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くすぐり催眠学校 12

くすぐり催眠学校、第十二話    夏休みに入って、一年生の三人も風紀委員寮に引っ越し終わり、落ち着いた頃。 早乙女(放送)ピンポンパ~ン「皆、ミーティングルームに集まって!話があるわ。」 薫「早速仕事か~、風紀委員ってやっぱり大変だなぁ…」  風紀委員寮には早乙女と風紀委員しか住んでいない。そして、寮の部屋の一つがミーティングルームとなっていて、学校に入れない期間でも集まって会議ができるようになっている。その部屋には放送用のマイクが付いていて、風紀委員の部屋にあるスピーカーを通して連絡することができるようになっているのだ。 薫「どうせ真唯は寝てるだろうから起こすか…」  薫は一階の一番奥の部屋で、隣が真唯の部屋、さらにその隣が沙紀の部屋と、一年生が住む階となっている。薫が自分の部屋のドアを開けると同時に沙紀も外に出ていた。 沙紀「話って何かしらね?」 薫「ね~。あ、私真唯を起こしてくるね。」 沙紀「寝てるんですの!?もうお昼過ぎですのに…。仕方がないわね、わたくしも行きますわ。」 薫「真唯~起きろ~!!」 真唯「…んにゃあ…?ん…ん~ん……」 沙紀「起きませんわね…」 薫「真唯が一瞬で起きる技があるんだよ。真唯~!起きないとくすぐるよ~!!」 真唯「はい!!おはようございます!!」シャキッ 沙紀「そんなにトラウマだったのね…くすぐられるの…」 真唯「あれ?何で沙紀までいるの?」 沙紀「校長先生から放送で全員集合とのことですわ。だからこうして起こしに来たのですわよ!?」 真唯「そうなんだ。……それってやばくない!?」 薫「ん?」 沙紀「何事ですの?」 真唯「一番最後の人はくすぐりの刑…!」 薫「何それ!?」 沙紀「冗談じゃありませんわ!わたくしは先に…って真唯さんがいませんわよ!?」 真唯「お先に~!」 薫「早っ!!」 沙紀「ではわたくしも失礼して…!」  二人は薫を置いて一目散に三階にあるミーティングルームに走って行った。 薫「で、出遅れた~~~~~!!!!」  結局、薫は一番最後だった。 早乙女「薫さん?くすぐられるのが好きだからって皆を待たせてまでくすぐられようなんて思ってるの?」 香里奈「言ってくれれば毎日くすぐるのに~!!」 薫「いや、違…これは…!!」 早乙女「紀子さん!」 紀子「まあルールだからね~」  そういって紀子は薫に催眠術をかけバンザイをさせる。風紀委員は皆、風紀委員用の服を着ているため、薫の弱点である腋の下やへそが露出している。 紀子「じゃあこの催眠術使おっかな~」  紀子は催眠状態の薫に別の催眠術をかけて催眠状態を解除した。 薫「…ん、う~ん…、うわぁ!バンザイしてる!?」 紀子「じゃあいくよ~」  紀子は薫のへそをほじくるようにくすぐった。 薫「ひゃああああっはははははははははははははははははははは何これぇぇぇぇぇぇ!!全身くすぐったい~っやははははははははははははははははははははははは!!」 紀子「一種類のくすぐったいっていう感覚を体中で体感する催眠術だよ~?簡単に言うと、弱点をくすぐると全身に同じくすぐったさが起きるんだよ~」 真唯「恐怖だ…」 智恵「うちはもともと全身くすぐったいし、催眠ブロックもあるから効かないけど、真唯なんかはあれで腋の下くすぐられたら死ぬんじゃない?(笑)」 美雪「なるほど、面白そうですね!今度試させてね?真唯さん!」 真唯「こいつ殺す気だ…」 薫「いいからやめてぇぇぇ!!あっはははははははははははははははくすぐったすぎぃぃぃいやああああっははははははははははははははははははははははははは!!」 紀子「もう遅刻しちゃだめだよ~?」 薫「あっはははははははははははははははわ、わかりああっははははははははははましたぁぁぁぁぁぁっはははははははははははははははは!!」  紀子は薫にかけた催眠術を解除した。 薫「はあ…、はあ…、はあ、はあ…(真唯を起こすのは止めよう…)」 早乙女「じゃあ皆座って?話したいことがあるのよ。」 