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美しき女スパイ、グレイス③

 警備ロボは動けない私を金属製のベッドまで運び、仰向けに寝かせる。そして今度は女が頭上から私の両腕を掴むと、グッと持ち上げバンザイのポーズをさせる。そして今度は私の足元に回り込み、両脚を肩幅より大きく広げさせる。金属製のベッドの上でX字のようなポーズにさせられた私は、どうにか動けないかと抵抗するが、まだ身体に力が上手く入らず、そのポーズのまま動けずにいた。  その姿を見た女はニヤリと不敵な笑みを浮かべると、首にぶら下げていた簡易的なリモコンを手に取り、そのリモコンの唯一のスイッチを押す。すると、私が寝かせられているベッドに電源が入り、起動する様な機械音を発した。これから一体何が起こるのだろうか。私は、どうなってしまうのだろうか?  ガシャン!!  すると突然、何か金属と金属がぶつかり閉まる様な音が部屋に響いた。そしてそれと共に、私の手首と足首に窮屈な圧迫感を覚える。どうやらこのベッドによって手首と足首を拘束されたらしい。どういう仕組みかは分からないが、ターゲットの体格に合わせて枷をはめる事が出来るらしく、枷と肌の隙間を感じさせない程にフィットしている。しかも、その枷は丁度手首と足首の一番細い所にはめられている為、全く手足を動かせそうにない。  そして拘束が完了して数秒後、少しずつ身体の感覚が戻っていき、力を入れる事が出来る様になったが、残念ながらこのベッドに拘束されてしまった以上、どちらにしろ身動き一つ出来ない状態である事に変わりはない。 ??? 「そろそろ痺れが取れて、身体を動かせる頃かしら?」 グレイス 「そうみたいね。お陰でようやく身体に力が入るわ。」  試しに身体を動かしてみようと力を込めるが、枷によってしっかり固定された手足は微動だに出来ず、精々腰を僅かに左右に振ったり、浮かせるのがやっとだ。つまり、完全に身動きを封じられた事になる。こんな状況で、私は拷問を受けるのだ。  やばい…、心臓が破裂しそうなくらいバクバクしてる…!私、恐怖や不安に緊張してる?そもそも、不安による緊張感なのか、今までに無いスリリングな状況に興奮してるのか、どちらか分からないけど緊張感と高揚感、その二つの感覚が同時に押し寄せ、つい胸の鼓動が高まってしまう。これ、マジで最高じゃない…!!こういうのを求めてたのよ…!! ??? 「っふふ…、なら、そんな無防備な格好してなくても良いのよ?」 グレイス 「自分で拘束した癖に、良く言うわ。こっちは動きたくても動けないのよ。」  この状況はサイコーにスリリングだし、この展開は興奮するけど、決してそれをこの女には見せず、冷静に振る舞う。  対してこの女は、スパイを捕らえ拘束した、というこの状況が相当嬉しいのか、私の足元に立って見下ろしながら、挑発する様に煽ってくる。捕まった直後はしっかり見てなかったから気付かなかったけど、この女もかなり大胆な服装をしていた。  上半身は黒いハイネックの服だが、胸元がパックリ空いており、丈も短い為腹部も大胆に晒されている。そしてその上から白衣を羽織っているのだが、その白衣も普通ではあり得ないノースリーブタイプであり、この女の肩から腕全体も露出している。つまり、白衣の下の黒いハイネックは、胸元と腹部を見せるデザインな上、肩も晒すノースリーブという中々にエロい服という事だ。  下半身は上半身と違いかなり露出を控えており、七分丈の黒いパンツにヒールという、足首だけを見せる程度の物だった。  キリッとした目と度の強そうな眼鏡は、いかにも研究員という感じを出しているが、服装はとても研究をする人間の格好ではない。だが長い髪と眼鏡、スラッとしたスタイルとその服装はとてもセクシーで、私より大人の女性という印象を受ける。こんな格好で普段から研究所を歩いていれば、警備員の男が私のお色気術に少し耐性があったのも頷ける。 ??? 「ふふ…、そうだったわね。拘束してるんだった♥……あ、自己紹介をまだしてなかったわね。私の名前はクロエ、このラボの所長であり、ウチの企業の幹部。