くすぐり催眠学校、第十四話 合宿二日目の朝を迎えた。真唯は5番の部屋で目を覚ました。くすぐられ続け、気を失ってそのまま疲れで寝てしまっていたのだ。そのまま放置されていたため、機械のアームに両腕をつかまれ、バンザイのまま寝てしまったのだ。 真唯「……う…ん、…そっか……あたし…」 早乙女「あ、起きた?」 真唯「んぁ…?…あっ先生…」 早乙女「理事長から、真唯さんは今日もこの部屋でくすぐり地獄だって。」 真唯「…寝起き早々嫌なこと言うなぁ……」 早乙女「今日は私が真唯さんを見てるように頼まれたから。それと、昨日は結局20時間経つ前にあまりのくすぐったさで気を失っちゃったみたい。」 真唯「そりゃあ…20時間もくすぐられたら…」 早乙女「今日も20時間だって!」 真唯「…もう嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 理絵「じゃあ、今日の部屋分けを発表するわ。」 薫「あの~真唯がまだいませんけど…」 理絵「真唯ちゃんはもう別の部屋でやってるからいいのよ。」 沙紀「そういえば、昨日もずっと見ませんでしたわね。」 香里奈「どうせくすぐられてるんだろうけど、笑い声とかも聞かないな。」 智恵「どの部屋も防音だからね、廊下にいても聞こえないし、部屋の扉が二重になってるところもあるから、聞こえないのも無理ないよ。」 美雪「なるほど…でも、ここって防音にする必要あるんですか?」 智恵「そうよね…、森の中だし、迷惑かかるような人がいるわけでもないし。」 理絵「智恵ちゃんは別だけど、他の皆は自分が入った部屋しか知らないでしょ?初めて違う部屋に入って、部屋の意味や意図を肌で感じれるように、他の部屋の人の声を遮断しているのよ。どんな部屋か知ってる上で体験するよりも、初体験の方が効果があるし。」 紀子「結構本格的に考えられてるんですね~」 理絵「まあね。さ、本題に戻るわよ。聡美ちゃんは1番の部屋に。」 聡美「わかりました。」 薫「あれ?聡美先輩だけ?私は…」 理絵「薫ちゃんは昨日と同じ2番の部屋ね!」 薫「うえ…あの部屋もうヤダなぁ…」 理絵「あと、智恵ちゃんと玲ちゃんもね。」 智恵「2番か…」 玲「わかりました…(くすぐられ好きの薫が嫌がるくすぐりって何!?)」 理絵「あとは皆4番ね~!」 美雪「はやっ!」 紀子「私は楽しかったからよかった~」 理絵「今日は明利を巡回役にしてるから、私が皆の相手をするわよ?」 美雪「これは燃えてきた!!」 沙紀「どんな部屋なんですかね…」 香里奈「とりあえず行こっか…」 薫達はそれぞれの部屋に入った。 それぞれ部屋に別れたあと、理絵は部屋に備え付けてあるスピーカーで話し始めた。紀子と美雪はその間、香里奈と沙紀にこの4番の部屋を説明していた。 理絵「聡美ちゃん、その部屋のタイマーは今どうなってる?」 聡美「はい、え~と、30分です。」 理絵「じゃあ、そのままスイッチ押して初めていいわよ~」 聡美「わかりました。」 理絵「さて、2番の部屋は仕切れる智恵ちゃんもいるし、体験してる薫ちゃんもいるから平気だし、真唯ちゃんとこも明利がいるから大丈夫か。じゃあ、早速始めましょうか。」 香里奈「くすぐる側のトレーニングか~!!これは楽しみね!!」 沙紀「わたくしもくすぐる側のトレーニングはちゃんとやりたかったですわ。」 理絵「あなた達二人は初めてで私相手じゃ大変ね。昨日はどうだった?」 美雪「なんとか弱点を探し当てて、少しですが笑わすことができたって感じですね。」 紀子「そういえば~理絵さんって、くすぐり弱いんですか~?」 理絵「じゃあ、試しに今くすぐってみる?」 美雪「是非!!」 理絵はその場でバンザイした。 美雪「では、早速…」 美雪は理絵の脇腹をくすぐり出した。 