ケイくんの罰当番(底辺Sub6話後のお話)
Added 2023-12-31 04:01:00 +0000 UTC「はい、お願いしまーす!」 「…………」 笑顔で渡されたそれを見て噛みしめるように実感する。 人生はクソだ。 とある問題を起こしたのがバレて、もしかして追い出されるかなと思っていたけど店長は想像よりも甘かった。 「ツバキから奪った客の分は半分ツバキの給料な」 「え゛」 「えっ!いいの!?」 「やっりぃ!」と喜んでいる男にとてつもなくムカついたけど甘んじて受けるしかない。ルール違反はルール違反。半分貰えるだけマシかもしれない。 あの客たちはそのまま俺の顧客扱いになるだろうし、後々を考えると俺の方が得だろう。暢気にホッとしているツバキに呆れながら「分かりました…」とションボリした演技をすると店長が笑った。 「お前ぜんっぜん反省してないな!」 「…はい?」 「顔に書いてる。『まぁそのくらいで済むならラッキーか』って」 「……そんなこと、ありませんよ」 苦笑いを返しても鼻で笑って店長は表情を崩さない。苦手だ…なんだろう、この人。誰かを思い出してソワソワする。全部見透かしているような、ずっと見張られているようなそんな感覚がして。 「お前、一か月全部の部屋の掃除と洗濯な」 「え?」 「客をつかせてまた同僚の客とってたんじゃ話になんねえからな。反省するまで雑用係」 「雑用って、いやですよ!そんなの!」 「給料は最低分出してやる。それでも嫌ならやめてもいいぞ」 「~~~~」 足元を見てやがる。俺みたいな男のSubは簡単に就職先なんて見つからない。ましてやこういう業界は横繋がりで情報が交換されているらしいから余計にだ。ツバキの噂だって回ってきたんだ、俺の噂だってすぐに回る。 人の客を奪うやつなんて評判が出回ってたら、どこにも雇ってもらえない。 悔しくて唇を噛む俺に店長が妙なことを言った。 「一か月でお前のことプロにしてやるよ」 ………なんのだよ、くそが。 プロって掃除のプロ?洗濯のプロ?どっちもごめんなんですけど! 「はぁ~~~…」 「溜息うるさ。…ちょっと、高い生地なんだからもっと丁寧にやれよ」 「~~~~」 「破いたら報告しろって店長に言われてるからな~」 「……くそ」 悔しいけど報告は嫌だ。強く握っていた生地を優しく手洗いする。雑用は骨の折れる仕事だった。 全部屋の掃除ってのがまず無茶だった。この店には十数人のSub・Domが常時待機していて、全部屋稼働すると5部屋同時に掃除が必要になったりする。さすがに無茶だと店長に訴えても鼻で笑われるだけだし、必死に走り回るしかない。どこかの部屋を掃除している間にまたどこかの部屋のプレイが終わる。次に終わりそうな部屋の様子をカメラをチェックして終わったのを確認したらすぐ飛び込んで掃除。最初は「雑」と店長に何度もダメ出しされたそれも、二週間後には何も言われなくなった。ちょっとだけやってやったぞという気分になったのは内緒だ。 それが少し落ち着いたと思ったら今度は洗濯。大きなシーツなんかは業者に渡すだけで済むけど、こればっかりは手洗いだった。そりゃそうだろうな、高いもんな、生地も弱いしな。わかってんだけど、わかってんだけどさぁ…。 「……なぁんで!俺が!他人の下着なんて!洗わなきゃなんねえんだよ!」 「自業自得じゃね?」 「うっるせぇ!」 「いいから手動かせよぉ~俺がやった方が早いとか頼む意味ないってぇ」 「黙って、そこで、待ってろ!」 面倒そうにあくびをした男はマリと名乗った。この店で一番売れてるガタイの良いDom。 店長が「なんかあったらマリに聞け」と言ったから多分信頼は厚いんだろう。実際生地別に使い分けている洗剤を教えてくれたのはこいつだった。 