主な仕事は…、スパイの拷問♥」  拷問を担当する女幹部か。それならこのセクシーな服装も納得できる。  いや、研究員っぽくは無い、という意味で納得出来るたけで、女幹部がこういう服だとは思ってないけど。 クロエ 「うっふふ…、気分はどう?身動き出来ず無防備に拘束されて、これから拷問を受ける今のご気分は♥」 グレイス 「スリリングで良いじゃない。気に入ったわ。寝心地は悪いけど。」  こんな大ピンチ、スリリングに決まってる。だからそこは嘘偽り無く本音を答えた。何より冷静に、そして強気な姿勢を保っていた方が、相手は逆に冷静でいられなくなるものだし。 クロエ 「へぇ?これからどんな拷問を受けるのかも知らない癖に、随分余裕じゃない。」  そう。これから私は拷問を受ける。当然ここで行われる拷問は、私がその実態を探ろうとしている、新しい拷問だ。捕まったのは想定外だけど、これで潜入した目的は果たせる。後はどうやってこの状況から脱出するか…。 グレイス 「拷問が怖くてスパイなんて出来る訳無いでしょ?何をするつもりか知らないけど、無駄な事は止めてさっさと解放したら?」 クロエ 「無駄かどうかはやってみなければ分からないわよ?どうせここが裏企業だって知ったから潜入したんでしょうし?それをあなたに隠す必要は無いから教えてあげるけど、ここでは拷問を研究しているの。しかも、それは私も実際に受けるまで考えもしなかった新たな拷問で、当然あなたも絶対に耐えられない♥」 グレイス 「…!」  その言葉に私は思わず緊張する。スパイとして活動する以上、それなりに痛みなどに対する訓練は積んできた。でもこれから行われるのは、拷問を研究する裏企業すら考えもしなかった新たな拷問で、この女がそれに出会い実際に受けた事で、その実用性を実感し専用の研究施設まで作り上げた。それを考えると、確かに一筋縄ではいかないかも知れない。そう考えを巡らせた事で、スリルを楽しむ私にも大きな緊張感が生まれてしまったのだ。 グレイス 「ふーん、随分な自信ね。一体どんな拷問なのかしら?」 クロエ 「それはあなたが私に反抗したらすぐに知る事になるわ。その身を持ってね?」  それはつまり質問に答えなければ、無理矢理吐かせる、と言う事を言いたいのだろう。 クロエ 「という訳で早速聞くけど、あなたの名前は?ここに潜入しろと依頼した人物を教えなさい?」 グレイス 「潜入した目的は聞かないのね。」 クロエ 「さっきも言ったでしょ?ここにスパイが潜入するって事は、ここが裏組織であり、表沙汰には出来ない研究をしているって分かってるって事でしょ?って事は、目的なんてここの研究データを盗んで世に晒すみたいな事でしょ?」  確かに、如何わしい事なんて何もしてなければ、スパイが入ってくる事なんてそもそも無いし、入る理由はその裏の顔の証拠を手に入れる事。実際は研究しているものだけ分かれば良いんだけど、普通スパイの目的なんてそんなものか。  でも、そう思われてるならある意味ラッキーかも知れない。仮にここから脱出出来たとして、こいつらは「一応研究データを守り、スパイの迎撃には成功したから、また潜入されない様に警備を強くする。」程度の考えで終わるかも知れないし、私はその拷問を受けさえすれば任務は達成出来る訳だ。 グレイス 「成程ね。確かに目的はあなたの思った通り。でも、他の事を何一つ教えるつもりは無いわ。その自慢の拷問とやらで、それを私に吐かせてみなさい。」 クロエ 「つまり拷問を受ける覚悟は出来ているって訳ね?」 グレイス 「当然よ。煮るなり焼くなり、好きにしたら良いじゃない。」 クロエ 「そう。ならお望み通り、その身体に直接聞いてあげるわ。」  さて、こうやって強気に言ったは良いものの、実際どうやってこの状況から脱出しようかしら。まずこの拘束を解く方法から考えないと、何も出来ないわね…。どうしたものかしら。 クロエ 「さぁ、女スパイさん?これから私は、あなたに一体どんな拷問をすると思う?」 グレイス 「…は?知らないわよそんなの。」  寧ろそれを知る為に潜入したんだけど。 クロエ 「じゃああなたが思う拷問ってどんなイメージ?