前回までの流れは、こちらから読めます。
遂に始まった、ハヤタ対猫ちゃん。
「ははは! 本当にすごいな! ここまで俺の速さについてこれたのは、今まで通せん――」
言いかけたタイミングで、ハヤタの口が止まりました。顔のすぐ横に、猫ちゃんのパンチが飛んできたからです。
「いい加減、ピーピーうるさいニャ」
ちょっと怒ってる猫ちゃん――黒猫モード――は、ただただ冷静に相手のスキを探っていました。
が、さすがに殿を守護する立場だけあってなかなか隙を作りません。
「よしわかった! 黙るぞ! どうだ、俺は判断が速いのだ!」
「……それがもううるさいニャ」
と、言おうとした瞬間。
「?!」
猫ちゃんは急ブレーキで止まります。
この日初めてのハヤタからの攻撃が来ました。蹴りです。
猫ちゃんはギリギリ避けましたが、代わりに思い切り当たってしまった石の柱は、そのまま破片を飛び散らかして真っ二つになりました。こんなの反則です。
「どうだ…俺は、速いだけじゃなく強いのだ!!!」
ニヤリと笑い、すぐにまた近づいてくるハヤタ。
「早速喋ってるニャ!!!」
思わず飛びのきます。正直、ちょっと怖いです。
(あんなのまともに喰らったら、僕死んじゃうニャ。気を付けニャいと…!)
ごくりと唾をのんだ、その時、
かかとがつっかえて、猫ちゃんは体勢を崩してしまいました。
「やば――」
ニヤリと笑うハヤタ。
「勝ったぞ!!!!!」
勝ち誇る顔で、しかし既に蹴りの体制に入っています。ガードがどうとか、もうそんな話ではありません。
「もう、ダメニャ…」
ハヤタの足がこちらに向かって空気を割く音が聞こえた、その瞬間でした。
「旦那ぁ!!! あっしら盾が、お守りしますぜ!!!!!」
「盾…ていうか君、そんなキャラだったのニャ…?」
今まで猫ちゃんの周りをひゅんひゅん飛んでいた盾のうち一体(一匹?)が、今まさに猫ちゃんを捉えようとするハヤタとの間に割って入りました。
ガン!!!!
そんなすごい音が聞こえた、その時です。
盾の、とてつもない悲鳴が木霊しました。
「た、盾…? 大丈夫ニャ?」
「だ、大丈夫でさぁ…! 旦那を守れたのなら、コレくらい!!!」
しかし無情にも、攻撃は次々飛んできます。
すぐさま盾が動き、もう一体もすかさず飛んできました。
「いだああああああああ!!!!」
「ああああああああああ!!!」
「おぎゃあああああああああ!!!」
「ねばっそっぴゃもにゃああああああああんの!!!!!」
「…ごめんニャ。もう良いニャ。ありがとうニャ。横で休んでるニャ…」
猫ちゃんは、いたたまれない気持ちになりました。こんなの耐えられません。
「だ、旦那…あっしらは、まだ…」
「大丈夫ニャ。ていうかちょっとくぼんでるニャ」
盾が使えなくなってしまいました。
何だかんだいって、こちらの攻撃は一発も当たっていません。
単純なスピードではいざ知らず、純粋に戦いの場慣れでいえば、向こうの方が確実に上なのです。
(どうするニャ…このままじゃ勝てないニャ)
…絶対絶命のピンチな猫ちゃんでしたが、この後ある事が起こり、体勢を立て直すことに成功します。
それは何でしょう?(笑)
しょっち@気ままにやってきます
2022-05-14 11:33:29 +0000 UTC藤原妹紅
2022-05-13 18:15:43 +0000 UTC