なびいてくれたらラッキーと思って何度か誘惑してみたけど「うざいからやめろ」と心底嫌そうに言われてすぐに諦めた。こいつは無理。Subに恵まれているDomは結構こんな感じだよな。お前には興味なしって顔に書いてある目で見られるのはムカつくよ。 「洗濯ものが面倒なやつはケイにやらせていい」と店長が言ったらしく、恥も外聞もなく奴らは次々下着をよこしてきた。タオルやらは業者に頼むくせに下着は手洗いがいいんだと。 …分かるけどさ、そりゃ手洗いしてるよなみんな。シルクの艶々した下着たちを見ながら思う。商売道具を雑に扱うやつはこの店にはいないみたいだ。 「やっほ!…あれ、マリちゃんもいんの?」 「おっす。ツバキちゃんも下着持ってきたの?」 「うん!!」 明るい声で洗濯場に来る男はこいつくらいしかいない。にっこり笑って下着とTシャツを持ってきたツバキに首を傾げる。どうやらパンツだけじゃないらしい。 「…えへへ…、恥ずかしいんだけど、それも手洗いでよろしく…えへへ…」 「…なんか、乳首のとこ濡れてんだけど…お前、乳牛かなんか?」 「ちっがうよ!!プレイしたの!ミルク出したの!吸ってもらったの!」 「へぇーあのお客さん授乳プレイ好きなの?意外に変態だねぇ」 「あっ、マリちゃん…内緒にしてっ!ないしょ!あぁ…俺のばかぁ…」 「守秘義務違反~ばかだねぇ~」 お客とのプレイ内容をばらすなんてプロとしては失格だ。けどマリは面白そうに笑うだけで咎める気もないらしい。俺もそれ以上突っ込まずにただ下着を洗い続ける。知ってた。前の店ではなかったけど、母乳みたいなものを出して吸わせるプレイがこの店で割と流行ってること。その珍しさからわざわざ来る客もいるらしい。変態だ。そんなの楽しいわけない。 さっきまではそう思っていた。 「掃除係は各部屋の状況を把握しとけ」ーーー店長はそう言って、カメラのある部屋のカードキーを俺に渡した。 「…こんなもん渡していいわけ?」 「なにが」 「俺が、悪用とかするって思わないの?」 店長は面白いものでもみるような顔をして「やるような奴はそういうこと言わずに黙ってやるよバカ」って笑った。なんだよそれ…。 確かに次に空く部屋や次に入るだろう部屋の把握にそれは便利だった。俺は洗濯物が溜まっている時以外はその部屋に入り浸って、カメラを見て時間を過ごした。 「…………」 みんな当たり前だけどプレイをしていた。誰もかれもどういう相手が客でもプロだった。あのツバキでさえ、殴ろうとする客を宥めて自分の得意なプレイに持ち込んでみせた。殴られてもカメラに映る顔は笑顔だった。ただ暢気に運だけでやってるだけだと思っていたのに。 暇さえあればカメラを見てた。どんな客相手でもうっとりと笑うツバキの顔はプロだった。けど今日写った顔を見たら、それもまたプロとしての演技なのだとわかった。 無音のカメラの先で高揚していく顔。あの得体のしれないDomの客ーーー榊は、ツバキをことさら優しく扱っていた。 ベッドの上で榊の膝に座ったツバキの体が、遠くから見ても赤く染まっている。ふるふると嬉しそうに震えながら、奉仕するように体を揺らすツバキの胸に唇が寄せられる。のけ反ったツバキの顔は序盤から蕩けていた。ただ舐められているだけだろうに、口から涎を垂らして何かを呟いている。 思わず自分の喉が鳴った。そんなに気持ちいいのか? カリカリと指で虐めるように弄られるたび、ツバキは切なそうに眉を寄せて体を揺らす。乳首だけでそんなに感じるもん?と正直思ったけど、これは演技じゃないだろう。なんせ今までの客との顔と全く違う。客相手にはバレないだろうけど、何日も見てきたからわかる。今の顔がツバキの本当に「気持ちいい」時の顔なんだろって。 シャツを着たままのツバキの乳首に吸いつくように男が顔を寄せると、ツバキが泣き出すみたいに表情を変えた。