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バビロニア・ブレイカー~稀代の悪女・曲世愛がふたなり女子に見向きもされず破滅するまで

 Skebにてリクエストを頂きました!

 今回はSF小説界の劇薬『バビロン』より、めっちゃ可哀そうな瀬黒陽麻さんの救済ルート、そして曲世愛の完全破滅ルートとなっております。

 仕方ないね、屋根高ワールドのふたなり女子を敵に回したらね……それでは、どうぞ!





 ──映像の中で、入り口の扉が蝶番ごと弾け飛んだ。

 Webカメラ越しに自分の部下……最後に残った仲間である瀬黒陽麻の“処刑”を見せつけられていた東京地検特捜部検事・正崎善は、最初はそれも何かの演出なのかと考えていた。

 何しろ今、陽麻を手にかけようとしている曲世愛という女は、こと“悪”に関しては一切の限界が存在しない相手だ。昨今、世間を賑わす新たな自治区“新域”も、そこに根差して施行されようとしている狂気の“自殺法”も、背後には曲世が関わっている。

 そんなイカれた女が、わざわざ自分の手を下して人を殺そうというのだから、どれだけ常識から外れた悍ましいことをしようと、不思議はないと思っていたからだ。

 しかし、映像の中の曲世は、吹っ飛んできた扉の破片で手にしていた斧をへし折られ、その先端を見つめる目には驚きが宿っているように見えた。

 曲世の意図を越えた現象なのか。正崎の仲間はもう、ほとんど曲世の手にかかってしまった後だが、彼の関知しない何者かが曲世の前に立ちはだかったというのか。

 その正崎の予感は正しく……しばらくの間、突き出した美しい足先しか映っていなかった人物は、画面の中へと登場する。

 真っ白に光を反射する銀の髪、解像度の低いWebカメラ越しでもハッキリと分かる金色の瞳、すらりと背の高い体を私立聖悠学館高等部の制服に包み、映像越しでも全身に怒りが渦巻いているのが分かる。

 女子高生……そうとしか言えない外見だ。だが同時に、善には彼女が怪人・曲世と正逆の存在であると見えていた。

 黒と白。闇と光。

 扉が破壊され、闖入者が現れた混乱が収まり、薄い狂気の笑みを取り戻した曲世に対して、女子高生は今も怒り狂っているのが見て取れる。


「……この国の行く末は、数多の意思が混じり合い、歴史の先へと流れていく。そのことを否定する気はない。個人によって事情は様々、人の数だけ世界と真実と正義はある。だが」


 妙に古風なしゃべり方をする少女の目が……金色の瞳が怒りの炎を放った。本当に光ったのかと思えるほど、その眼孔は鋭く、激しい。


「だが、貴様のような超越者を気取り、牙や爪は無くとも懸命に生きる人々の日々を踏みにじり、正しき生を蝕むことを“賢明”と勘違いする輩を、私は絶対に見逃さない。“新域”も“自殺法”も、貴様の薄汚い愛液塗れの小汚い性玩具。この地を古くより守護せし“血族”の裔、匂宮オリセの名において、曲世愛……貴様に誅を下す」


 匂宮オリセと名乗った少女は、真っすぐに曲世へと向かっていく。その足取りは雄々しく、その背中は凄まじい。

 対する曲世は、意外な闖入者相手にむしろ喜んでいる節があり、その真っ赤な唇に小さく舌を這わせると、囁くような声を放つ。

 善は、曲世の声が聞く相手を狂わせ、意のままに操ったり、自殺へ追いやったりできることを知っている。

 オリセに画面越しに逃げるように叫びかけるが……その時オリセの視線が一瞬、善の方を向いた。

 ──この少女なら、何とかしてくれるかも知れない。

 そんな奇妙な高揚と言うのだろうか、“正義の確信”を与えてくれる光が、そこにはあった。


「随分と大仰な自己紹介、ありがとうございましたぁ。けれど、そんな大変な使命をお若い身で抱えているのは、大変ではないですか? きっとこれまでの人生で、その信念に従って取りこぼしたものもあったでしょう。ほら……あなたの手を見てみて? そこには、無くしたものの残滓が……べっとりと……」


 オリセが立ち止まり、己の手を見つめる。曲世の唇が、耳まで裂けたかと思うほどに吊りあがる。


「ほら、もっとよく見て? そんな距離では、見えないですよぉ……もっと、奥。目の、近くに。視覚の奥。光が像を結ぶ場所まで、その綺麗な指をねじ込んで──ぶべらっ!?」