玲「夏休みの間、生徒は校舎開放日以外は催眠術の使用を禁止されています。その日に集まるならわかりますが、まだ一週間先ですよ?」 美雪「そうですよね?去年はこんなタイミングで集まってませんでしたよね?」 聡美「別の何かってことですね。」 紀子「去年は確かこの時期に智恵だけ呼ばれたよね~?」 智恵「あったな~あの恐怖の…って、まさか先生!!」 早乙女「そのまさかよ。去年までは智恵さんを含め、エリートだけが参加していた風紀委員合宿!今年は全員参加よ!」 一同「合宿!?」 薫「エリートだけっていうのは…」 早乙女「くすぐり、くすぐられエリートのことよ?」 真唯「何で今年から全員なんですか!?あたしたちは行くことないじゃないですか!」 聡美「あなたはエリートのみの参加だったとしても参加することになってたと思うわよ?」 沙紀「ええ、あなたは絶対。」 真唯「ごもっとも……」 早乙女「今年はいい人たちがそろったから思い切って連れて行くことにしたわ!」 智恵「うあああぁぁぁぁぁぁ!!思い出すだけで恐怖がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 玲「智恵がこんなに嫌がるなんて…去年何があったの?」 智恵「くすぐり実験とか、24時間連続くすぐり地獄とか…」 真唯「死ぬわ!!」 早乙女「私は今日の内に先に行って準備してるから、皆は明日お昼までに来てね?」 薫「どこでやるんですか?」 智恵「学校の裏の楠乃森(くすのもり)の奥に合宿所があるんだよ。」 早乙女「じゃあ今日は解散。明日は皆で一緒に来てね。」  そう言い残して早乙女はミーティングルームを後にした。 香里奈「……どうするんですか…?」 玲「行くしかないでしょうね…」 智恵「はあ…まあしゃあないか…皆!明日の朝9時に学校裏の楠乃森の入り口の前に集合で!」 一同「は~い…」  時刻は9時、風紀委員全員が集合した。 智恵「じゃあ皆、行くよ!」 薫「はい!(結構本格的にくすぐられるかな、ドキドキしてきた~!!)」 真唯「結局くすぐられる運命なんだよな~あたしって…」 沙紀「わたくしはどんな運命も受け入れる覚悟ができていますわ!」 香里奈「文句言ったってしょうがないですしね!」 美雪「くすぐる修行もできるわけですから!楽しみですよ。」 聡美「仕事の一環ですから、当然です。(くすぐられるなかな…)」 玲「まあ、しょうがないか…」 紀子「楽しみだね~」  9人は森に入って行った。そこですぐに智恵が何かに気付いた。 智恵「ん…!?何、今の…!」 薫「どうしたんですか?」 智恵「うちの催眠ブロックが反応した…!何かの催眠術にかけられたのかもしれない…」 真唯「えぇ!?」 智恵「しかも催眠ブロックが効かなかったみたい…」 玲「智恵の催眠ブロックを砕ける催眠術なんて…」 聡美「ここにいる全員がかけられている可能性が高いですね。」 香里奈「ホントに!?」 美雪「そうね…ここには他に誰もいないけど、この中に智恵先輩の催眠ブロックを砕ける人はいないし…」 紀子「別の誰かが催眠術をかけてきたなら智恵だけかけるっていうのも変だしね~」 沙紀「でも操られたりっていう感覚はありませんものね…」 智恵「とりあえず合宿所まで行こう。(もしかしたら…この催眠術…)」  9人には結局何も違和感がなく、そのまま進んだ。すると道が3つに分かれていた。 智恵「こんな道あったかな…?」 玲「迷ったんじゃないでしょうね!?」 香里奈「でも、迷うような道もありませんでしたよね?」 薫「どうしましょうか…」 紀子「これさ~、催眠術かもよ~?」 玲「どういうこと?」 紀子「いわゆる幻術って類の催眠術だよ~。催眠術にかかった相手に幻を見せるんだよ~」 美雪「聞いたことがあります。上級催眠術の一つだとか…」 真唯「じゃあ別にどこ行っても平気なんじゃないですか?」 聡美「どうかしら。そもそも校長先生の催眠術だとしたらこんなことする意味がわからない。」 玲「この合宿を邪魔しようとしている人がいたとしたら二つは罠。その可能性を考えた方がいいわね。」 智恵「(やっぱり…この催眠術は…)いや、三チームに別れて進もう。」 