NokiMo
safumarokichi
safumarokichi

fanbox


【文】師匠の特別任務02

ツキカゲの任務は多岐に渡る。 様々な任務をを行っていくために、彼女たちは決して自分たちの力のみで全てが成せるわけではない。 街の至るところに、一般市民に扮した協力者たちが常に潜み、陰ながら彼女たちを支援し、街の平和のため尽力しているのだ。 ある日の夜。 そんな協力者の一人である男は、財団の用意したホテルの一室で日中の疲れを癒やしていた。 「こう毎日仕事が続くと流石に嫌になるよな……」 入浴を済ませ、借り物のベッドで仰向け担った男の口から、思わずこぼれた小さな不満。 「財団のおかげで収入には全く不安はないけど、もう少し休暇はほしいっての……。」 男の仕事は、ツキカゲの活動に必要な物資の調達。依頼があった品をツキカゲに秘密裏に渡している。 しかしここ数日、街の治安が悪化しているためか、依頼の数が増え続けている。それも入手が難しい貴重品ばかり。ツキカゲの面々と直接的な面識はないが、なんでも発明家がいるらしく、潜入道具を制作するために必要なのだという。 手に入れるだけでも難しい品々に、正直男は振り回され続けていた。 「明日も早いんだよな……もう寝るしかないか……」 自由な時間などあったものではない。 毎日毎日同じことを繰り返し、ホテルに泊まっては寝るだけの日々。 「いずれは他の部署か、もしくは転職も考えないといけないかもしれないな……」 小さく呟き、男の意識はゆっくりと堕ちていった。 「んっ」 ――――声がする。 「はぁ、はぁ……」 ――――いや。 正確に言えば、声ではない。 ――――これは、女の吐息か。 いつの間にか男は掛け布団を蹴り飛ばしていたのか。 全身がひんやりとした感覚に襲われる。 重い? 男の身体は室温で若干の冷気にさらされているが、重さを感じる右半身は、まるで何かが乗っているように熱くなっていた。 そして、一番熱がこもっているのは、下半身だった。 「っ!!」 重いまぶたを持ち上げる。目を擦るまでもなく、男の目はまるまると見開かれていた。 「だ、誰だ君は!!」 頭の後ろで髪を2つに結んでいる青髪の少女、 「ハンゾウよ。」 半蔵門雪だった。 冷徹な表情で男にすり寄る彼女は裸体。いつの間にか自分自身の衣服も全てなくなり、少女の前で裸体をさらけ出していた。 「は、ハンゾウ!? 一体何をしてるんだ!! どうやってここにっむぐっ!」 雪は男の口を塞ぎ、自分の唇の前で人差し指を立ててみせる。 「騒がない。それ以上騒ぐとあなたの人生に関わる。」 「な、何を言ってるんだ。この状況はどう考えても君が僕の部屋に不法侵入してきたんじゃないか!」 「私達の姿を見て、世間の目はどちらに向くかしら。」 少女の声はとてつもなく冷静だった。たしかにこの状況、男が少女を無理やり部屋に連れ込んだとでも言われてしまえばまずい。 いくら弁明しようと、不利に立たされることは確かだ。 「何が目的なんだ……?」 「賢い選択だわ。」 男が声を荒らげなくなったのを確認し、雪は男に密着する。 柔らかい。 しかし引き締まった少女の身体に、男の脳は沸騰しそうになっていた。 「はぁ……」 吐息が漏れる。 そして、いつの間にか男の陰茎は大きく、そして固く勃起していた。 「や、やめ。」 「財団の協力者である貴方達は、常に監視されている。今夜は、私があなたの相手。」 「君も……あっ……財団の関係者なのか……?」 声を漏らしながら、男はなんとかその言葉を出した。 半蔵門雪の今夜の任務。 それは、協力者を減らさないための、いわば繋ぎだった。 過酷な財団での仕事に不満を持つものは多い。そんな彼らが組織を裏切る、または辞めていってしまわないよう、主に男に対してされる特別な処置だ。 耳を舐め回した舌が、ゆっくりと男の首筋を這い、右の乳首を優しく撫でた。乳輪をくるくると周り、雪は上目遣いに男の表情を確認する。 「んっ、あっ……そんな……」 決して乳頭には触れない優しい愛撫。 陰茎がドクンドクンと脈打ち、震え始めている。 雪は視線を送ることすらせず、男を焦らしながら陰茎をこすり始めた。 雪の唾液でヌチャヌチャと音を立てながら、男の亀頭からカウパーが垂れ始める。 手のひらで亀頭を優しくこすり、唾液と我慢汁でぐちゃぐちゃになった手が、陰茎全体を包み込んでいく。 「ふぅ……ふぅ……!」 男の声が少しずつ大きくなる。 その動きを見逃さず、雪は男の乳首に吸い付いた。 勃起した乳首が舌に弾かれ、ビクンビクンと男の体を震わせる。 男の表情を見て、雪自身も女としての感覚に襲われ始めていた。 頬が紅潮し、悶える男の姿が心地よくなっている。 室内に聞こえるのは男女の吐息と、くちゃくちゃという陰茎を扱く音のみ。 「今日は特別。私が処理してあげるわ。さぁ見せてみなさい。」 右の乳首を舐められながら、左の乳首はどんどん切なくなっていく。 そして、勃起した陰茎が一度大きく脈打ち、 「っん!! あぁ……っ!」 濃厚な精液を吐き出した。 それと同時に、感覚が急速にぼんやりとしていく。霞んでいく視界の中で、雪が小さく笑ったのを男は覚えている。 翌朝気がつくと、男は昨日までのわだかまりが嘘であったかのように晴れ晴れとした気分となっていた。 「あれ……なにか昨日……」 室内、自分自身にも、特に変わった様子はない。 一点だけおかしな点と言えば、この部屋に入って、眠りにつく寸前からの記憶が飛んでいるような気がする。 「昨日はすぐ寝ちゃったんだな……。」 ベッドから出て、手早く身支度を済ませる。 チェックアウトの処理を済ませ、外で男は大きく伸びをした。 「さて、今日も頑張りますか!」 羽のように軽くなった身体を跳ねさせ、今日も男は仕事へ向かった。 師匠の特別任務02 -了-

【文】師匠の特別任務02

Related Creators