【あいさつ】
こんにちは、藤原ノこーりーです。イラストのメイキングが見たいという要望があった為、今回はこの前公開したメアリーちゃんの絵を使って講座を作りました。私の絵を参考にしたいという方は是非活用してください。
(追記)表情差分編を公開しました。こちらから移動できます。
【講座の内容説明】
講座は「基本編」「表情差分編」「衣装差分編」の3つに分けて公開しようと思います。理由は全部ひとつに纏めるとひとつのブログで論文が出来てしまうくらい説明が長くなってしまうからです。今回は私流の一枚絵を描く際の基本的な描き方を紹介します。
500円プラン以上の方は前にあげた「殺し屋ちゃん(衣装差分)」レイヤーデータ配布で事前にレイヤーデータをダウンロードし、それを見ながら講座を受けると更に理解しやすいと思います。
【絵のプロセス】
絵を描く際の過程を先に教えます。
1. ラフ
2. アタリ(肉付け)
3. 下書き
4. 線画
5. 色配置
6. 塗り
7. 加工
8. 仕上げ
この工程に合わせて説明していきたいと思います。
【1. ラフ】
まず丸を描きます。その丸をコピペして描きたいキャラの頭身と大体のポーズを決めます。上手い人はこれをせずにぱぱっと描いてるんですが、描くたびに身長が変化してしまう恐れがあるので私はしっかりと決めます。
メアリーちゃんは5.5頭身です。
次にこの丸に合わせて棒人間を描きます。棒人間で大体のポーズ、腕の長さや足の長さを決めます。
これは私が絵を描き始めた時からずっとやり続けたラフなのですが、絶対にもっと良い描き方があると思います...。ですが、この描き方で慣れているしラフなので自分が描きやすければ形は何でもいいと思います。
【2. アタリ】
さっき描いた棒人間に肉を付けて更にポーズを決めます。描く順番としては頭、肩、胴、脚、腕、手です。メアリーちゃんは子供体系なので、脚は長すぎず手も少し小さめにお腹も少し丸めに描いてます。年齢によって胴の厚さや足の長さ腕の長さが変わるので体を描く時は気を付けた方が良いです。
【3. 下書き】
アタリに合わせて髪の毛や衣装を描きます。ここは自分が理解出来ればぐちゃぐちゃに描いても大丈夫です。ここで衣装のデザインや表情をあらかた決めます。
【4. 線画】
下書きになぞるように線画を描きます。アナログでは線画作業はGペンを使うイメージですが、私の場合は線画用にカスタマイズしたえんぴつツールで描きます。そうする事でGペンよりも色が薄い為、線の濃さを自在に変える事が出来、かつ全体的にふんわりした感じになります。
私はいつも線画を描き終えた後背景をグレーにして全体のバランスをチェックしています。絵を描くとよく斜めに歪んでしまう事があるのでそういった事になっていないか確認し、修正します。
【5. 色配置】
線画に色を配置します。
ですが、ここで私の場合は線画に直接色を配置しません。線画レイヤーを収納したフォルダーの下に色のみのレイヤーを作成し、そこに色を配置します。クリスタの場合は線画レイヤーに✓を入れた状態で色レイヤーにバケツツールで塗ると線画に合わせて色を配置できます。
線画と色を分ける理由は、後々に線画のみを修正したり色のみを修正したりする際に互いに影響を受けずに簡単に修正出来るからです。あと管理がしやすい。
【6. 塗り(下準備)】
影を塗る前にキャラクターに必要なテクスチャーや服、髪などの模様を貼り付けます。あと白目の影と瞳も描きます。
元の線画の色はRGBオール255の真っ黒の線なので、それでは見た目の印象がきつくなるので線画レイヤーの上に茶色に染めたレイヤーを作り線画の色を黒から茶色に変えています。その上の「線画色調整」は線画が茶色だと不都合な箇所があった場合にそこだけ線の色を変更するようにするレイヤーです。メアリーちゃんをよく見るとお肌の線は茶色ではなく少し赤色になっています。
色レイヤーに新たなレイヤーを作り、模様やテクスチャーを描きます。メアリーちゃんの耳や尻尾の毛の色や、胸の肌が透けている部分、杖に木のテクスチャーを貼ったり。色レイヤーに直接模様を描くと、後々修正する際に管理が難しくなるので分けます。
【6. 塗り(肌の影)】
