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みん創27

前回の流れはこちらから読めます。




圧倒的なオーラを放つ殿様を前に、動き出せずにいた太郎一行。


しかし、状況はふいに動き出しました。



「旦那!!! あっしらが隙を作ります! 今度こそお役に立ちますぜ!」

揃った声で叫びあげたのは、猫ちゃんの盾たちです。前の戦いで若干凹んではいますが、まだまだ元気もりもり。


「盾たち、ダメニャ! 危ないニャ!!!」

「ご安心くだせぇ、あっしらはもともと魂の方が本体! その気になれば何度でも蘇れるんでさぁ!!」


スピリチュアルな言葉を残し、盾たちは凄い勢いで飛び出していきます。その盾たちを、殿様はとてもつまらなさそうに見ていました。

「…ふん、さすがに雑魚は身の程を知らぬ」

動きません。



殿様は盾たちが突進してきているのに、微動だにしませんでした。



「行くぜぇぇえええ!!!」


このまま突進し、あわよくば主の為に少しでもダメージを――と、盾たちの気が一瞬逸れた、その瞬間でした。



「消えろ」




かきーーーーーーん!!!




盾たちは野球の球にでもなったかのように、思い切り弾き飛ばされました。


そしてその先には、猫ちゃんがいます。



スピードには自信のある猫ちゃんでしたが、突然のことに動き出すのが遅れてしまいました。

「猫ちゃん!!!」


咄嗟に、近くにいた健ちゃんが庇おうと動き出します。が、こんなすごいスピードで金属の盾が当たったら――と、考えてしまったのはその直後でした。




死――





そんな思いが浮かんだ、瞬間…。





キンッ




ガシッ





という、二つの音が聞こえました。


どこも痛くないということは、当たらなかった、ということでしょうか?




「…?」





ゆっくりと、辺りを確認します。

すると、




「――なんとか間に合ったようだねぇ」

「えぇ。すんでのところでしたが、子供を守ることができました」








自分たちを守るように立つ、乳女んと近藤さんの姿がありました。

「あ…ど、どうして…?」

絞りだすような声で聞く健ちゃんの奥で、「ほう?」という楽しそうな殿様の声が聞こえました。




「話し合ったのです。互いの目的が同じである以上、戦う意味はない、と」

「目的…? それって――」

さらに質問を続けようとした健ちゃんの口は、乳女んのか細くも力強い人差し指によって塞がれました。


「ホレた男の一人くらい守れなくちゃ、女失格ってもんだよ。こう見えて、男を立てるタイプなんでね」

優しく微笑みかける乳女んの顔は、どこか吹っ切れたような、さっぱりした表情をしているように見えました。

「乳女ん、さん…! あ、ありがとう――」

「礼なら、目的を果たしたあとにしな。まだ礼を言われるようなことはしてないよ」



「それは、」



殿様が、よく響く声で会話に入り込んできました。




「余を倒すつもりでいる、ということだな?」

「…」



黙り込む乳女ん。しかしその瞳は、真っすぐに殿様の心臓をにらんでいました。



「子供の願いはいつも巨大…陰ながら、私も支えていましょう」



近藤さんも、優しい顔のまま殿様を振り向きました。が、その瞳には一切の感情がありません。


その顔は、むしろ恐ろしいものでした。




「太郎君」




急に名前を呼ばれ、太郎はそんな近藤さんにびっくりしながらも振り向きました、声は出ず、少し喉から空気が漏れるような感触がしただけでした。




「猫之進くんの鎧による力。健吾朗くんの知恵――どれもすばらしい。しかし、一件何の変哲もない君も、ここにいるということはきっと、なにか素晴らしい力を持っているということだ」


「ち、力…?」



「そう。きっとこの戦いは、君の手にかかっていると思う。気負わず、直感に従いなさい」




表情は怖かった近藤さんでしたが、その声は本当に優しくて、子守歌にでもなりそうなものでした。




自分の、力――。





まだよくわからないものでしたが、なんとなく太郎は自信が漲ってくるのがわかりました。



「そうだ…今、俺に何が出来るのかを考えよう」




この、忍女学園コスで、自分に何が出来るのか――




そして思いついた作戦とは、




何でしょう?(笑)









みん創27 みん創27

Comments

ありがとうございます!もう、思いつく限りの胸熱展開をぶちこもうかと思っています!!! …そう、よく考えたら、太郎にはものすごい力があったのです。忍者道具も全部駆使し、どうにか強敵と戦ってもらいます!!!

しょっち@気ままにやってきます

あの二人が戻ってくるとわ、、なかなか熱くなってきた! 太郎にできること、?今んとこ主人公補正と女装だけなんだよなぁ、 忍者のコスだし役に立つものを持ってきてるかもしれない!

藤原妹紅


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