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『悪魔の角に寄生され…』(2)

(2)  純一の肉体は、二本の悪魔の角に寄生された。  それは隈なく全身に悪魔の神経が張ったということだった。身体面での変化はこれから始まろうとしていた。額の両端にがっちりと根を張った二本の悪魔の角は赤味を増していた。ドクンッ! ドクンッ! 悪魔の角が勢いよく脈打つたび、純一の肉体はどす黒いエネルギーに染められてゆくのだった。  その頃には純一は暴れるのをやめていた。悪魔の角はもう外すことができないと観念したかのように大人しくなり、静かに新たなエネルギーが満ちてゆくのを受け入れていた。それは純一自身にとっても満更でもなく、額の両端からどす黒いエネルギーが送られるたび、自らの潜在的な能力が開花させられるような興奮を覚えていた。純一は自分でもよく分からないままに欲情し、スウェットパンツの股間に大きなテントを張っていた。  あれ? 俺、どうしちまったんだろう……? 「何だ、これ、アッチィ……」  純一は内臓が熱を帯び始めたのを感じ、腹に両手を当てた。  そこからの変化は速かった。腹の内側からは、バリッ、バリッ、という今まで聞いたことのない異音がし、頭や腋の下や胸や背中から大量の汗が噴き出した。純一が腹を抱えて痛みにのた打ち回っている間に、あらゆる内臓機能がアップデートされていく。 「うッぐッ、アッ、アアアアアアッ、アアアアアアアアッ、」  心肺機能・解毒力・消化力もろもろの機能が常人より遥かに向上し、代謝も良くなり、溜まっていた老廃物を吐き出すように全身から脂っぽい汚れた汗が滴った。すると不思議なことに勃起力が大幅に改善され、中高生の頃の真っ盛りだった時期よりもガチガチに硬く充血するのが分かった。 「……ッふ、……はッ、ァッ、はァッ、ァッ、」  変化は内臓だけに留まらず、全身の骨格がギシギシと悲鳴を上げ始めた。ゴキュッ、ビキッ、ギシギシッ、ガクンッ。ひとつひとつの背骨が波打つように蠢き、頭蓋骨は幾重ものプレートがせめぎ合うように動き、肋骨や肩甲骨は抉じ開けられるように拡張され、骨盤や手足の骨もよりひと周り大きく進化していく。腰回りの変化に耐え切れず、スラックスのベルトがガチンッと音を立てて外れてしまう。本来であれば気を失う激痛を伴うだろうに、いくら激しく全身の骨が軋みを上げても、それに伴って皮膚や内臓が引っ張られても、当の純一自身はチクチクする程度の痛みしか感じなかった。  というのも、新たに芽生えた悪魔の神経系から麻酔効果のある脳内物質が大量に分泌されていたからだ。日本人男子の平均的だった純一の身長はあっという間に180を越え、190を越え、200を越え、最終的には210センチという常人離れした背丈に達した。 「ふゥッ、ふゥッ、ふゥーッ、ァアッ、ふゥッ、ゥァアッ、」  純一は荒々しく肩を上下させながら天井を仰いだ。二本の悪魔の角からはドクンッ! ドクンッ! と絶えず強大なエネルギーが送り込まれ、純一は悪魔の胎内に入れられて一から育て直されているかのような不思議な感覚がした。それが邪悪なエネルギーであるとは頭の隅で予感しつつも、自分にこれだけのリソースを注ぎ込んでくれる存在に対し、純一はどこか畏敬と似た感情を覚えるようにすらなっていた。もしかしたら俺は、誰からも必要とされていないかもしれない。そんな純一の心にぽっかりと空いていた穴に、あふれんばかりの悪魔のエネルギーが注がれていく。  