【手記】断絶のはなし
Added 2020-06-08 00:28:52 +0000 UTC実は、僕はむつーさんの「狂気山脈」配信第4回目が行われるまで、「我々だ」という活動者グループさんの存在を全く知らなかった。
セッション中のチャット欄、その後のSNSでの異常な盛り上がりを見て、ようやく彼らの人気や有名っぷりを知って、僕は愕然とした。
愕然としたのは彼らの人気っぷりにではなく、自分が彼らのことを全く知らなかったという事実についてだ。
遠い世界のことを全く知らないならつゆ知らず。彼らの活動のフィールドは、僕の興味の範囲のすぐ側にあったはずで、つまり川一つ隔てた隣の村みたいな距離感のはずだ。
そんな近くにいるすごい人たちや、彼らの影響力の大きさについて、「詳しくない」どころか「耳にしたことすら無い」という事実は、端的に言って恐怖だった。
自分はもしかして、知らず識らずのうちにとんでもなく狭い世界のとんでもなく限られた情報しか目にしなくなっていたのではないかと。
これに近いことを、最近各所で目にする。
「えっ、ゲームクリエイターの業界の方々が、VTuberの情報全く知らないの!?」
とか
「ええっ、TRPG界隈の人が、マーダーミステリー業界の事全く知らないの!???」
とか。
他にも、同じ国の中でも世代の差で生まれた村同士で断絶しまくっている例も多い。
僕の一番身近な断絶は、TRPG国の中での「動画・配信以降世代」と「以前世代」での断絶だ。
最近は関わらせていただく人が増えて、色んな業界のお話を伝え聞く機会が増えたので、もっと様々な業界で同じようなことが起きまくっているというのを観測しまくって恐れおののいている。
ムラでの常識が、一つ隣のムラで全く通用しなかったりする。
断絶が起きているムラどうしは、そもそも目にする世界が違う。
違う世界を見ているものどうしがたまに論争を起こしているのを見ると、双方の意見が双方にとって食い違いまくっているのがよくわかる。そもそも論争として成立していない事が多い。お互いの会話の前提がまるで違うからだ。
自分のムラではかなり成功してる人が、最近活気づいている隣のムラに出稼ぎに行ってあまりに上手く行かず惨敗する、みたいな例もめちゃくちゃ目にする。
(一例としては、動画・配信からTRPGに入った人のうちかなりのユーザーが求めているTRPGの要素、つまりニーズが、市販の新作TRPGにはまるで反映されていなかったり……)
断絶は起きまくっている。たぶん、そこかしこで。
井の中の蛙大海を知らず……どころか、隣の井すら知らず。
一番危険なのは、断絶に無自覚なことじゃないだろうか。
せめて自分は断絶を自覚して、隣のムラに足を運ぶときには相手のムラの情報を収集するよう心がけたい。
救いなのは、多くのムラは交流を断とうとして断絶してるわけじゃないことだ。
隣ムラとの交流を渇望しているムラは多い。
ただ、断絶に無自覚なせいで交流が上手く行かないことが多いだけだ。
ここを意識して動けるかどうかで、楽しく遊べるフィールドが増えるかどうかが変わってくる気がする。