紀子「智恵がそういうならいいよ~」 沙紀「わたくしも構いませんわよ!わたくしにかかれば罠ごとき、簡単に壊して差し上げますわ!」 智恵「各学年一人ずつチームに入るようにするよ!とりあえず危なっかしい真唯はうちと来て。」 真唯「どんな扱いだよあたしは!」 智恵「あと二年生では一番風紀委員の経験がない香里奈も。」 香里奈「わかりました。」 玲「じゃあ私は薫を連れて行くわ。何があるかわからないから、くすぐりが効かない聡美も来て。」 薫、聡美「はい!」 紀子「よし、じゃあ美雪ちゃんと沙紀ちゃん一緒に行くよ~!」 沙紀、美雪「わかりました!」 智恵「何かあったらまずうちに連絡入れて!」 玲、紀子「了解!」  9人はそれぞれの道に別れ進んでいった。 真唯「もう結構歩いてますけど、何もないっすね。」 香里奈「油断は禁物よ?」 智恵「香里奈の言う通り、特に真唯は危なっかしいからね!(そろそろ来る……!)」 真唯「酷いっす…」 香里奈「でも事実……うわあぁっ!!」  香里奈は何かに足を捉えられ転んだ。 智恵「香里奈!?」 香里奈「何か…足に…って何これ!?」  香里奈の足を捉えていたのは地面から生えた草だった。香里奈は両足を草に捉えられうつ伏せの状態で足だけを動かせない状態で固定された。 真唯「草が…ん?ちょっ何これぇぇぇぇぇ!?」 智恵「これは…」  気が付くと、周りの木々や植物がざわざわと音をたて動いていた。 真唯「これって…幻影……なんですよね…?」 智恵「でも香里奈に触れてるし…本物…?」 香里奈「とにかく、助けてくださぁぁ!?あっははははははははははははははははははははちょ、まっあああああっはははははははははははははははははは待ってぇぇぇ!!」  香里奈を捉えていた草はいつの間にか香里奈の靴を脱がし、足の裏をくすぐっていたのだ。風紀委員衣装は足の裏もくすぐるために、裸足に靴やサンダルを履かなければならないため、自分の最も苦手な足の裏を裸足でくすぐられることとなった。 香里奈「いやあああっははははははははははははははははははそれ、反則だってぇぇぇぇっへへへへへへへへへへへへへへやめてぇぇぇ!!」 真唯「香里奈先輩!今助けます!」 智恵「真唯、危ない!!」 真唯「え?…う、うあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」  周りの木々の枝が伸縮自在のつるのように動き、真唯の両手首を掴むと、そのまま上に持ち上げた。真唯はバンザイの状態で空中に拘束された。足をバタつかせるが当然意味はなかった。 真唯「ちょっ離せってぇ!」  木々には真唯の言葉など聞かず、真唯のバンザイして無防備な腋の下付近でつる状になった枝をウネウネさせている。 真唯「待って待って!絶対くすぐる気でしょそれ!?やめてってば~!!うぅ…見てるだけでくすぐったい~」  真唯が腋の下へのくすぐりに警戒している隙に、他のつる状の枝が真唯の脇腹をつっついた。 真唯「あひゃあぁぁ!?ちょっずるいってぇぇぇ!くっくくく…」  脇腹の刺激に耐えるので精一杯の真唯は、腋の下へ襲い掛かるであろうくすぐったさに備えることができなくなっていた。つる状の枝はそれを狙ったかのように、腋の下をねらいこちょこちょとくすぐった。 真唯「くひゃぁぁああああっははははははははははははははははははははははくすぐったいってば~!!あはははははははははははは腋の下はやめてぇぇぇぇ!!あっはははははははははははははははははははははははははははははははくすぐったすぎぃぃぃぃ!!」 智恵「真唯!!くっ、しまった!!」  真唯を心配していて自分の周りを気にしていなかった智恵は地面の下から出てきた木の根に両足を絡め捕られてしまった。 智恵「うちまで捕まったら誰も助けられない…!」  するとすぐに周りの茂みから細いツタが二本飛び出し、瞬く間に智恵の両手首を掴むと、左右に引っ張り智恵を十字に拘束した。 智恵「はあ…、皆弱点を攻められてるってことは、うちは全身か……」  智恵が諦めると同時に、さらにツタが何本も飛び出し、間髪入れずに腋の下、脇腹、おなか、へそをくすぐりだした。 