意識の上では感知できないほどの些細な心の動きだったが、それは純一の潜在意識に、悪魔のエネルギーは俺を必要としてくれている、という形で刷り込まれていく。誰かを洗脳するには、潜在意識から書き換えてしまえばいい。悪魔のエネルギーはそのことを重々心得ていたのだった。純一は自分でもよく分からないまま、悪魔の角から注ぎ込まれる強大な力を渇望し、焦がれるようになり、 「モットッ、欲シイッ、モットッ、欲シイッ、」  と無意識のうちにぶつぶつ呟いていた。  純一は体内で渦を巻く邪悪なエネルギーを我が物とせんばかりに胸の前で腕を交差させ、かっと目を見開いた。すでに瞳孔は爬虫類のようなぎざぎざした鋭い形に変化しており、邪悪な深紅の輝きを発していた。 「アアアアアァッ!! 何でもいい! 早く俺を! 俺の肉体を!! ホンモノの雄に!! 最凶最悪の悪魔の姿にッ!!! 進化させて欲しいんだアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ――ッ!!!!」  悪魔の神経は完璧なタイミングで欲望の箍を外した。  純一はすっかり洗脳され、自分の奥深くに根を張った邪悪の叫びを喉の奥から絞り出していた。その咆哮に呼応するかのように、額の両端に根を張っていた二本の悪魔の角がズクンッと震える。人間の我欲という最大の栄養を与えられ、それを糧として悪魔の角はグッ、グッとより立派なサイズに成長していく。尾てい骨の辺りには新芽のような突起が現れ、そこから瞬く間に黒々とした鉤型の悪魔の尻尾が伸びた。勢い余ってバチンッ! と尻尾はフローリングの床を叩いた。それらの進化はもちろん純一自身にも体感、身体感覚として伝わっており、  ――俺は、悪魔に認められたんだ!  ――今度は俺が、俺の力を悪魔に認めさせてやる!  悪魔の力を我が物とした歓喜に打ち震えるように、全身の筋肉がギシッ、ミシッと雄叫びを上げ始める。ドクンッ、ドクンッ、と下腹部が打ち震え、チンポからボクサーパンツを貫通して大量の精液を噴き上げた。  ドシュッ! ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥ――ッ!!  純一は自分の精液を身体じゅうに浴びながら、悪魔に心酔しきったトロンとした目で天井を仰いだ。脳の奥を灼かれるような激しい快感が押し寄せ、ガクガクと膝が笑った。  ――コレカラ、俺ハ、本物ノ悪魔トナル……ッ!!  ――悪魔ッ! 俺ノ肉体ヲ使ッテ、覚醒シロ……ッ!!  純一の肉体はギギッ、グッ、ググッ、ミシッ、と音を立てて爆発的な勢いで素晴らしいビルドアップが施されていき、衣服からでも筋肉の蠢く様子がはっきりと見て取れるほどだった。薄っぺらだった胸筋は分厚く迫り出してずっしりと重量感をもち、首の付け根から肩にかけて山形に筋肉が次々と盛り上がり、頭が小さく見えるほど肩幅が増し、華奢だった背中はわずかに震えながら厚みと広がりを見せて見事な逆三角形へと変わり、腕にはボコンッボコンッと力瘤が浮き上がり、みるみるうちにひと周りもふた周りもぶッ太くなり、太腿は幾重もの筋肉のラインを浮かび上がってパンパンに膨らみ、脹脛もまた角材が入ったような盛り上がりを魅せた。タートルネックからブチブチと生地の裂ける悲鳴が上がり、純一がそれを破り捨てると、ボコボコに割れて濃い陰影のある美しい腹筋が露わになった。骨格の進化に伴って手首が太くなったせいで、誠也からもらった腕時計のベルトも壊れてしまっていたが、そんなことも気にならなくなるほど進化の快感は強烈だった。  純一はスラックスも手で引き破って床に投げ捨て、ゆらりと全身鏡の前に立った。 