それは人類の叡智、文明の開花、そして堕落の権化。
一番憧れるけど一番買えない、なんせ置けない・知らない・予算がない。
現在賃貸の自宅兼事務所に住んでいる自分にもやはりハードルの高い品。
手で洗えばいいじゃんwww
でも絶対溜め込んで洗わないじゃん……
そんな感じで排水溝が詰まって、手も洗えなくなってからようやく片付け始めるのが我が家の日常風景だ。「一人暮らしで食洗機とか馬鹿にされそう、でもほしい。買えない。」そんなことを考えている時、ネットではこんなことがちょっとした論争になっていた
「一人で食洗機とかばかすwww」「いらねwww」「怠惰www」「欲しい」「こんなんあるんか」「手で洗えや手で!!!!」
うーん思った通りの反応だ。
己の「怠惰に対して社会がどう反応するか」に対する解像度の高さに若干の恨めしさを覚える。友人に言われた「一人暮らしで食洗機買うやつはアホ」という言葉がリフレインし「せやな」と言っている自分の映像が走馬灯のように駆け巡る。
鏡もないのにどうやって見たんだ。
私の家はまたシンクが山盛り食器棚田になっていた。
一番下のフライパンに水が当たると跳ね返って汚い。それだけの理由でどうにか一番上の一見綺麗なタッパーの上からはみ出ないように手を洗う。
これが段々畑でこの水が栄養ならさぞ美味しい温州みかんができることだろう。
私の心と排水は詰まって悲鳴を上げていた。
もう限界だった。私の選択肢は「食洗機を買う」か「食洗機が買いたいけど過去の発言が首を絞めて苦しいんです…」とカウンセラーに話すかのどちらかしかなかった。
つまり買うしかない。
この衝動を殺してしまえばあとは同じ生活を繰り返すだけだ!!!
鉄は熱いうちに打たないと!!今買わないと!!!DO IT NOW!!
Amazonと駿河屋で廃盤のBLエロゲを買いあさっていた俺の手は一人用食洗機の情報を食い散らかす手へと変貌を遂げた。その衝動は性欲を上回っていた。
通常、食洗機には置き型かビルトインの2機種がある。
これはどちらも工事が必要で水栓から分岐が必要なため、スペース的にも作業的にも非常にハードルが高い。
だが今回紹介する食洗機はその3つともクリアしている。
比較検証コスパ狂いのすず屋。でも今回の比較にはそう時間は要らなかった。
なぜなら一人用食洗機は発展途上の分野であり商品数は少なく。あの食洗機シェアNo.1のパナソニックでも今年の2月に初めて発売するくらいの新規分野なのだ。
そのスペース・工事・費用を解決させた完成系。
それがこちら「THANKO ラクアmini」である。
ところでみなさんこのTHANKOというメーカーをご存知だろうか。
字面から新手のチャイナ企業のようにも見えるが正真正銘日本メーカー、しかもオタクなら馴染み深い秋葉原の「サンコーレア物ショップ」あのTHANKOである。
何十年と存在し続ける上に何の店なのか不明だったが、ついにこの商品で「お父さんが買ってきたらお母さんが呆れる商品の中から、稀に役立つものを作る企業」であることが判明したわけだ。嬉しい。
閑話休題。
さてこの商品見るからに小さい。入る量も明らかに少なく見える。本当に大丈夫なのか些か不安になるところ、前評判ではこの手の製品の中では最もスリムで省スペース、節水、時短、汚れ落ちも好評 なので不安はなかった。
実際届いてみると、容量はアパートマンション暮らしで1~2人ならこれで十分。(スペースあるならでかい方をおすすめする)1日の終わりに食器を詰めてスイッチオンで翌日にはピカピカの食器が使える。
スペースも奥行きも水切りかごと同等のサイズだったのでキッチンが使いにくいと言うこともなかった。ただし縦40cmなのでサイドボードなどに置くと若干、本当に若干の存在感は否めない。でもそんなことどうでも良くなるくらい好き。
ということで実際に使った感想をどうぞ。
