くすぐりカードバトル3
Added 2023-03-03 12:40:05 +0000 UTC戦いの舞台となるのはこの世界の全域。私が元々いたのは宿屋の様な、プレイヤーが異世界で目覚める場所とアイテム倉庫しかない所だが、そこを出た途端戦いの舞台となる。そこは異世界と呼ぶに相応しい場所で、森やお城、工場、水辺など、自然の物や様々な建物が入り交ざる混沌とした場所だった。にも関わらず、足元は一面フローリングの様な作りになっており、確かに裸足でも歩ける場所となっている。ブーツを履いているのにフローリングの床を歩くのに違和感があるが、私は早速対戦相手を探す為歩き始めた。 琉唯 「ねえ、これ森とか水辺とか色々な場所があるけど、カードバトルをするのに何か関係あるの?」 アリス 「そっか、これはルールブックには載ってなかったね。一部の精霊とか、攻撃カードには、フィールド効果によって恩恵を受ける物があるの。例えば、マジックハンドだったら工場フィールドの恩恵を受けて、くすぐり力が上がったり、コストが減らせたりって言う利点が生まれるんだよ。」 琉唯 「結構重要じゃない。なら私の切り札はマジックハンドだし、工場とか行った方が良いのかしら。」 アリス 「そうだね!カードがもっと集まったら、フィールドの恩恵を受けられるカードをそれぞれ満遍なく入れるのが良いよ。」 琉唯 「え?そうなの?どちらかと言えば、マジックハンド系に特化させて、工場で常に戦った方が有利よね?」 アリス 「この世界はマスターの意思でフィールドをシャッフル出来るの。だからプレイヤーが同じフィールドに居座らない様にしてるんだよ。勿論、何か1つの系統に特化させる人もいるだろうし、それがダメな訳じゃないからね。」 琉唯 「まあ、何かに特化させてて、その系統と違うフィールドで戦ったとしても、フィールドの恩恵を受けないだけならマイナス要素はないものね。」 アリス 「そういう事!まあカードが足りない内は比較的使いやすいカードだけでデッキを組むしかないけどね。あ、誰か来たよ!」 琉唯 「えっ…!?」 ??? 「見つけたわ!早速私と勝負よ!」 勝負を仕掛けられた途端、私とその相手を囲う様に光の輪が展開された。どうやらこれがバトルフィールドらしい。そして自分の前に、宙に浮いたボードが現れた。そこにはカードを置くであろう枠が4つと、それとは別に枠の中にデッキと書かれた所、捨札と書かれた所の計6つの枠があった。つまり、このボードにそれぞれカードを置いて展開していくのだろう。 ??? 「私は時子!初めましてで悪いけど、私はバトルしたくて仕方なかったのよ!」 琉唯 「わ、私は琉唯。よろしく…。」 相手は時子という、中学生から高校生ぐらいの年齢の女の子だ。確かに初対面でいきなりくすぐり合うとか、何か気まずいが相手もやる気なら躊躇っている場合ではない。時子はノースリーブのセーラー服にミニスカート、裸足という恰好で、セーラー服の丈は短めになっており、常にへそがちらりと見える様な状態だ。 時子 「お姉さんの体力は、5ポイント!?結構高いじゃない……!私は3ポイントだから先攻ね!」 そう言って時子は、デッキからスキルカードを1枚場に置いて、残りのカードを素早くシャッフルする。その手付きで、バトル経験はある女性だと、私はすぐに気が付いた。 私は時子を真似て、デッキに唯一あるスキルカード、“挑発”を選んで場に置き残りのカードをシャッフルした。このシャッフルがまた意外と難しく、上手く出来ずカードをバラバラとボードに落としてしまった。 時子 「ヘぇ~、もしかしてお姉さんバトル初めて?これはチャンスだわ!」 琉唯 「くっ…!初めてだからって、負けるつもりないわよ…!」 思わず年下相手に強気な言葉を放ってしまったが、相手もそれに対して恐れる様な事もなく、寧ろ強気な口調で返してくる。 