「フゥーッ、フゥーッ、フゥーッ……」  すべては、悪魔の角の邪悪なエネルギーを受け入れたおかげだった。  純一の肉体は著しく熱を持ち、汗が蒸発して白い熱気が立ち昇っていた。薄灰色のボクサーパンツは汗でぐっしょりと黒く濡れ、全身から雄特有のフェロモンの獣っぽい臭いを放っている。チンポもまた筋肉の成長に合わせて長さと太さを増し、規格外なデカさに達している。チンポは強引にボクサーパンツの前開きを抉じ開け、汗と精液に濡れて臍の上まで反り返っていた。亀頭はパンパンに膨らみ、竿にはビキビキに太い血管を浮かび上がらせ、ビクッ、ビクッ、とさっきの大放出の余韻に震えるように短く断続的に精液を噴き上げていた。 「ヒッ! ハッ、ハハハハッ、スゲェッ! スッゲェッ!!」  身体じゅうから発散される熱気のせいで、鏡はすぐに曇ってしまう。純一は全身鏡の曇りを手のひらで拭い、そこに映った自分の肉体を嘗め回すように見つめた。ニイッと唇の片端を釣り上げて笑みをつくると、野獣のように鋭く伸びた犬歯が覗いた。さっきまでのただの痩せた人間の自分の姿が思い出せないほど、純一は立派な魔人の雄として生まれ変わっていた。テストステロンが過剰に分泌されたせいか、全身の体毛は濃くなっていた。鼻の下とモミアゲから顎にかけてにびっしりと髭が揃い、胸にもチクチクした短い体毛が生え、それは腹直筋のラインに沿って下ってふさふさした陰毛の茂みと繋がっていた。  純一は胸の近くに両腕を寄せて軽く力を入れた。筋肉でひと周りもふた周りもぶッ太くなった腕は、少し力を込めるだけで二の腕の力瘤がパンパンに膨らむ。純一は分厚く盛り上がった胸筋の存在感を確かめるように片手でなぞり、腹筋に沿って指を這わした。そしてはち切れそうなボクサーパンツを破り捨て、より黒々と濃くなった陰毛の茂みを軽く掻き分け、そこに高々と屹立する逞し過ぎるイチモツを握った。チンポはこれ以上なく勃起してキシキシと小さな軋みを立てるほどで、陰嚢もまた身体に合わせて大きくなって垂れ下がり、巨根の下でも隠れることなく存在感を放っていた。  ――これが、新しい俺の姿……  ――いや、これこそが、ホントウの俺の姿なんだ……  純一は鏡に映った自分の新たな姿を凝視しながら、 「カッケェッ! アアッ、何だよッ、たまんねェッ!」  と恍惚とした表情でチンポを扱き上げた。  純一は、もともとは誠也と同じ程度のガッチリとした身体になりたいと思っていたに過ぎなかった。それが悪魔の角によって潜在意識の願望が書き換えられたことで、額の両端にがっちりと根を下ろした角も、腰の下から生えた手首ほどの太さの凶悪な尻尾も、筋骨隆々とした凄まじい巨躯も含め、まるで全ての理想が叶ったかのように当たり前に受け入れていた。純一は、悪魔、魔人という存在そのものを自然に理解している自分の変化、その異常さにまったく気づいていなかった。ただ全ての理想が叶った魔人と化した肉体を五感で受け止め、「アアッ、最高だ……ッ!」と強烈な万能感に酔い痴れながら、全身鏡に向かって勢いよく精液をぶッ放し続けるのだった。  ここまでの変化に掛かった時間は、わずか十五分足らずだった。  誠也が軽い脳震盪から目を醒ますと、ハアハアと純一の欲情した声が聞こえた。頭がぼんやりするのを思いながら声のする方を見遣ると、そこには今まで見たこともないような逞しい男の背姿があった。開いた口が塞がらないとはこのことだった。筋肉の盛り上がった背中は鬼の顔と似た様相を現し、蛍光灯の明かりに照らされて汗の粒がきらきらと光っている。まだ夢の世界にいるのかと思った。