「この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものであり、実在する団体、人物などとは一切関係ございません。」 司会者の男は爆弾のスイッチを押した。タイマーが作動しカウントダウンが始まる。 彼女が再度このボタンを押さない限り気球の側面4カ所に取り付けられている爆弾が爆発するのだ。 フックに固定していたロープが外されると自由になった熱気球が舞を吊り下げたままユックリと地上を離れ上昇を始めた。 地上では余り感じられなかったが上空では偏西風が吹いているようだった。 気球は上昇を続けると同時に西風に乗り加速を強めてゆく。 気候は穏やかな秋だったが、舞はそれどころでは無い 舞が繋がれている気球は舞以外誰も乗っていない無人の気球なのだ。 何処へ流されるかも分かったものでは無い。 しかも爆弾が爆発するまでに残された時間も少ない。 「フンギャ(あの司会者後で覚えてらっしゃい。・・・でも兎に角、早く脱出しなくっちゃ」) 舞は後ろ手に廻されていた手錠に手をやり解除ボタンの位置をまさぐった。 が、・・・いつも有る筈の解除ボタンが見つからない。 舞は背筋に冷たいものを感じる。 そう言えば私の頼りにしているいつものスタッフがいつの間にかに居なくなっていた。彼らはいったい何処変え消えてしまったのだろう。いつも使ている、あの解除ボタン付きの手錠は・・・・・・ そこまで考えて舞は嫌な予感に身を竦めた。 まさか、あの馬鹿な司会者が観客たちに見せるために用意してあった、あの本物の手錠と間違えたなんて事は絶対に無いだろうけど・・・・(汗)。 でも、そのまさかだとすると今自分の手と足に嵌っている手錠は・・・・本物の鍵????? 「フンギャーーーーー(嘘でしょ。誰か助けて~!!!!本物の手錠なんて私が外せるわけ無いでしょ!!!!!!)