時子 「ふん!今にその澄ました顔を崩してやるんだから!」 そう言いながら時子はデッキの上からカードを4枚引く。それに合わせ、どうにかカードのシャッフルを終えた私もカードを引く。そして、ついにバトルが始まった。 時子 「私のターン、ドロー!」 【時子】 【手札5枚】 時子 「準備フェイズ!早速私は精霊を召喚するわ!」 琉唯 「一体、どんな精霊なの…?」 時子 「召喚条件は、手札のカード2を捨札にする事!私はカード2を捨札にして、支援タイプの精霊、タイムルーラーを召喚するわ!」 その掛け声と共に現れたのは、機械仕掛けの魔術師?の様な独特な姿の精霊だ。大きなマントの中は、カタカタと音を立てる歯車で構成された体が見えていて、精霊と言うよりはカラクリロボットの様な姿である。勿論アリスも精霊っぽくはないが。 時子 「そして更に攻撃カード、“マジックハンド”を場に置くわ!」 私も持っている、クセのない基本的な攻撃カード、マジックハンド。それを時子が場に置いた瞬間、カードのイラストと同じ1体のマジックハンドが出現した。白い手袋の様なデザインで、人と同じ様な手の形をした物で、ちゃんと5本の指がある。ちなみに右手である。アリスの話ではプレイヤーの利き手と同じ1体が出現するとの事だ。 時子 「そしてアイテムカード、“布消去”を発動するわ!」 琉唯 「布消去…?」 時子がアイテムカードを手札から見せ、その効果を発動した。そしてそれと同時に、時子は「ブーツ」と宣言すると、私のブーツがパッと魔法の様に消えてしまったのだ。 時子 「布消去はくすぐり対象部位の中で、服によって隠れている部分を露出させるのよ。これであなたが唯一守っている足の裏を晒す事が出来たわ!」 琉唯 「…くっ!」 (アリスの言った通りね。私の弱点が足の裏だと勘違いしてくれたみたいね。) こうも思い通りに相手が引っ掛かるとは思っていなかったが、ここで足の裏が弱点ではない事がバレてしまっては元も子もない。だから私は精一杯の演技で、焦りの表情を浮かべてみる。 時子 「そして私はスキルカード、“拘束選択”の効果を使って、手札を1枚捨札にする事でデッキから好きな拘束カードを1枚手札に加えるわ!」 琉唯 「好きな拘束カードを選べるの!?」 時子 「私が選ぶのは、“足枷板”よ!そしてそれをそのまま場に置くわ!」 足枷板と呼ばれたカードによって、2つの大きな穴が空いた木の板が出現する。丁度足首が通るぐらいの穴によって、私は立ったまま両足を固定されてしまった。 時子 「これで準備フェイズは終了よ。」 【時子】 【手札、1枚】 【精霊、タイムルーラー】 【場、マジックハンド1体、足枷板、スキルカード】 時子 「戦闘フェイズよ!」 時子がその宣言をした途端、私の頭上にタイマーが表示された。このタイマーで2分という時間を計測するのだろう。その証拠に、そのタイマーが刻まれている時間は、「02,00」となっていた。 時子 「初めてのバトルみたいだから教えてあげるわ。この戦闘フェイズの間は、お互いのプレイヤーは自由に動けるの。だから2分間のタイマーが始まったらこのフィールド内を自由に動いて逃げる事が出来る。でも攻撃側の拘束カードがあれば、そのターン中は常に相手を拘束し続ける。つまり、お姉さんは逃げたくても逃げれないのよ!」 とは言え、この足枷板が床と繋がっている訳でもない為、ぴょんぴょんジャンプする様に移動する事は出来る。だから時子は私がそうするより先に私を捕まえて動けない様にするのだろう。そして足枷によって封じられた足の裏をマジックハンドでくすぐる。だから私はその攻撃に耐えながら、弱点のワキをくすぐられない様にガードしておけばこのターンは凌げるだろう。 時子 「そして私の固有スキル、“時間増幅”を発動!」 琉唯 「えっ…?時間増幅?」 