NokiMo
RARUΩARIAthird
RARUΩARIAthird

fanbox


支援ありがとうございます。5月に投稿予定の物です。

一見無造作だが、実は丁寧に梳かれ、まとめられている美しい黒髪にその端正で整いすぎていると言ってもいい顔立ちで、その美貌は女神の如きと言われ、その身体は抜群のプロポーションを誇り、さらには若干十八歳にして帝国の冒険者であり、若くて腕のいい冒険者であり美人とあり、結婚するのであれば彼女のような女性と、世の男が口を揃えて言うほどであり、あまり知られてはいないが彼女はとある王国の貴族出身であって伯爵位まで持っているという超お金持ちでもある。そのため、何故冒険者をやっているのかが不思議なくらいなのだ。


そんな彼女はとある貴族からの依頼で、珍しく他の冒険者たちも誰一人とて受けていない依頼を受けたのだ。冒険者の大半は食い詰めた者や腕に自信のある荒くれ者の集まりであって、それ故に素性もよく分かっていないのが大半である。貴族はそのあまりにもアンバランスさ故に冒険者というものにあまりいい印象を持っていなかったのだが、その中でも群を抜いているという噂がある人物が依頼をしてきたのだ。

それも冒険者を招待したいとかではない。できるだけ内密にして、秘密裏に調査をしてほしいと言うのだ。明らかに不自然だ、依頼内容を聞いた彼女はそれを直感で感じ取った。そしてそれをわかっていながらも依頼を受けたのである。帝国外れにある沼地の奥深くにあるダンジョンの調査及び可能ならばそのダンジョンのお宝も取得してほしい、そう依頼主の奥さんは依頼の最後に付け加えた。


「貴女…綺麗だから気をつけたほうが良いわよ。後…言いたくなかったら言わなくても言いわ貴女はどっちなの?異性愛者?同性愛者なの?」


少し間があってから彼女は口を開けた。


「別にそこまで真剣なものじゃないですけど……そうですね、私は同性愛者よ」


「そう?なら絶対に気をつけてね!何が起きてもそれは自己責任になるかも知れないのよ!?」


「もちろんそのぐらいの事は理解しているわ。しっかりと気を付けているから大丈夫よ」


「そう、ならもう言わないわ。若い貴女を行かせるのは私も心苦しいの、それだけは忘れないでちょうだい。じゃあくれぐれも気をつけるのよ!」


それを最後に、依頼者の奥さんはネリスティナを送り出したそれから数時間後帝国外れにある沼地の奥深くにあるダンジョンについたネリスティナの眼に映った光景は想像を絶するものであった。


地面はぬかるみ、泥臭い匂いが充満しているかと思えば、沼地独特の湿気からなるのか腐臭も合わさっていた。普通では決して味わうことの無いようなそんな環境にも関わらず、その光景を見た彼女の心は何故かざわめきを覚えさせたのだ。そして一旦この場所への好奇心というものは捨てられ、警戒心のみが彼女の心を占めたのだ。

それは此処に何かあるという事に他ならないからであろう。とりあえずネリスティナは警戒しながらダンジョンに入ったのだ。

ネリスティナがダンジョンに入ると外とは違った光景が彼女の眼に飛び込んできた。その景色はまるで自分が異端であると突き付けてくるような物であったのだ。これは何なのだろうか辺り一面鏡張りであり、壁に天井に彼女の姿を移していた。

いくら自らの容姿に自信があるとは言えこうも自分の美しい姿が一面に広がっているというのはどのような事でも喜べないものだ。彼女は非常に気持ち悪く感じられたのである。あまりにも不気味なその風景は彼女にとって呪いに近い物があるような気がした。しかしその事に醜美を感じる事が出来ていたのならばよかったのだが、彼女は不気味に感じ、気持ち悪さしか感じなかったのだ。

嫌悪感とともに警戒心も更にましてこの場所を調べ始めるのであった。そして数時間、彼女が探索するとそれは見つかったのであった。この雰囲気からは予想もつかない様ないかにもお目当てですとでもいいたそうな感じを思わせる宝箱がそこには一つだけポツンと存在した。