それでも気持ちよさそうに腰を振っているのを見ると、快楽が逃がせなくて怖いんだろうとわかる。要するに気持ちよすぎるんだろうって。 男の手がツバキの全身を撫でるように触って、おそらくその口はツバキが望んだコマンドを与えていく。Subにとっては喜びでしかない。特にあいつにとってこの客からの命令はそれだけでオーガニズムに達するほどみたいだ。耳元で何かを囁かれた体がのけ反ったまま震えてーーー震えているツバキにとどめを刺すみたいに、男の指が乳首をギュッと潰すように握ったら、ツバキが大きく口を開けてぶるりと震えた。乳首から、シャツを着ていても見えるくらいに液体が飛び出す。イッた。 美味しそうにそれを舐める男の頭をツバキの震える手が掴むのが見える。なんだか撫でているみたいだ。 大きく見開いたその目にはきっと快楽以外、何も映っていない。ツバキの目がこっちをーーカメラを見ているような気がして、俺は慌ててその部屋から逃げた。 ーーそれが約一時間前の話。 そして今ツバキがここにいるってことはあの客はもう帰ったんだろう。考え事をしながらシャツをゴシゴシしていると、その力加減が不安になったのかツバキが後ろからピーチクうるさい。 「あっ!あぁ!シャツ破かないでね!手洗いしかダメなんだよ、それ高いんだよ!」 「ブランドもんじゃん。珍しいねぇ、ツバキちゃん服興味ないのに」 「何それ!あるよ!…最近は!」 確かにTシャツだったけど高そうなブランドロゴが入っている。ツバキのくせに生意気な。 ブランド専用の洗剤を取り出して泡で満たされたぬるま湯の中にシャツを浸していく。乳首の部分の濡れた液体は濃い染みになっててなかなか落ちそうになかった。 無心でゴシゴシしてると背後で洗濯待ちの二人がどうでもいい話をしているのが聞こえた。休憩か。暢気な奴ら。…いや、俺も休憩みたいなもんか。客一人ついてないソープなんてお話にもならない。 ここにはプロしかいないのに、俺一人だけがプロじゃない。なんで…なんで?俺がプロじゃないのは俺のせいだ。卑怯な手しか使わなかった。ここの人間たちみたいに自分の全力で客にぶつかるなんて考えたこともなかった。掃除なんて売れてないDomに甘えればそれもしてくれたし、仲が良いふりして客を取ったりなんてツバキが初めてでもない。 俺は全力で仕事なんてしてきたことがないんだ。俺はプロじゃない、全然プロじゃないかった。カメラに映った同僚たちのプレイを見て、部屋掃除に檄を飛ばす店長を見て、何より全力でやって「綺麗にしてくれてありがとね」って言われたことへの嬉しさが証明だった。俺は多分、プロじゃなかったってそれで分かっちゃった。 「おー真面目にやってる」 「店長」 「店長どしたの」 「サボってないか見張りに。お前らも次の客の時間、間違えんなよ」 「はぁい」と良い子の返事をする二人を尻目に俺はただ無心でゴシゴシ洗濯をしていた。店長は苦手だ。なんか一緒にいるとソワソワする。怖いような見張られてるような、どこかで感じた恐怖の再放送……あ、わかった。店長ってあいつに似てる。俺のプライドを踏みつけたツバキの客、あの榊って男に似てるんだ。 「なに」 「……いえ、別に」 「真面目にやってて上等上等。ケイ、お前来週から店の方戻っていいぞ」 「えっ」 「ひと月ご苦労さん。ちょっとはマシな顔になったな」 そう言って頭を軽く撫でて、店長は鼻歌交じりに部屋を出ていった。ご機嫌だ。 「お前を一か月でプロにしてやる」ーーーあぁそういうことね、…まんまとやられた。悔しいけど、まんまと。 「……店長って、ナニモン?」 「はえ?」 「…なにが?」 後ろをチラッと見ると、いつの間に持ってきたのか煎餅やらポテチやら齧りながら二人が各々相槌を返してくる。二人は割とこの店で長いんだろうし、店長がどういう人なのかくらい知ってるだろう。…別に?興味ないけど? 