嫌な予感がして、頭上のタイマーを見ると、「02,30」とタイマーの数字が変化していたのだ。 時子 「自分のターンの戦闘フェイズに入る度に、時間を30秒ずつ増やせるのよ!」 琉唯 「まっ、待って…!もしかして、次のターンは更に30秒増えるって事…!?」 時子 「そういう事よ!それじゃあ、スタート!」 時子の「スタート」という合図で、私の頭上のタイマーが動き始めた。私はそれに気付いて慌ててその場から離れようとするが、すでに時子は私の目の前まで迫っていた。 琉唯 「………!」 急いで離れようとしたが、時子は私をそのまま仰向けになるように倒そうとする。足枷によって上手く身動き出来ない私は、時子によって仰向けに倒されてしまった。 琉唯 「うぐっ…!!」 そしてすぐさま私の脚に跨り、動けなくされてしまったのだ。 時子 「さあ始めるわよ!」 そう言って時子は私の右足の裏を、すぐ後ろに着いて来ていたマジックハンドは左足の裏を、それぞれがその指を駆使してくすぐり始めた。 琉唯 「んっ…!っくくくくく、んっふっふっふっふっふっ…!!」 ヤバい…!思ったよりくすぐったい…!さっきのマニュピレーターで私のステータスを調べてた時より、かなりくすぐったい! 時子 「なっ…!私のくすぐり力でも笑わないなんて…!」 そうか、さっきよりくすぐったいのは、時子のくすぐり力があのマニュピレーターより高いからだ。マジックハンドが時子のくすぐりと同じぐらいのくすぐったさなのも厄介で、このマジックハンドのくすぐり力でコストが無いのは、かなり強いカードなのかも知れない…! アリス 『あ、琉唯ちゃん、言い忘れてた!マジックハンドはバトルに参加する者のくすぐり力をそのままトレースするの!カードテキストには手で相手をくすぐるとしか書いてないから、そこが盲点なんだよね。』 琉唯 「なっ…!っくっくっく!今更…、っくひひひひひ…!」 精霊は召喚されていない場合、その言葉が脳内に直接流れてくる。テレパシーの様な物らしく、こうして相手に聞かれない様に作戦を練れるメリットがある。それはそうと、マジックハンドの効力に関しては情報が遅い。いや、事前に知っていた所で対処できるものでもないのだが。 時子 「まさか、弱点ですら感度が低いタイプ!?卑怯よ…!」 幸運な事に、私はまだ足の裏が弱点だと思われている様だ。それでも、時子のくすぐり力がかなり高いのか、歯を食いしばっていないと笑い声が溢れ出してしまいそうな程くすぐったく、決して楽な状況ではない。 時子 「まさか、足の裏が弱点じゃない…?」 まずいわ…。ついにその事実に気付かれてしまう。こうなると、ワキをくすぐられない様に抵抗しないと笑わされてしまう可能性が── ピピピ!! と思った所で、2分30秒が終わり、私の頭上のタイマーが終了を知らせるアラームを鳴らした。これがなった瞬間、相手プレイヤーが離れるまで、防御側には一切くすぐったさが効かなくなる仕組みで、万が一攻撃プレイヤーがくすぐりを辞めなくても平気な様に対策されている。ちなみに、防御側が抵抗して攻撃プレイヤーをくすぐろうとした場合も同じ対策が取られている為、私は自由な両手を使って時子をくすぐる事も出来ない様になっている。 時子 「くっ…!終わっちゃったわ…!折角の先攻第1ターンが…!」 琉唯 「はぁ…、はぁ…、危なかったわ…。」 時子 「まあ良いわ!私の真骨頂は時間が経過する程発揮されるから!私は精霊、タイムルーラーのスキルを発動!自分の戦闘フェイズが終了する度にタイムルーラーのカウントが1つずつ進むわ!」 そう言うと、タイムルーラーの頭に付いた時計の様な物の針がガタンと進み、1という数字を指した。 時子 「このカウントの数字が大きくなる程、相手プレイヤーの感度が上昇していくのよ!」 琉唯 「って事は、今私の感度が少し上がって、敏感になったって事…!?」 