智恵「あっはははははははははははははははこれやばい!いや~っははははははははははははははははくすぐったい~!!」  その頃、薫達のグループはというと… 玲「何でこんなことになってんのよ…」 聡美「先輩が悪いんですよ。」 薫「どうしましょっか…これ…」  三人は、巨大なクモの巣にかかり拘束されていた。分厚く、太いそのクモの巣は強力な粘着力で一切身動きがとれない。 玲「これ、形状がいろいろおかしいけど、クモの巣よね…?この巣の主がいないけど…でっかいクモとか来たらどうするの!?」 聡美「だから先輩が興味本意で触るからいけないんですよ。」 薫「あの~私、ちっちゃいクモもダメなんですけど…」 聡美「あっ…」 玲「何よ…」 薫「どうしたんですか?」 聡美「本当にでかいクモ来ました。」 薫「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 玲「ちょっ、聡美もそういう冗談言えるのね…」 薫「何だ…冗談ですか…」 聡美「いや、冗談じゃなく…」 薫「いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 玲「えっホントに!?ちょっとぉぉぉぉぉぉぉ!どこどこ!?」  拘束されている向き、角度の問題で見えない二人は動けない体を必死に動かし、拘束を解こうと暴れている。本当にいるのかどうかわからないが、見えない恐怖に怯えていたが、本当にその巨大なクモは迫ってきていた。近づいてくるとその足音がが聞こえてきて、二人はさらに暴れ出す。 薫「嫌だぁぁぁ嫌だぁぁぁぁぁ!!クモ嫌あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 玲「きゃあああああああホントに出たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」  巨大グモの周りには小さなクモが何匹もいた。その小グモは一斉に玲にまとわりついた。 玲「ちょっ何こいつら!くっきゃはははははははははははは動かないで~あははははははははくすぐったい~!!」  小グモは玲の体で動き回りながらくすぐる。それも、体の露出しているところだけを動き回っている。 玲「やだあっはははははははははははははははははははは動けないんだからぁぁぁぁぁ!!きゃああっははははははははははははははははははは!!」 聡美「先輩、大丈夫ですか!?」  今度は巨大グモが聡美に襲い掛かった。二本の脚を使い、バンザイで拘束された聡美の腋の下をくすぐりだした。 聡美「ちょっ、くっくくく…やめ、て…!くふふふふふふふふふふふふふ……(笑いが堪えられないほどくすぐったい…!!)」 薫「ちっちゃいの来たぁぁぁぁぁぁ!!来ないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」  薫に向かって来たのは、玲をくすぐっているのと同じ小グモ一匹。その小グモは薫の露出したへそに留まり脚を使ってくすぐった。 薫「いやっはっはは…くっふふふ…くすぐった…、ちょっと、くひゅぅ…んっふふふ…何で、一匹だけ!?あはは、もどかしいぃぃ!!」  一方、沙紀達のグループでも… 沙紀「あはははははははははははははははははははははははははくすぐったいぃぃぃぃ!!やめなさあぁぁぁぁあっはははははははははははははははははは!!」 美雪「きゃははははははははははははははははは待って待って!!くすぐったすぎぃぃぃやっははははははははははははははははははははは!!」  沙紀は巨大ムカデの体に巻きつかれ、口に両腕を飲まれ、バンザイの状態で拘束されていた。そして、無数の脚で体中をくすぐられている。 沙紀「んあぁぁぁぁぁあっはははははははははははははははははははははずるいですわよぉぉ!!いやあははははははははははははははははははははははははははははは!!」  美雪は二匹の巨大蛇によって拘束されていた。両腕をバンザイの状態で片方の蛇に拘束され、もう片方の蛇に下半身から腰にかけて拘束されていた。