彼女はそれに興味がわいたかと言うと否、驚く程興味がわかなかったのである。宝がなかったとかそんな事では無くただ単純にここでお宝が見つかったというのに興味がわかなかったのだ。

ソレよりも


「どうしてこんな場所に宝箱があるのよ…いかにも何かがありますよ感を出してるのに……怪しい過ぎるわ」


思ってしまう程だ。ここで普通の冒険者なら素直に宝箱の中身や依頼達成の報告を待ち遠しく思いながら行動すればよかったのであろう、しかし彼女はそんな事を思うことは決して無かったのだ。

彼女にとっては非常に裏を読もうとしてしまう傾向にあるのだ、相手の心理を読み取る能力というものがこの様な特殊な環境と言えど使えないほど愚かではなく、むしろ一般的な人と比べれば尖ってると言ってもいいであろう。しかしこのような異常な場所にいるせいかいつも彼女が働いている場所では発揮されていたものがすっかり隠れてしまったのだ。彼女が普段通りの彼女であればもしかしたら彼女の運命は少し、いや大きく変わっていたのであろうがそれもたらればの話でしか言いようが無いだろう。

結果として今彼女はここで一人で探索を続けようとしているのだから。何もせずこのまま引き返せばよかったのにその浅はかな行動を後悔と共に思い知らされるのだろう。しかしここで何か行動しなければいけないような気がしたからなのか、はたまた好奇心が勝ったのかはわからないが


「これ絶対中身ヤバいやつじゃない。こんな広い所にあるのだから何か大きな宝だと思うのだけれど……」


ネリスティナは宝箱を開けずに更に奥深くダンジョンを調査しようと歩きだした。


彼女は次の階に行くために階段を降り始めたのであった。そしてしばらくして降りてきた階段の先には今までの部屋と比べて倍以上はあろうかというほどに広い空間が広がっており奥に大きな一つの宝箱、そしてその隣に人の死体と思わしき物が転がっていたのだ。これは只事では無い事は誰が見たとしても分かるであろうと簡単に予想できるその光景を目の前にしてネリスティナは


「このダンジョン一人で来るところじゃないのかもしれないわね……」


と小さな声で呟いたのであった。


「取り敢えずこの死体は放っておいたらどんな理由で死んだのかは知らないが……最悪魔物を引き寄せかねないかもしれないわね。せめてどうにか隠してお、い……て……こ」


そして彼女は気が付いたのだ。かなり時間が経っていると言うのにも関わらず洞窟特有の湿気による腐臭や腐りかけの物では無かったという事に


「まさかこのダンジョン自体に魔法でもかかっているのかしら……?と言うよりも今既におかしいのだけれど……」


ネリスティナはまさかと思い恐る恐る剣で壁を少し傷つける、するとすぐに修復されてしまう。その様子を見て確信する。


「これも……魔法ね…それも相当高位のものね」


冒険者は魔法に関しては適性というものがしっかりとある。しかし適正があるからといってそれは全員ではない、そして魔法を使う事だって勿論出来るのだ。

冒険者で魔法を使えるものはそれなりの力を持ってはいるものの余り多くは無いというのが現状だ。魔法も基本的には武器なんかと同じで慣れや工夫が必要なものであるので基本的に誰にでも使えるものではないのだ。またこの魔法の壁を修復すると言う行為にも簡単には使えないものであろうことは予想が簡単につく。また魔力……俗に言う精神力とでもいう物が多く消費する事だって間違いないだろう。


その事から恐らくは、と言うか確実にこの魔法を使えるものはそれに特化した天才であろうことが容易であるのだ。それにこの魔法がこの場所にかけられたのであろう時間は軽く一年は超えていると考えられることからもそれの技量の高さをうかがわせてくれる このような事を一人で考えていても決して誰にも聞こえない、聞こえないはずなのだ。何故なら此処までは静寂に包まれた空間であるのだから当然だったそれは。そして