美雪「こちょこちょ~!…って、無反応!?」 理絵「こんなもんかしら?(流石は美雪ちゃんね、真剣にやらないと、我慢できないかも…!)」 香里奈「くすぐり効かない人って、ここの機械でどうなるんですか?」 理絵「ランダムに拘束された人に弱点が与えられるし、元々の感度に関係なく身体が敏感になるはずよ?それに、機械で感度を調節することもできるわ。それと、私これでもくすぐりすごい苦手なの。」 沙紀「全然くすぐったそうには見えませんでしたわ…」 理絵「感度で言ったら、智恵ちゃんと同じぐらいかそれ以上ね。」 紀子「くすぐったくても笑わずに耐えられるんですか~?美雪ちゃんと同じだね~」 美雪「私だって、実際耐えられるのは軽いくすぐりとか、弱点じゃないところをくすぐられた時ぐらいですね…まあ本気で耐えようと思えばそれなりに我慢できると思いますけど、体力使うし、そもそもくすぐられて笑うの割と好きなんであまり耐えようと思わないんですけどね。」 理絵「良いこと聞いたわ。美雪さん、拘束されてみて?」 美雪「私がですか!?」 理絵「本気で我慢してみて?私一人で美雪ちゃんのランダムに設定された弱点を探して笑わせてみたいわ!それに、香里奈ちゃんと沙紀ちゃんに探し方をある程度教えておかないと私を笑わすなんて不可能だし?」 美雪「い、良いでしょう…!絶対に耐えて見せます!」 美雪は、理絵のくすぐりの上手さに不安もあったが、プライドが強がらせた。 その頃… 聡美「よし、じゃあ早速始めよう。」 聡美はスイッチを押した。すると、天井や壁からマジックハンドが現れ、聡美の手足首を掴み、瞬く間に拘束されてしまった。 聡美「また…バンザイ…?(昨日はじらされたけど、今日は本格的に腋の下をくすぐられるんだろうか…)」 さらに、聡美の両足首を掴んでいたマジックハンドは両足を持ち上げるように動きだし、聡美は空中で、М字開脚した状態になった。 聡美「足の裏もか…!」 そう思った途端、他のマジックハンドは聡美の腋の下と足の裏をくすぐり出した。 聡美「待っ…あっはははははははははははははははははくすぐったいくすぐった~い!!きゃはははははははははは我慢、できないぃぃ~!!何でぇぇぇぇ!?あっははははははははははははははははははははははは!!」 くすぐりがあまり効かない聡美は、予想だにしないくすぐったさに困惑していた。 2番の部屋では… 智恵「さっき理絵さんが言ってたように、知らない方が効果あるから、玲には説明しないで始めるよ。」 玲「わかったわ。」 薫「この部屋の意味は昨日で何となくわかりましたけど、何で私は二日連続なんですかね?聡美先輩は1番だし…」 智恵「その内わかるよ。実際うちは部屋の意味を知ってるから、理絵さんがどういう考えで部屋分けしてるかも納得いくしね。」 玲「いいから始めましょうよ…、あんまりじらされるの好きじゃないんだから…」 智恵「ふふふ…そう?じゃあ、始めようか?(じらされるの好きじゃないって…この部屋まさにじらすトコだし!)」 薫(玲先輩…ドンマイです……!) 智恵はスイッチを押した。天井、壁から触手が出てきて三人の手首、足首に絡みつきバンザイした状態で拘束する。 玲「ちょっ、腋、そんな晒さないで…!」 智恵「さて…うちはどこくすぐられるんだろ。」 薫「そっか、智恵先輩弱点だらけだから…!」 その後、三本の触手が出てきて、一本一本がそれぞれをねらって行った。 玲「腋やだ!腋はくすぐらないでぇ!来ないでぇぇぇ!!」 智恵「ん…腋の下の方に…ってことは、あそこね…!?」 薫「あれ…右足だけ持ち上げられて…」 触手の迫ってくる場所で三人はなんとなくくすぐられる場所を予測していた。玲と智恵は二の腕を、薫は足の裏を撫でるようにさわさわとくすぐられる。 