どういう責めがあるかしら?」 グレイス 「それを拷問を受ける私に言わせる気?もしかして、私が言った拷問をそのまましてくれるのかしら?」 クロエ 「いいえ?これから行う拷問の内容はもう決まってるから、あなたの望む拷問にはならないわ。何より、この拷問はきっとあなたじゃ思いつかない♥」 グレイス 「随分な自信ね。……そうねぇ、やっぱり最初に思い付くのは痛みを伴うものかしら?ムチで身体を痛めつけたり、ナイフや針、トゲの様な物で少しずつ傷付けていって恐怖や痛みを与える。後は殴打かしら?拘束されてたらそう言う攻撃に対して身を守る事も出来ないし。」 クロエ 「そうねぇ。確かに私は色んな拷問を研究してきたから、今言った拷問は全て実験してきたわ。でも、これから行う拷問は、痛みは伴わないの♥」 グレイス 「そう。なら熱による脱水、逆に凍えさせて苦しませるか、まともに呼吸をさせない水責めとかかしら?」 クロエ 「どれも立派な拷問ね。でも、それも全て不正解。」  まあ、拷問を研究しているなら、これぐらいは常識みたいなものか。何より、拷問の知識が豊富ではない私に、こいつらが研究する拷問など分かる訳がない。 グレイス 「だったら一体どんな拷問だって言うのよ?」 クロエ 「それはね、傍目から見たらと〜っても楽しそうな拷問よ♥」 グレイス 「楽しそうって、それあんたが責めるのが好きなドS女ってだけでしょ?」 クロエ 「勿論それもあるんだけど♥でもそう言う意味じゃなくて、責める側も、その拷問をただ傍から見てるだけの人間も、つい“つられて笑い出しちゃいそうになる”拷問なの♥」 グレイス 「はぁ?笑い出すって何?しかも、つられてって、意味分かんないんだけど?」  私の解釈が間違ってるのか、この女の表現が間違ってるのか。“つられて笑う”と言う表現は、まるで拷問を受ける人間が笑っているかの様に聞こえる。当然そんな事は有り得ないし、だとしたらこの女は一体何を言いたいのだろうか? クロエ 「そのままの意味よ?拷問を受けるあなたはこれから“笑顔”になるの。そして拷問を行う私もつられて笑ってしまうような、そんな拷問なのよ♥」  どうやら私の解釈は正しかったらしい。で?余計に意味が分からないんだけど?この女、私がこれから笑顔になるっていった? グレイス 「それが意味分からないって言ってるんだけど…?私を笑顔にする?それって、私がこの状況で拷問を受けて、にも関わらず楽しく笑うって事?」 クロエ 「そう、あなたは笑顔になるの。でも、あなたは楽しくは無いでしょうね?拷問なんだから♥」  こいつのしゃべり方は腹が立つわね。言い方が回りくどくて煩わしい。私が笑顔になるとか言ったかと思えば、今度は楽しくないとか、言ってる事が真逆過ぎて理解に苦しむわ。 グレイス 「それ、結局私は笑顔になんかならないじゃない。さっきから煩わしくてウザいんだけど。」 クロエ 「別に間違った事は何一つ言ってないわ。間違いなくこれからあなたは笑顔になる。でも決して楽しい気分にはならない。寧ろ苦しい思いをする。それがこの拷問よ?」 グレイス 「だから、それが煩わしいって言ってんのよ。何で楽しくもないのに、私が笑顔を作らなきゃいけないのよ。この状況で、どうして私が苦しみながら笑わなきゃいけない訳?っていうか、苦しいのに自分から笑うって、ただのドMじゃない。」 クロエ 「そこが少し違うのよね〜。」 グレイス 「はぁ?」 クロエ 「正確に言えば、あなたは自分の意志で笑うのではなく、私によって“笑わされる”のよ?」 グレイス 「ん…?笑わされる?それって、結局私が笑うんでしょ?何が違うのよ。」 クロエ 「つまり私が行う拷問は…、笑いたくもないあなたを、私が“強制的”に、我慢出来ないぐらい…、“無理矢理”笑わせるのよ♥」 グレイス 「強制的…?無理矢理…?」  その言葉の意味が私には全く分からなかった。強制的とか、無理矢理に笑わせるって、どういう事…? グレイス 「そんな事…、どうやったら出来るって言うの?」 クロエ 「簡単よぉ?