※このお話は7月更新分「死刑!ウルトラ姉妹 リオナサイド」の後編になります。よければ前編もご覧ください。
前回のあらすじ
ヤプールの罠にはまり、極寒の惑星・ゴルゴダに呼び出されたウルトラミレーヌとウルトラリオナ。
ミレーヌを地球へ向かわせるため、リオナはエネルギーを使い切り、ゴルゴダに磔にされてしまう。
ヤプールの作ったミレーヌキラーにより、残りのエネルギーも全て奪われるリオナ。
一方ミレーヌは、超獣バラバの暴れる地球へと向かっていた…
地球の近くへとテレポートで到達したミレーヌ。
リオナとの別れで流してしまった涙を拭い、一路地球へと向かう。
その頃地球では、ヤプールによって放たれた殺し屋超獣・バラバが暴れていた。
バラバの身の回りは放射能の雨で守られているため、防衛隊も手を出せずにいた。
そんな中、ついにミレーヌが到着する。
放射能の雨の中では、ミレーヌはダメージを負ってしまう。
しかし、一刻も早くリオナを助けに戻りたい一念で、ミレーヌはその中へと飛び込んでいった。
焦る気持ちを抑えながら、バラバと対峙するミレーヌ。
バラバは両腕にそれぞれ鉄球と鎌・頭部には十字の刀を装備する全身武器のような形状をしており、無策で攻めれば返り討ちは必至であった。
「早く倒してお姉様を救いに行きたいけれど…ここは慎重に!」
そう決めると手から光弾を細かく放ち、バラバを牽制するミレーヌ。
しかしバラバは苦にすることもなく、鎌や外皮で光弾を弾いてしまう。
しかし、その動きこそがミレーヌの狙いであった。
「…いま!」
光弾を弾くために大振りになった鎌の隙を縫って、一気に懐へ飛び込むミレーヌ。
そのまま自身の倍はあろうかというバラバの巨体を、一本背負いの要領で投げ飛ばした。
「グアァア!」
地面に転がされて悔しがるバラバの背中に、ミレーヌは馬乗りの姿勢でまたがった。
「大人しくしなさい!」
そのままチョップを首筋や背中に打ち込んでいくミレーヌ。
その背後では、バラバの尻尾がその首を擡げていた。
チョップのうち終わりに合わせて、ミレーヌの首へと襲いかかるバラバの尻尾。
「かはぁっ…な、なに…?」
死角からの不意打ちにミレーヌは苦悶の表情を見せる。
バラバはお返しとばかりにその首を締め上げていくが、ミレーヌも黙ってやられてはいなかった。
「ぐぅぅ!いい加減にして!」
尻尾と首の間に手を入れ、強引に引き剥がすミレーヌ。
怒りに燃える今のミレーヌには、生半可な攻撃は通用しなかった。
なんとかミレーヌを背中から振り落とし、立ち上がるバラバ。秘密兵器とばかりに頭のナイフをミレーヌへと投げつける。
「きゃあ!…っつぅ…」
いきなりの飛び道具に、避けきれず肩に傷を負ってしまうミレーヌ。
バラバはここぞとばかりにナイフを念力で操り、再度背後からミレーヌに向けて飛ばしていく。
しかしミレーヌも同じ攻撃を何度も食らうほど、甘くはなかった。
「タァッ!」
軌道を見切り、手刀でナイフを叩き落とすミレーヌ。
そのままナイフを拾い逆手に構えると、ジリジリとバラバとの距離を詰めていく。
「ここまでよ!」
止めとばかりにナイフを振りかぶったその時、ヤプールの声が響き渡った。
「そこまでだ!ウルトラミレーヌ!これを見ろ!」
空中がひび割れたかと思うと、上空いっぱいにゴルゴダの様子が映し出される。
「ヤプールの声?…お姉様!」
ゴルゴダの十字架にはミレーヌの姉、ウルトラリオナが囚われていた。
カラータイマーの光は消え、虚な表情のリオナ。
姉の変わり果てた様子に固まってしまったミレーヌに、ヤプールは通告する。
「そのままバラバを倒してみろ!その瞬間にウルトラリオナの命をもらうぞ!」
はっと我に帰るミレーヌ。ナイフを構えるその手が微かに震えるのを、ヤプールは見逃さなかった。
「ふはは…それでよい!バラバ!ウルトラミレーヌを倒してしまえ!」
ヤプールの号令を合図に、バラバは鉄球の刺から鞭を伸ばし、ミレーヌを絡めとった。
「しまった!」
強力な鞭に締め上げられ、ミレーヌの体が反り返っていく。
手に構えていたバラバのナイフも地に落ち、勝機は完全に失われる。
その様子をゴルゴダ側から見ているリオナの目から、涙が溢れた。
「だめよ…ミレーヌ…たたかって…」
そのか細い声は妹に届くことはなく、指一本動かせないリオナはミレーヌのピンチを見ていることしかできなかった。
「ぐぅ…く…はぁん…」
きつく締め上げられる鞭の拘束に、ミレーヌは体をよじることも出来なかった。
ピコンピコンピコンピコン…
カラータイマーも点滅を始め、ミレーヌの危機を告げ始める。
「いいざまだな、ウルトラミレーヌ!バラバ、電撃を食らわせてやれ!」
次の瞬間にはバラバの鞭を伝った電流がミレーヌに襲い掛かる。
「きゃぁあああ!」
身を焦がす衝撃と痺れに、ミレーヌはさらに弱っていく。
ピコピコピコピコ…
カラータイマーの点滅が早まり、ミレーヌは気絶したように動かなくなった。
体のダメージに加えて、愛する姉・リオナを人質に取られたことで、抵抗の意志を失ってしまったミレーヌ。
ヤプールは勝ち誇ったように声を上げた。
「みたか、地球人共!お前らの希望・ウルトラ姉妹は死んだ!次は貴様らの番だ!」
そしてゴルゴダからミレーヌの名前が入った十字架が、地球へと飛来する。
「ウルトラミレーヌを磔にしろ!」
ヤプールの号令でミレーヌの体は十字架に磔にされてしまう。
地球を何度も危機から救ってくれた、ウルトラ姉妹の無残な姿に、地球人たちは恐怖する。
果たして2人を救い、地球の平和を守る戦士は現れるのか?
絶望する地球人の頭上には、ヤプールの高笑いが響きわたるのだった…
終
スカイブルー
2021-01-05 08:52:47 +0000 UTCスカイブルー
2020-10-22 23:22:09 +0000 UTCツッチー
2020-10-16 12:25:04 +0000 UTCガチピン@ご支援感謝
2020-10-16 09:56:39 +0000 UTCツッチー
2020-10-16 08:15:33 +0000 UTC