誠也は目の前の光景をなかなか現実だと認めることができず、緊張から喉が渇いて「ァ、」という掠れた声しか絞り出すことができなかった。 「純一……?」  目の前に立っているのが純一だと信じられず、思わず疑問形になってしまう。 「イイッ!! スッゲェッ、イィッ!! アアァ……」  純一は自分の生まれ変わった肉体に夢中で、誠也の掠れた声など耳に入っていなかった。  ビュルル!! ビュルルルルルルルルルルルルルルルルルル!! ビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!  射精の勢いはまったく衰える気配がなく、むしろさっきよりも激しくになっているように思われた。鏡は飛び散った精液で白濁し、「ああ、もったいねェな」と言って純一は鏡に顔を近づけ、相変わらず恍惚とした表情で舐め取った。  はっきり言って、異常だった。  誠也は背筋の凍るような常軌を逸した何かを感じ、目の前の男が本当に純一なのかどうかより、今すぐここから逃げ去りたい強い衝動に駆られた。射精するごとに純一の放つ精液は黄味がかった白色から濁った灰色になり、最終的には人間のそれより粘度の高そうな真っ黒い魔人の精液へと変化し、肌の色も人間のそれから濃い灰色に染まっていった。誠也はその異様な変化を見つめながら、自分が悪魔の角を渡したせいで純一をとんでもない化物にしてしまったという恐怖と罪悪感に襲われた。 「ああ、目ェ覚ましたか」  純一は誠也に気づき、振り返った。 「純一、なんだよな……?」  誠也が掠れた声で問い掛けると、今更何を言っているんだとばかりに純一は「ハハッ」と笑い飛ばした。 「俺だよ。誠也のことが大好きで仕方がない純一だよ。なあ、何も変わっちゃいねェだろ? ああッ、それにしても今日は最高の誕生日だぜ! お前が最高のプレゼントをくれたおかげで、最凶の悪魔としての力を手に入れることができたんだからな!」 「……」  純一は、見た目だけでなく喋り方も雰囲気もそれまでと明らかに前と違っていた。 「なあ、ほら、俺のチンポ、こんなに硬くなっちまってンだよ。お前を求めてヒクヒク震えているのが分かるだろ? 俺をこうしたのはお前のせいでもあるんだから、ちゃんと責任取ってもらうぜ?」  そう言って純一は誠也を押し倒し、精液でどろどろになった巨根をぐっと押しつけて覆い被さった。  ――こんなデカいモノが自分の中に入ってきたら、出血どころでは済まないのではないか?  誠也は肉食獣に捕食されるかのような恐怖を覚えた。 「やめろ、やめてくれ、お願いだ……」  誠也は蒼ざめた顔で純一を宥めようとしたが、もはや今の純一を止められる者は誰もいなかった。もともとは誠也がタチで、純一がウケだった。自分の側が犯されるというシチュエーションは今までになく、しかも犯されるのが魔人の巨根であれば尚更だった。純一は爬虫類よろしく鋭い瞳孔の両目をランランと深紅に輝かせ、ハアッと吐息を誠也の耳元に吹きかけ、熱っぽい舌で首をなぞった。誠也は恐怖のあまり歯をガチガチ鳴らした。こいつは、誰だ? 何度見ても目の前にいるのが純一だと信じられなかった。 「大丈夫、優しくしてやるよ」  純一はそう囁き、誠也のスラックスとボクサーパンツを強引に脱がせて浴室に引きずっていった。純一はシャワーを流しながら誠也のアナルに指を這わし、それから口を近づけて舌を捻じ込んだ。 「ああ、もう、俺、我慢できねェ――」  純一は誠也の身体を持ち上げ、騎乗位の体位を取った。まだ充分に馴らし切られていない誠也の強張ったアナルに、ガチガチに怒張した純一のチンポの先が触れる。