「……こんなものかしらね」


彼女は探索しながらそう呟く。そんな事を呟きながらも彼女はマッピングを繰り返しながら進んで行ったのだ。まず、このダンジョンの構造だがとても異質で、真っ直ぐではなく最初は真っ直ぐに進んでいたはずであったのだが、いつの間にか垂直に降下したりもすれば上に上がって上がったりと迷路のように入り組んでいたからだ。特に厄介なのは見た目が鏡張りだということからだったのかそれを駆使したトリックが仕込んであったりトラップがあってはそこはもう注意していてもやむ終えない物であった。これではもし夢中になりすぎて場所を忘れてしまって戻らなきゃいけなくなった時に迷ってしまうのだから厄介極まりなかった


「これだけあればある程度の情報はわかるはずだから…とりあえず先に行きましょうかしら?」


しかしネリスティナはあまり焦らずに彼女は再び探索を開始したのであった。その途中で彼女は幾度か魔物と遭遇してしまうと思ったがこのダンジョンには魔物が現れる気配すらないそんな現状である、入ってもう随分と時間が経っているにも関わらず何も現れないのだ。これには彼女の頭の中から一つの仮説が自然と浮かんだのであった


「魔物もいないし、普通ダンジョンか何かにいる虫の魔物なんかも全く見ないものね。もしかしなくとも……まさかここの魔物全部倒してしまったのかしら?」


そんな冗談めいた考えを一人で思い描きながら進んで行くうちに彼女の前には大きな鏡が姿を現したのである。


「綺麗な鏡ね」


「貴女も綺麗よ」

「なっ!?だ、誰!?」

「そこまで警戒されると困るわ」


彼女は突然聞こえてきた声に警戒しながらも驚きの表情を見せていた。しかしその驚きの表情もその者が誰だか理解した瞬間に


「!?私?」


と驚かずにはいられなかったのだ。それもそうであろう、彼女の前にいたのは自分自身であったのだから。彼女は大量の鏡の光景をある程度見慣れてきた時に姿を現したのだ自らの美しさに自信を持っていたネリスティナにとってはこれほどまで衝撃な物はないだろう事は一目瞭然だった、それもそのはず自分と同じ姿をした他者が目の前にいるのだから驚かずにはいられないのである。


「何者かしら?」

「私は貴女のドッペルゲンガーよ」

「そう?それは冗談かしら?」

「そう思うのも無理はないわ。でも信じられないかもしれないけど事実なのよ、現実を見なさい?」

「そうね。でも自らドッペルゲンガーなんて明かすなんて何を考えているのかしらこのドッペルは」

「ただ単に早く私がどういうものか、なんでここに居るのかを教えてあげようと思ったからよ。流石に自分のドッペルゲンガーが現れるなんてびっくりしちゃうわよね?」

「そうね…で、私の前に現れて何をする気なのよ」

「そんな警戒しないでもいいじゃないの。私がこうして貴女の目の前に現れるのは1日が限度。それに大したことはできないの?」

「は?何言ってるのかしら?目の前に現れるだけでも大問題なのだけれど…」

「そうかしら?ネリスティナが二人いるのは素敵な事だと思わないかしら?」

「それどういう意味?2人いたら素晴らしいって言ってるのよね? 何がいいたいのかしら?」

「ネリスティナが二人いるのよ、だったらすることはわかるわよね?ふふ」

「それってどういう事かしら?私…わからないわ」


わざとらしく首を傾げるネリスティナに対しドッペルゲンガーも同じように首を傾げるのだ


「わからないの?どういうってそんなの決まってるじゃない?それはー」


ドッペルゲンガーはそう言いながらネリスティナと同じ様に微笑みながら近づいてくるそして


「こういう事に決まってるじゃない?」と口にしてネリスティナと同じく手を合わせてき


「な!?なにをす…」

「わかってるくせに?その気にさせておいて酷いわね」


ネリスティナの目の前にいるドッペルゲンガーは顔を近づけてくる良い匂いが近づいてくるのを体で理解したと共にネリスティナは無意識に近づいてしまうがそれに合わせてドッペルゲンガーも近づき身体同士が密着してしまう。


「ちょ、ちょっと……!」

「私の身体って凄いでしょ?どう?」


耳元で囁いてくるのだ。彼女の心臓は大きく高鳴りネリスティナはそれに呼応するかのように自身が酷く反応していることをその身で味わうことになってしまうそして


Related Creators