正直使って4日目までは「別に、今こいつが居なくっても困らないな」とか思ってた。でも食洗機に合わせて20cmのフライパンに買い替えたり、一気に洗えるように柔らかいまな板シートに変えた5日目から生活が激変した。
シンクが常に綺麗。手が洗える。食洗機に入れる前に食べかすを簡単に捨てるようにしてるから排水溝が詰まってない。見た目がいいだけで気持ちいい。手が荒れない。
言ってなかったが私は食器洗いが大嫌いで紙皿と紙コップ割り箸を常用している。
それがなくなると泣く泣く食器を使ってシンクに溜めていく。
今は疾患として認定されていないがいずれWHOが国際疾病認定するはずだ。
だが今では臆せず食器が使える。
使う直前に一個だけ洗って「これ完全に乾くまで除菌されねえんだよな…」とか考えることもない。除菌ができるジョイは完全乾燥した状態で99.9%除菌されるのだ。
精神衛生の観点からも大変良い影響があったのは間違いなくメリットだろう。
デメリットももちろんある。しかしその大半は慣れで解決できる範疇だ。
私なりの解決法と共にざっと紹介していく。
1・大きいものが入らない。
21~22cm四方なのでそれ以上のサイズは入らない。
これはフライパンや大皿だけ手洗いするか買い替えるしかない。
スペースに余裕があるのなら左の大きい版「THANKO ラクア」をお勧めする
フライパンは買い替えて取手が取れる20cmなら入ったのでサーモスのこちらを使っている。このサイズで食洗機対応の最安だった。深めで2人鍋くらいはできそう💮
ちなみに取手はこれを使っている。最安。
まな板はシートタイプの曲がるやつにしたら使えた。
小さくするよりは曲がる大きい方がよかった。
2・給水が手動なので手がきつい
これは買ってから初めて気づいた。上から3.2L給水ダルい。とてもダルい。
ラクアmini本体は縦40cm、うちではシンク底から数えて70cmなのでこの上げ下げは正直きついと感じた。水も跳ねやすくてびしょびしょになる。
今年2月に発売のPanasonic「SOLOTA」はラクアminiよりも省スペースでビジュアルも良く下から給水できるのが利点と言われて悩んだが、給水のために本体からボトルを外して蓋取って水を入れ、それをさらに戻すと言うバチくそ面倒な仕様だったのでパスした。
SOLOTAで悩んでる人が多いと思うので問題のシーンを置いておく。
で、この解決方法だが、シンクに備え付けのシャワーホースの長さを設定し直すことで直入れに成功した。(参考にした記事)
あとはTHANKO公式が推奨しているウォータージャグもみんなやってるのでおすすめしておく。
3・言うほどでもないけど…
乾燥の時にうっすらプラスチックが熱せられる匂いがするので自分は乾燥機能は使ってない。洗浄が終わったら蓋を開けて自然乾燥にしてる。温水洗浄なのですぐ乾くのも利点だ。
ラクアminiはめっちゃ売れてるだけあって問題点や解決法がネットに転がりまくっている。このユーザー数の多さも安心材料になると思う。
どうせあっても食器入れるのが面倒なんじゃないの?と思ったりしたが、全くそんなことなかった。それ以上の利点があるので一切面倒だとは思わない。
汚れ落ちも素晴らしい、温水洗浄ってこんな綺麗になるんだ!と驚いた。
この洗浄力が高く評価されてるのもうなずける。
ただスピードコースだと樹脂製品にうっすら油の膜が付いてたりした。
油汚れが多い時は通常コースのがいいのかなーと思ってる。
「生活がラクになる」という部分だけを見ると食器洗うだけのことで何を大袈裟な…
と感じてしまうが、それ以上に「精神の衛生が保たれる」部分が大きい製品だなと感じた。こんなに有能なお手伝いさんが25000円で家にずっといてくれるのはマジでいい。良すぎる。
私の中ではドラム式洗濯乾燥機に次いで買ってよかった製品です。