 オリセは、そのまま見つめていた手で、思いっきり曲世の顔を平手打ちした。

 強烈な一撃で吹き飛んだ曲世の体が壁に激突し、ごろごろと超然としていた女の体が転がる。

 ぴぴっ……と赤い飛沫がカメラに飛んできたが、それは恐らく曲世の鼻血だろう。


「五月蠅い、毒婦が。疾く口を閉じろ、きぃきぃと不快で気に障る」

「え……? は、鼻血……? わた、私、が……? え……?」

「もう、大丈夫だ。これ以上は誰一人、この女の犠牲になどさせない……遅れてしまったことを謝罪する」


 画面の中で、オリセは混乱している曲世など一瞥もすることなく、陽麻の拘束を開放すると、白い下着姿の彼女はわっと女子高生に抱き着いて泣き出した。

 プロフェッショナルであろうと、辱めの後に殺される恐怖に耐えろなどとは言えない。オリセはただ、優しく陽麻の背中を撫でている。

 善は、あまりにも圧倒的な……これまでの曲世の超人性を真っ向から否定して見せるオリセの姿に、驚嘆を覚える。

 しかし、画面の中で展開するドラマは、まだまだ様相を変えていくようだ。


「えっ、あっ……あなた……え? 男の子……?」

「いや、私の性自認は女だ。しかし“血族”の中でも、匂宮や一ノ瀬の家には、時おりこうして男根を備えたものが生まれてくる」


 抱きしめられている時に違和感を覚えたのだろう、陽麻に説明する為にオリセがスカートの下のスパッツを下ろし、スカートを持ちあげて捲りあげてしまうほどの、とてつもない巨根を見せつけた。

 善は非常に強い意志力を持っているので堪え切れたが、心の弱い男なら見ただけでEDになりかねないほどの、圧倒的な威容だった。何なら、それが露わになった瞬間に、曲世の姿が陰ってしまったように見えるほどだ。


「ほ、本当……後ろに、女の子の部分も付いてる……♥」

「申し訳ない。貴女のような美しい女性を前にすると、我慢が効かなくなってしまう。これも生理現象だ、見逃してほしい」

「ほ、おぉぉぉっ……♥すごい、匂いぃぃっ……♥」


 陽麻の口からはとろり……と涎が零れ、オリセの露わにした雌チ〇ポに、彼女がひと目で魅了されたのだが分かる。それは、曲世の操る洗脳のような、不自然な力ではない。生物が生物と惹かれ合う、自然かつ正しい結びつきの衝動……人が“愛”や“恋”と呼ぶものの根源だ。


「うふっ、うふふふっ♥ そう、そうでしたかぁ♥ いろんな人のお話を聞く中で、何度か耳にしていましたよぉ……“血族”♥ この世界の本当の支配者……世界の裏側に跋扈しながら、当たり前に表側で生活する、この星の本物の王たち……♥ まさかまさか、こんな形で対面が敵うなんてぇ♥」


 鼻血を拭って立ち上がった曲世は、もうその超然とした気配を完全に取り戻していた。

 その口元には、先までよりも更に色濃い笑みが浮かんでおり、この怪人が“血族”なる集団なのか、一族なのか、システムなのか……それに干渉を行うことで、更にスケールの大きな悪を成してやろうと考えているのは、画面越しの善でもわかった。


「あなたのおちんちんさん……真っ白なカスだらけじゃないですか♥ あなたほどの立派で、偉くて、世界を自在に変革できる人が、我慢をしてるんですかぁ、もしかして……♥ そんなことは、世界の損失ですよ♥ ほぉら……私の体を見てください。多くの人が、まるで女神を称えるように求めてくれるんですよ……♥」


 まるでストリップショーでも演じているかのように、曲世はオリセの前でその黒い衣服を脱ぎ、真っ黒な下着を露わにして、妖艶そのもの……その場に男が居れば即座に射精し、女が居れば同性愛者と化すような、抗いがたい魅力に満ちた裸体を披露する。