肌の影を塗る。お肌の部分はあまり影を描かない方が良いです。お肌は影よりも光の反射の表現を重視した方がよりジューシーになります。なんてね。へへ・・・。
おでこの部分と首の部分に更に乗算の影のグラデーションを重ねてより肌に血色を出す。そして頬、肩、指の関節、鼻に血色を足す。これがあるかないかで可愛さが全然違う。
【6. 塗り(髪と服の影)】
私はアニメ塗りを得意とします。ぶっちゃけちゃんとした影を描かなくても影があれば立体的に見えるので光源だけを意識して適当に影を塗ればいいと思います。
ここでコツというか私がいつもしている事は、影を塗った後、その影の光源の反対側の部分を少し薄くぼかすように消すと空気感を表現する事が出来、より美しい立体表現が出来ます。これをやるかは人によりけりなので重要な事ではないです。
【6. 塗り(光)】
髪にハイライトを塗る。ハイライトの塗り方は人によって本当に色々種類があるので自分なりのハイライトの塗り方を編み出すのもいいかもしれません。私も過去に色々試行錯誤してました。この絵ではえんぴつツールで塗りました。
ブラシツール、クリスタでは「透明水彩」というブラシを使って光の反射を描きます。髪はツヤを表現する為光の反射を多く描きますが、服は布なのであまり反射しません。なので服に描く場合は控えめに塗ります。パイプタバコや杖はつやつやの表面をしているので光の反射をしっかり描きます。
ブーツのような革は凸凹だけどつやつやなので複雑な光の反射を描きます。ぶっちゃけ適当です。
【7. 加工(肌のグロー効果)】
メアリーちゃんは白いお肌をしているので光を良く反射します。なのでお肌の周りにある髪や服に反射した肌色の光が照らされます。これをグロー効果と言います。
肌色のブラシで肌の周りを薄く塗り、レイヤーをハードライトにします。こうする事で顔周りがふんわりした感じになります。
【7. 加工(効果)】
髪の毛をGペンで描く。これはお勧め。これで髪のボサボサ感を表現出来るし、風になびいてる時により髪を美しく表現する事が出来ます。
光源の反対側の部分、つまり影が濃い部分に空気感を表現する為薄い水色を描写します。反射光とも言います。塗りすぎると絵を台無しにしてしまうのでうすーく軽く。
目にハイライトを入れる瞬間は何度やっても好きです。頬に赤色の線を引いたり汗やたばこの煙を追加します。これでキャラクターの加工は完了です。
【8. 仕上げ】
描いたキャラクターをコピーして結合し、そのコピーした絵のレベル補正(編集タグから色調補正)の「入力」の左の矢印を真ん中に移動させます。(クリスタの場合)
ガウスぼかし(フィルタータグから)で数値50ほどでぼかす。
ぼかしたやつをスクリーン合成にして不透明度を10にする。
次は私のお絵描きにおいて最も重要な仕上げ、暖色と寒色の加工です。キャラの光が当たる部分をオレンジで塗り、影の部分を青で塗ります。
オーバーレイ合成にして、不透明度を20から30にします。
こうすることでなんかいい感じになります。この加工はとある憧れの神絵師さんが紹介したものを完全に真似ています。神絵師さんありがとうございます。
次に、光が最も照らされる部分を黄色のブラシでささっと塗り、さっき作った2つの仕上げレイヤーの下に置きます。
その黄色で塗ったレイヤーを覆い焼き(発光)合成し、不透明度を10~20にします。そうする事で・・・なんかいい感じになります。神絵師がやっていたのを真似ているだけです。はい。
そして最後に影を追加します。ここに来て更に影を追加します。RGBオール255の真っ黒のブラシを影になる部分に薄く塗ります。
そしてその黒色のレイヤーをハードライト合成にし、不透明度を40%にします。
この覆い焼き(発光)レイヤーとハードライトレイヤーは、実際のアニメでも使われている加工で、これがあると綺麗なアニメ塗りが出来ます。
【完成】
背景が必要だったら背景を描き、サインを入れて完成です。
【最後に】
いかがだったでしょうか。今回は基本編なので、特に複雑な事はしない1枚絵の描き方を紹介しました。かなり長くなってしまってますが、これでもあまり必要のない箇所の説明を省いたりしました。もし、何か質問などあればここのコメント欄にメッセージを送ってください。
次回は表情差分か衣装差分の講座を作りたいと思います。ありがとうございました。