん!いつもしっかりして助かる!」
ウミカ「よかったね、ルナちゃん。お姉さんも応援するね~。」
アリス「ま、せいぜい頑張って~、あまり期待してないけど。」
アリス ( キシシッ、まんまとかかったなぁ、マヌケめ!おまえの相手はアキバのデーモンと呼ばれる新人つぶしのスペシャリストよ!おまえなんかが勝てっこないじゃない。こいつさえ病院送りにすれば店は私のものよ!)
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