 他者を篭絡し、精神を掌握する、この国をも狂わせようとしている、恐ろしい魅力と力が今、ただ一人の少女を洗脳し、モノにするために注がれていた。

 カメラ越しの善は、オリセが曲世の“全力”に耐えきれるだろうかと、不安げに見守るしかない。


「ふふっ、我慢する必要ないんですよ……♥ さっきは不幸なすれ違いになってしまいましたが、私とオリセさぁん、あなたに必要なのは時間です……♥ 互いに、分かり合う為のじ・か・ん……♥ さあ、遠慮なく私の体を貪って、この女陰でおちんちんの白いカス、キレイキレイにしましょうねぇ……♥」

「──そんな汚くて臭い便所穴、誰が使うか」

「……は?」


 またもバッサリと、曲世の誘惑は切り捨てられて、軽蔑するような視線と共に足払いが放たれた。

 呆気にとられた以上に、あまりにもオリセの動きが鋭く素早過ぎて、曲世はあっさりと足元を狩られ「んぐぅぅっ!?」と情けない悲鳴を上げてひっくり返る。

 日本という国を、人間が正義や倫理に従って作り上げてきた社会を、嘲笑して破壊しようとしていた魔人は、オリセの前では単なる動きの鈍い中年女に過ぎないようだった。


「貴様のような汚泥に肉竿を突っ込むくらいなら、美しい人に掃除を頼むというものだ……お願いしても、構わないかな?」

「は、はい……♥ ちゅっ……♥」


 オリセからの頼みを受けて、解放された陽麻がそのチン先にそっと唇を寄せて、ぷにっ……と瑞々しいそこを肉色の槍に落とした。

 そんな、何処か穏やかな様子は、チンカスを僅かでも口内に入れてしまった瞬間に変わったようで、陽麻は眼の色をいきなり帰ると、ひょっとこのように口元を伸ばして、オリセのチ〇ポを口いっぱいに頬張ってしゃぶりあげ始める。


「じゅぼぼぼぼぼぼぼっ♥ じゅぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞっ♥ じゅっぽっ、じゅぽぉっ♥ じゅぷぷっ、じゅぱぁぁ……じゅずずずっ♥ じゅぽんっ♥ れろれろれろれろぉぉっ……れりゅっ、れぇぇぇっ♥」


 それはもう、激しい勢いで放たれるバキュームフェラ。

 妻と息子を安全の為に田舎へと預けている善は、しばらく性的な行為からは遠ざかっていたが、あまりにも淫らでいやらしく、そして砂漠で乾いて水を求めているかのように、愛を求めているのが分かる愛撫だった。

 ほんの短いやり取りと接触だが、陽麻は完全にオリセに心を奪われてしまったらしい……年下の女子高生に奉仕する顔には、満面の喜色が浮かんでいる。

 Webカメラの前の善は、いきなり始まった女同士の交情に、少し呆気に取られてしまう。先にこちらへ意識を向けたように見えたのは気のせいで、この映像が善に送られていることに気付いていないのかと、そんな風に思う。

 しかし、すぐに彼はそれが違うのだと気づいた。陽麻は完全に性欲に支配されてしまっているが、オリセの方はそうではない。彼女の眼には冷静な光が灯っており、この状況を正しく理解し、そして陽麻に“勤めを果たさせる”為に行為に及んでいるのだと、善は気付いた。

 善や陽麻の目的は、曲世愛という魔人の野望を挫くこと……そして、曲世は今、自分よりも目の前の陽麻を優先され、オンナとして上だと見せつけられることで、明らかに狼狽し、衝撃を受けていた。


「そ、そんな……そんなことが、あるはずがないです。わ、私は、どんな相手の心の中にもいる存在。あなたの、オリセさんの中にも、私の欠片があるはずなんです! それを求めることは、心の中の黄金郷を探し続けることは、人間には止めることは出来ない……!」

「人間、ならな」


 冷たいオリセの口調は、本当に人間ではない……曲世とすら次元の違う、超越者が放っているような響きがあった。曲世の喉から、善がこれまで聞いたこともない弱々しい声で「ひぃっ!?」と悲鳴が漏れた。


「黄金と悪徳の都、バビロンか。そんなものは、まやかしだ。バビロンとは結局のところ、栄華の地としてではなく、バビロニアの滅亡の象徴として、錆に塗れて放置されることで最も大きな役割を果たした……そんなものが理想郷だと? お前はチンケな悪意を人の本質だと思い込み、人間を舐め過ぎだ、毒婦め」


