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不思議なお店、新たな来店者

(ずっと変わらない視界で私どうにかなっちゃいそう…)

「ふふ、あなたがここに来てからどれくらい経ったかしら?」

(うぅ…)

「いつかあの時のあなたみたいに新しくここに来る子も居るはず、その時を楽しみにしててね?」

(あの時の私は作り物だと思ってじっくり観察してたけど、みんなこうして助けを求めてたのかな……)


ガチャ…


「あら?」

(え?)

「あらあら、噂をすれば…」

(うそ、本当に新しく来ちゃった…)

「いらっしゃい、見学かしら?」

(ダメ!ここに入ってきたら…!!)


「外から見たら不思議な物が見えたので…」

(あの時の私と同じ…)

「そう、興味を持ってくれたのなら嬉しいわ」

「ここってどういうお店なんですか?」

「お店ではないわ、ここは私の作品置き場よ」

「え…」

「でも自由に見てっていいわ、見てくれる人が居るから作る楽しみもあるのよ」

「そう…ですか、ちょっと気になってたので嬉しいです」

(私もそうだった、ここには何か惹かれる物があって…あの人は私を選ばれたって言ってたけど、この子も?)

「目の前のコレから見ていく?」

(私?)

「あれ?この子は……」

(ってよく見たらこの子同じクラスの…!)

「ん?知ってる子かしら?」

「はい、去年転校してったクラスの子にそっくりで」

「そうなの?この子は私の作品のモデルになったのよ、思わぬ再開ね」

(て、転校!?ていうか去年!?あれから一年も経ってたの…?)

「外から見た時に並んでる物にうちの冬服が見えたのでそれで気になってて」

「そうだったのね」


「まさか同じクラスだった子がこうして作品のモデルになって街に残ってるなんてなんかステキですね」

「そうね、どう?あなたも一緒にここに並んでみる気はない?」

(!!)

「え、そんな事できるんですか?」

「作品が増えるのはいい事よ、みんな喜んでくれるもの」

(ダメ!その人の言う事を聞いちゃダメだよ!!)

「それに若い姿のままここに並べるのよ?ステキな事じゃない?」

「…そうですね、何年か経って昔の自分を写真以外で見れるなんて貴重な体験かもしれないです、でも…」

「何か心配な事でもあるかしら?」

「等身大の人形作りってそれなりの値段がするんじゃ…」

「それなら気にすることないわ、何も心配しないでいいわよ」

「本当ですか?それなら…やってみよう、かな……」

(あぁ…)

「ふふ、新しい仲間を楽しみにね…」

「え?」

「なんでも無いわ、作業場に行きましょう」

(うぅっ…何もできない、このままあの子も私達と同じ事に……)






ー数日後ー


「みんなの新しい仲間よ」

(あぁ…!!やっぱりあの子も固められて…)

「今度のは新しい技術で服をアクリル化させてみたわ、着てるのに見えちゃって恥ずかしい格好よね」



(そんな…)

「これであなたも若い姿のままここに並べるわ、写真のように見返す事はできないけどね」



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