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【限+文】竜の魔女_02

完全な脱衣はしない。

仰向けになったままのマスターの上に跨り、ジャンヌは腰回りの布を僅かに捲くり上げた。

「お、おい」

「だ、黙っていなさい……!」

そのままショーツを横へずらし、陰部を曝け出した。

露わとなったジャンヌのそこから愛液が滴り落ち、マスターの腹部をとろっと滑る。

(もう……我慢できないわ……)

聖処女と呼ばれた彼女にとって、無論このようなことは一度たりともしたことがない。無論、自分から求めることなど過去に一度たりともなかった。

しかし、今はこの肉棒を求めている。

誰でもいいというわけではない。

彼だから、マスターだからこそ、彼女はこのような行動に出た。


「はぁ……はぁ……」

暑い吐息が周囲の空気をむっと上昇させ、呼応するようにマスターの陰茎へと再び血流が流れ込む。

その姿を見ているだけで、ジャンヌ自身も興奮を隠せなくなっていく。

「挿れる……わよ……」

「ジャン……ヌっ」

今まで固く閉ざされていた膣内は、愛液に満たされている。

肉壁が亀頭を、竿を、まるで押しつぶすような力で締め付ける。

愛液によって濡れた狭い穴が肉棒を飲み込むべく、少しずつ下降し、やがて、そこに行き当たった。

ブニっと亀頭の先端が何かに接触する。

「ん……っ」

小さな悲鳴を悟られまいと、ジャンヌは必死に声を喉の奥へと押し込める。


涙を浮かべながら痛みを堪えたジャンヌは、それを殺すべく腰を強引に打ち付けた。

「ぁ……あぁっ!」

声を我慢することなど出来はしない。

身体を突き抜ける異物感が、それを抑え込ませないのだ。

何度も何度も、腰を上下に振り続ける。

繰り返すうちに、痛みは快感へと少しずつ変換され、余裕にも似た気持ちが現れる頃には、いつもの強気なジャンヌが戻ってきていた。

腰をぶつけるジャンヌのピストン。自分の肉棒が出入りする様子を見て、マスターの精神は崩れ落ちようとしている。

しかし、愛液に混じった紅いものを見逃すほど、まだ正気を失ってはいない。



中出し。

愛する男性からされるその行為は、この上ない究極の愛情表現。

たとえそれが初めてであろうと、女性から持ちかけたことであろうと、それを感じるのは彼女自身。

彼女はそれを、最上級の幸福だと感じていた。

(これが……男女の営みなのね……)

中から溢れ出す精液はとどまることを知らず、少しずつ、それでいて確実に膣内から外へと出てきている。

(……うれしい…………の? 私……喜んで……)

素直に、この気持を伝えてしまいたい。

彼に、最愛の人に。

だが彼女は竜の魔女。強くあるために己を捨てた、聖女の果て。

それができれば、どれほど楽になれるのだろうか。

気持ちを、言葉をこらえて、そして、やっとの思いで言葉を紡いだ。


夢を見ていた。

熱く、心地良い夢を。

自室のベッドから起き上がり、はだけた服装をさっと整えてから、ジャンヌは廊下へと足を進めた。

コツ、コツ、とブーツの音が床を叩き、一歩一歩その場所へと近づいていく。

愛する人に抱きしめられ、愛の証をこの上なく受け取ったあの日から、彼女は夢を見ることが多くなった。

それは、決して不快なものではない。他でもない、彼の夢を見ているのだから。

ドアを叩き、返事を待たずに部屋へと足を踏み入れる。

「入るわよ」

「ぁ……あぁ……おはよ……ジャンヌ……」

「まったく……本当にアンタは朝が弱いわね。シャキッとしなさいよ」

「ん……悪い……」

眠たげに目を擦るマスターの身体は、未だ覚醒には程遠い。

ピッタリとくっついた瞼が持ち上がるまで、あと何分かかるだろうか。

「ほんっと……仕方ないマスターだわ」

言って、ジャンヌは枕元に腰掛けてマスタ―の頭をそっと撫でた。

目元と額が見えるよう、長い前髪を横にずらして顔を見つめる。

「マスター」

「……すぅ……」

「……くすっ」

どこまでも幸せそうなその寝顔を見ているだけで、自然と笑みが溢れる。

悟られてはいけない。

このような顔を見られるわけにはいかない。

ゆっくり、釣られるようにジャンヌも瞼が重くなっていく。

起きたばかりの彼女にとって、彼の寝顔は十分すぎるほど睡眠欲を掻き立てる効果があった。

またあの夢に入れるのだと思うと、

――眠るのが少しだけ楽しみになる。

――目が覚めてしまうと、少しだけ寂しくなる。

だが、どちらも彼女にとっては幸福だ。

――寝ても覚めても、彼を感じることができるのだから。

竜の魔女 02 -了-

【おまけ】

以下台詞なし差分です。

お好みでご利用くださいっ。(何に)






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Comments

ほんと素直じゃなくて困っちゃいますね……(ほっこり) 色々したあと添い寝したいです(直球)

お疲れ様です。 彼女の胸中が健気…!対抗心半分愛情半分といった感じでしょうか。可愛いですね。それでいてえっちだから堪りませんよ。行為後の余韻もとても良いです。

寝待月


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