時子 「そうよ!そして私の固有スキルによってどんどん攻撃時間が伸びていくと同時に、あなたは敏感になっていくのよ!」 琉唯 「そういう事ね…。ターン数が掛かる程、私は不利になっていく訳ね…。」 アリス 『相手の精霊とプレイヤーのスキルは良いコンボだね。持久戦向きの琉唯ちゃんはちょっと不利かも…。』 琉唯 「そうね…。」 時子 「何をごちゃごちゃ言ってるの!?私はこれでターンエンドよ!」 【時子】 【手札、1枚】 【精霊、タイムルーラー】 【場、スキルカード“拘束選択”、マジックハンド1体、足枷板、】 琉唯 「私のターン、ドロー。準備フェイズ。」 【琉唯】 【手札、5枚】 私の手札は“マジックハンド”2枚、コストなしで発動出来る攻撃カード“触手”、コスト2枚で発動出来る“大の字ベッド拘束”、コストなしで発動出来る“金属手枷”、か。どうやって責めようかしら…。 アリス 『琉唯ちゃん、私の召喚はどうする?』 問題はそれだ。私の弱点が足の裏でない事はもう気付かれてる。そして時子は、スキルカードで好きな拘束カードを持ってこれる。となると、今度は上半身を拘束してくるのは間違いないし、そうなったら私の弱点はどうせ次のターンでバレる。それを考えたら、やはりここで私の弱点を教えてアリスを召喚するべき。だけど、これから私の弱点をくすぐられる上に、それが段々ハードになっていくと思うと、思わず弱点を公開する事に二の足を踏んでしまう。 しかし、くすぐられるのは同じ事。ならこちらも相手を如何にくすぐって降参させるかを考えるしかない。 琉唯 「私も精霊を召喚するわ。」 時子 「やっぱり来るのね…!」 琉唯 「召喚条件は、私の弱点を公開する事。私の弱点は………、わ…、ワキ………。」 そう言って、自ら腕を上げて弱点であるワキを時子に見せつけた。そもそも、ワキを自分から見せるってだけで嫌なのに、そこがくすぐりに弱いと教えるなんて、恥ずかしくて堪らない。 琉唯 「……これにより、戦闘タイプの精霊、アリスを召喚するわ…。」 アリス 「は~い!精霊のアリスだよ~!よろしくね!」 時子 「ワキが弱点だったのね…!って事は、ブーツはフェイクだった訳ね。にしても、自分から弱点を教えたクセに、随分弱そうな精霊ね!」 アリス 「そんな事言って良いの~?あ、そうだ、琉唯ちゃん。」 琉唯 「………………。」 アリス 「琉唯ちゃん?」 琉唯 「……ごめんなさい。何でも無いわ。」 恥ずかしさのあまり、その場にしゃがみ込んで、真っ赤に火照った顔を両手で隠していた私だったが、アリスの呼びかけに冷静さを取り戻した。 琉唯 「それより、何?」 アリス 「マジックハンドの事だけど、バトルに参加する者のくすぐり力をトレースするって言ったでしょ?つまりね、私が召喚されてれば、マジックハンドは私のくすぐり力をトレースするんだよ。」 琉唯 「なるほど、それは良い情報ね。」 その情報で、私の戦いのプランは瞬時に決まった。 琉唯 「私は手札から、“マジックハンド”を1枚場に出すわ。そして更に、攻撃カード“触手”と、拘束カード“金属手枷”も場に置くわ。」 【琉唯】 【手札、1枚】 【精霊、アリス】 【場、スキルカード“挑発”、マジックハンド、触手、金属手枷】 右手のマジックハンドが現れ、今度はその隣にウネウネ動く気色の悪い触手が現れた。勿論場に出したのは私だが、はっきり言って気持ち悪い。もし相手がこれで私のワキをくすぐって来たらと思うと正直ゾッとする。 そして時子の両手首に嵌められた2つの金属製の枷。その枷同士を繋ぐ短い鎖によって、時子は両手を正面で括られ手錠を掛けられた犯罪者の様なポーズを矯正される。 時子 「…手の拘束か。そのマジックハンドと触手、攻撃タイプのその精霊を使って、私の全身をくすぐろうって訳ね…!」 そう。