本記事は、「冒色の性夢-13」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
前回の下書きの続きとなります。
選択肢はBを選んだルートになります。
「――はっ!?」
頭の中のモヤが晴れたように、僕は正気に戻った。
僕の生存本能がピンチに警鐘を鳴らしたのだろうか?
一対五の人数差に萎縮していた思考がクリアになり、狭窄となっていた視野が本来の広さを取り戻す。
僕の正面にいるリボンの子、彼女の表情が見えて――
「あ、あれ? この子……」
リボンの子は、見ただけでわかるほど恥ずかしがっていた。
顔を茹でダコのように真っ赤にして、瞳は思いっきり泳いでいる。
胸を押しつける時も、僕よりリボンの子の方が挙動不審だ。
明らかに異性との接触に耐性が無い、子供っぽい初心な心持ちが彼女から見て取れる。
似たようなケースが前回の保健室でもあった。
前回、敵二人の片方は付け入るスキがまったく無かったが、もう片方は色仕掛けに不慣れで、そこが突破口となった。
おそらく、各ステージごとに誘惑美女の手強さの合計には限界があるのだ。そうでなければ強敵と弱敵のコンビが存在する理由が無い。
今、僕を籠絡しようと胴体に覆いかぶさっているリボンの子は、言っちゃ悪いが五つ子の中では間違いなく最弱だろう。
少なくとも、色事で男を翻弄できるような性格ではあるまい。
僕は心を鬼にして、リボンの子を睨んだ。
「ふしゃーっ!」
怒った猫の鳴き真似をしたのは、ただの愛嬌だ。
だが、効果は覿面。
リボンの子はビクリと飛び上がって、僕から後ずさった。
こちらが嫌がっていることをしたことに申し訳なく思う、素直な女の子の眼差しがそこに残っていた。
……強く拒絶しすぎた、だろうか?
悲しい目をするリボンの子に、僕が負い目を感じていたとき――
「ッ!? 今度は君が……!?」
リボンの子に代わって、星の髪飾りの子が僕に覆いかぶさった。
リボンの子は星の子と位置を交換し、僕の左脚にのしかかる。
あっという間に再び身動きが取れなくなって、僕は改めて人数差の不利を実感した。
五対一だ。僕には敵に同情できる余裕なんか、無い!