玲「くひ!?なっ何で…くっふふふふふ二の腕…?くっくっくっくっくっく…!」 智恵「んあっふはは…!やっぱ…くぅ~っふふふ…!!ここかぁ…!!」 薫「いっひひ…!くすぐったぁ…あっはは…くくくくく…!」 玲はこの部屋がじらしながらくすぐる部屋と知らず、思わぬ攻撃に理解できていなかった。 そして、4番の部屋では美雪が拘束台に磔にされていた。両腕は高く上げられバンザイしている。腰に巻かれた金属製のベルトにより、体を動かすこともできない。そして、両足も前に伸ばした状態で固定され、L字のような格好で拘束されていた。 理絵「とりあえず、感度はこのままでいいわね。あと、昨日はくすぐる側の人数で弱点の数が変わるって言ったけど、それは機械の設定がオートだからなの。弱点の数を設定することもできるわ。今回は私がやるから弱点は1個にしてあげる!すぐに見つかっちゃっても面白くないし。」 そう言って、理絵は機械を操作し始めた。 美雪「…これで、今私の弱点はランダムに設定された1個だけになってるんですか?」 理絵「ええ。試しに腋の下くすぐってあげるわ?まあランダムだから、腋の下に設定されてるかも知れないけど。」 理絵は美雪の右腋の下を人差し指で軽くくすぐった。 美雪「……ホントだ。全然くすぐったくない…、何か、変な感じね…」 理絵「よし、じゃあ…香里奈ちゃん、沙紀ちゃん、弱点の探し方教えてあげる。」 香里奈、沙紀「はい!」 理絵「まず見なきゃいけないのは身体のくすぐってる部分ね。顔だけなら我慢しようと思えばできるけど、身体は反応してしまうものだから。」 香里奈「なるほど…」 沙紀「確かにそうですわね…」 理絵「じゃあ、順番に探すわよ?」 理絵は、昨日早乙女相手にやったのと同じように指を一本だけ使い、美雪の身体を撫でるように弱点を探していく。 理絵「右のあばら…脇腹…腰を通って…」 美雪「…………(すっごい怖いなこれ…どこがくすぐったいかわからないんじゃ気が抜けないし、どこを触られても緊張する…!)」 理絵「脚も…膝も、脛も…足の裏も…ん~ないわね~」 香里奈「全く反応がないまま半分か…」 美雪(やばい…!もうすぐどこかわからないくすぐったい場所をくすぐられる…そう考えただけで我慢できる気がしなくなってくる…!!) 右半身が終わり、残り半分というところで理絵がある部分に触れる。 美雪「…………!?(へそ!?急にくすぐったくなった!!…大丈夫かな…?今、上手くごまかせたかな?)」 理絵「初めてにしてはまあまあね!」 紀子「私もわかったよ~」 沙紀「紀子先輩…!?もしかして…」 紀子「うん、あそこだね~」 理絵「おへそが弱点みたいね?」 美雪「正解です…」 香里奈「身体に反応があったようには思えませんでしたけど…」 理絵「触ってないのにわかった紀子ちゃんは昨日で完全に見極められるようになったみたいね?」 紀子「はい、身体が一瞬ビクッてなりましたから~」 理絵「さ~て、弱点を当てられた罰かな~!」 理絵は手をワキワキさせながら美雪に迫る。 美雪「ちょっ!聞いてませんって…!」 理絵「耐えられるもんなら、耐えてみなさい!」 理絵は美雪のへそに両手の指を集中させこちょこちょとくすぐりだした。 美雪「んにゃあああはははははははははははははははははははははははははははは待って待ってぇ!あはははははははははははははははははははははくすぐったいやぁぁぁぁああっははははははははははははははははははははははははははもうダメぇぇ!きゃははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 理絵「我慢してもいいのよ?」 美雪「あ~っはははははははははははははははは無理です~!!きゃっはははははははははははははははははははははははははやめてぇぇぇぇ!!」 