以下小話。 レプラカーンの待機時間はたいていベッドかステージの上かに限られる。 多くの「連合国」国民は、愛らしくも熱く、故郷である地球を取り戻すことを輝かしいステージで演説する戦士の姿しか知らない。欲を発散してベッドでまどろむ女の姿はごくわずかな者のみの秘密だ。 そのごくわずかな者も、飽いた彼女の気まぐれによって、さらにふるい落とされることもある。 人類(ヒューマン)でありながら横長な瞳孔を持つ目が愉快そうに細められれば、まだ幼さを残す甘い声が「満足よ」と謳えば、若々しい艶やかな肢体がそっと離れたならば。 彼女自身が思い出せないほど昔から、部屋の隅に捨て置いている黒々とした――もやのように不定形な――掃きだめに突き落とされる運命は避けられないのだ。