純一は、つん、つん、と弄ぶように誠也のアナルにチンポの先をなぞった後、誠也の腰をがっちりと両手で固定してゆっくりと奥まで挿入した。メリメリメリ、と肉壁の抉られる音が鳴った。 「アッ、ギャアァッ!! ァァアアアアァァアアアアァァッ!!!」  ビッとアナルの裂ける音がし、誠也は自分のアナルから新鮮な血が滴るのを感じた。 「誠也ン中、最高だぜ。挿れる側ってこんなに気持ち良いんだな」  純一はうっとりとした顔で言った。誠也の額にはシャワーの水滴ではない冷や汗が浮かび、唇は蒼白になっていた。 「痛い痛い痛い痛い痛い!! お願いだ! やめてくれ! おい、やめろっつんだよ!!」  誠也は苛立ちを吐き出し、内臓の燃え上がるような痛みに歯を食い縛った。  ふと俯いた瞬間、排水口にアナルから噴き出したものだと思われる血が流れるのが誠也の目に映り、このまま犯されまくって殺されるかもしれない強い恐怖を覚えた。すうっと足先から血の気が引くようだった。今の純一なら、それくらいのことは平然とやりかねない気がしたのだった。 「イッ! ギッ、ィッ、ゥアァ! アッ! ガァッ!!」  誠也は何度も何度も全身を貫かれた。アナルの奥を突かれる度に、内臓をナイフで切り付けられるような激しい痛みを伴った。純一はその巨根を奥に突っ込んだ上で、さらに体重を掛けて限界まで誠也のアナルを拡張しようとし、そのまま凄まじい量の真っ黒い精液をぶっ放すのだった。ビュクッ!! ビュクッ!! ビュクビュクビュクビュクビュクビュクビュクッ!!!! 腹がパンパンになるほど執拗に種付けされ、純一は内臓とアナルの焼ける痛みに意識が飛びそうだった。魔人と化した純一の並外れた性欲には終わりが見えず、この痛みに耐え続けるくらいだったら死んだ方がマシだとさえ誠也は思った。  純一は、誠也の苦しむ姿を見てニイッと邪悪な笑みを浮かべた。  誠也はその邪悪な笑みを見て、魔人と化した純一が、今までの自分が知っている純一から何かも変わってしまっていることを覚り、深い絶望感が胸に広がるのを感じた。 「たすけてくれ……純一、お願いだから……このままだと、しんじまう……」  誠也は、最後の力を振り絞るように掠れた声で懇願した。  純一は誠也の苦痛に歪んだグチャグチャの顔を見て、さらに欲情を掻き立てられた。純一にとって魔人の力を手に入れたことは、すべてを支配する力を手に入れたに等しかった。その万能感からもともとの支配欲が助長され、相手の苦痛を最高のご馳走としてエネルギーに変換できる魔人特有の性質もあいまって、今まで押さえつけていたサディズム的欲求がこれ以上ないほど高まっていた。いただきます、と純一はシャワーの音に掻き消される程度の小声で言い、誠也をさらに限界まで追い込むように腰を激しく振った。 「ああッ、好きだぜッ、愛してるぜッ、誠也ッ!! 俺がこうなれたのは、全部お前のおかげだッ!! 俺もッ、お前をッ、最高の魔人にしてやるからなッ、誠也ッ!!!」  誠也はその純一の叫びを聞いた直後、意識を失った。  純一はいよいよ誠也の呼吸が弱まってきたことを察知すると、首筋に発達した犬歯を軽く食い込ませ、背中に尻尾の先端をぶッ刺した。そして犬歯の先端と尻尾の先端から純一の体内に毒々しい魔人のエキスを送り込んだ。  ビクビクッ、と意識を失った誠也の全身が震えた。 「おやすみ、誠也。  次に目を醒ました時は、お互い魔人として会おうぜ」 (続く)


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