理絵はくすぐりを中断した。 美雪「はあ…、はあ…、はあ…」 紀子「すご~い!美雪ちゃんがこんなにくすぐったがるなんて~」 理絵「さて、じゃあ実際にやってみましょうか。弱点をもう一度変えて…じゃあ紀子ちゃん、香里奈ちゃんと沙紀ちゃんに指導してあげて?美雪ちゃん、ちょっとお願いね?」 美雪「私がやるんですか!?」 理絵「私はちょっと巡回してくるから~!」 理絵は4番の部屋を出た。すると、目の前に早乙女が立っていた。 理絵「真唯ちゃんはどう?」 早乙女「まず間違いないかと。」 理絵「やっぱり!じゃあ真唯ちゃんには私が直接伝えるから、今まで通りに。」 早乙女「わかったわ。あと、他の部屋も予定通りに進んでます。」 理絵「了解。…別にこんな時ぐらいいつも通りでいいんじゃない?」 早乙女「まあ…理絵が良いっていうなら…一応あなたも理事長って立場で行動しなさいよ!?」 理絵「わかってるわよ。じゃあ私これから4番にこもるから、巡回もよろしくね。」 早乙女「ええ。何かトラブルが起きたり予定外なことが起きたら…?」 理絵「トラブルだったらその場で止めていいわ。予定外の変化なんかはとりあえずいいわ。今日のトレーニングが終わった後にでも教えてくれれば。」 早乙女「わかったわ。」 理絵は早乙女との会話を終え、4番の部屋に戻った。 美雪「くひっ…!?」 香里奈「よし!やっぱりここだった!」 沙紀「思ったより簡単ですわね!」 紀子「コツを掴んじゃえばね~」 理絵「順調みたいね。」 美雪「沙紀はともかく、香里奈は元々くすぐり上手いですから。」 理絵「じゃあ、そろそろ本番ね。美雪ちゃん、お疲れ様。」 理絵は美雪の拘束を解いた。 美雪「あ~、くすぐったかった…」 理絵「じゃあ、次は私ね。」 理絵は拘束台の前に立ちバンザイをした。自動拘束により、理絵は先ほどの美雪と同じ状態で拘束された。 理絵「4人だけど、今の皆のくすぐりがどれほどのものかチェックしたいから、弱点を4つに設定してくれる?」 香里奈「4つ…。1人1つか…!」 美雪「感度はどうします?」 理絵「とりあえずそのままで。どうしても見つけられない時にでも上げればいいから。」 紀子「じゃあ、始めますね~」 理絵「ええ。」 その頃、2番の部屋では…じらしくすぐりを受け、玲がこの部屋の意味を理解し始めていた。 玲「くっひひ…!ふあ…、くっふふふふふふふふふ…(じらされるのって…すごい辛い…!いっそのこと、腋の下をくすぐられたい~!!)」 薫「くっくっく…!もう…ひひ…、いやぁあ!!」 智恵「あっは…!、あっくくく…ホントに…くっくっく…辛いぃ…!」 玲「いっひひひ…!(やばい!腋の下が敏感になってくのがわかる…昨日ずっと腋の下くすぐられてたから余計に感じるのかな…って、もしかして…!)」 1番の部屋でも聡美がこのトレーニングを理解し始めていた。 聡美「あ~っはははははははははははははははははははははくすぐった~い!!(この部屋のくすぐり…、弱点をひたすらくすぐって感度を上げるのか。)」 そして、あることに気が付いた。 聡美「いやああっははははははははははははははははははははははは!!(もしかして、昨日の部屋でじらされたから余計にくすぐったく感じるんだ。もし、1番の部屋と2番の部屋のくすぐりを交互に受けてたら…どんどんくすぐったがりになる!)」 早乙女「聡美さん?どう?いつもよりくすぐったいでしょ?」 聡美「せんせ…あっははははははははははははははははははははくすぐったいです!きゃはははははははははははははははははははは助けてぇぇええ!!」 そのタイミングでちょうどタイマーが切れ、聡美はくすぐりから解放された。 聡美「はあ…、はあ…、やっと…、はあ、助かった…、はあ、はあ…」 早乙女「この部屋の仕掛け…気付いた?」 