そして、腕に巻きついた蛇の舌と尻尾で腋の下を、下半身側の蛇も舌と尻尾で脇腹をそれぞれくすぐっていた。 美雪「あっははははははははははははははははははは耐えらんな~い!!やあああっはははははははははははははははははははははははは!!」  そして、くすぐりの効かない紀子はくすぐりはもちろん、拘束すらされずにただ立っていた。 紀子「ちょっと~!!何で私はくすぐってくれないの~!!」 美雪「あはははははははははははははははははははせ、せんぱ~い!!きゃああっははははははははははははは助けてぇぇぇ!!」 沙紀「ふあああっははははははははははははははははははははお願いします先輩!あははははははははははははははははははははははは!!」 紀子「嫌だ~!二人とも反省しなさ~い!」 沙紀、美雪「何でぇぇぇぇぇぇ!?あっはははははははははははははははははは!!」 真唯「あははははははははははははははははははははははもうダメぇぇぇぇぇ!!いやああああああっははははははははははははははははははははくすぐったいってぇぇぇぇぇぇぇ!!」 香里奈「きゃはははははははははははははははははは死ぬぅぅホントに死ぬってぇぇぇぇぇぇ!!」 智恵「あ~っははははははははははははははははははははははははもう、限界ぃぃぃぃやああっはははははははははははははははははははははははははは!!」 玲「きゃははははははははははははしつこいってぇぇぇぇ!あはははははははははははははははははもうやめてぇぇぇぇ~!!」 聡美「あっはははは、くふふふふ…!腋の下ばっかり…やめて!あっはっはっはっはっは!!」 薫「もぉぉぉぉぉ!あははははは、くすぐるならとことんくすぐってよぉぉぉ!くあっはははは…じれったいぃぃ!くうっふふ…!」 美雪「きゃ~っははははははははははははははははは脇腹はダメだってぇぇぇぇぇぇぇ!!」 沙紀「紀子せんぱ~い!きゃはははははははははははははは助けてくださああぁぁぁっはははははははははははははははははははははは!!」  突然、彼女たちをくすぐっていた物がすべて消え、周りの木々も消えていき、9人は皆同じ森の中の開けた場所にいた。 薫「はあ、はあ、…あれ?さっきのクモは…?」 真唯「はあ…、はあ…、はあ…、はあ、はあ、周りの…木が…」 沙紀「はあ…、はあ、はあ、あれ…?」 香里奈「はあ…、はあ、皆…?」 美雪「はあ…、どうして、皆…はあ、ここに…?」 聡美「はあ…、幻…だったって…こと…?」 玲「はあ…、はあ…、でも…あのくすぐったさは…」 紀子「智恵は全部知ってたの~?」 智恵「はあ…はあ…、はあ、はあ、うん…」 玲「今のは全部…幻だったの…?」 智恵「この森に入った時、うちら全員幻術にかけられていた。そして、見慣れない木々や分かれ道、くすぐってくる植物や虫たちも、あの強烈なくすぐったさすら幻術だよ。催眠術によって視覚や聴覚、触覚とかを全部幻術で体感させられてたんだよ。」 聡美「誰が何のためにそんな術を…?」 智恵「楠乃女子高校の理事長だよ。」 一同「理事長!?」 薫「そういえば…理事長って顔写真とかも学校にないけど…どんな人なんですか?」 智恵「まあその辺の話はまた後で、今は合宿所に行くこと考えよう。」 真唯「そうっすね…って、あれ?行き止まりじゃないですか?」  幻術でできた周りの木々がなくなったが、先は大きな岩壁で行き止まりになっていた。 智恵「この先に合宿所があってね、この岩壁に見えない通路があるんだよ。」 玲「なら早く行きましょう。」 智恵「ちなみにこの先ずっとくすぐり地獄だから…」 玲「えぇ……!?」 智恵「わからないだろうけど、ここに今見えない壁があって、裸足になってバンザイしていないとここを通れないんだよ。まあ正確に言うと、ここから先のエリアに”裸足になってバンザイしないと先に進めないっていう催眠術”が常にされてるんだけど。」 美雪「もう展開が見えますね…」 智恵「まあ、あのエリアでは幻術で作られた大量のマジックハンドがくすぐってくるわけよ…」 聡美「やっぱり…」 智恵「バンザイと判定されるのは腕が耳に付いている状態、それが少しでも離れればバンザイとみなされず、その場から進むことも戻ることも、しゃがんだり寝ころぶこともできなくなる。」 