「いや…店長ってその、恋人とか……べ、別に?何があったとかじゃなく?気になるわけでもないけど?!自分とこの店長くらい知ってても良くない?!」 「え、ケイくん…もしかして…」 「なに!?別に!興味ないけど!!いや、単純な興味だけど!?」 「いや、どっち」 「おい」 自分で聞いておいて必死に否定するというよく分からない状況の俺にいつの間にやらマリがすぐ目の前に近づいてきていた。見上げた顔は暗くてよく見えない(こいつ背高すぎ)、でも声の低さから何かに苛立ってるのは分かって、思わず腰が引けた。Domは生きてるだけで威圧感を与える存在だって自覚しろ馬鹿! そんな俺に気遣う様子ゼロの大男は、それどころか威嚇するように顔を近づけて言った。 「……店長に近づいたら殺すぞ」 「へ」 「ま、ままままマリちゃん!!」 「殺しちゃダメだってぇ」と情けない声を上げたツバキが追いやるようにマリの背中を押して洗濯場を出ていこうとする。体重差なのか一ミリも動いてないけど。 え、マリと店長ってそうなの?マジ?相談する相手間違えた。やっば。マジで殺しそうな目をした男は渋々ツバキが追い出してくれた…命の恩人。俺のツバキ好感度が-100から-99にあがった。ピロリン…。 え、ちょっと、ほんのちょっっと店長いいかもって思っただけだったのにマジかよ…。 「…あいつら出来てんの?」 「で…?う、うーん…?…まぁ、マリちゃんって店長過激派だから…?」 「…マジくそだ」 「ケイくんって店長好きなの?…うーん、趣味変わってんね?」 「……………」 ツバキ好感度が-99から-100へ下がった。ピロリン! 「ケイくんがんばれ〜!」 「…………」 ツバキへの好感度が測定不能になりました。ピロリン!ピロリン!ピロリン! ムカついたのでツバキとマリの下着やTシャツを力の限りゴシゴシする。どうなってもしらねッ!ちょっと生まれそうになった初恋っぽいものを煎餅握るみたいに潰された恨みだ。 人生はくそ、神とやらもきっとそう言ってる。 でも今はそんなクソな世界に負けてられるかと俺はやる気に満ちていた。 一時間前、ツバキと榊のプレイ中 「へ、ケイくん…?…あっ、ぁ、あぅ…♡」 「うん、あれから虐められてない?」 「えぇ…?だいじょうぶ、だよ…?…ん、あっ…、あ、だめ、あっ…♡」 今俺をいじめてるのは榊さんでしょ、って言ったらふんわり笑われてイキそうになっちゃった。笑顔の攻撃力が…高い…! 今日は久々に授乳プレイがいいな♡って言われて、嬉しくて即薬を飲んだのが少し前。優しく摘まれたり吸われたりしてグジュグジュに溶けちゃった俺はいつも通り榊さんに翻弄され続けていた。 今日の榊さんはなんだか興奮する言葉ばかりかけてくる。 「乳首張ってて恥ずかしいね」「こんなの誰かに見られたらどうする?」「ほら、カメラの方に見せつけてみて」なんて。なんて、興奮するに決まってんでしょッッ! まぁ俺はプロですから?お客様の要望通りプレイを楽しんでもらうのがプロってもんですから? 俺はいつもよりのけ反って榊さんによく乳首が見えるようにーーーでもシャツは脱がないでってことだったからシャツ越しにね?胸を押し付けて愛撫を受け続けた。 榊さんの長い指は俺をいじめるのが上手だ。テクニシャン榊。 ピンピン跳ねて虐めてたと思ったら、乳輪回りだけをくるくる労わる。でも段々それだともどかしくなってきて、勝手に揺れちゃう俺の腰を見て「〝悪い子だね〟」って耳元で囁くからたまんない。 Subの被虐スイッチが入っちゃった俺はもうそこからごめんなさいモードで一人盛り上がってしまう。犬みたいに情けなく腰を振る俺に榊さんは「今度首輪をプレゼントしようか」って笑った。光栄ですワン!榊さんの支配で、俺の脳みそは今日も幸せいっぱいですワン! シャツ越しのもどかしい愛撫、いつもよりも多い言葉での揶揄がたまらなくて、気持ちよくて、俺はいつもより早く絶頂が来てしまった。 