聡美「はい…、はあ、ここは…、どんどんくすぐられている箇所の…、感度が上がっていくんですね…?」 早乙女「その通り、ここはひたすら弱点の感度を上げるための部屋。仕組みまではわからないけど、催眠術のようなものでどんどんくすぐったくなると、身体がそのくすぐったさを覚えて、敏感になっていくみたいなのよ。」 聡美「そして、2番の部屋で弱点をくすぐられず、じらされることでも弱点が敏感になっていき、弱点をくすぐられる恐怖心でさらにくすぐったく感じてしまう。そこで、この部屋でさらに敏感にされていく。1番の部屋と2番の部屋はある意味セットで力を発揮するんですね。」 早乙女「もうそこまで理解したの!?流石ね!順番も実は大事なの。聡美さんみたいなくすぐりがあまり効かない人にはじらされた時の方が弱点をくすぐられた時の恐怖心が強くなりより敏感になっていくのよ。」 聡美「なるほど。なら薫が私と違って2番の部屋でまたくすぐられているのは敏感しすること以外の目的ですね?理由ももちろんわかっていますが。」 早乙女「すごいわね、薫さん自身でもそこまで気付いていないんじゃないかしら!?」 聡美「やっぱり、もっとくすぐられ好きにしようとしているんですね。私ですら、昨日は弱点をくすぐられたいと思ったぐらいですからね。くすぐられるのが好きな薫は余計にそれを感じているでしょう。」 早乙女「ええ、よりくすぐったがりになった上で、今以上にくすぐられ好きになってくれるのが1番の理想ね。とにかく一番重要なのはさらにくすぐられ好きになってもらうこと。薫さんはくすぐられてる最中はまだやめてほしいと真剣に思っていて、解放されるともっとされたいって感じるレベルなのよ。これ、薫さんには言っちゃだめよ?」 聡美「わかってますよ。さて、疲れもとれたのでトレーニングを再開します。」 早乙女「…積極的ね!自分から進んでくすぐられるなんて…あっもしかしてくすぐられ好きになった!?」 聡美「なってません。ただ、風紀委員として、どうせくすぐりが苦手になるならとことんくすぐったがりになりたいんですよ。くすぐられるのは怖いですけど。」 早乙女「そう、じゃあ頑張ってね!(聡美さんはくすぐられ好きになりそうね…!)」 4番の部屋で4人は理絵相手に苦戦していた。 美雪「…全然、見つからない…!?」 紀子「全く反応ないね~」 香里奈「しかも4つもあるはずなのに…」 沙紀「本当に弱点なんてあるんですの…!?」 理絵「じゃあ、ヒントをあげるわ。上半身に3つあるわ。下半身に1つね。それと、感度を少し上げていいわよ?」 香里奈「じゃあ感度上げますよ?(少しって言ってたけど、全然くすぐったがらないから最大まで上げよ。)」 香里奈は機械を操作して、感度を最大まで上げた。 紀子「よ~し、皆で上半身くすぐろ~!とりあえず下半身は無視ね~」 美雪「そうですね…、まずは弱点を攻められた時の反応を確かめないとですもんね。」 沙紀「全員で一箇所を攻めてみたらどうでしょう…?」 香里奈「そうね、時間はかかるけどその方がくすぐり効くだろうし。」 4人は最初に右腋の下を攻めた。 理絵「全然くすぐったくないわよ?(いきなり弱点になってるところ来たわね…!これはかなりくすぐったい!!っていうか、香里奈ちゃん感度最大まで上げたでしょ!?これじゃ私も耐えられない…!)」 香里奈「確かに全然くすぐったそうじゃない…」 紀子「油断しちゃだめだよ~理絵さんは我慢強いからね~」 美雪「そうよ!それに、もともとくすぐりがかなり苦手ならそうすぐに慣れないだろうし、長い時間くすぐってた方が見つけやすいわ!」 沙紀「ここが弱点だと思ってずっとくすぐっていれば笑うかもしれませんものね…!」 