例えば〜、たった一本の人差し指だけで、笑わせる事も出来ちゃうわ♥」  そう言いながら、右手の人差し指をピンと立てて、その指で強制的に笑いを強いるとアピールした。でも、人差し指を使うだけで人を無理矢理笑わせるって、意味分かんない。 クロエ 「っふふ、どうやらまだ分からないみたいねぇ。それならもう少しヒントをあげるわ。」  ヒントと言うより答えが知りたいのだけど…。もしかして、私の目的が拷問の実態を知る事だってバレてるのかしら?それなら、こんなに遠回しに答えを引っ張るのも分からなくはないけど…。 グレイス 「何でヒント…?さっさと教えてくれれば良いのに。」 クロエ 「それは私が単純に、この時間が好きだから♥この拷問を必死に考えさせて、それが分かった時のスパイの反応、それに対する感情、屈服するまでの過程、そういうのが堪らないのよねぇ♥」  その言葉が本当なのか、それとも時間を掛ける別の理由があるのか、そこまでは分からないけど、少なくともそれを楽しんているのは間違いなさそうね。まあ、私もこのスリリングな瞬間はもっと味わっていたいし、もう少し付き合ってやるか。 グレイス 「ふーん。まあこっちは拘束されて何も出来ないし?仕方ないからあんたの趣味に付き合ってあげるわ。ほら、早くヒントを教えなさい。」 クロエ 「この状況でも上から物を言うその強気な態度も良いわ♥それじゃあヒントね?あなた、今どんな格好してる?」 グレイス 「ん…?格好?服装って事?」 クロエ 「そう、その服装♥胸部を隠す程度しか布面積の無い服だから肌の露出がかなり多い。しかもその胸元も谷間が大胆に空いたデザインだから、私ぐらいエッチな服でしょぉ?」 グレイス 「まあ、この美貌を武器にしてるから?そうなるわね〜。」 クロエ 「それに、さっきブーツを脱がせちゃったから、下はミニスカートだけでしょ?脚は私よりも露出が多いわね♥」 グレイス 「私の太もも、上半身に負けないくらいエロいでしょ?見せないなんて勿体無いじゃない?」  そう言えば、さっきのこの女の行動には違和感がある。 グレイス 「それより、何でわざわざ私のブーツだけ脱がせたのかしら?拘束するにも、別に邪魔にはならなそうだし。」 クロエ 「それも含めて、私は基本的にスパイを全裸にする趣味は無いの。勿論、拷問する際に必要なら服も脱がすけど、今のあなたの格好ならブーツだけで良かったから、楽で助かったわ♥」 グレイス 「必要なら脱がす。でも私の今の服装なら、脱がす必要は無い。なら目的は結局素肌って事?」 クロエ 「えぇ、その通りよ?だから、自分の肌が露出している場所を考えたら、分かるかもね♥」  成程。って事は、やっぱり私の身体に直接何らかの“刺激”を与えるのは間違いない。人差し指、というのは多分「何らかの機械を作動させる為のスイッチを押す」為に使うのだろう。笑わせるって言葉がやっぱり引っ掛かるけど、精神的に追い詰めるものじゃなく、肉体的に追い詰める拷問の可能性が高いわね。 クロエ 「それから、拘束するのも大事よ?拘束してないと、動かれて簡単に抵抗出来ちゃうし。」  まあ拷問なんてのは大概、自由を奪って苦痛を与える事だから、それは分かる。でもやっぱり分からないのは、相手を強制的に笑わせるという行為…。 クロエ 「勿論、拘束する方法にも色々あるわよね?椅子や柱に縛り付けたり、手錠を使って後ろ手に拘束したり、………バンザイさせて枷で押さえつけたり、ね♥」  この意味深な言い方、多分このポーズも拷問に必要な要素って事よね?  確かに、拷問がムチ打ちだったとしたら、腕は頭上に上げた状態の方が効果がある。後ろ手に拘束したって、身体の側面を守れたり、腕にギュッと力を込めれば身体も強張り、痛みに多少は耐えられる。頭上に腕を上げさせられると身体が無防備になり、どれたけ力を込めても防御力は上がり辛い。勿論、縄や鎖で身体を縛り付ける拘束なら、その縄や鎖が盾になるから効果が薄い。  つまり、このX字の様に手足を広げる拘束でなければ、私を無理矢理笑わせる事は出来ないと言う事…? クロエ 「さて、そろそろ分かったかしら?私が一体どんな拷問を行うのか♥」 グレイス 「う〜ん、正直さっぱりだわ。」 クロエ 「まだ分からない?