~続・進捗報告~『ヒトグイ』(下)
Added 2019-11-27 13:44:38 +0000 UTC時間が掛かってしまう分、細かく進捗を報告することにしました。 完成には至っていませんが、前回からの進捗を報告させていただきます! (展開が追いやすいように前回公開分を含んでいます。 手っ取り早く追加分を読みたい方は 「****作者註 ここから追加分****」 までスクロールして読んで下さい!) ======================== ――クソ、暴力がキモチイイなんて、兄貴かよ…… 俺はそこで我に返ってチンポを扱いていた手を止めた。飛び散った精液をトイレットペーパーで拭い、元通りボクサーパンツを上げて制服のスラックスのベルトを留めた。精液で濡れた生地の感触が気持ち悪い。骨格そのものが少し大きくなったんじゃないだろうか、筋肉でウエストが太くなってベルトを留めるのが苦しい。サイズのきつくなったスラックスではチンポの膨らみがより目立ち、だがギチギチに勃起したそれは収まる気配がない。ここでじっとしていてもムラムラするだけなので、とにかく家に帰ることにした。 唯一の救いは、祖父母は今日の昼から明々後日の昼まで旅行に出ているため、家には弟しかいないということだった。 俺は公衆便所を出て、日が暮れて暗くなったテニスコートの横を過ぎる。狩野もさすがに帰っていったようで、煙草やライターの散乱している場所に近づくと、点々と黒くなった鼻血の跡が残っていた。血の痕跡を見た瞬間、ざわ、とふたたび心が騒いだ。狩野を何度も殴りつけた時の感触、そして自分が物凄い力を手に入れたような万能感が甦り、俺はスラックスの上からぎゅっと股間を握ってしまう。ドクッ、ドクッ、と胸が高鳴り、興奮のあまり手が震える。ハアッと深い息を吐いて目を瞑った。 ――アアモ、ヤッべ、すっげェヌきてェ…… 欲望に流されるままにヌいたら兄貴にますます近づいてしまいそうで、どうにか自制して押さえつける。俺は性欲を発散するように自転車を必死で漕いで全速力で家に帰った。いったいどこで遊んでいるのか、聖也はまだ帰宅していなかった。俺は制服を着替えることもせずに二階の部屋に駆け込み、「アアーッ、クソッ、クソがッ!!」と叫んで布団の枕を殴りつけた。狩野を殴りつけた時の映像と感触、そして病的な高揚感に襲われ、だがそんな兄貴を思わせる暴力的な要素が自分の中にあるのが許せず、俺はしばらく枕を殴り続けていた。ああ、これが狩野だったらメチャクチャ興奮するのになァ、という考えが脳裏を掠め、その瞬間、ドクンッ、と腰が動き、チンポに触ってもいないのに射精していた。ボクサーパンツとスラックスの内側に生暖かい精液が流れる。 ――あれ? 俺、今、なんて思った……? 《は? すっ呆けんのか? これが狩野だったらメチャクチャ興奮するなって思ったんだよ》 頭の中にもう一人の自分の声が鳴り響く。 これは何だろうかと思いつつも、「いや、いや、何、言ってんだよ……」とか細い声で反論する。頭がフリーズしたように固まってしまい、ただ扱いてもいないのにイッてしまった自分に呆然としていた。射精の快感は収まることがなく、俺は布団の端を握りながら「ふゥーッ、ふゥーッ、」と息を荒げていた。 《今まで散々いじめられて疲れたよな。これからは自分を解放していけばいい。本来の姿に戻っていいんだ》 本来の姿、という言葉を聞いて、意味も分からないままにゾクッと興奮している自分がいた。 俺の、本来の、姿……? 《本当は、兄貴みたいになりてェんだろ? 何もかも柵から脱け出して、自分の凄さに酔いたいんだろ?》 「そんな訳、ねえだろ。兄貴みたいになるくらいだったら、死んだ方がマシだ。