紀子「くすぐったくてもバンザイしないと先には進めないんだね~?」 智恵「そう。一度入ったら、バンザイしてても前進しかできない。さらに厄介なことに腕を下げられるのは肩の高さまで。」 真唯「ってことは…」 智恵「くすぐったくてバンザイをやめても、ひじは肩の高さから下には下がらないからくすぐってくるマジックハンドを払うこともできない。」 玲「私たちはまだバンザイのまま耐えることはできるけど…」 智恵「いや、玲のレベルじゃはっきり言って無理かも…うちもここで5時間ぐらいくすぐられ続けてやっと今のバンザイしていられる技術を身に着けたから…」 玲「5時間……」 真唯「先輩!あたし帰りま~す!!」 聡美「催眠術でバンザイのまま固定すればくすぐったくても進めるんじゃないですか?」 真唯「シカトか!?」 智恵「それが他の人の催眠術がかけられるとバンザイしていても進めなくなるんだよ。去年一緒にここに来た人が催眠術でバンザイしたままくすぐられ続けてた…」 美雪「じゃあもう自らバンザイして進むしかないって訳ですか…」 智恵「ここのエリアは一人最初に通ると、その後ろしか通れなくなるから、前の人が立ち止まると後ろが詰まって、その間くすぐられ続けなきゃいけないんだよ。」 香里奈「順番も大事ってことですね。」 薫「どういう順番で行きますか?」 智恵「まずは、先頭を誰にするか、あと真唯をどこに入れるかだけど。」 紀子「薫ちゃんはどう~?」 智恵「まあ辛いだろうけど好きなことされる訳だから進める方か。薫、どう?行けそう?」 薫「わ、わかりました…!頑張ってみます!!」 香里奈「くすぐられたいからってわざとゆっくり行かないでよ!?」 沙紀「そんなことされたら本当にくすぐり地獄ですわ…」 美雪「皆が無事に通れたらくすぐってあげるから薫さんはとにかく早く行くこと!」 薫「くすぐられたいですけど、流石に皆に迷惑はかけませんよ。」 紀子「薫ちゃんは昨日くすぐられたいがために遅刻して来たからね~」 薫「それは真唯が~!!」 智恵「じゃあ最初は薫さんね。薫さんから順番にくすぐりが苦手な順番に行けば詰まることはないかな。」 真唯「じゃあ…あたしはやっぱり最後ですか…?」 智恵「真唯がくすぐりに一番弱いし、特に苦手な腋の下を自分から晒さなきゃいけない辛さはわかってるよ。それで最後にしたら苦しいの真唯だけだから、うちは真唯の後に行くよ!」 真唯「うわあぁぁ~ん!智恵せんぱ~いありがとぉぉぉ~」 智恵「うちの後ろに玲と紀子ね!」 玲「何でよ!?」 智恵「三年生なんだから当然!紀子は別にくすぐり効かないし平気でしょ?」 紀子「いいよ~。じゃあ私は最後に行くよ~」 聡美「私が薫の次に行くのが妥当かな。沙紀、どうする?」 沙紀「わ、わたくしはどこでも構いませんわよ!?くすぐりなんて全然耐えられますわ…!!」 聡美「強がらなくてもいいんだけど…じゃあ私は薫の次、その次に沙紀。あ、美雪も前の方がいい?」 美雪「私は後でいいわよ。智恵先輩、素足になるってことは足の裏もくすぐられるんですか?」 智恵「足の裏に関しては、地面に着いているだけでくすぐったく感じる催眠術が働いてるから、まあ結局ずっとくすぐったいんだよね…」 美雪「じゃあ沙紀の次は香里奈行っていいわよ?」 香里奈「あんたこのくすぐり地獄結構楽しんでるでしょ……」 智恵「で、美雪の次に真唯ってことで順番は決まったね。薫、好きな時に行っていいよ。」 薫「は、はい!えっと…バンザイは腕を耳に付けて…このぐらいで大丈夫ですか?」 智恵「うん、平気!」 薫「じゃあ…行きます!!」  薫は意を決して、くすぐりエリアへ踏み出した。入った途端、辺りから宙に浮く無数のマジックハンドが現れ、薫の腋の下、脇腹、へそ、おなかなど至る所をくすぐり始めた。そして、エリアに踏み込んだことで、足の裏からもくすぐったさが襲い掛かった。 薫「あっははははははははははははははははははははこれ、無理ぃぃぃいいやあああっはははははははははははははははははははははははははは!!」  あまりのくすぐったさに薫は腋の下を隠そうと腕を降ろす。