本記事は、「えっちな夢にベルが出てきて悶絶するリュー」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
今回の二次創作の題材は、リュー・リオンという、ライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」に出てくるヒロインです。
冬アニメで思いっきりメインヒロインしていましたね。
おかげで妄想および創作意欲が捗りました。
普段は互いに生真面目で純真な筈の男女が、転がり落ちるように性に溺れていくギャップ萌えを目指していきます。
pixiv上の絵的にはこんな感じの雰囲気を目指したい。
前回の続きからとなります。
明晰夢、という言葉がある。
睡眠中にみる夢のうち、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことだ。
明晰夢の経験談として、夢の状況を自分の理想通りに変化させられるという話はよくある。
が、今回のリューの場合は当てはまらない。
(ここは)
鮮明な意識で、リューは状況を知覚する。
今、自分は歩いている。後ろで誰かの手を握りながら。
安心感を覚える温かい手の感触を右手に覚えながら、薄暗い路地裏をリューは誰かと歩いていた。
「リューさん? あの、僕たち、どこに向かっているんですか?」
ベルの声。
愛おしい少年の声に、戸惑いが含まれている。
「尾行を撒きます」
「尾行? でも、周囲に特に怪しい気配は」
「念には念を入れます」
「……わかりました」
ダイダロス通りを彷彿とさせる路地裏を、リューはベルを連れながら歩く。
時折、ついてくる愛しい少年の顔を見たくなって、たまに後ろに振り返るのも挟みながら、地面を踏みしめていく。
(奇妙な気分だ)
おかしな浮遊感に、リューは軽い感傷を覚えた。
意識がハッキリしたまま、自分の体が勝手に動き、勝手に喋っている。そんな感じ。
夢の中にいるリューに自分の体を操られているような、操り人形になったような気分に、リューはなんとなく現状を理解した。
これは夢である、と。
夢だと自覚したまま見る、幻想世界に自分は迷い込んだのだと。
「ベル。ファミリアには、私と会うことをどのように言ったのですか?」
「ああ、それなら。以前助けてもらったお礼に、リューさんの休暇に一日つきっきりで付き合うと約束したって説明したんです。これなら、嘘は言っていません」
「神に嘘が通用しないことを見越した方便ですか。でも、『休暇』の内容について具体的に追求されませんでしたか?」
「うっ! ……一瞬、そうなりかけたんですけど。リューさんなら信頼できるし、深層で助けてくれた貴方との約束なら無碍にできないという事で、なんとかなりました」
夢での自分とベル・クラネルの、歩きながらの会話をリューは耳に刻んでいく。
信頼、という言葉を耳にした瞬間、リューは自分の顔がギクリと下に俯く感触を覚えた。
後ろのベルに見えないよう、正面を向きながら。
複雑な表情。
純心なベルに隠し事をさせてしまったことと、日頃の行いへの信頼を裏切ることへの、罪悪感。
かつ――それでもベルが自分について来てくれることへの嬉しさと、これからベルと共同で行うことへの期待。
(夢の中の私は……ベルと、なにをしようとしている?)
ドキドキと心臓が早鐘を打つ中、リューは夢に釘付けになっていた。
既に自分の中にある、疑問への答えから目をそらしながら。