第21回はこちらから読めます!!
「とにかく、スキを作るニャ!!」
猫ちゃんは判断し、直ぐに距離を置きました。こちらから攻撃しても、たぶんかわされます。速さを売りにしているし、何よりこの身のこなし…完全に、プロです。
健ちゃんが乳女んに対して抱いた絶望感と似たような感情を、猫ちゃんは持っていました。
「ははっ! なるほど、逃げていればいつか隙が生まれるってことか? どうだ、俺は理解するのも速いんだ!」
読まれました。完全に。
素直な猫ちゃんは、
「ち、違うニャ!!!」
といいつつも、顔が全てを物語っています。
「図星って顔だな! 俺は頭の回転も、結構速いんだぜ?」
速さを売りにしているハヤタは、あらゆる面で、本当に速い。
謎のスーツでパワーアップしている猫ちゃんですが、自身の体力的にいつまでもつかわかりません。
――じりじりと、そしてその時はやってきました。
(足が痛い…もつれるニャ)
スーツの力に耐え切れず、猫ちゃんのか細い脚が悲鳴を上げ始めました。近くで休んでいる盾たちも、固唾をのんで見守っています。
「動きが鈍ってきたな! 畳みかけるぜ! 俺は判断も速いんだ!!!」
そんな隙を見逃さず、ハヤタは無情にも、さらに一段階速度を上げてきました。
一気に距離が縮まります。
(もう、ダメニャ…みんなごめんニャ…!!!)
覚悟を決めた、その時でした。
床が突然動き、蓋のようにあきました。
そしてその中から、
「あれ? 城の中に入れた…のか?」
太郎が、姿を現しました。
そうです。太郎は隠し通路から来ました。
隠し通路の入り口がすぐわかるところにあるわけがありません。床の一部に偽装して、絶対にばれないように出来ていたのです。
床が突然開き、ハヤタは顔面に思い切りカウンター攻撃を喰らう形になってしまいました。ごん、という大きな音がして、そのまま気絶してしまったのです。
「うわ、何だ今の音…って、アレ? 猫ちゃん?」
「太郎くん…た、助かったニャぁぁあああ…」
その場にへたり込み、安心したように溜息をつく猫ちゃん。
かくして、ハヤタは撃退出来たのでした!!!
太郎は何もわからず、ただ1人蚊帳の外状態でしたが、盾から話を聞いてやっと納得出来ましたとさ。
次回からはいよいよ殿さまを探します。
…が、実はそのまえに3人が一度合流します。まぁ、乳女んもいますが。
その時にちょっとしたトラブルが起こるのですが、それは何でしょう?
しょっち@気ままにやってきます
2022-05-18 10:38:44 +0000 UTC藤原妹紅
2022-05-17 10:28:18 +0000 UTC