しかし、催眠術によってその腕は肩の位置までしか下がらず、くすぐったさを止めることはできない。 薫「いやあっはははははははははははははははははははははは進めないよぉぉ!!あっははははははははははははははくすぐった~い!!」 聡美「薫、バンザイしなきゃ。」 薫「あはははははははははははははははくすぐったぁぁぁぁぁ!!」  薫はくすぐられながらも必死にバンザイして、歩いていく。早く歩いてしまえば楽なのだが、くすぐったさに身をよじり、思うように進めないのだ。やっと入り口から進めたことで、二人目が行けるスペースができた。 聡美「私の番か、じゃあ…行ってきます。」  聡美は少し怯えながらも、腕を高く上げバンザイすると、くすぐりエリアへ足を進めた。 聡美「ふあっははは、くひっひひひひひひひ、あはははははははははははははははははくすぐったい~!!」 沙紀「聡美先輩でもあんなに辛そうだなんて…さ、さあ!次はわたくしですわね!」  沙紀も意を決してくすぐりエリアに進む。 沙紀「ひゃああっははははははははははははははははははははこ、こんなのあはははははははははははははは無理ですわ~!!」 玲「くすぐられてるのを見てて、もうすぐ自分もあんな目に遭うと思うと嫌になるわね…」 真唯「あたし…ホントに死ぬかも……」 香里奈「よ、よし!私の番ね…!」  香里奈もバンザイをして、くすぐりエリアへ入って行った。 香里奈「きゃはははははははははははははははははははははははははははこれダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇくすぐたああああああっははははははははははははははははははははははははは!!」 美雪「頑張って香里奈!じゃあ私も行ってきます。真唯、頑張ってね…!」 真唯「は、はい……」  美雪は真唯にエールを送り、くすぐりエリアに入って行った。 美雪「んふぅ、ふっふふ…くくくくくくく……ひゃは、あっはははははははははははははははははは!!想像以上に…くああっははははははははははははははははははくすぐった~い!!」  美雪はこのマジックハンドのくすぐりを侮っていた。ただくすぐったいだけなら我慢できたり、くすぐったさを楽しむ余裕があるが、弱点を含め、全身を襲うくすぐったさに思わず立ち止まってしまい、腕を降ろしてしまった。 美雪「くふふふはははははははははははははははは私と、あははははははしたことが…あっははは、腕を降ろすなんて…あはははははははははははははは早く行かないと…うっふふ、ははははははははははははははくすぐった~い!!(ダメだ…!腕を上げられない…!くすぐられながらバンザイするのがこんなに辛いなんて…)」  半開きの状態とはいえ、下に降ろしたくてしょうがない腕を、上に上げるというのは至難の業だった。 美雪「くっふふふふふふ…これ、ぐらい…んふふふふふふふふふふふふふふふ…!!」 紀子「美雪ちゃんでもあんなにくすぐったがるんだ~(私もくすぐったく感じるかな~?)」 智恵「さあ、真唯の番!」 真唯「あたし…やっぱり、無理です…あんなくすぐったそうなところでずっとバンザイするなんて…」 智恵「拘束されてるならまだしも自分で弱点を晒さなきゃいけないからね…うちらのことは気にしなくていいから、自分のペースで行って!」 真唯「先輩…!(智恵先輩は全身弱点なんだ!玲先輩だってくすぐり平気でもないのにあたしと一緒に耐えてくれるんだ…!)」  真唯は覚悟を決め、くすぐりエリアに入った。が、すぐに真唯はあまりのくすぐったさにバンザイの格好を保てず、腕を降ろしてしまい、前に進めなくなってしまった。 真唯「きゃあああああああっははははははははははははははははははははははやっぱ無理ぁああっはははははははははははははははははははははははくすぐったあああっははははははははははははははははははくすぐったい~!!」 智恵「頑張って真唯!!」 真唯「いやあああああああああっははははははははははははははははははは腋ぃぃぃぃ!!腋の下ダメぇぇぇぇぇぇぇあっははははははははははははははははははははははははは!!」  