あいつのせいでどれだけ苦しんで来たと思ってるんだ!!」 《ハハ、お前が闘っている相手は何だ? 今までモラルを守って、自分の正義を貫いて、得したことが一度もあったか? いつも得しているのは、モラルや正義を無視して、自分の欲望のままに相手を操ろうとする玉川や狩野のような連中だろう? そう、お前がやってきたことは全て無駄だったんだよ》 「ふざけるな! あいつらと同じ道を辿るなんて絶対に嫌だ!」 《そう言いながら、お前はどうして狩野を殴った時のことを思い出してチンポを握ってんだよ?》 俺はその言葉に胸を抉られて絶句した。 ちょうどその時、俺はスラックスの上からチンポを握って擦っていたからだった。 「……仕方ねェだろ、気持ち良すぎて、止められねェだ……」 《ハハハッ! 気持ちが良い? それって俺の言うことを認めたようなもんだろ? そうだよ、気持ちが良いんだ。お前はこれまで気持ち良いことを我慢してきただろ? これからは、自分の気持ち良い道に進めばいいんだ。それのどこが悪いことなんだ?》 「いや、だってそれは、社会的に駄目、なことだって……」 そう答えながら、それが俺にとっての本当の理由なのだろうか? という疑いが芽生える。モラルを守って、正義を貫いて、そうやって生きていけば、俺を目の敵にしている母親から認められる日が来るんじゃないか、そんな漠然とした淡い期待が自分の中にあったことに気がついた。 《社会的に良しとされることをして来て、お前はこれまで救われたことがあったか?》 「……分からねえ、分からねえよッ、クソッ、」 これまでの記憶が一挙に甦り、心の奥底からどす黒い怒りが込み上げる。 俺は今まで何と闘ってきたんだろう。 俺は今まで何を我慢してきたんだろう。 母親なんて大嫌いなはずなのに、その母親に愛されたいという執着が自分の中にあることを知って驚く。その驚きはたちまち激しい怒りに変わり、「ふざけやがって……」という震えた声が口から洩れた。玉川にしろ、その取り巻きの狩野たちにしろ、弟の聖也にしろ、俺をひたすら馬鹿にして見下してくるクズ野郎じゃないか? 俺は、どうして、こんなクズどものために我慢しなきゃならないんだ? 心の奥底に眠っていた怒りは留まることを知らず、クソッ、クソがッ、と叫びながら、ますますそれは加速していく。 今まで押し殺されてきた感情をガソリンとし、自分の中にむくむくと爆発的なエネルギーが湧き上がる。 「ふざけんな! ふざけんな! ふざけんじゃねえ!!」 今まで俺は自分の意思で動いてきたつもりだったが、その自分の意思は、今まで周囲から受けた影響によって大きく歪まされていたのかもしれない。そんなゾッとする考えが脳裏を過ぎり、復讐、という言葉が浮かび上がる。 もしかしたら、魔人と化した兄貴も、俺と同じような苦しみを負っていたのかもしれない。そう思うと、あれほど憎かった兄が好ましい存在に見えてくるのが不思議だった。 《それがお前の答えなんだな?》 頭の中でもうひとりの自分の声がくつくつと低い笑い声を上げ、俺は、ああ、と答える。 「もう、我慢はヤメだ。俺をッ、いじめた奴らをッ、見返してやりてェッ!! 俺の方が圧倒的に強ェんだッて、あいつらの身体にッ、メチャクチャに教え込んでやるッ!!」」 俺は布団から立ち上がって叫び声を上げた。カチャカチャとスラックスのベルトの留め具を外し、大量の精液でグチャグチャに濡れたボクサーパンツを下ろすと、バチンッ、と硬く勃起したチンポが反り返って下腹を弾いた。勃起したチンポは根元の部分が根元の部分がぼこんと膨らむ。直後、自分の中でマグマのように渦を巻く激しい怒りを発散させるように、パンパンに膨らんだ亀頭と竿を震わせ、今までにない量の精液をぶち撒けた。 