エステサロン・エロスティック
通称 ―エロステ―
ここでは、 “身分の高い婦人” や、様々な年齢層の “認められた女性” が、商品となった中指ほどの小さな男を使い――弄ぶ。
彼女らは、例え小さくても “同じ人間” であるはずの男を無遠慮に使用し、 “消費” させていくのだ。
美しさに磨きをかけるためだけに、貪欲な身体の贄にして。
彼らが人である事は分かっているのに――それでも。
ここに来る多くの婦人には、自分の身体に使う男に対しての罪悪という感情は一切持ち合わせていない。
……いや、ないというのは誤りであった。 確かに誰もが最初は罪悪感を抱いていた。
~では何故、罪悪感を抱かなくなったのか?
それは此処――『エロステ』では男を使用する事は当たり前であり、 “誰もがしている行為” であるがため。
だからこそ、皆がしているのだからという免罪符に、いつしかそのような感情をまったく抱かなくなってしまったのだ。
――いわば男を使用する事に “慣れ” てしまったせいで。
さらには、使えば必ず身体に “快楽” や “美の効果” が現れるのも原因だろう。
経験した事もない快楽と、嘘ではない美の効果が確実に。
実際に使い、夢みたいな経験をしたから。
ゆえに、選ばれた婦人方は “美” のために躊躇いもなく男を使い消費するのである。
美の商品となった人間であるはずの男を。
泣いて助けを乞おうが、一切の慈悲もなく容赦なんてせず。
■ 下記、商品とされた男の紹介。
何かしらの犯罪を犯した罪のある人間の男が『白銀 いちび』の血や体液を接種され、身体が人の中指ほどの大きさに縮んだ者。
その名の通り、女性の自慰(マッサージ)の道具として扱われる者の名称で、小さくされた男がまず始めに辿る道。
それとは別称で主に『小人』と呼ばれ、皆、服従の首輪を付けられている。
また、エロステの職員から気に入られれば、ペットのような親しみやすい名前を名付けられたりも。
彼らは一様にいちびの体液によって強い再生力を持ち、グチャグチャに潰されない限りは、踏まれ潰されても元の姿に戻る。
もちろん不死身という訳ではないのだが……まあ、例え頭だけになったとて、生きていられる存在だ。
また、人間だった頃の食事は水であっても身体の毒となり接種できなくなっており、女性の身体から分泌される体液や排泄物などの固形物しか食べる事が出来ない。
もちろん最初は誰もが女性の体液を飲むこと、食べることを嫌がっていた。
だが、取り入れなければ激しい空腹感に苛まれるため、飲み食いせざるを得ないのである。
さらには食べなければ再生力が弱まってしまうため。
ゆえに彼らは生きるために食すのである。
幸い味覚が変化して、女性から分泌される体液のどれもが甘く感じているのが救いか。
して、彼らはそんな物を食べて生きているのだから、汚いと思われるかもしれないが、実は人間だった頃よりも遥に清潔である。
彼らのあらゆる体液は細菌を滅する効果があるからだ。
排泄物を腹の中に入れたとしてもすぐに再生力のエネルギーに変換され、体中に行き渡り、腹の中には残りもしない。
無論そんな彼らの唾液も細菌を消滅させる効果があるので、ゆえに女性客は気兼ねなく身体を舐めさせ愛撫をさせているのである。
舐められた箇所が、たちまち綺麗になっていくのだから。
さて、そんな男達に使用者であらせられる多くの女性客が求めるのは、先にも語った “舐めて身体を綺麗にする事” と “自慰の道具としての働き” そして “人間としての意識” を保つ事。
理由は、女性達は男を使って存分に味わうからだ。
助けを求める声や情けない泣き叫ぶ悲鳴、後、自分は人間だと必死になって訴えかけてくる姿を見て、『ああ、私は今 “人を使って自慰をしているんだ” 』と……。
そうして自覚し、それが “背徳感” になり、強い性的興奮を覚えて心地良い自慰行為に浸るのである。
お前達を使って自慰をしているのだと、あえて愛撫をさせている男達に聞かせるように喘ぎ声を出して。
一方、そんな肉人形にされた彼らは、共通してある問題を抱えていたりする。
――それは “人間だった頃の記憶がおぼろげに薄らいでいく” 事。
尤もの原因は小さくされた時に使った『白銀いちび』の “体液” によるもの。
だが、それとは別に同じ人間であるはずの女性からの扱いにも、実は多く起因していたりする。
自慰のため、彼ら男を本当に道具として扱うゆえ……。
自分を使って自慰をされるというあまりにも酷い現実。
使われる立場の男からすれば、受け入れるなんて出来るはずもない。 ――だというのに、強制的に受け入れさせられていく。
すぐ傍で気持ちよさそうな女の嬌声を聞かされながら、自分は自慰の玩具にされているのだと……。
そうして長らく道具として扱われる内に、男はいつしか何も考えなくなり、抵抗する事もやめてしまうのだ。
そうしなければ、人としての心が壊れてしまうから。
だがそのせいで、人間として生きてきた記憶が急速に薄らいでいってしまうのだが……。
人間の頃の記憶を無くした男は、ただ玩具としての役割をただただ徹するのみとなってしまう。
自慰に使われるのが日常となっているため、ひたすらに日常と化した愛撫という行為を繰り返すのみ。
こうなると、女性客は使う道具(男)に魅力をまったく感じなくなる。
なぜなら人間としての意思がない男は、ただ動くだけの “無機質な玩具と同様” だからだ。
