豪華客船タラシオ・コズミーマの船底の一室に、一人の天使が裸で拘束されていた。
とある可愛そうな少女が人身売買組織に売られそうになっているのを見かねて、ルカが身代わりとなったのだ。
だが救出こそ成功したものの、自らが脱出するプランは立てていなかったため、こうして奴隷さながらの扱いを受けている。これからオークションで販売されることになっていた。
力づくでなんとかなると思っていたが、腕に身に付けさせられた拘束具は、マッチョバードとマンドラゴラの呪いが掛けられており、常時スキルが使えず、あらゆる特殊効果も無効化されていまう。
愛の女神に仕える天使と言えど、能力を封じられてしまえば、か弱い女の子に等しい。
能力も経歴も人格も関係なく、ただ性的な魅力だけを見て価値が定められる。それが性奴隷の運命だった。
ただひとつ救いだったのは、いまのところ貞操は守られているということだった。
商品として売り出すために全身を隅々まで綺麗にされたときは、係の男にいやらしい手付きで散々触られたけれども、どさくさに応じてレイプされるなどということはなかった。商品の価値を下げてしまうため、そのあたりは厳重に管理されているのだろう。
天使は、人間との間に子供が出来てしまうと、天使の地位も能力も寿命も失ってしまう。そうなれば一介の普通の女性として余生を過ごすことになる。それが愛する男性との結婚生活ならば安泰だが、こんなかたちで堕天してしまうのは絶対に避けたかった。
この拘束具が外されたときが最大のチャンスである、たとえ落札されても、外されたタイミングで反撃を試みれば大丈夫だろう。奴隷商人による扱いは厳格だが、買った客がそうとは限らない。その隙を突こう。そう考えていた。
*
ルカを$$$20億で落札したのは、ベンチャー企業の社長だった。金だけは有り余っており、奇抜なことをするのが好きな若者である。
男はルカを落札すると、その鎖を解くことなく、そのまま後ろから犯し始めた。
「ま…待ってください……いや…それは嫌……!!」
「「いいぞー!もっとやれー!」」
ルカの哀願など聞いてくれるはずもない。男は自らの所有物になったことを示すため、観衆が見ている眼の前で、自らの性器をぶち込む。
観衆は待ってましたとばかりに歓声を上げた。
「女には不自由していないが、お前みたいな高貴な種族を犯してみたかったんだ。なんだ、ナカは普通の女と同じだな。」
「くうぅぅ……!」
結合部が全員に見えるように大きく開脚されられ、最大限の辱めを受けていた。
天使が犯されるというショーに、観衆は大いに盛り上がっている。
だがルカが最も恐れているのはその先だった。どんな辱めを受けようとも、それを耐える根性は持ち合わせてるつもりだった。しかし妊娠だけは絶対にしたくない。そうなると取り返しがつかなくなってしまう。
「それ、受け取れ!俺の女になった証だ!」
体内にどくどくと遺伝子が注ぎ込まれるのを感じて、ルカは絶望が現実になったことを知った。