「あァァ――……」 かつて経験したことのないエネルギーの放出に、足元がぐらりとして眩暈に襲われる。イッたことで性欲が収まるかと思われたが、ズクンッ! ズクンッ! と下腹部の熱源からエネルギーの満ちていく感覚とともに、すぐに睾丸に精子が補填されてパンパンになるのが分かり、足先から腰の辺りに掛けてゾクゾクとして性欲がふたたび湧き上がる。 「ァッ、アアッ、スゥッッッッゲェッ! 何だ、これ、」 ドクンッ! ドクンッ! ドクンッ! 撃ち抜くような激しさで心臓は脈を打ち、俺は胸の鋭い痛みに歯を食い縛る。何かぽたぽたと音が聞こえるなと思ったら、身体中から噴き出した汗の粒が畳に滴る音だった。ヒューッ、ヒューッ、と歯と歯の隙間から息が洩れ、大きく上下する肩の動きに合わせ、骨と筋肉がミシミシと軋みを上げる。激しい快感と同時に想像を絶する痛みに貫かれ―― 「うッ、ァッ、ァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア――ッッッ!!!!」 俺は喉を絞り尽くすような悲鳴を上げた。ゴキッ、ゴキッ、ビキッ、ゴキンッ、と不穏な軋みを上げ、全身の骨格は拡大・伸長されていく。頭蓋が割れるような激しい痛み、背骨はガチガチと震えるように波打ち、肋骨や肩甲骨は強引に抉じ開けられるように広がり、腕や脚の関節やギシギシと蠢き、よりダイナミックかつ強靭な骨へと造り変えられてゆく。 「もっと、俺はッ、格好良くなりてェ!! 本来の姿にッ……兄貴みてェにッ……いや、兄貴なんかより、もっとッ、もっとッ、スッゲェ雄に、なりてェェンダアアアアアアアアアァァァァッッ!!!」 胸と肩と腕と背中の筋肉がミシミシッ、ミシッと盛り上がり、カッターシャツのボタンがバチッ、バチッと弾け飛ぶ。ブレザーの肩と腕と背中の裁縫はほつれを見せ、カッターシャツと肌着のTシャツもパツパツに押し上げられた後、胸と背中から生地がビリビリと裂けて畳に散った。身に纏っていた制服と肌着から解放された瞬間、まるで長年の呪縛から解き放たれたような強烈な快感が迸り、俺は布団にしがみつくようにしゃがんでがくがくと膝を震わせながら夥しい精液を噴き上げた。兄、いや、魔人の姿が何度も瞼の裏でちかちかと点滅し、睾丸を締め付けられるような欲情を掻き立てられる。気がつけば、俺は飛び散った自分の精液を指を取って舐めていた――そう、自らの精液を飲めば、ますます兄の姿に近づけると言わんばかりに……。精液を舐め取ると舌には中毒性のある甘みが広がり、それは脳髄の蕩けるような独特な高揚感を伴った。高揚感はビリビリと全身を駆け巡り、俺は「ハアッ、ハアッ、モット、モットだ……」とぶつぶつ呟き、腹の底から爆発的に湧き上がるエネルギーを我が物とせんばかりに、ふたたび立ち上がって胸の前で腕を広げてグッと力を込めて咆哮した。 「モットッ! モットモットッ! イキテェンダアアアアアアアアアアアアアアァァァァ――ッッ!!!」ドシュ!!ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥ――!!!! その咆哮に応えるように、胸筋はグッグッと更なる厚みを増し、肩には山のような筋肉が上乗せされ、腕はひと回りもふた回りもぶッ太くなり、腹筋には六つの割れ目がくっきりと浮き出し、背中は大きな広がりを見せた後に鬼の顔が現れ、太腿は幾重もの筋肉のラインが浮かんでパンパンに膨らみ、脹脛は角材が入ったような盛り上がりを見せ、尻はきゅっと引き締まって左右にわずかな凹みが現れた。