相手の弱点が分からない以上、まずは手数で責めて弱点を見つける。と言いたいが私のプランは違う。 琉唯 「最後に、場に置かれた2枚のカード、触手と金属手枷をコストとして捨札にする。」 時子 「えっ…!?」 コストに使用されたカードが場を離れ、場に蠢くキモい触手と、手枷が消滅する。それにより時子はすぐに拘束から解放された。しかし、時子はすぐに次の拘束カードの餌食となる。 琉唯 「私は、“大の字ベッド拘束”を発動し場に置くわ。」 2枚のコストを必要とする拘束カード、“大の字ベッド拘束”。その名の通り両手を水平に、両脚は肩幅より大きく開いた状態で拘束するベッドだ。ベッドに直接備え付けられた革製のベルトがしっかりと時子の両手首、両足首に巻かれ身動き出来ない様に拘束する。 時子 「くっ…!こんなに強い拘束カードを持っていたなんて…。」 琉唯 「最後に、手札からもう1枚の“マジックハンド”を場に置くわ。 更に場に出現したマジックハンド。1体の時はプレイヤーの利き手だったが、2体目が場に出ると左右両方の手になるらしい。 時子 「いきなり手札を全部使った展開なんて、随分思い切ったじゃない…!」 琉唯 「時間を掛ければ掛ける程私は不利になるから、短期決戦を仕掛けさせて貰うわ。これで戦闘フェイズよ。」 その合図と共に、拘束された時子の頭上に2分のタイマーが現れる。 琉唯 「スタートよ。」 私が攻撃開始の合図をすると、先程の時子のターンの時と同じ様に、タイマーが動き出す。そこで私はアリスとマジックハンドに的確に指示を出す。 琉唯 「アリスは時子の腰に跨ってワキとお腹を、マジックハンドはそれぞれ時子の足の裏をくすぐって。」 アリス 「オッケー!」 私の指示に従い、最初に時子に辿り着いたマジックハンドが、時子の足の裏を激しくくすぐり始めた。 時子 「んぐぅ、っふふふふふふふふふふ…!きっひひひひひひひひひ、な…、何これ…!?ぷっくくくくくく…、くすぐった過ぎぃいいっひひひひひひひひひ!!」 彼女のくすぐり力は分からないが、おそらくアリスの方が上だろう。そのくすぐり力をトレースしたマジックハンドは、当然くすぐったい筈だ。だが彼女も我慢力が高いのか、中々口を開けて笑い出すまでには至らない。 アリス 「さぁ、思う存分笑ってね❤」 そこへ時子に辿り着いたアリスが両手をワキワキさせ時子の上半身を責め立てる。右手で半開きのワキをこちょこちょとくすぐり、左手はセーラー服からチラリと除くお腹をモゾモゾと刺激する。 時子 「ぴぎぃぃいいいいっひひひひひひひひひひひひひ!!!んんんっふふふふふふふ、あひひひひひひひひひひひ!!!」 甲高い悲鳴と共に、時子が更にくすぐりから逃れようと暴れ出す。しかし、ベルトがそんな簡単に引き千切れる訳はなく、時子の無防備な姿は変わらない。 時子 「いっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっ…!!んぎぃぃいぃいいひひひひひひひひひひ!!!」 もう口を開けて大笑いする寸前だとは思うが、中々笑い出さない時子。やはり経験の差が出ているのか、それとも弱点を責める事が出来ていないのか、あるいは私並みに我慢力が高いのか、時子は決して口を開けない。 このままでは私の攻撃時間が終わってしまう。何とかしなければと考えを巡らせ、私はふと前のターンの時子の行動を思い出していた。時子は、ブーツによって唯一しっかりと守られた私の足の裏を、勝手に弱点だと思い込んだ。勿論それは私達の作戦なのだが、逆に言えばこの肌の露出を求められるバトルでも、極力弱点は晒さない様にするのが主流ならば、時子も“そういう服”を選ぶだろう。つまり、時子の弱点は── 琉唯 「アリス、時子の服の中に手を入れて、脇腹を直接くすぐって…!」 時子 「……!?」 アリス 「は~い!」 