理絵「(ホントに、くすぐったいぃ!感度最大にしたって聞けばここが弱点だとばれるし…でも、なんとかしないと…!!)そういえば、今この機械のタイマーってどうなってる?」 美雪「タイマー?昨日はありませんでしたけど…?」 理絵「ええ、この機械、タイマーがついててその時間が過ぎると自動的に弱点が変わる機能があるんだけど。今そのタイマー起動してるのかしら?(これで1人でもくすぐりをやめればまだ我慢できる!あぁ~やばいぃ!くすぐったいくすぐったいくすぐった~い!!!)」 香里奈「タイマーがついてたらもうそんな長くできないか…、じゃあいっその事時間終わるまでここくすぐっててみるか!」 美雪「(香里奈…ナイスよ!)そうね、どうせならってことで!」 理絵「まあタイマーが起動してたらだけど。(作戦失敗!タイマーなんて起動させてないからこれじゃずっとここくすぐられる!マズイ、我慢できないぃぃ!!!)」 理絵が限界を感じた時、わずかだが右腋の下をかばおうとした行動をしてしまった。それを4人は見逃さなかった。 沙紀「ん!!」 美雪「今…少し身体が動いた…!?」 紀子「確かに~」 香里奈「私の作戦勝ちかな!?」 理絵「…っ作戦…?(この私が…はめられた…!?)」 沙紀「作戦とは何でしょう…?」 香里奈「急にタイマーの話なんてするからおかしいと思って、ずっとくすぐるって鎌をかけたのよ。そこが弱点でくすぐりから逃れるためにタイマーの話をしたのなら、くすぐり続けるなんて言われたら焦って身体が反応するんじゃないかと思ってね!」 美雪「やっぱり、あれは作戦だったのね!そんな気がしたから私も乗ったのよ!」 理絵「果たしてホントにここが弱点かしら…?(完全にばれてる!?やっばい…くすぐったすぎぃぃぃぃぃぃ!!!)」 紀子「2人ともすご~い!!あの身体の反応は間違いなくくすぐったさからだと思うんだ~!一気に行くよ~!!」 理絵「……わかったわ、負けを認めましょう…。…ここが弱点よ。…だから…っ早く止めて…?」 沙紀「笑わせるのもトレーニングですわ?笑って下さるまでくすぐり続けますわ!」 理絵「んふ…だから…!もう我慢できないん、だってばぁ!」 美雪「なるほど…人前でくすぐられて笑ったことないんですね…?だからそんなに嫌がってるんですよね!?」 理絵「そんな…こと…、んっふふ…!ないわよ…!?」 香里奈「素直に笑わないとずっとくすぐり続けますよ?」 紀子「笑っていいんですよ~?ほ~ら、こちょこちょ~」 理絵「んはぁ!?ちょっと…くふっふふふふ…こちょこちょとか…いっひひ、言わないでぇ!!」 4人の攻撃に、理絵も何とか耐えてはいたが、限界だった。 理絵「んっふふ…もう、くっふふふふふ、んあぁぁっははははははははははははははははは!!ダメぇぇぇぇくすぐった~い!!」 美雪「素直に笑わなかった罰です。このままくすぐり続けます!」 沙紀「名案ですわね!」 香里奈「嫌だったら他の弱点全部教えて下さい!」 紀子「理絵さ~ん?どうします~?」 理絵「あっはははははははははははははははははははははは絶対、あ~っははははははははは教えないぃぃぃ!!きゃははははははははははははははははは!!」 理絵は他の弱点を教えないまま1時間以上くすぐられ続けたが、4人の方の指が限界に達し、くすぐりから解放された。 理絵「はあ…、はあ…、はあ…、久しぶりに…はあ、こんなに…笑ったわ…」 香里奈「あれだけ強くくすぐらないと笑わないんじゃ…こっちの指が持たない…」 美雪「普通にくすぐるぐらいならまだ持つけど、あの激しいくすぐり方じゃ1時間が限界か…」 理絵「っていうか、香里奈ちゃん!あなた感度のレベル最大にしたでしょ!?あんなくすぐったさ私だって耐えられないわよ!!」 