手で扱いていないのにも関わらず、チンポからは常人離れした勢いで精液が噴き上がる。パンパンに膨らんだ竿には幾重にも太い血管が絡みつき、亀頭は色の濃い精液に濡れてらてらと蛍光灯の明かりを反射し、勢いよく射精する度、チンポはギチギチと小刻みに震えながら、臍を越える長さと太さを湛えた逞しいイチモツへと成長してゆく。睾丸がぐみぐみと蠢く感覚とともに、陰嚢もまたずっしりと重量感を増してチンポに見合う大きさへと垂れ下がる。 その時、どたどたと階段を駆け上がる足音が近づき、バンッ、と勢いよくドアが開かれた。 「おいッ! クズ汰ッ! さっきから五月蠅ェんだよッ!!」 弟の聖也だった。 自らの新しい姿に夢中で、弟が帰って来ていたことに全く気がつかなかった。学ラン姿の聖也は俺の姿を見るなり目を丸くして後退り、「え? え?」と困惑した表情を浮かべた。部屋中に飛び散った夥しい精液と、以前の面影のない圧倒的なガタイを手に入れた俺を交互に見て、「え? 何? 何? え? クズ汰、なのか……? 嘘だろ、え? 意味分かんねェ……」と呟いた。俺を見上げた目には、明らかな怯えの色が滲んでいた。弟とはあまり背丈に差はなかったが、今では俺の方が遥かに凌ぎ、何でこんな相手に馬鹿にされていたんだろうと不思議になる。筋肉の鎧を纏い、背丈も飛躍的に伸び、それまでの世界とは、何かもが違って感じられた。腕を動かすと胸筋や背中の筋肉ともぞもぞと触れる。まるで自分が新たな存在として生まれ変わったような開放感を、深く息を吸い込みながら味わった。 「なあ、お前、兄貴のこと、大好きだっただろ?」 俺は弟に語り掛けた。 弟は、何を言っているんだ? と言わんばかりのぽかんとした表情を浮かべている。 「なあ、スッゲェだろ? これが俺なんだぜ? ヤベェだろ? これでお前も、俺のこと、兄貴って認めてくれるか? ずっと強い兄貴が欲しかったんだろ?」 そして俺は口の端が裂けそうな笑みを浮かべながら、弟の方へ近づいた。 ****作者註 ここから追加分**** ビクッ、と聖也は肩を震わせて逃げようとした。 「おいおい、慌てんなよ」俺は聖也の腕を引っ張り、強引に学ランと下着を脱がせて、そのまま腋の下に手を回して身体を持ち上げた。「うッ、わあッ、あッ、」聖也は間の抜けた悲鳴を上げた。駅弁と似た態勢で、俺は立ったまま聖也のケツにギチギチに勃起したチンポを押し当てる。嫌がる聖也の口の中に自分の舌を捻じ込み、くちゅくちゅと唾液を鳴らしながら無理やり濃厚なキスをした。 「――ップハッ、ハァッ、ゴホゴホッ、ゴホッ、」 あまりに長いあいだ舌を絡ませていたものだから、唇を離した途端に聖也は苦しげな顔で激しく咳き込んだ。だが俺は聖也の苦しげな顔を見てチンポがヒクヒクと反応するのを感じ、ケツの穴の周りにぐりぐりと先走りに濡れた亀頭を押し当てた。締まりの良いアナルをチンポの先でぐっと圧迫し始めると、「はッ?! えッ、ありえッ、ねェッ、」と聖也は泣き出しそうな顔で慌て出した。「おいッ、クズ汰ッ、ふざけんじゃねえッ、お前マジで何やって――」この期に及んでも尚、弟は俺のことをクズ汰と呼ぶらしい。聖也は身を捩って俺の手から逃れようとするが、この圧倒的な体格差に敵うわけがない。 取り乱し憔悴しきった聖也の顔を見て、俺はふっと鼻で笑い、アナルにチンポの先を押し当てたまま奴の腰を両手で掴んで俺の方へ引き寄せた。人間として規格外の長さと太さを得た俺のイチモツは聖也のまだ指を入れたことすらないだろう若いアナルを強引に抉じ開け、メリッ、ズプッ、ズプズプズプッ、と一気に根元にまで挿入された。聖也の内部の肉壁によってぎゅうぎゅうとチンポが扱かれる刺激に、俺は足先からゾクゾクと快感が突き上げるのを覚えた。 「イギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」 聖也は勢いよく挿入された衝撃から絶叫し、じたばたと手足を動かして逃れようとする。俺は、「うっせェんだよ」と低い声で言って弟の頬を拳で打った。ゴキッ、と骨に響く音が鳴り、弟は肩をぴくぴくと震わせて白目を剥いた。あまり力を込めたつもりはなかったが、どうやら弟にとってはかなりの衝撃だったらしい。俺は弟を抱き上げたままチンポを奥へ奥へと限界まで押し込んでいく。すると弟の下腹部はボコンッと俺のチンポに圧されて僅かに盛り上がり、ブチブチと肛門の切れる音とともに生温かな血のようなものでチンポが熱く濡れるのを感じた。 「あーッ、すっげッ、お前ん中、すっげェ気持ちイイよ」と呟きながら、俺はガクガクと腰を震わせて盛大な射精を繰り返した。ビュルッ、ビュルルルルルルルルルルルルッ、ビュルルルルルルルルルルルルルッ。チンポと肛門の隙間から聖也の直腸に入り切らなかった精液がどろどろと流れ、血と混ざって赤味を帯びた粘り気の強い液体が内腿を伝った。 「ァ、兄ちゃん、ごめ、ん……ごめん、兄ちゃん、ごめん……」 今にも意識の飛びそうな青白い顔で聖也はぶつぶつと呟いた。弟が死にそうな声で謝罪を繰り返すのを聞いて、自分の胸にどす黒い感情が広がっていくのを感じた。今の俺にはどす黒い感情は最高のご馳走だった。ぎゅうっと金玉を締め付けられるような欲情を覚え、俺は聖也を布団に下ろして馬乗りになった。そして、ギシッ、ギシッ、と聖也の身体を押し潰す勢いで力と体重を掛けて腰を振り、何度も聖也の顔にキスをしては、 「なあッ、分かるだろ? 兄ちゃんは、お前のこと、こんなに愛してんだよ……ッ! 愛してるッ! 聖也ッ! ァアッ! 愛してるッ! 愛してるッ! 愛してるッ! 愛してるッ!」と叫び続けた。誰かを愛するとはこういうことだったのか? と俺はぼんやり思いながらも、ただ本能に従って心に浮かんだことを叫び続けた。「フゥーッ! フゥーッ! ァアアアアアアアーッ!! どうしよッ、聖也ッ! 俺ッ、ァアアアッ!! ヤッベッ、もうッ! 止まらッ、ねェーッ!! 愛してるッ! 聖也ッ! お前もッ、俺とひとつにッ、なりてェーよなッ!!」 ドクンッ! ドクンッ! と自分のチンポが聖也の中で更に大きくなってメリメリと肉壁を押し上げる音が聞こえ、だが大きくなっていくのはチンポだけではなかった。ビキッ、ビキッ、ゴキッ、ミシミシッ、と音を立てながら更に身長は伸び、更に筋肉は盛り上がっていく。これ以上デカくなったら人間でさえなくなっちまう、という恐怖が一瞬だけ脳裏を過ぎったが、勝手に自分の肉体がどんどん強化・改造されていく様は背徳的な快感でもあった。ぶわッと全身から汗が噴き出す。頭の天辺から足の爪先まで電気が走っているかのようにビリビリした痛みが走り、目の奥ではちかちかと極彩色の光が点滅し、自分に何が起こっているのかも把握しきれない。だが心臓の鼓動とともに絶えず突き抜ける強烈な快感は、それらの感覚を全て上書きしてくれた。 俺の胸には蜘蛛の巣を思わせる幾何学模様がはっきりと浮かび上がっており、その中央にうっすらと裂け、そこから煌々と深紅の光を放つガラス玉が顔を出した。蟀谷には刺されるような痛みが走り、額の髪の生え際の両端に生えていた僅かな突起が熱を帯び始め、それは皮膚を引っ張られるような感覚とともに悪魔を思わせる禍々しく逞しい角へと成長した。ビクビクビク、と腰が震え、尾てい骨の辺りに毛虫の蠢いているような不快感を覚えた直後、そこからぐっぐっと蛇を思わせる鱗の質感をした太い尻尾が生え出した。 