 ひょっとこ面でチ〇ポを舐める陽麻の頭を撫でてやりながら、曲世という魔人を……いや、単に今は袖にされているだけの勘違いおばさんを、ばっさりとオリセは切り捨てた。

 そうして、陽麻が鼻から逆流した精液を鼻提灯にして膨らませ「んふぅぅぅぅっ♥」と激しく喉を鳴らしているのを見つめて、綺麗にチンカスと精液を飲み干したのは「あーん♥」と口を開いて確認してみせてから……陽麻を惨殺するはずだった台の上に寝かせ、覆いかぶさるようにして激しい交尾が始まった。

 そう、それは交尾だ……セックスという言葉で表すには、あまりにも原始的で激しい愛の交換。まるで何かの儀式に捧げる生贄を、串刺しにしているかのように……陽麻は台の上で幾度も腰を叩きつけられ、その度に「んへぇぇぇぇっ♥」「お゛っ♥お゛ほぉぉぉぉっ♥」と愛液と潮を噴いてのけぞる。


「んっ……絡みついてくるようだ。そんなに、私のことを好いてくれているのか? ふふっ、こうやって愛情だけで……互いを想いあっているという、その一点の理由だけで交わり合うことは、なんと快いことだろうな……少し、激しくするぞ、陽麻」

「あはぁぁぁっ♥ にゃ、にゃまえぇぇっ……♥ 私の、名前♥ 呼ばれるだけでイグっ♥ 深イキしてマン汁出ちゃうぅぅぅっ♥ も、もっとパコパコしてぇぇっ♥ 気持ちいいっ♥ 気持ちいいです、オリセさんっ♥ もっと、もっと愛してるってマ〇コに伝えてぇぇぇっ♥」


 目の前で繰り広げられる、人間の深い部分い根差す愛の営み。

 悪意と嘲弄こそが世界を動かし、変えると信じていた曲世の前で繰り広げられるセックスは、正にバビロンの都が崩壊し、かつては黄金郷“だった”と死した場所に変えられていくかのような、明確な人格否定と攻撃だった。陽麻が喘ぐのに合わせるように、曲世は「ひひぃっ!?」「ぎゃぁぁっ!?」と頭を抱え叫ぶ。

 産まれて始めての屈辱と敗北感、善に抱いた興味よりも更に深い執着を袖にされるという絶望、これまでの生の中で全てを自由にしてきた曲世にとって、目の前のセックスは恐怖の象徴だ。

 陽麻に至ってはもう、曲世がそこにいることすら気にしている風には見えず、オリセがどくどくと精液を自分の中に注ぎ込むことで「んほぉぉぉぉっ♥ 熱いぃぃぃぃっ♥」と叫んだ際には、目の前の愛しい相手しか見ていなかった。曲世はその光景を見て、じょぼじょぼと失禁までして恐れ戦く。


「ふぅぅ……すごく、気持ちがよかったよ、陽麻……。可能ならば、このまま君を攫ってしまいたいくらいだ……構わないかな?」

「はっ、あぁぁっ……♥ は、はいっ……♥ あなたの、奥さんにしてください、オリセさん……♥ んっ、好きぃぃぃっ……♥」

「んっ……ふふっ、自分の精の味がするキスは、少しだけ興奮するな。そういう訳で、彼女は私がもらい受ける。この毒婦の始末をつけた報酬として、許容してもらえるとありがたい。こいつが居なくなれば、またあなたの下には別の部下たちが集ってくるだろうから」


 そう言って、オリセは陽麻の体を抱きしめ、カメラ越しに善に対して許可を得ると、足を延ばして曲世の頭を軽く蹴り飛ばした。

 小便溜まりに腰を付いていた曲世は、そのショックでどうやらスイッチが入ったようで、その場で玩具の人形のようにびょんと跳ね上がり、オリセの前で裸踊りを始めた。


「んほぉぉっ♥ んぉぉぉっ♥ 見捨て、見捨てないでください、オリセさぁぁぁんっ♥ あ、あなたを手に入れられないなら♥ あなたが私を見つめてくれないならぁ♥ こ、こんな力は無意味です♥ 私の存在自体、意味が無くなってしまうんですぅぅぅっ♥ おっほぉぉっ♥ ほっほぉぉぉぉっ♥」