真唯はなんとか進もうと、勢いよくバンザイすると同時に一歩進み、またすぐ腕を降ろすというやり方で、少しずつではあったが進んでいた。 智恵「よし、うちの番か!バンザイしていられる自信はあるけど緊張するな…」 玲「今思ったけど、智恵が行ってから長い間待ってれば詰まることないんじゃ…」 智恵「あ~皆が気付かなかったから言わなかったけど、前の人が入ってから、次の人が入れるのに入らないと、その入らなかった時間に応じてくすぐったさが倍増するから!まあ1、2分ぐらいなら変わらないけど。」 玲「どこまで地獄なのこの催眠術…」 智恵「まあ、そういうことでうちも倍増は困るから行くわ!」  智恵はためらいもなくバンザイした格好でくすぐりエリアに入った。 智恵「あ~っははははははははははははははははははははくすぐった~い!!きゃはははははははははははははははははははははちょ、ホントにゃああっはははははははははははははくすぐったすぎぃぃぃぃぃ!!」 玲「ちょっと…!まだこころの準備が…!!」 紀子「私時間おいてから行こうかな~くすぐったいって感覚知りたいし~」 玲「紀子はいいわね…私なんてバンザイするのも恥ずかしくて嫌なんだから!!」 紀子「誰も見てないのに~?」 玲「関係ない!」 紀子「1分たつよ~?」 玲「くぅ~、しょうがない…行くか…」  諦めたように玲はバンザイしてくすぐりエリアに入った。 玲「いやああっはははははははははははははははははこれ辛ぁぁぁぁぁっははははははははははははははははははは!!」 紀子「一人で待ってるのも空しいな~しょうがない、行こ~っと!」  紀子もバンザイして入った。 紀子「……やっぱりなんともないな~、ちょっとショック~」  10分程たち、ようやく先頭集団は出口に着いた。 薫「はあ…、はあ…、はあ…はあ、はあ、これ…くすぐったすぎ…けど…癖になりそう…!」 聡美「はあ、はあ、確かに…これはくすぐったすぎたわね…」 沙紀「薫さんの…はあ、はあ、くすぐられ好きが、はあ…、羨ましい、ですわ…」 香里奈「はあ…、はあ…足の裏の、あれ…反則だって…」 美雪「自分の限界を超えるくすぐったさ…くすぐられるのもやっぱりいいわね!」 薫「ですよね!たまにはこれぐらいくすぐったいのもいいですよね…!」 香里奈「あんたらにはついて行けんわ…それより、真唯は大丈夫かな?」 真唯「きゃああああああっははははははははははははもう無理!あははははははははははははははは死んじゃうぅぅぅl!!あっはははははははははははははははははははははくすぐった~い!!」 智恵「あっはははははははははは頑張って真唯ぃぃぃぃぃいいやあああっはははははははははははははははははははははははは!!」 玲「きゃああっははははははははははははははははくすぐったいってば~っはははははははははははははははははははは限界ぃぃぃぃぃやああああっはははははははははははははははは!!」 紀子「真唯ちゃ~ん、玲のことは気にしなくていいからね~」 玲「きゃはははははははははははははははははははホント死ぬからぁぁぁぁぁああっはははははははははははははははははははもうやめてぇぇぇぇぇ!!」  その後、一時間近くくすぐられ続けようやくくすぐりエリアを突破したのであった。

くすぐり催眠学校 12 くすぐり催眠学校 12 くすぐり催眠学校 12 くすぐり催眠学校 12

Comments

あくまで作品の内容は「くすぐり」ですので、申し訳ございませんがありません。

こーじ

痒くないのが痒くなるのを見たいのですが、そういう筋書きはありますか?

分析法

特にそういった設定は作ってはいません(^_^;)

こーじ

紀子さんはかゆいのが苦手ですか?

分析法

ありがとうございますm(_ _)m

こーじ

ご投稿ありがとうございました。 今回も素晴らしかったです。

オッカ

ノースリーブはマストでなきゃ駄目ですね(笑)

こーじ

やはりワキが出る衣装はいいですね。 ありがとうございました。

炙り蜻蛉


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