ズクンッ!! と俺のチンポは聖也の内臓を抉るように大きく震え、 ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ――ッッ!!!! 聖也の下腹部はさっきの比ではなく、子供でも孕んだかのようにパンパンに膨らんでいく。俺が射精する度に、聖也のアナルからは、ゴポッ、ゴポッ、とマンホールから雨水が押し上げるような音が上がる。俺は腰を動かす度に自分のデカくなったチンポでゴリゴリと聖也の内側を抉っているような感覚がし、どうやら大きさだけでなく形状まで変化し、カリの部分に鉤のようなものがびっしりと生えているようなのだった。「ゥッ、ウッ、ゥァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ――ッ!!!!」俺は雄叫びを上げながら欲望のままに腰を振り続け、聖也は白目を剥いたまま身体を痙攣させた。射精する度に俺の全身の皮膚は紫がかった濃灰色に染まっていき、手足の爪は鋭く肉厚なものに変わり、犬歯もまた野獣を思わせる凶悪さを手に入れた。その頃には進化に伴う激痛もまた強烈な快感に感じられ、俺は唇の両端が裂けそうな笑みを浮かべながら凶器と化した全身で弟を容赦なく犯し続けた。どれくらい犯し続けていたのだろう、気がつけば俺は弟の首に喰いついていた。 鋭く伸びた犬歯で聖也の皮膚を突き破る、その瞬間全身の毛穴がぶわっと開くような心地良さを覚えた。俺は噴き上げる鮮血を浴びながらも笑いを止めることができず、今はもう息をしていない死体に移り変わった弟へと一方的に話し掛けた。 「アハッ、ァアアーッ、スッゲェッ、スッゲェよ、なァッ、聖也……ッ! ほら、スッゲェだろ、お前のおかげで、俺はッ、アッ、アアッ、たまんねェーッ!!」 肉をひと口ずつ喰らうごとにドクンッ! ドクンッ! と胸が高鳴り、それは長年自分の中で押さえつけてきた何かが解放されていくような快感だった。俺は聖也の膝の関節を押さえつけ、ゴキンッ、と逆方向に折り曲げるようにして引きちぎり、てらてらと輝く肉の剥き出しになった脛に口をつけて血を啜った。あれ? 俺、人間をこんなに簡単に解体できるって、どんな怪力になってんだよ……? という不思議な感覚に陥ったが、そんなことは食人の快感に比べたら些細なものだった。俺は夢中になって胸の肉、腹の肉、太腿、脹脛、余すところなく肉を喰らって血を啜り、そのことによって全身に満ち溢れる新たな力にクラクラした。 立ち上がると、天井に頭が触れた。 「ああもう、こんなにデカくなっちまったら、人間に戻れねェなァ……」 俺はそう呟いてクツクツ笑った。 今まで経験したことのない視点の高さに、全てが新鮮に感じられた。化け物級に背が高くなっただけでなく、化け物級にガタイがデカくなっていたため、体重も相当なものになっていた。ボロ雑巾のようになった弟の死体を放置して階段を下りると、踏み板は一段ごとにギギギ、ギギギ、と今まで聞いたことのない悲鳴を上げた。シャワーで全身にこびりついた血や細かな肉片を洗い流そうと、俺は鼻歌を歌いながら一階の風呂場に入った。 (続く)
Comments
それは本当に嬉しい!!今回はいつもとは少し違う書き方をしたので、そう言っていただけると励みになります! いつも応援ありがとうございます😆
サトー
2019-11-28 00:54:26 +0000 UTCやっぱりサトーさんの悪堕ち、変身シーンは最高です!手も触れずにイク位興奮しました! とりあえず、一回すっきりしたんで、もう一回読んでイこうと思います♪
十兵衛
2019-11-27 14:41:38 +0000 UTC