注意!
今回のパートは、リューさんをメインヒロインとする二次創作の都合上、原作から離れてしまっている要素が強めです。特にベルの台詞が!
それを踏まえた上で、それでもよろしい場合のみ、御覧ください!
本記事は、「えっちな夢にベルが出てきて悶絶するリュー」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
今回の二次創作の題材は、リュー・リオンという、ライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」に出てくるヒロインです。
冬アニメで思いっきりメインヒロインしていましたね。
おかげで妄想および創作意欲が捗りました。
pixiv上の絵的にはこんな感じの雰囲気を目指したい。
前回の続きからとなります。
「も、申し訳ありません! 私の方からベルに乱暴してもいいと誘っておいて……」
「いつの間にか、リューさんの方が責める側になってましたね」
「あうううう」
赤面しながらうなだれるリューに、ベルは苦笑いしながら頭を撫でた。
ベルの気遣いに、リューは涙目で口を曲げながらも甘えて肩によりかかる。
隣同士でベッドに座りながらの小休止。
少年もエルフも、いまだに一糸まとわぬ姿のままだ。
今日はじめての絶頂から一〇分を迎えようとしていた。澄んだ涼しさで満ちていたログハウスの空気に、二人の甘い熱気が伝播している。
先ほどの行為の余韻が、ベルとリューを軽い恍惚に至らしめて、両者の頬を桜色に染めていた。
「ベル、私、変じゃありませんでしたか? やっぱり変でしたよね? ああぁ、恥ずかしくて狂いそう、いやいっそ狂ってしまいたい、あうぅ~!」
正気に戻ったリューの、今までの行動を振り返っての悶絶ぶり。
頬を両手で押さえて首を振る彼女の仕草は、ベルにとってそれはそれは微笑ましいもので。
ベルは優しい目でリューを見守っていた。
うろたえるリューの仕草をベルは庇護欲のままに見つめ続けていたが、やがてリューがふくれっ面を見せると、やめ時を悟って目を離す。
ムスッと拗ねたリューの前でベルは頬を搔くと、
「僕としては、ひと呼吸を置くタイミングが欲しかったので、ちょうど良かったです」
そう口にして、ベルは自分の鞄を取りにベッドを下りた。
リューが小首をかしげる傍らで、すぐベルが戻ると、その手に持ってきたものは。
ベルが持参した避妊具、だった。
「これを付けるの……ちょっと覚悟がいるので」
「あ……」
ゴム製品を目にした瞬間、リューは自分の心臓が跳ねる音を聞いた。
(こんな、小さなものに。……)
ベルの手の平の上にあるソレをリューはまじまじと見つめた。
手の平を握るだけで簡単に包めてしまいそうなちっぽけな薄膜のゴムに、本当にベルの男根が入りきるのだろうか。
いや、重要なのはそこじゃない。
ゴムをつけるという前動作が、性行為の本番に移るという生々しい緊張感を走らせている。
いよいよヤルのだと実感する。その場の勢い任せに挿入できない、ゴムをつけなかった今までとは違う独特な緊張感が湧く。
「ええっと……あ、伸びる。なんとかなりそうです」
「――――」
ぎこちない動作で、途中からはコツを掴んで順調に、ベルは自分の陰茎に避妊具を被せていく。
その様子を、どこか遠いものを見るような気分でリューは見ていた。
かつては純真無垢だったベルの、過去からの変わりようを実感する。
……自分で変えておいて。
「っ! ――――」
「準備できました、リューさん。……リューさん?」
「――――」
目に見えて顔を青ざめさせながら、リューは凍結してしまった。
息が詰まる。動悸が激しい。今まで見るべき道徳に目をそむけてきた事への報いのように、リューの心臓は騒いでいた。
これ以上は超えてはいけない一線だと訴えるように、強迫観念めいた後ろめたさがリューを襲っていて――
「リューさん」
「ッ!」
優しい声で、名前を呼ばれた。
ベルだ。リューの震える手を撫でながら、心配そうに顔を覗き込んでいる。
「……やめましょうか?」
「いえっ! せっかく付けたのですから、最後まで!」
「――――」
即答だった。
食い気味に、リューは性行為の中断を却下した。
面食らって固まるベルの、彼から差し出された温かい手を、リューは縋るように両手に取って額を擦り付ける。
ベルの手の温もりをもって、リューは強迫観念を追い払おうとした。
今さらベルとの交わりをやめるのは、もっと嫌だった。
「う、ううぅぅっ……」
「――――」
必死に、リューは追いすがってくる後ろめたさと戦う。
リューは顔を俯かせたまま、ベルの手に縋るようにして顔を隠していた。
まだ顔を上げられない。次に自分の顔を見せるときに、ベルに余計な心配や心労を負わせたくない。
気を抜くと、今まで目をそらすことができていたものが、すぐにでも記憶から蘇ってきそうで。
「……?」
ふと、気づく。
リューが縋っている、ベルの右手も震えていた。
顔を上げてベルの表情を見る。
「――――」
ベルは、いつになく神妙な雰囲気で口を結んで、眉尻を下げていた。
なぜかベルも、緊張を露見させていた。
小さな鼓動が聞こえる。自分のではない、ベルの鼓動だ。
頬をつたう一滴の汗が、少年の深刻な心情を物語る。
まるで、今からなにか大事なことを言おうとしていて、その重圧に息を詰めているようで。
(……もしかして。ベルには本来、他に想い人がいて、それを今ここで――)
発想が飛躍した、それでいてニアピンな考察にリューが潜りかけたとき。
「リューさん」
「は、はい」
短いやり取りを経てから、決然としたまなざしで、
「僕はリューさんが好きです」
ベルは爆弾を投下した。