こんにちは、だんれんじです。
去年描いた「少女汚染」が、WEEKLY快楽天 SELECTION版にて単話売りされるようになりました。
https://book.dmm.co.jp/detail/b915awnmg01548/
ということで、今回は「少女汚染」のメイキングを書いてみようと思います。
1.どのような思考過程で作ったか(テーマとか元ネタとか)
2.どのような作業工程で作ったか
3.担当さんにNG喰らった箇所
あたりを書いていきます。
今回は「1」と「2」です。
商業誌の依頼が来たので、どんな話を書くか考えました。
初めての商業誌だったので、自己紹介の意味も込めて「自分の性癖の総括」的なものを描くことにしました。
総括とはつまり、自分にとって最も興奮する要素は何なのか、ということです。
結論から言うと、「かわいい女の子」が私の性癖なので、それを強調するテーマを設定しました。
「お前、虫だの排泄物だの描いておいて何を言い出すんだ」という声があるかもしれません。
しかし、私がそういったものを描く理由は「かわいい女の子」を描くためなのです。
「かわいい女の子」の「かわいさ」を演出する方法は、大別して2種類あると思っています。
1つは、「かわいいもの」を周囲に埋めることで、女の子本体のかわいさを強める方法。
例えば、美少女の登場シーンで周囲に花を描写したりするのがその典型です。
女の子のイラストで、ぬいぐるみやケーキなどキラキラしたもので埋めているのはこのパターンだと思います。
そしてもう1つの方法は、「かわいくないもの」を出して、かわいさを引き立てる方法です。
例えば、グロテスクな虫や血を描くことがこれに相当します。
かわいさに対比するものが置かれることで、相対的にかわいさを強調する演出方法です。
まとめるとこんな(↓)イメージです。
それで、(改めて言うまでもないですが)私は後者としてかわいさを演出しているものに興奮する性質です。
ですので、それを強めるテーマを検討しました。
「かわいい」は広い意味を持つ言葉なので、その対義語も多く存在すると考えています。
直接の反対例は「不細工」「怖い」。
間接的なところだと「痛い」「汚い」「悪意」etc.……。
遠いところだと「強い」とか「黒い」とかも要素としてありそうです。
ですので、「かわいい」の対比として何を持ってくるかが課題で、それを決めるのに少し時間がかかりました。
最終的な決め手となったのは、ずっと前にネットで見た一枚の写真でした。
保存もしておらず詳細不明ですが、一瞥しただけでやけに印象に残っているため、自分の琴線に何らかの形で触れたのだと思います。
確か、こういう写真でした。
※メチャクチャうろ覚えなので、実際と違ったらごめんなさい……!
女の子がかわいらしい天使(?)のコスチュームを纏っている。
しかし、撮影されている状況がとても生々しい。
非現実的で神聖な存在である天使と、それに相応しくない現実感。
そのギャップが強かったから、印象に強く残っているのだと思います。
このギャップを表現したいと考え、テーマを次のように決定しました。
・「かわいい ⇔ かわいくない」 の対比
↓
・「キレイ(理想) ⇔ 汚い(現実)」の対比
テーマが決定した後は、それに沿うように要素を組み立てていきました。
テーマが決まったので、次は構成要素です。
これらは、
・話づくりの時に見たもの
・以前からやってみたかったもの
をキメラ的に融合しています。
テーマについてですが、「キレイ⇔汚い」は、シンプルに考えると
・キレイ⇒無菌/消毒
・汚い⇒雑菌/不潔
とできそうでした。
ここは直感的なほうが伝わりやすいと考え、変にこねくり回さずストレートに設定しました。
舞台として、当時読んだ「約束のネバーランド」から寄宿学校を持ってきています。
※厳密には「孤児院」でしたが、親の存在があったほうが都合がいいので「寄宿学校」に変更
寄宿学校の設定を詰め、「無菌状態を保つ寄宿学校」とした後、反対の「汚い(現実)」を考えます。
以前YouTuberの動画で「マクドナルドのハンバーガーをアメリカのホームレスの方々に配る」といったものが流行っていました。
それを見て、じつに様々な感情が芽生えたのを思い出したので、富裕層と貧困層の構図を「キレイ⇔汚い」の裏テーマとして設定しました。
(1本のテーマだけで進めると文字通り一本調子になりがちなので、なるべく重ねたり繰り返したりしています)
また、前々からやりたいと思っていた演出として、「字幕」がありました。
「ピンポン THE ANIMATION」というアニメが大好きなのですが、そこで中国の登場人物が話す際に表示される字幕がすごくカッコよくリアリティがある。
異文化や隔たりを表す手段として使ってみたいと思っていましたが、今回で叶いました。
ほかにも細かいところでいろいろありますが、どれもその時見たものに影響を受けています。
制作タイミングによって、ぜんぜん別のものになり得ただろうなと思うと、話づくりは面白いなと感じます。
ここまでは頭の中とコピー用紙を前に、寝る前に考えます。
大抵はスムーズにいかず、行ったり戻ったりを繰り返して要素を詰めていきます。
この工程はアナログでやることが多いです。
線や図を描きやすいこと、消したアイディアの跡が残ってることなどが理由だと思います。
※これは使わなかった要素
だいたいの構成要素が決まったあと、テキストとして書き出します。
脳内で絵を思い浮かべながら書きます。
その後、ネームを描いて担当さんに送ります。
長くなったので、いったんここで切ります。
後半は、ネームで通らなかった表現などを書いていきたいと思います。
それ以外にも何かご質問がありましたら以下よりどうぞ!
https://peing.net/ja/danrenji
長文お読みいただきありがとうございました!!
だんれんじ
ごばくあらし
2022-03-30 03:28:34 +0000 UTC傘地郎
2022-02-25 12:54:37 +0000 UTC