 頭の後ろで両手を組み合わせて、激しくガニ股になって腰をヘコつかせる、無様踊り。

 これまでの曲世愛という魔人に抱いていた、神秘性や超然性が全てはぎとられ、善の目にも軽蔑と呆れが宿っている。

 陽麻に至っては、自分は愛されてこの女は見向きもされていない事実から、憐れみすらその眼に宿っていた……多くの犠牲を出したものの、それは東京地検特捜部が、曲世愛に完全勝利した瞬間だった。


「こら、せっかく嫁として迎え入れたのに、さっそくよそ見とは感心しない……ほら、二発目だ」

「あへぇぇぇぇぇっ♥ 精液、精液またくるぅぅぅぅぅっ♥ 受精確定ぃぃぃぃぃっ♥ んおぉぉぉっ♥ 孕むぅぅぅぅっ♥ オリセさんの子供、孕みイキずるぅぅぅぅぅっ♥」

「びぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ♥ こっちを、こっちを見てぇぇぇぇっ♥ 見てくださいぃぃぃっ♥ 無視しないでぇぇぇぇっ♥ ひっ、ひあぁぁぁぁっ……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ……♥」


 曲世が白目を剥いて、自分の噴いた小便溜まりに向かって失神するのを一瞥するでもなく、たっぷりと中出しを受けた陽麻がボテ腹を舐めながら、先まで自分を悦ばせてくれたチ〇ポに感謝のキスを落とす。

 そこで、カメラの映像は切れ──善は二度と、瀬黒陽麻にも曲世愛にも、そして匂宮オリセにも出会うことはなかった。



 ──曲世愛の失禁大敗北から、数か月の時が過ぎた。

 “新域”は完全に解体され、“自殺法”が話題に上がることも完全に無くなった。

 その風化の速度は、正に黄金郷バビロンが錆に塗れて滅びたかのような速さで、自殺法と今さら口にしても「なにそれ、気持ち悪い響き」と“無かったこと”として受け止めるものすらある。

 関わっていた政治家たちも、ほとんどは曲世とは関係の無い名目でだが、善たち東京地検によって確保され、手の出せないような立場にいたものは秘密裏に消えてしまっていた……うまく逃げだしたと捉えている者も多いだろうが、善はその行き先が幸福とはかけ離れた場所だろうと確信している。

 そんな世間が元の静けさを取り戻しつつあり、世を騒がす話題が『カードゲーム“ファンタジスタドール”、最新シリーズ発売!』というような、平和そのものな物に変わりつつある、そんなある日。

 私立聖悠学館高等部が、後輩の中等部の生徒たちに優しく手を振って、民家の中へと入っていく。

 そこそこに裕福であろうということ以外は、特に伝わらないその玄関には……二つの淫らな女体が主の帰還を出迎えていた。


「あはぁっ♥ お帰りなさい、オリセさん♥ 今日はぁ……私の出産予定日ですよ♥ 愛しいあなたの赤ちゃんを産んだ直後に、また新しい種をぶち込んでいただけますか♥ 私の旦那様……♥ んんっ♥ 赤ちゃんも出産誘発ミルク欲しいって興奮してます♥」


 片方は、瀬黒陽麻……元より美人な方ではあったが、今は曲世愛をも上回るような、絶世と関しても構わない美しさを手にした女性。妊娠の影響もあって、自分の腋にふっさりと生えた腋毛に舌を這わせながら、愛しのオリセに出産誘発ファックをおねだりしている。


「マ〇コぉぉぉぉぉぉぉっ♥ おマ〇コほじってぇぇぇぇぇっ♥ ケツマンでもビラマンでもいいからチ〇ポ突っ込んでくださいぃぃぃぃっ♥ わ、私を使ってぇぇぇぇっ♥ びえぇぇぇぇぇぇ~っ♥ く、狂っちゃうぅぅぅっ♥ もう、狂ってしまうのぉぉぉっ♥ チンカスでも小便でもザー汁でもいいから食わせてぇぇぇっ♥」


 もう片方は……かつての美しさなど見る影も無い程、全身がパンパンに膨れ上がった下品で卑猥な変態ボディと化し、脇毛も、陰毛も、ケツ毛も密林のように生え散らかした、曲世愛の姿だった。

 自分の邪魔になる相手を魅了し、自殺に追いやって来た声で以て、今は意味も掴みにくいほどの下品過ぎる淫語を喋り、完全に目的と手段が入れ替わった無様を隠す余裕もなく、オリセの精液とチ〇ポ欲しさに必死でチン媚び踊りを舞う。