どうしてブーツを脱がせたのか、どうして服を脱がせる必要が無かったのか、どうして腕を上げさせたのか。」  ブーツを脱がせたのは、つま先とか足裏を露出させる為、私の服の露出度を考えると胸は隠れてても良いって事は、逆に言えばお腹や腕は露出してないといけない。その状況で腕を上げさせて拘束するって事は、私の自慢の腋が目的? グレイス 「足裏、お腹、腋?………え、ちょっと待って!?もしかしてここで研究してる拷問って…。」  私の今の体勢と服装によって肌を露出させている部分。足裏とお腹、そして腋。それらの部位に何らかの刺激を与え、私を無理矢理笑わせる行為。そこまで考えた時、私はようやくこの拷問の方法に気が付いた。 クロエ 「気が付いてくれた様ね♥さぁ、私がこれからあなたに行う拷問は、一体何でしょうか?」 グレイス 「くっ…、く、くすぐり……?」 クロエ 「…っふふ、大正解♥」  え…?ホントにくすぐり?  まあ実際、露出度の高い服装の私を、こんな無防備な体勢で拘束して、身体に刺激を与えて無理矢理笑わせるだなんて、私の事くすぐる以外にないわよね。 グレイス 「それって…、私の足裏とか、お腹とか、腋をくすぐるって事よね?」 クロエ 「そうよぉ?私がこの人差し指で撫でて、こそばして、あなたは無様に笑いながら、その苦しみに耐えきれず屈服する。それが私が研究する、“くすぐり拷問”よ♥」 グレイス 「いやいや、あんた何言ってんの…?私の事、ただくすぐって笑わすのが拷問なの?研究のし過ぎで頭おかしくなったんじゃない?」  くすぐり拷問って何?私、これからこの女にくすぐられるの?それで無理矢理笑わされて、屈服させるって?流石にスリルを味わいたい私でもそれは受け入れがたいわ。だって、ねぇ? クロエ 「私は至って真面目よ?まさかあなた、私の拷問がくすぐりって聞いて、バカにしてるのかしら?」 グレイス 「うん。」  いや、くすぐりでしょ?私の身体をただくすぐって、笑わせようとしてるだけでしょ?そんなの、スリリングでも何でも無いじゃん。期待して損しちゃったわ。 クロエ 「どうして?くすぐられたら、くすぐったいでしょ?」 グレイス 「まあ、くすぐったいのかもねぇ?」 クロエ 「くすぐったかったら、普通は暴れて抵抗するでしょ?」 グレイス 「そりゃまあ、くすぐったいしねぇ?」 クロエ 「でも、あなたは拘束されて身動き出来ないから、抵抗が出来ないじゃない?」 グレイス 「…そうなるわねぇ。」 クロエ 「そんな状態でくすぐられるのが、恐怖じゃないって言うのかしら?」 グレイス 「別に恐怖なんて感じないでしょ。所詮はただくすぐったいだけだし?」 クロエ 「本当にただくすぐったいだけかしらねぇ?拘束されて一切抵抗出来ないのに、その無防備な身体をこちょこちょされちゃうのよ?」 グレイス 「ふふっ、何よこちょこちょって、くだらない。」 クロエ 「……そう。そこまで言うのなら、これからじっくりこの拷問の恐ろしさを教えてあげるわ♥」  そう言いながら人差し指をピンと立てると、その指先をクニクニ動かして、「今からこうやってくすぐってやるぞ」とアピールしてくる。  正直、くすぐりなんかに恐怖は感じないけど…。 グレイス 「う〜ん、全然怖くないんだけどな…。しかも使うのは人差し指だけでしょ?ちょっとくすぐったいぐらいで、笑う訳ないでしょ。」 クロエ 「へ〜?随分強気な発言ねぇ?なら、もし私の人差し指によるくすぐりで笑ったら……、その時は覚悟しなさい?徹底的にくすぐって、地獄の様な苦しみを味わわせてあげるわ♥」 グレイス 「っていうか、どうせ拘束されて身動き出来ない私に拒否権なんか無いし。好きにすれば良いじゃない。」 クロエ 「うっふふふふふ…♥それじゃあ、覚悟は良いわね?精々笑わないように、しっかり歯を食い縛って耐えるのね♥」

Comments

僕もこの瞬間が書いてて一番好きです

こーじ

拘束して責めが始まるまでのこの時間最高に好きです!

ガリタル


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