先の通り、女性客が求めるのは “人間を使っているという背徳感” を抱きながら、特別な自慰をして気持ち良くなりたいがため。
そのような事柄を回避するために、『マリア・ホーキンス』は心が壊れてしまいそうな男を、実験と称して自分の部屋で飼いはじめたのである。
優しく接し、部屋内であれば自由を与え、人間としての大事な感情を無くさぬように。
その甲斐もあって、マリアに飼われ、調教された男は女性客の自慰の道具となりつつも、人間の心は保ったままでいる事が出来ているのである。
まあ、マリアを女神だと崇め、ある意味壊れてはいるが……。
して、このようなマリアの調教を受けずとも、記憶を保ち続けられる男も存在している。
それは絶対に生きるという “強い意思” を持つ男と、人間だった頃から現在までの “日記” を書き続け、読み直している男だ。
記憶を保ち続ける方法があるのなら、全員に同じことをさせたら良いと思われるが、これはそう簡単な事ではない。
強い意思というのは誰もが持ち合わす事が出来ないのと、日記を書き続けるという継続する意思は、極一部の人間にしか出来ないからだ。
一見簡単そうに思えて、これが相当難しい。
ゆえに稀。 稀にしか、記憶を保持し続けられる自慰用性具は生まれない。
これは、食べ物となった者の名称で、また『人畜』と呼ばれている。
まさしくこうなった者は、豚などの家畜みたく食され、人間の身体の栄養とされるからだ。
食用小人とされる者は、人間の記憶を無くした壊れた男と、何をさせても役立たずな男。
女性客が高い金銭を支払って、無理やり食用にしてしまうという例外はあるが、主にこの二つの要因を持つ男が食用とされている。
――食され方は前者と後者で違う。
記憶を無くした前者は、女性客が愛飲する『上精酒』(じょうせいしゅ)という酒のために全ての精液を搾りつくされ、残った干からびた身体は、シチューなどの肉の具材や、すり潰して作る『小人酒』(こびとしゅ)として使われる。
後者はひと月もの間フルーツと一緒に瓶の中に漬けられ、そのままの姿の料理にされる。
瓶の中に漬けたまま保存される理由は、体中に匂いや味、そして、舌の上で蕩ける柔肉を作るためだ。
その間、女性の体液などの食事は一切与えられない。 などで再生力は完全に消えはしないが、かなり衰える。
まあ、食事を与えてもらえないと言っても、むしろ男は何も口に入れたいとすら思わないのだが……。
なぜなら体液の代わりに腹に小さな注射針を刺され、膨らむまで甘味となる液体を注入されているからだ。
甘味が体中に行き渡り、腹がへこみ戻っても、また次の日も同じように毎日毎日……繰り返し。
そうしてひと月間繰り返したのち出来上がるのが、多くの女性が見ただけで口内に涎を満たしてしまうほどの美味しそうな、完全な食用と化した男である。
彼らは一品料理としてお皿に載せられ、食事をしに来たお客様の元へ運ばれていくのだ。
例え、可哀想だと同情する女性客であろうとも、一口食べればその肉の柔らかさ、そして甘い味に驚かされ、思わず食が進むであろう。
食用とされるために作られた彼らは皆、 “極上の食べ物” であるから。
余談だが、食用小人とされた男のこれまで歩んできた、 “人生の経歴” を記した一枚のカードをオプションで付けられたりする。
お客様である女性が、これが元々人間だった男なんだと再度認識してもらえるようにする粋な計らいだ。
認識する事で、たちまち “罪悪感を思い出し” 、より味わい深く人間であった男を食べてもらえるようにするため。
そうして男の経歴が書かれたカードを読んだ女性客は、感謝をしながら大事に大事に食べていくのである。
私のために産まれてきてくれてありがとうと、愛撫をするが如く大切に口内で舐り、また執拗に歯で咀嚼したりして、何十年も生きてきた命を残酷にも体内に取り入れ、栄養にして……。
して、無残にも食べられた食用小人は、 “女性の身体にのみ” 大きな影響を及ぼす。
小さくされた男が持つ再生の力が体内に浸透し、次の日には肌を若返らせるという効果が出るのだ。
また、女性ホルモンを活性化させて、女性らしい身体を作るという効果も。
かような絶対の “美” の効能があるがため、女性客は例え男が人間だったとしても、可哀想だと思っても絶対に食し――体内に取り込む。
食べないでと懇願されようが慈悲もなく、涎で粘ついた大口の中に男を迎え入れて。
――食べれば確実に美しくなれるのだから。
~ ちなみにだが、女性が白銀いちびの体液をそのまま接種したとしても、体が縮んだり、再生の力の効果を持てない。 男が接種し、男性ホルモンと干渉して始めて体が縮み、再生の力が生まれる。 ゆえに、美容効果は男を介してしか女性の体に影響を及ぼさない ~
して、かような食用小人の効果は、実はもう二つほど女性の身体に影響を与えている。
それは激しい “発汗作用” と、 “淫欲が膨れ上がってしまう” 事。
理由は、男の再生力が体内に浸透しての、活発した細胞があたえる身体の反応とされている。
だからこそ、自慰用性具のままの状態の男を、そのまま食べる事はエロステ側からはおすすめされていない。
あまりに強すぎる再生の力を持っているため。
体に害がない事は『渚 涼子』達職員が実験で検証して分かってはいるが、それでも再生の力を取り入れて起こる急激な身体の変化に、すごく身体に負担がかかるためだ。
それでも良いという強い要望を持つ女性客にだけ、自慰用性具のまま提供されている。