香里奈「…すいません…どうしても笑わせたくて…」 紀子「じゃあむしろ長いこと我慢されてたって言うべきか~」 沙紀「最初の設定とどれぐらい違うものなんでしょうか?」 理絵「ん~そうね…くすぐりがあまり効かない聡美ちゃんの弱点でもないところを軽~くくすぐるようなレベルが最初の設定だとしたら、最大は真唯ちゃんが腋の下を十人ぐらいで思いっきりくすぐるぐらいのレベルかしら?」 美雪「とんでもない差っていうことだけはわかります…」 紀子「この機械って…元々くすぐり効かない人でも弱点ができてくすぐり効くようになるんですよね~?」 理絵「ええ。そうだけど?」 紀子「そっか~、じゃあ私でもくすぐり効くのかな~?」 香里奈「そういえば紀子先輩くすぐり全く効かないんですよね?」 紀子「うん、前に一回早乙女先生にくすぐったくなるようにして欲しいって言ったら、私にも智恵みたいな軽い催眠ブロックがあるからあまり効果出ないって言われちゃってね~」 沙紀「くすぐったがりになりたいんですの!?」 理絵「じゃあ、体験してみる?この際だから言っちゃうけど、紀子ちゃんは明日から、くすぐり効くようにトレーニングしようと思ってたのよ。」 紀子「いいんですか~!!」 美雪「去年から紀子先輩くすぐったがりになりたいって私にも話してましたしね!」 紀子「楽しみ~!」 4人は理絵の拘束を外し、紀子が拘束された。 紀子「なんか…ドキドキする!」 理絵「どこをくすぐったがりにしたい?せっかくだから好きなところ選ばせてあげるわ!」 香里奈「場所の指定もできるんですか!?」 理絵「まあ、くすぐる側のトレーニングに使う部屋だからあまりその機能は使わないけどね。」 紀子「やっぱりくすぐりといったら腋の下ですよね~?」 美雪「あとは、足の裏とか、脇腹ですよね。」 理絵「じゃあ腋の下にしましょうか。」 理絵は機械を操作して、紀子の弱点を両腋の下に設定した。 紀子「これでくすぐり効くようになったんですか?」 理絵「初めてくすぐったいって感覚を受ける訳だし、一応感度レベルは一番低くしたわ。」 そう言って、理絵は紀子の両腋の下をくすぐった。 紀子「…くすぐったくな~い!!」 理絵「流石にレベルが低すぎた?」 美雪「でも、理絵さんのくすぐりですよ!?全く効かないなんてあるんですか!?」 理絵「確かに…あまり手加減したつもりはないんだけど…」 理絵は機械の感度レベルを中にした。 理絵「通常のレベルだから普通にくすぐったくなるはずよ。じゃあ、いくわね?」 理絵は再び紀子の両腋の下をくすぐった。 紀子「ん~全然感じませんけど…」 香里奈「紀子先輩って何者!?」 理絵「…もしかして、この機械…くすぐり効かない人には効果ないのかも…」 沙紀「試したことないんですの?」 理絵「実際自分の感度が変わるから効くものと思ってたわ…残念だけど、これじゃあまり最大でも効果ないかも知れないわね…何よりさっきの明利の話が本当ならこれも催眠術のようなものだからどちらにしろあまり効果ないかもしれないわ。」 紀子「そうなんですか~残念…でも、明日は大丈夫ですよね~!?」 理絵「ええ、くすぐったくなるようにすることに特化したシステムだからね。さ、そろそろトレーニングに戻りましょうか。だいたいさっきのは感度が最大な上、私がヒントを出してようやく1つよ?」 美雪「そうでしたね…よし!次こそ!!」 結局、この日、理絵の身体相手に弱点を探し出すことすらできずにトレーニングの時間は終わってしまった。皆は今2階の一番端にある7番の部屋にいる。この部屋は会議をしたり、食事や寝たなどする部屋で、他の部屋より広くなっている。 真唯「はあ…、マジ…死ぬぅ…」 薫「昨日今日何してたの?」 真唯「長時間くすぐり…昨日は途中で気絶しちゃったらしくてこっち来れなかったんだ~」 沙紀「あなた…それ言って平気だったんですの…?」 