私の指示通り、アリスが時子の服の裾から両手を入れ、脇腹を激しくくすぐり始めた。 時子 「んぎぃぃいいいあっははははははははははははははははははははははは!!無理、無理ぃいいいいひひひひひひひひひ!あぁぁあああっははははははははははははははははははははははははははは!!!」 ついに口を開けて笑い出した時子。時子の体力ポイントが減ったと同時に、確か“代償フェイズ”に入り、2分追加でくすぐる事が出来る。戦闘フェイズの残りと合わせたこの時間に、時子から「降参」を言わせれば、ワタシはここで勝ちとなる。一気に勝負を決めるなら、やる事は1つである。 琉唯 「マジックハンドも時子の脇腹をくすぐって。」 未だ足の裏をくすぐっていたマジックハンドは、私の命令に従いすぐに移動すると、アリスと同じ様に服の中に侵入し、脇腹を直接くすぐる。 時子 「きゃあぁあああぁぁあっははははははははははははははははははははははは脇腹っはははははははははははははははははははダメぇぇええええっへへへへへ、ひははははははははははははははははははははははは!!!」 彼女が我慢しきれず笑い出した事、さっきまでとは比べ物にならない暴れっぷりが、脇腹が弱点であった事を証明した。このまま彼女が限界を感じ降参してくれれば良いのだが…。 時子 「ひゃははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!くすぐったい、あはははははははははははくすぐったいぃぃ!!」 戦い慣れしているからか、中々「降参」という言葉を口にしない。そして、代償フェイズを含めた合計4分という時間が終わり、結局このターンで決着は着かなかった。 時子 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…、はぁ…、はぁ…、はぁ…、思ったより…、やるじゃない…!っはぁ…、っはぁ…、はぁ…、次のターン…、覚えてなさいよ…!」 そのセリフに、私は嫌な胸騒ぎがした。そしてそれと同時に思わず不安が過る。何故なら次のターン、私は弱点だとバレたワキを徹底的にくすぐられる事になるからだ。耐えられるかどうかという不安ではなく、単純にくすぐられる事に恐怖しているのだ。 琉唯 「わ、私はこれでターンを終了するわ…。」 【琉唯】 【手札、0】 【精霊、アリス】 【場、スキルカード“挑発”、マジックハンド2枚、大の字ベッド拘束】 アリス 「ごめん、降参させられなかった~。」 琉唯 「し、仕方ないわ…。一応体力ポイントは減らせたし、体力ポイント的には圧倒的に有利よ…。」 何とか自分を鼓舞しようと余裕な素振りを見せるが、内心不安で堪らない。アリスは最強クラスのくすぐり力がある。それを持ってしても「降参」と言わせられなかったと言う事は、このままでは体力ポイントを0にするしか勝ち目が無い、かも知れない。時子の体力ポイントは後2。そうなると、次のターンを含め、後2ターンは私もくすぐられる事になる。それが不安で堪らないし、いくら我慢力が高くても、くすぐられる事に全く慣れていない私は「降参」と口にしてしまうかも知れないのだ。 そして、時子の反撃が始まる…。
Comments
ありがとうございますm(_ _)m あの原作チートカードをご存知でしたか(笑) 手札のカードが増えないとやれることが単調になりますからね(^_^;)どんなドローカードを作ろうかって感じです!例えば、自分がくすぐられて耐えられれば2ドローとか(笑)
こーじ
2023-03-04 20:55:28 +0000 UTC初戦前半の戦い面白かったです。 遊戯王みたいに天よりの宝札みたいな手札増強があれば盛り上がるかもですね。 現実でもこんなバトルがしたいです。 後半も楽しみにしています。
オッカ
2023-03-04 12:53:31 +0000 UTC