本記事は、「冒色の性夢-12」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
前回の下書きの続きとなります。
競泳水着を着ているドジっ子教師には、ポケットが無い。
ゆえに、彼女は服の中に鍵を隠すことができない。
もしドジっ子教師が鍵を隠すならそれこそ服以外の、たとえば地形や部屋の備品を使って隠す手が考えられたが……。
「寝ているベッドのまくらの下か。ふーむ」
掛け布団の無いベッド、その中央よりやや右側で寝るドジっ子教師。彼女の頭に隠れた、鍵の銀の輝きを僕は見逃さなかった。
学校ステージでの今までのパターンと同じなら、鍵を発見することは難しくないが、発見後からは大変になる。
すなわち、ここからが本番というわけだ。
僕は指を顎にそえて少し考える。
どうやって鍵を手に入れようか。
一瞬、僕もベッドに乗って鍵を取りに行くことを考えたが、すぐに選択肢から外す。そんなことはしたくない。
誘惑美女としとねを共にすることの意味を考えると、たとえ短時間であろうと、危険な虎穴に潜りたくはなかった。
「となると、右側からか……」
僕はベッドの右側に回り込んだ。
ベッドの上に乗らないまま、寝ているドジっ子教師に手が届く距離に立つ。
左手に今まで僕が手に入れた二つの鍵を握りしめて、僕は寝ているドジっ子教師の頭の下に右手を潜り込ませた。
の、だが――
「ん? ……微妙に、手が届かないっ」
いくら腕を伸ばしても、右手は鍵を掴めない。
マットレスの柔らかさとドジっ子教師の頭髪のこそばゆさだけが腕に伝わってきて、鍵の金属質な手応えが無い。
部屋の構造上、邪魔な壁の出っ張りがあって、そこに肩がつっかえて最短ルートで腕を伸ばせないのだ。
ここまででも僕に非常に厳しい状況だが、このあと更に悪化することになる。
「え?」
眠ったまま、ドジっ子教師も自身の頭の下を手で探ると、
「あっ! 鍵をっ」
即座に彼女は鍵を片手に握って、あろうことか、
ぱくっ、と。
「た、食べたあぁぁぁッ!?」
否、咥えただけだ。
夢の中でペロペロキャンディーでも舐めているのか、ドジっ子教師は口で鍵を咥えこんでしまったのだ!
色仕掛け的に小物を隠すなら胸の中というのが定番だが、まさか口で咥え込むとは予想外だ。
ドジっ子教師は鍵から手を離し、唇で鍵を挟んでいる。完全に口の中に入れていないだけまだマシだが、見ていてハラハラする。
うっかり間違えて鍵を呑みこんでしまわないか? そう心配した僕は、悠長に構えていられなかった。
避けたい手だったが、仕方ない。僕もベッドに乗るしかない。
ドジっ子教師と正面から向き合って、彼女の唇から鍵を奪うのだ。
彼女はベッドの中央より右側で寝ている。よって僕はスペースが空いている左側からベッドに乗った。
マットレスに膝を立て、上から彼女の寝姿を見てしまう。
「うぅっ。色っぽいなあっ……!」
同じベッドの上という状況のせいか、ドジっ子教師の躰はやたらエロく見えた。
至近距離ゆえに寝息を肌で感じ取れてしまう。無防備に安らいだ寝顔は隣に僕がいるなんてつゆとも知らないだろう。鍵を咥える唇はみずみずしく艶めいている。
もし僕が上から彼女にのしかかり、抱きしめながら唇を重ねたら……。
「だ、駄目だ駄目だ!」
また肉欲に満ちた雑念を思い浮かべてしまった。
僕が頭を抑えて目をつぶり、心を無にしようとした、ちょうどその時。
トン、と。
「えっ」
ふいに、誰かに右肩を軽く押された。
体幹の踏ん張りがきかず、僕は横倒しに倒れてしまう。
マットレスに体の側面をふわりと受け止められ、僕はドジっ子教師の寝姿を横になって見る体勢となる。
そして横倒しになった僕の上には、
「わあっ!?」
タイトミニに白衣を着た豊満な養護教諭が、今にも僕を性的にむしゃぶりつくそうとばかりに跨っていた――!