絵本2章 ALGL#2-Hermano-より、874・878のメイキング解説と原寸サイズのプレゼントです。(使用ソフト:Photoshop CS6)
※2017.03.01 原寸イラストのプレゼントは終了いたしました。
生放送やFANBOXでは何度か話していますが、この王さまのインスピレーションが「久保田早紀さんの異邦人」であり、個人的に2章全体にもそのようなイメージがあります。
そうなった経緯がこのイラストを描いている最中の出来事でしたので、その辺りの話も交えながら解説していきますね。
ラフが出来はじめたときのインスピレーションは、Musical「SCUGNIZZI」の「'A città 'e Pulecenella」。
もともとは王さまが国民たちから避難を浴びているシーンで、観客たちから匙を投げられている、というイメージで闘技場のようなところにいるイメージでした。
しかし一応は「国」の話なので、わかりやすく王宮を描くことにします。(もっと細かいところは近々2章のメイキングで話します。)
王宮の描き方は真正面からみた窓や扉を3つほど描いた後、複製&変形をして、画面のパースになんとなく合わせます。厚塗りなのでなんとなくで大丈夫です。
線画をしっかりとつくる方は、変形をした後に整えるのが良いかもしれません。
作業をしている途中で例の「異邦人」を見つけました。2015年末にはじめて聴き、話をつくる上でも、もの凄い力をいただいたのを覚えています。
なんとなく、匙を投げるなんて物騒な絵が描けなくなってしまい、「鳥」や「自由」を象徴するシーンへと変更されていきました。
建物は先ほどの変形で一旦位置を把握した後、また一面を描き込んでその面を複製&変形します。
ひたすら色々な建物の資料を見ながら、王宮のデザインを考えます。得意な室内廃墟ではなく初めて描くスタイルで、過去一資料とにらめっこをした絵だったかもしれません。鳥は異邦人的に数を増やしたと思うのですが、ちょっと増やしすぎですね。(笑)
ALGLは基本的に黒い箇所にテキストを入れていきます。この絵の場合王さまの手の向く先(左)にテキストが見えるとベストなので、右上からの太陽光を入れました。
このあともテキストを入れるために微調整をするのですが、絵としては完成系よりこの段階が一番好きだったと思います。
手の長さや空の色、あとはテキストの関係で光の入れ具合を調整し、完成です。

とにかくやさいが必要そうなラフを描きます。
ひとまず野菜・グラス・燭台・シャンデリア・メイド辺りが必要で、今はそれをどこに配置するのか考えながら描いていくところです。
こんな空間デザインまがいのことをしているときが、絵を描いていて一番楽しいところかもしれません。
また得意な廃墟ではなかったので、資料を漁りながら描き進めました。2章は人物も多く、背景も挑戦的だったのでなんだか大変そうですね。
一旦配置を決めたものを描き込んでいきます。
先ほどまでディナーのつもりで描いていたのですが、右奥から光が差し込んでいくのが気に入ってしまったので、モーニングになりました。
右上奥の別室へとつながる空間(のつもり)のところも、朝の光で必要がなくなったため、暖炉へ切り替えます。
テーブル上のやさいを描き込んでいきます。このとき、絵描きの知り合いに普段描かない食べ物の描き方を相談したら、「おいしそうに描けるといいね」と言われ、あんまりおいしく描きたくないなと思ったんですね。貧しい国のお話で、どちらかというとおいしくなさそうなやさいを、ありがたそうに食べるこどもたちを描きたいと思いました。
燭台に火をともしたり、人物の場面に対する心情を考えながら描き込んでいきます。
かわいいろらちゃんは先述のとおりありがたそうに。ラナちゃんは食べ物よりもやや王さまに興味を示しているようですね。
エリは「すげぇやさいだ…。」とかそんな気持ちかもしれません。マリアちゃんはそんなみんなを見守るお姉さん、そしてそんなこどもたちを見守る王さまです。
見ていた資料のカラーが暗めだったので、全体に乗算かソフトライト暗色を入れたんだと思います。暖炉が窓になった理由は今となっては分かりません…。
一旦気に入った資料に色を合わせたあと、印刷のことを考えて明るいレイヤー効果を入れ、ぴかぴかモーニングの完成です。
878(9000 × 4500)
※2017.03.01 原寸イラストのプレゼントは終了いたしました。
874(9000 × 4500)
※2017.03.01 原寸イラストのプレゼントは終了いたしました。