真唯「……やばいの…?」 薫「そういえば真唯は知らないのか!あんまり自分の修行内容とか言わない方がいいんだって!知らないで初体験したほうが効果があるって…」 真唯「じゃあ何で聞いたのさ!!」 薫「あっはは!ごめんごめん!」 沙紀「でも長時間くすぐりってここに来る前に智恵先輩が言ってた24時間くすぐり地獄のことですわよね?」 真唯「あ、多分そう!理絵さんが最大24時間できるみたいなこと言ってた!!」 薫「じゃあ言っても問題なさそうだね…そもそも長時間くすぐられるのを初体験しようが聞かされていようが一緒っぽいし…」 真唯「はあ~よかった…」 皆が食事をしながら盛り上がっていた所に、理絵と早乙女が入って来た。 理絵「皆、今日もお疲れ様!今日も順調にトレーニングできたようね。」 美雪「私たちのあれは順調なんですか…?」 理絵「私相手じゃあんなものよ?明日の部屋割もできてるけど、それはまた明日発表するわ。」 真唯「あたし明日も一緒の部屋……」 薫「…真唯にはそうとう辛いよね…」 理絵「そうそう、真唯ちゃんのことでちょっと話があるの。」 早乙女「え!?全員にあのこと話すの!?」 理絵「風紀委員同士、知っておいたほうが都合はいいわ。」 真唯「あたしが…何すか?」 理絵「実は、真唯ちゃんはすごいくすぐったがりの才能があるの。」 一同「…………?」 真唯「そりゃあ一応、あたしの腋の下は誰よりも敏感らしいですからね…?」 理絵「そうなんだけど、そういう意味じゃなくて。今日明利にも見てもらってはっきりしたわ。実は…真唯ちゃんはくすぐられる度に体が敏感になるらしいのよ。」 智恵「それ、ホントですか!?」 美雪「でも、前に腋の下以外のところはくすぐり効かなくなりましたよ?矛盾してるんじゃ…」 理絵「まあある意味先入観なんだけど、真唯ちゃんは腋の下がくすぐったいって先入観で弱点になって、腋の下をくすぐられてても全然慣れないって考えに行きついてしまったようで、結果それがくすぐられる度に敏感になってしまう原因になってしまったのよ。」 玲「つまり、その思い込み次第でどんどん敏感になる真唯はくすぐったがりの才能があると…」 理絵「まあ、今のとこそれが通用するのは腋の下だけだけど。美雪ちゃんには悪いけど、予定では真唯ちゃんは全身くすぐったがりになってもらうから前に美雪ちゃんが施した耐性も無駄になっちゃうわ。」 美雪「別にいいですよ?全身くすぐったがりになったほうがくすぐりがいがありますし!」 真唯「勝手に話を進めるな!」 薫「おめでとう真唯!」 真唯「めでたくねぇ!!」 理絵「まあ他のところを腋の下並みにくすぐったがりにするのは無理だろうけど…平均以上のくすぐったがりにはするつもりよ?」 香里奈「それは楽しみだ!」 紀子「しかもくすぐればさらに感度が上がる~!」 沙紀「一石二鳥ですわね!」 智恵「真唯…かわいそすぎる…」 聡美「…羨ましいな。」 真唯「羨ましいんすか!?」 聡美「いや…何でもない…」 香里奈「あんた…くすぐったがりになりたいの…?」 美雪「以外ね…」 聡美「いや…まあ、くすぐったがりの方が風紀委員としてはいいかと。」 薫「すごい!何かプロ意識って感じですね。」 そう言って薫は聡美の腋の下を軽くくすぐる。 聡美「んあっははははは!!ちょっと…何するのよ。」 美雪「聡美があんな簡単に笑うの初めて見たかも…」 理絵「トレーニング、相当いい調子ね。さあ、早く食事済ませて寝なさい。疲れを溜めるのもよくないわよ?」 一同「は~い!」 こうして、二日目の合宿を終えるのであった。
オッカ
2023-05-13 12:36:48 +0000 UTC分析法
2023-05-12 11:27:25 +0000 UTC