武内英樹監督の作品はかなり劇場まで足を運んでいるので、観に行ってみた。
原作未読、アニメは観ていた。
結論から言えば、実写版は意外とよく出来ていた。
邦画にありがちな、「そこ省いていいよ」と言いたくなる冗長なシーンがほとんどなく、テンポの良いカット割りでどんどん話が進む。
(唯一、赤血球役の永野芽郁のリアクションや顔アップの芝居はカットが長いな、と感じた。主演女優のカットは長く使いたくなるのかもしれないが)
画面のルックが豪華。
監督の過去作で見覚えのあるキャストがズラリと揃っているのもあって、「おっ、またこの人出てる!」みたいな安心感や面白さがあった。
ロケーションもCGIも良かった。
前半の身体の中を擬人化して表現する部分は、ウディ・アレンの初期のコメディ作品を思い出させる部分もあるが、アレンほど気取った感じはなく、ちゃんと現代的なエンタメとして成立していた。
後半は、NK細胞(仲里依紗)やキラーT細胞(山本耕史)や白血球(佐藤健)がどんどん敵(病原菌)をぶった斬っていったり傷ついて命を落とす様子は、なんかもう戦争アクション映画を観てる気分。
芦田愛菜については、「全国民の娘(か妹)」っていうイメージがしっくりくるし、
出演シーンでは、相変わらずのしっかりした演技力で、役柄としてもちゃんと「正しい」ことをしてくれる。なんか、画面越しに見守りたくなる感じがあるのはわかる。
わかるのだが、「いつもの芦田愛菜」は少し物足りなくもある。
こちらとしてはそろそろ「大人になった芦田愛菜」を見たい。
この映画の中ではそこまでの展開はないが、もし激しい恋愛シーンで芦田愛菜の身体の中でどのように脳や細胞が活動しているのかが描写されたら、男性観客のカウパー腺液が湧き出る、などということもあるかもしれない。いや、ないか。
どうでもいいが、
同じような細胞の構成で、育成に成功したのが芦田愛菜で、
失敗したのが森香澄ではないかと思っている。
(失敗という表現は少し違う気もするが、主に精神面において)
あと、佐藤健。
いつからあんな「俺、カッコいいでしょ?」みたいなナルシストっぽい芸風になったの?
番宣のインタビューも散見したが、個人的にはクドく感じた。
肥大化した自我に飲み込まれたのか。
作品中でも妙にキメ顔が多い気がして。いや、もちろんカッコいいんですよ?
でも、もうちょっと普通にしてても十分イケるし、むしろ好感度が高くなると思うんですけど;
とはいえ、
総じて、面白かったし、健康に気をつけようと思わされる映画でした。
そして自分の身体の中ではたらく細胞に感謝。
waldo
2024-12-31 11:16:44 +0000 UTC