「ふふ、私の奥さんは淫乱だな……いいよ、出産アクメをキメさせてあげる……。これからの人生で、何度も味わうんだから、しっかり覚えるんだよ、陽麻」

「は、はいぃぃっ……♥ んぎひぃぃぃぃぃっ♥ け、けちゅぅぅぅぅっ♥ 陽麻のケツマン、旦那様のおちんちんでじゅこじゅこされてるぅぅぅっ♥ あぎゅっ♥ ぽぎっ……刺激、すげっ……♥ ふんごほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥ んおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥ うまれるぅぅぅぅぅっ♥ うんでイグぅぅぅぅぅぅっ♥」


 アナルファックされた瞬間に、陽麻は派手に破水して赤ん坊をひり出し、産道を愛しい赤子が降りてくる感覚だけでイキ狂い、マ〇コ開きっぱなしとなる。

 生まれて来た赤ん坊は、実に愛らしい顔立ちの……美女二人の子なのだから当然だ……三つ子で、その全員が女の子でありながら、ふたなりチ〇ポを備えていた。生まれた直後に母親をイカせたのだ、きっとオリセと同じように多くの女性を幸せにすることだろう。

 出産したての陽麻が赤ん坊を抱き上げて、お手伝いさんたちに任せた直後、妻の望み通りにオリセは陽麻のマ〇コをブチ犯し、第四子以降の子供たちを仕込む為のラブラブファックに耽る。

 そんなオリセの視界が……ほんの一瞬だけ、曲世へと留まった。


「おぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥ イングぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥」


 ただ見てもらえた……それだけの事実でイキ狂う姿を見つめ、オリセが思っているのは「赤ん坊の教育に悪いし、そろそろ処分するか」という内容であり、もはやこの“醜いオブジェ”の名前も覚えていないなどと気付かないまま、曲世愛は彼女の理想郷へと精神の中だけでたどり着いて見せたのだった。





今回の攻め役

※匂宮オリセ

・私立聖悠学館高等部(『バビロン』作者の野崎まどがノベライズした『ファンタジスタドール』の舞台の学校)に通う、銀色の髪と金色の目、そして超級雌チ〇ポを持つふたなり女子高生。

・その正体は、世界の真の支配者である“血族”(海東一族など)の中でも、特に人類守護を目的とする一派の切り札であり、世界を人類の進化も待たずに変えようとする超越者気取りの愚物が現れた際、それを抹殺する使命を与えられている“執行者”。別作品で例えるなら『ブギーポップ』シリーズの統和機構を一人で任じているような存在。

・曲世愛の能力すら全く効かないほど超越しており、曰く“匂宮の祖にかなり近い”存在らしい。『事件シリーズ』に登場する超級魔導戦鬼オリセ=クォルトが、宿敵リ=カーズとの“永遠の戦い”の最中にこの世界の来訪した際、オリセの母と結ばれて産んだ子供という裏設定があり、名前は母由来。

・曲世のような存在を極端に嫌っているが(比べればかなり矮小とは言え、リ=カーズと似てるからだろうか?)、同時のその破滅を楽しんでいる部分もあり、使命にはかなり前向き。また、ある意味では出汁のように使ってしまっている相手への愛情は本物であり、陽麻以外にも数人の妻がいる。

・カードゲームが趣味なのだが、直接戦闘と違ってこっちはかなり弱く、後輩の鵜野うずめたちに教えを乞うている。なお、使命の時と妻と接する時以外は、普通の女性口調で喋っているらしい。

バビロニア・ブレイカー~稀代の悪女・曲世愛がふたなり女子に見向きもされず破滅するまで

Comments

リクエストありがとうございました! 基本的に曲世って構えば構うほど喜ぶタイプなので、見下しと無視がぶっ刺さるんですね。 陽麻さんの扱いは、あのヴィジュアルに反して過酷すぎるので…だからこうしてふたチ○ポで幸せになってもらう(邪悪な笑み) 正崎さん、瑠璃宮にも多分認めてもらえる程度には漢ですからね…。

屋根が高い

リクエスト採用ありがとうございました! こういうセックスの化身のような存在が、何もされないどころか見向きもされずに勝手に堕落していくのは見ててスカッとしますね! そして作中一悲惨な目にあった陽麻さんも一番幸せになって良きかな良きかな。 後、ふたチン見ても心が折れない正崎さんが凄く解釈一致。

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