「あっ、もぉ、いっちゃ…、いっちゃぅぅ…♡」 「あれ?今日は早いね?」 「だって、さかきさ、いじめるからぁ…」 いつもより早急な動きと言葉に少しだけ恨めしく訴えると、嬉しそうに榊さんが「じゃあお詫びに命令しようか」と笑う。命令、その単語に背中がゾクゾクして息が荒くなる。もう何もしなくてもイキそうなのに命令?くんの?やばい、どうしよ。 準備しなきゃって思ったけど何の準備??ただ受け入れるしかない俺がはふはふ息を整えていると、ゆっくり近づいてきた榊さんが俺の耳元で囁く。 「カメラの方向いて?」 「はぁ…♡ …んぅ…?か、めら…?」 「…ツバキくん、エッチなとこ全部見られてるよ?」 「…え、えっ、えぇ…?」 全部の部屋にあるカメラの存在は知ってる。防犯の意味もあるそれは、何かあった時に店長が見返すくらいにしか使わないって聞いた。カメラのある部屋はいつも鍵がしてあるし、誰かが入ってるのを見たこともない。 でもある。カメラは確かにある。榊さんの言葉のせいか、そのカメラから視線を感じた気がしてぎくりと体がこわばった。 「あ、やだ、やだぁ…!」 「どうして?見られちゃうの嫌?」 「いや、さかき、さかきさんしか、やぁ…!」 「はは、…〝かわいい…〟」 「っ…ひぃうぅ♡♡」 囁かれた言葉に背中がのけ反る。見られちゃう、ダメだ、そう思うのに一度開いた栓は閉じてくれない。だめ、だめ、だめだって思うのに。乳首に触れてる指がギュッと強くなって、俺のことをイかせようとしてるのが分かった。 だめ!だめなのに!意地悪、しないでって…うそ、もっとして…! 「俺以外に見られてイッちゃうツバキくんに〝お仕置き〟」 「あ、あっ、ごめ、ごめなしゃ、や、やぁ…♡♡」 「〝乳も精子も無くなるまで出し切れ〟」 「や、やぁ…!っ~~~まっぇ♡ ッれちゃ♡ れうぅ…! はっ♡ はっ…♡ …ッはぁぅ♡」 「〝イけ〟」 「あっ♡ あ♡ んあぁ゛~~~~…♡♡♡」 絞り取るみたいな言葉。すぐに乳首を強く潰されて、そこから望み通り液体がいやらしく噴き出した。もう片方の乳首からも小さく噴き出したそれを榊さんが美味しそうに優しく吸い込んでいく。 こくこくこくって、小さく飲んでいく音がして、胸の中が快楽とは別の高揚感で満たされていく。…榊さん、赤ちゃんみたい。 絶頂が続く頭でそんなことを思って、手が無意識に榊さんの頭を撫でる。震えるせいで上手く撫でられなくてもどかしいのに、でも体はそれどころじゃなかった。ペニスからも乳首からも液体が出てきてオーガニズムから逃げられない。 「あっ!あぅぅ゛♡ んぅ゛ぅ~~~…♡ …ッらぇ゛…!とめれぇ♡♡ …アッ♡ …まら、イク、…イクの…♡ …ッイク…!…い、っちゃ…♡……ひ、ぁーー~~~…♡♡♡」 動物みたいに腰を揺らして一人絶頂し続ける。なんて情けないんだろうと思うのに、榊さんはそんな俺を嬉しそうに眺めながら乳を吸っている。可愛い。…可愛い?頭がおかしくなってんのかな、俺。 「…ひ…♡ …やらぁ…♡ もぉ、れにゃ、あ…!あ、ぁ…♡ …も…れな…、あっ…♡ …あぅ…、んぅ…♡」 しつこく乳首を吸われて、その度にピクピクと体を痙攣させているとやっと榊さんが顔を上げた。濡れた唇をうっとり眺めていたら、また耳元で意地悪される。 「〝あーあ、全部見られちゃったね…?〟」 「…ン゛ぅ゛!♡♡♡」 プシュッ…♡ 揶揄に震えてまたいやらしくミルクがシャツに滲んでいく。それを眺めていた榊さんの太い舌が伸びてきて、俺の乳首をねっとりと、舐めた。 「あ、ぅ…♡♡」 なんかこの間のケイくんへの視姦プレイの興奮と似てたな…?なんて思ってカメラへ顔を上げると、不思議なことに視線はもう感じなくなっていた。